2021/07/19
川崎市新本庁舎 超高層棟 |
川崎市新本庁舎 超高層棟は神奈川県川崎市川崎区で建設中の25階建て、高さ111.62mの超高層ビルで、行政機能を集約した川崎市の新庁舎となります。
これまで複数の建物に分散していた庁舎機能、部署を本庁舎に集約するほか、議会機能も高層階に入ります。
旧本庁舎と第2庁舎は、施設・設備の老朽化が進んでいるだけでなく、災害対策活動の中枢拠点に必要とされる耐震性能を満たしていないということや、床面積の不足により本庁機能が分庁舎や周辺の民間ビルに分散していることから、行政サービスの低下や庁内執行体制の非効率化が生じているため新本庁舎整備に着手されています。
着工は2020年5月1日、新庁舎竣工は2022年度、第2庁舎跡地広場の竣工は2024年度、街区全体の竣工は2024年6月下旬となっており、2021年6月時点では基礎工事が進められていました。
参考資料、引用元
・川崎市 川崎市新本庁舎整備事業
・川崎市 新本庁舎整備事業の概要
過去の記事
2018年12月11日投稿 川崎市新本庁舎整備事業
→2020年6月24日投稿 川崎市新本庁舎整備事業

出典:川崎市
概要
・名称 川崎市新本庁舎 超高層棟
・name Kawasaki City New Main Government Building
・中文名 川崎市新政府主楼
・所在地 神奈川県川崎市川崎区宮本町1番
・用途 庁舎
・階数 地上25階、地下2階
・高さ 111.62m
・構造 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
・基礎工法 ---
・敷地面積 6,002.11㎡
・建築面積 4,357.79㎡
・延床面積 62,356.11㎡
・着工 2020年5月1日
・竣工 2024年6月下旬(※新庁舎:2022年度、第2庁舎跡地広場:2024年度)
・建築主 川崎市
・設計 久米設計
・施工 大成建設
・最寄駅 川崎、京急川崎
(2021年6月7日撮影)
建築計画の概要板

位置図

出典:川崎市
断面図

出典:川崎市
イメージパース

出典:川崎市
南西側から見た建設中の川崎市新本庁舎 超高層棟の様子です。
フロア構成は、地下に駐車場、1~3階にアトリウムやコンビニ、4~5階に中間免震層や機械室、6階に災害対策機能、7階に市長関連機能、8~21階に行政機能、22~24階に議会関連機能や議場、25階にスカイデッキとなります。

建設地は川崎駅から延びる市役所通りに面しています。

北西側から見た建設中の川崎市新本庁舎 超高層棟の様子です。

仮囲いには仮囲いアートがなされています。

北東側から見た建設中の川崎市新本庁舎 超高層棟の様子です。

南東側から見た建設中の川崎市新本庁舎 超高層棟の様子です。

西側に隣接して建っている川崎市役所第2庁舎です。
跡地には広場が整備され、第2庁舎跡地広場から歩行者専用道路および本庁舎敷地までを、一体的なデザインとし、敷地には超高層棟のファサードデザインを引き継いだストライプパターンとするとのことです。

上空から鳥瞰した川崎市新本庁舎 超高層棟の完成予想パースです。

出典:川崎市
川崎市新本庁舎 復元棟の完成予想パースです。
旧本庁舎は、昭和13年2月に竣工し、戦前・戦中・戦後を通じて、本庁舎としての役割を果たしてきました。「川崎市本庁舎等建替基本計画」に基づき、建物の一部を創建当時の姿で復元するものとされています。
復元の範囲は、創建当時の姿を象徴する市役所通り側の一部としており、 創建当時の2階市長室については、内装も可能な限り忠実に復元し、旧本庁舎の歴史等を展示する情報発信スペースとして整備されます。

現地にて撮影
第2庁舎跡地広場から見た川崎市新本庁舎 復元棟の完成予想パースです。
復元棟の構造形式は、創建当時の小さな断面形状を復元するために、鉄骨造を主体としたものになります。
外壁のタイルは可能な限り当時の風合いを再現するとともに、剥落の無い乾式工法により創建当時の外観を忠実に復元するとのことです。
開口部は性能などの理由からアルミサッシを使用しますが、創建当時のスチールサッシの雰囲気が可能な限り再現されます。

出典:川崎市
川崎市新本庁舎エントランスの完成予想パースです。
超高層棟と復元棟との間にガラス屋根のかかる三層吹き抜けアトリウム空間が設けられます。
回廊デッキによって超高層棟と復元棟を立体的に連結し、情報プラザやカフェ、研修・大会議室、屋上庭園などを効果的に結びつけるとのことです。
更に災害時には風雨の影響を受けず、緊急車両の乗り入れも可能な多目的防災スペースとして計画します。

出典:川崎市
「エントランス」の完成予想パースです。

出典:川崎市
地上22~24階に設けられる「議会フロア」の完成予想パースです。
フロア北側のEV ホールに面する位置に傍聴ロビー、フロア中央の議場吹抜西側に傍聴席を配置しており、フロアの東西に議会図書室、議会会議室などの諸室が配置されます。

出典:川崎市
地上25階に設けられる展望フロア「スカイデッキ」の完成予想パースです。
建物外周に沿って展望ロビー及び半屋外のスカイデッキが配置されます。
市内および東京・横浜方面を一望できるとのことで、今まで東京と横浜の中間地点である川崎に無かった超高層ビル内の展望施設が川崎に誕生することになります。

整理番号B-0663-03