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徳重 都市景観Vol.3 徳重駅周辺都市景観 - ■都市景観

徳重 都市景観Vol.3 徳重駅周辺都市景観

  •   09, 2018 07:40
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徳重は名古屋市緑区に位置する地下鉄桜通線の東の終点、徳重駅周辺の街で、駅前の大規模商業施設「ヒルズウォーク徳重ガーデンズ」や公共施設などの入る「ユメリア徳重」、要池公園などのあるエリアです。
地下鉄桜通線徳重駅は2011年3月11日に野並以東の延伸により開業し、周辺では1994年12月から施行されている名古屋市徳重北部土地区画整理事業が行われ、ロードサイド店舗などを中心とした新興住宅街が広がります。


少し期間が空いてしまいましたが、今回は名古屋市緑区の中心、徳重駅周辺、特に丘の上の新興住宅街である神ノ倉周辺をまとめます。




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名古屋市緑区の神ノ倉周辺です。
この付近は徳重北部土地区画整理事業として区画整理され、ヒルズウォーク徳重の北側に位置します。
都市計画上、容積率150%、建ぺい率50%、15m高度地区の第1種中高層住居専用地域となっており、高い建物でも5階建て程度が限界となります。
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徳重北公園付近の新興住宅街です。
戸建て住宅が整然と並んでいますが、駐車場や玄関先へのアプローチと街路との間に塀が少なく、開放的な景観となっています。
都市計画上では、容積率80%、建ぺい率40%、10m高度地区 、第2種風致地区など規制の厳しい第1種低層住居専用地域となっており、基本的にはこのような一戸建て住宅街となります。
また、風致地区であることから、落ち着いた雰囲気の住宅街にするために建物外観や外構にある程度の制限がかかります。
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周辺には小さめの公園が点在しています。
都市公園の住区基幹公園と呼ばれる部類の公園ですが、この住区基幹公園にも3つの種類の公園があります。
街区公園(従来は児童公園と称した)
1つ目は、半径250m程度の街区に居住する人々が利用する0.25haを標準とする公園の「街区公園」、2つ目は、半径500m程度の近隣に居住する人々が利用する2haを標準とする公園の「近隣公園」、3つ目は半径1km程度の徒歩圏内に居住する人々が利用する4haを標準とする公園の「地区公園」です。
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神ノ倉ヴィレッジと呼ばれる街区です。
神ノ倉ヴィレッジは総区画数22区画全ての住宅の屋根の色が統一され、外観デザインは洋風で洒落た街並みになっています。
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屋根の色が統一されているだけでも街並みがかなり整っているように感じます。
電線や電柱があるのが残念なくらい美しい住宅地です。
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平針から熊ノ前西へと抜ける通り沿いはアパートなどの集合住宅が建ち並んでいます。
モダンデザインのアパートが多く、ただの賃貸アパートではなく、お洒落に住むということが追及されたようなデザインでした。
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熊ノ前西交差点付近です。
2車線道路に沿って、歩道が配置された新興住宅街を貫く幹線道路ではよく見られる造りの道路です。
パイプ型のガードレールや植え込みによって歩道と車道を分離した歩車分離型で、この歩車分離の考えをさらに進化させて通過交通を排除したまちづくりの手法をラドバーン方式といい、ラドバーン方式になると完全に歩行者と自動車が平面で交わることなく移動できるようになります。
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最近では、歩車分離が歩道にも進んできており、自転車と歩行者の空間も分けるようになってきました。
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県道36号線です。
4車線の幅の広い幹線道路で、道路沿いにはロードサイドショップが並びます。
ロードサイドショップの特徴は、建物と道路の間に駐車場があり、自家用車などの自動車で来店することを前提に設計が行われる点です。
人口密度の低い地方では自動車での移動が低コストかつ最も効率的な移動手段で、現代では地方ほどこうした広い駐車場を持つロードサイドショップが見られます。
そのため、駐車場が広く、空も広く、建物も横に広いと田舎っぽさを感じてしまいます。
個人的には人口密度が高い名古屋市内はもう少し、密度が高く、メインの移動手段が公共交通で、駐車場が目立たない都市のつくりでも良かったのではと思ってしまいます。
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幹線道路沿いにはロードサイドショップ以外にも高層マンションが建っていたりします。
幹線道路沿いを近隣商業地域や商業地域などに指定することによって、より密度の高い開発を促進させるほか、防火地域や準防火地域に指定することによって鉄筋コンクリート造の建築物の建築を誘導します。
それにより、密度が高い鉄筋コンクリート造建築が並び、都市の防火帯としての役割を果たせるようにもなっています。
幹線道路の広い幅と鉄筋コンクリート造高層建築物の壁によって、延焼を防ぎ、大規模な火災の発生を防ぎます。
ここ、緑区徳重は、現代の都市計画手法に純粋に従ってできあがった都市であると感じました。
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整理番号 都市景観 No.16 徳重 都市景観Vol.3 徳重駅周辺都市景観
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6 Comment

