2021/09/02
錦三丁目25番街区市有地等活用事業 |
錦三丁目25番街区市有地等活用事業は愛知県名古屋市中区錦三丁目の栄広場(通称:栄角地)で計画されている41階建て、高さ210.68mの超高層ビルです。
施設構成としては、地下3階~4階に駐車場、機械式駐車室、機械室、地下2階~地上4階に「大丸松坂屋百貨店の商業専門店」、4~6階にシネマコンプレックス、9~25階にオフィス、コワーキング、イノベーション拠点、7~8階、26階~に米国ホテルのヒルトングループ最上級ブランド「コンラッド」となります。
名古屋市の容積率緩和制度である「名古屋駅・伏見・栄地区都市機能誘導制度」のうち指定容積率1,300%のエリアに建設予定で、名古屋市高級ホテル立地促進補助金制度の適用の申請も行われているとのことです。
また、建設される超高層ビルの地下で、栄の地下街と直結、地下鉄栄駅とも接続することでビル内部を経由して地上にも出られるようになります。
読売新聞の記事では、「容積率を1300%に緩和した地区にあり、高さ、階数を増やす検討も始まっている」、中日新聞の記事では、「高さ約二百メートル、地上四十階以上の建物」、日経新聞の記事では、「地上41階のビル」という記載があり、名古屋駅・伏見・栄地区都市機能誘導制度を活用した規模拡大に伴い、地上36階建てから地上41階建てへと変更されています。
着工は2022年、竣工は2026年予定となっています。
参考資料、引用元
・名古屋市 錦三丁目25番街区市有地等活用事業の事業候補者決定について
・日本経済新聞 名古屋・栄に200メートルビル、三菱地所などが開発へ
・読売新聞 名古屋の超高層ビルに「コンラッド」…国内3軒目、26年開業目指す
・日本経済新聞 米ヒルトンの高級ホテル「コンラッド」、名古屋進出検討:
・朝日新聞 コンラッド、名古屋・栄に進出検討 市内初の外資系最高級ホテル
・中日新聞 米ヒルトンが栄にコンラッドホテル 26年完成のビルで開業計画
・名古屋市 名古屋駅・伏見・栄地区都市機能誘導制度の概要
・名古屋市 名古屋市高級ホテル立地促進補助金のご案内
過去の記事
→2018年10月12日投稿 栄広場再開発へ
→2019年1月23日投稿 栄広場再開発計画 (名古屋市と大丸松坂屋百貨店が基本合意へ)
→2020年3月25日投稿 錦三丁目25番街区市有地等活用事業

出典:名古屋市
概要
・名称 錦三丁目25番街区市有地等活用事業
・計画名 錦三丁目25番街区市有地等活用事業
・name Nishiki 3 chome 25th block City-owned land utilization business
・中文名 锦3丁目25块市有土地利用业务
・所在地 愛知県名古屋市中区錦三丁目25番
・用途 ホテル、オフィス、シアター、店舗、駐車場等
・階数 地上41階、地下4階
・高さ 210.68m
・構造 ---
・基礎工法 ---
・客室数 ---
・敷地面積 4,866.40㎡
・建築面積 約4,300㎡※当初計画
・延床面積 約109,075㎡
・着工 2022年
・竣工 2026年
・建築主 三菱地所(代表)、日本郵政不動産、明治安田生命保険相互会社、中日新聞社
・設計 ---
・施工 ---
・最寄駅 栄、栄町
(2020年3月25日、2021年4月3日撮影)
位置図

出典:名古屋市
断面図

出典:名古屋市
イメージパース

出典:名古屋市
南東側、久屋大通公園から見た錦三丁目25番街区市有地等活用事業計画地の様子です。

南西側から見た錦三丁目25番街区市有地等活用事業計画地の様子です。
錦三丁目25番街区市有地等活用事業計画地の西側には、「栄広場」が広がっており、1945年の名古屋空襲で焼失した日銀名古屋支店の跡地で今まで幾度も再開発計画構想が出てきましたが、実際に着手されることはなく、現在に至っています。

栄広場の様子です。
ベンチや植栽が点在する未利用地空間です。

計画地の南側には三井住友銀行SMBCパーク栄出張所が建っており、こちらも再開発対象となります。

北西側から見た錦三丁目25番街区市有地等活用事業計画地の様子です。
奥に見える三越名古屋栄店の入る「オリエンタルビル」でも再開発計画が進められています。

錦三丁目25番街区市有地等活用事業計画地の北東側に建つ日生村瀬ビルやトップカメラは再開発対象区域外となっています。

少し古いですが、中部電力 MIRAI TOWER(名古屋テレビ塔)から見た栄広場の様子です。
2027年にリニア中央新幹線の名古屋~品川間開業を控えていることから、名古屋では再開発計画が次々と出てきており、特に栄エリアでは、こちらの「錦三丁目25番街区市有地等活用事業(36階建て、高さ200m)」のほかに、「オリエンタルビル再開発」、「中日ビル再開発」、高さや規模などは未定ですが「丸栄・栄町ビル・ニューサカエビル再開発」や「鹿島・ノリタケ・第一生命による再開発計画」も進められています。

錦三丁目25番街区市有地等活用事業が計画されている栄広場の西側では、パルコが運営する地上6階、地下2階、16店舗が入る都市型商業施設「BINO栄(ビーノ栄)」が2020年11月に開業しています。

錦三丁目25番街区市有地等活用事業の低層部分完成予想パースです。
敷地南東側、広小路久屋西交差点から見たメインエントランスの様子で、緩やかにカーブを描く壁面や庇、繊細な格子などが印象的なデザインです。

出典:名古屋市
錦三丁目25番街区市有地等活用事業の夕景パースです。
錦三丁目25番街区市有地等活用事業は41階、高さ213mとなり、栄エリア最高層となります。
テレビ塔の高さは180mのため、こちらよりも高い超高層ビルとなり、栄の新たなランドマークとなります。

出典:名古屋市
Google Earthで作成した栄周辺の未来の超高層ビル群の簡易パースです。

名古屋は名古屋駅前に高さ200m級の超高層ビル群がある以外は、高さ60m以下の中高層ビル群の中に都心タワーマンションが点在する光景となっていましたが、数年後にはこのように拠点ターミナルがわかるような感じで栄にも群が形成されてきます。

整理番号B-0631-04