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東京・丸の内に高さ350mの木造超高層建築「W350計画」を2041年に実現へ - ■超高層ビルのデザイン (Design of Skyscraper )

東京・丸の内に高さ350mの木造超高層建築「W350計画」を2041年に実現へ

  •   12, 2018 07:41
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住友林業が東京・丸の内エリア(提案敷地)に地上70階建て、高さ350mの木造超高層ビル建設計画を発表しました。
この計画によって、高層建築物の木造化・木質化と街を森にかえる環境木化都市の実現をめざすものとしています。
また、建築構法、環境配慮技術、使用部材や資源となる樹木の開発など未来技術へのロードマップとし、木造建築物の可能性を広げていくものとしているようです。




◆参考資料、引用元
街を森にかえる環境木化都市の実現へ  木造超高層建築の開発構想W350計画始動
日本経済新聞 住友林業、環境木化都市の実現へ木造超高層建築の開発構想W350計画を始動
建設通信新聞 高さ350mの木造超高層/総工費6000億2041年に実現/住友林業
The Skyscraper Center  Brock Commons Tallwood House











■概要
・名称  W350計画
・所在地 東京都千代田区丸の内エリアを想定
・階数  地上70階建て
・高さ  350m
・構造  木鋼ハイブリッド構造 (内部は純木造)
・敷地面積 ---
・建築面積 6,500㎡
・延床面積 455,000㎡
・木材使用量 185,000m3
・竣工目標  2041年
・建築主   住友林業
・設計協力  日建設計





この建物は木材比率9割の木鋼ハイブリッド構造です。構造は木材と鋼材を組み合わせた柱・梁の構造に鉄骨制振ブレース(筋かい)を配置するブレースチューブ構造(*)とし、建物の一番外側は四周をぐるりと回るバルコニー状のデザインとします。バルコニー部分は超高層建築物でありながら新鮮な外気と豊かな自然、木漏れ日に触れられる空間を目指します。地上から建物のバルコニー部分を経由して高層階まで連続する緑は、都市での生物多様性を育む景観となります。建物内部は純木造とし、木のぬくもりややさしさを感じる落ち着いた空間とします。株式会社日建設計の設計協力でまとめています。

*ブレースチューブ構造:柱・梁とブレースにより筒形の殻(ブレースチューブ)を構成する構造システム。柱や梁などで組まれた軸組に対角線状にブレースを入れることで、地震・風などの横からの力に対して建物が変形するのを防ぐ。

(住友林業ニュースリリース、日本経済新聞から引用)







動画からW350計画の画像を拝借しました。
こうして人のサイズと比較すると、木造の柱や鋼製のブレースがかなり巨大なものであることがわかります。









建物内のイメージ画像です。
木造超高層ビルは緑化もなされて、野鳥や昆虫など生き物の生活圏を繋ぐネットワークを形成し都市の生物多様性に貢献するとしているほか、木材使用量・CO2の固定量の拡大や地球環境負荷の低減、林業の再生、木材のカスケード利用などの効果があるようです。

日本は五重塔など、過去には木造で塔を建てるような木造建築の国ですから、こうした木造超高層ビルが日本国内に早く建設されると良いですね。











●世界各国で計画、建設される木造超高層ビル

日本国内だけではありません。
世界各国で木造超高層ビルの計画が進んでおり、カナダでは地上18階建て、最高高さ57.9m、総戸数404戸の木造高層ビル(学生寮)である「Brock Commons(ブロック コモンズ)」が2017年に竣工しています。





(※画像は参考資料から拝借)





施工時の様子です。
柱も床も壁も木目が美しいですね。

このブロックコモンズは基礎、1階の柱、コア部分を鉄筋コンクリート造で構築し、2階から17階の柱にはベイマツによる集成材を、床には5層構造のCLT(直交集成板)を用いて建設されています。






他の木造超高層ビルの研究や建設計画も進んでいます。
イギリス・ロンドンでは「Oakwood Tower(オークウッドタワー)」という80階建て、高さ300mの木造超高層ビルが、ケンブリッジ大学とPLP Architecture、Smith and Wallworkという2つの建築設計事務所から提案されています。



整理番号 skyscraper0002
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