あ  

う〜ん、道路が広くある程度鉄道と車とで差別化できるのが名古屋の魅力でもあるのでなんでもかんでも東京の様に鉄道中心にするのは何か違う気がするんですよね。言葉は悪いですが東京の通勤風景でJR東の駅員さんが乗客を押し込めてドアを閉めているのを見て途上国かと思いましたしアレはアレでインフラ整備の失敗だと思います

せっかく日本では珍しい都市づくりをしているのでそれを生かして マイカー率が高くても中心部が栄えているLAの様な感じが理想的ではないかと 実現は難しいでしょうが

2018/03/09 (Fri) 09:40 | EDIT | REPLY |   

やなせ  

素人が何言ってんだって感じかもしれないですが、地下鉄の終点駅の近くなのに なぜもっと高密度な開発を誘導しないのでしょうか。特に県道36号線沿いとか

2018/03/09 (Fri) 11:13 | EDIT | REPLY |   

きりぼう  

Re:

確かに全て同じではつまらないかもしれないですね。
個人的にはロードサイドは春日井の国道沿いや三河の方の道路沿いだけで充分かなと思っており、名古屋市内はもう少し都会的で終着駅ならば藤が丘や星ヶ丘のような雰囲気が良いかなと思いました。
車は自由に動けるので、駅前に時間貸し駐車場を整備すれば買い物にも困らないかと思います。

2018/03/09 (Fri) 12:15 | EDIT | REPLY |   

きりぼう  

Re:

なんか勿体無い気がしますよね。
ロードサイド店舗は駅から少し離れた場所で、日常の買い物に使える店舗として配置できれば良いのですが…
徳重や藤が丘などの拠点駅であれば、東京の吉祥寺や町田のように駅前にテナントが入ったビルが建ち並んでいても良いかなと思ってしまいました。
立体駐車場も設置すれば自動車でも気軽に入れますし

2018/03/09 (Fri) 12:26 | EDIT | REPLY |   

-  

名古屋には未だ港区など標高の低い0メートル地帯では水田が広がる一方、標高が高い地域(守山、名東、天白、緑区など)でもまだ未開な土地が たくさんあります
前者の事情は仕方ないにしても後者は鉄道空白 地帯を克服すれば確実に発展できた地域ですよね
今回、徳重の街を見させて頂いて徳重が思ってた以上に田舎でびっくりしました
やはり近年まで鉄道 空白 地帯であったことを物語ってるように思えます
名古屋 市内で すら この惨状ですから、やはり名古屋に大規模タワーマンションが増えない一因ですよね

2018/03/09 (Fri) 22:51 | EDIT | REPLY |   

きりぼう  

Re:

そうですね、意図的に緑地として残してある地域もあるかとは思いますが、徳重は守山区小幡や天白区原などと比べると密度が低く感じました。
ただ、名古屋市内と言えども名古屋都心部まで30分以上かかり、都心までの距離や時間は天白や守山よりも長くなっています。
個人的には三河地方に隣接しているという利点を活かして桜通線を豊田方面に延伸し、トヨタの工場勤務や本社勤務の人が住めるようなベッドタウンにすることができれば、もう少し密度が高くなるのではと思います。

2018/03/10 (Sat) 09:43 | EDIT | REPLY |   

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