2022/01/28
ジブリパーク |
ジブリパークは愛知県長久手市の愛・地球博記念公園で建設が進められているスタジオジブリのテーマパークです。
スタジオジブリは1月26日に今年秋に開業を計画していたジブリパークの開業日を2022年11月1日にすると発表し、スタジオジブリが初めて手がけた観光動画である「風になって、遊ぼう。」も公開されました。
ジブリパークのエリアは、5つのエリアで構成されており、1つ目のエリアは映画「耳をすませば」の世界観や19世紀末の空想科学的要素を盛り込んだ「青春の丘エリア」、2つ目のエリアは温水プール跡地を利用し、シアターや子供の遊び場、巡回展などの展示物を収納する倉庫を設ける「ジブリの大倉庫エリア」、3つ目のエリアは「となりのトトロ」に登場する「サツキとメイの家」周辺の「どんどこ森エリア」が先行して開業します。
また、4つ目のエリアは映画「ハウルの動く城」「魔女の宅急便」に登場する原寸大建物や遊戯施設を整備、ミニ遊園地的なエリアとする「魔女の谷エリア」、5つ目のエリアは映画「もののけ姫」に登場する「タタラ場」などの建物を再現する「もののけの里エリア」となります。
着工は青春の丘エリア、ジブリの大倉庫エリア、どんどこ森エリアが2020年7月28日、もののけの里エリア、魔女の谷エリアが2021年7月、開業は青春の丘エリア、ジブリの大倉庫エリア、どんどこ森エリアが2022年11月1日、もののけの里エリア、魔女の谷エリアが2023年度となっています。
参考資料、引用元
・長久手市 ジブリパーク整備
・愛知県 ジブリパーク構想の推進
・日刊建設工業新聞 愛知県/ジブリパーク整備事業/実施設計協力者に鹿島、22年秋の開園めざす
・日刊建設工業新聞 愛知県/ジブリパーク構想(長久手市)/基本設計はスタジオジブリ・日本設計に
・愛・地球博記念公園(モリコロパーク)公式サイト
・瀬戸市 “新たな賑わい創出“となる中心市街地へのホテル誘致事業に係るルートインジャパン株式会社との協定書の締結について
過去の記事
→2018年12月31日投稿 ジブリパーク整備構想

概要
・名称 ジブリパーク
・name Ghibli Park
・中文名 吉卜力公园
・所在地 愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533番1
・施設面積 194.2ha※愛・地球博記念公園全体
青春の丘エリア:約0.8ha
ジブリの大倉庫エリア:約0.8ha
どんどこ森エリア:約1.8ha
もののけの里エリア:約0.8ha
魔女の谷エリア:約2.9ha
・着工 青春の丘エリア:2020年7月28日
ジブリの大倉庫エリア:2020年7月28日
どんどこ森エリア:2020年7月28日
もののけの里エリア:2021年7月
魔女の谷エリア:2021年7月
・開業 青春の丘エリア:2022年11月1日
ジブリの大倉庫エリア:2022年11月1日
どんどこ森エリア:2022年11月1日
もののけの里エリア:2023年度
魔女の谷エリア:2023年度
・建築主 愛知県
・設計 スタジオジブリ(デザイン監修)、日本設計(基本設計)
・施工 鹿島建設
・最寄駅 愛・地球博記念公園
(2022年1月1日撮影)
配置図

出典:長久手市
北東側から見た建設中のジブリパークの様子です。
写真左側に見える建物がアイススケート場と一体となっている「ジブリの大倉庫エリア」です。
こちらには元々、愛・地球博記念公園の温水プールがありましたが、ジブリパークの開園に伴い、常設展示室や企画展示室、映像展示室、カフェテリアにリニューアルされています。

北側の東部丘陵線(リニモ)の愛・地球博記念公園駅から見た建設中のジブリパークの様子です。
愛・地球博記念公園駅から「青春の丘エリア」へ通じる場所でも施設建築物の施工が進められていました。

青春の丘エリア
青春の丘エリアは、来園者を迎え、導くジブリパークの象徴となるエリアです。
エレベーター棟を「天空の城ラピュタ」や「ハウルの動く城」などに見られる19世紀末の空想科学的要素を取り込んだ内外装に改装するほか、「耳をすませば」のアンティーク店「地球屋」も再現されます。

©Studio Ghibli
ジブリの大倉庫エリア
「倉庫」らしさと懐かしさを感じる和洋折衷の建築空間をイメージしながら、常設展示室、企画展示室、映像展示室、遊び場、売店と喫茶、収蔵施設等が整備されるほか、170席のミニシアター、千と千尋に登場する食堂街を模した飲食施設も建設されます。

©Studio Ghibli
どんどこ森エリア
どんどこ森エリアは、既存の「サツキとメイの家」に加え、映画「となりのトトロ」の昭和の田園景観をイメージした自然空間を再現するほか、社(やしろ)や散策路が整備されます。

©Studio Ghibli
もののけの里エリア
もののけの里エリアは、映画「もののけ姫」のエミシの村とタタラ場をもとにした和風の里山的風景を整備イメージにして、「タタラ場(体験学習施設)」、「炭焼き小屋」、休憩処等が整備されます。

©Studio Ghibli
魔女の谷エリア
魔女の谷エリアは、映画「魔女の宅急便」、「ハウルの動く城」などの北ヨーロッパ風の空間をイメージした「オキノ邸」と庭園、「ハウルの城」と荒地、レストラン棟等が整備されます。

©Studio Ghibli
撮影日は閉園日だったため、近くから建設中の施設建築物を撮影することができず惜しかったのですが、愛・地球博記念公園の北口から見た建設中のジブリパークの様子です。

ジブリパークは公園全体がテーマパークとなるのではなく、ジブリの世界感を創り出したエリアが公園内に点在するタイプのテーマパークとなっており、既存の愛・地球博記念公園も残されています。

駐車場部分でも工事が進められていました。

最寄り駅は、東部丘陵線(リニモ)の「愛・地球博記念公園駅」となっており、名古屋駅からは地下鉄東山線で藤が丘駅まで行き、リニモに乗り換えて愛・地球博記念公園駅まで約50分ほどとなります。

愛・地球博記念公園(モリコロパーク)の北西ゲートです。愛知万博のマスコットキャラクターであるキッコロとモリゾーもいました。

(仮称)ホテルルートイン尾張瀬戸駅前
ジブリパークの建設が進められている長久手市の隣接市である愛知県瀬戸市では、ジブリパークが2022年秋にオープンすることを契機に、観光を新たな産業の1つとして進めるうえで大きな課題であった中心市街地へのホテル誘致事業が進められています。
(仮称)ホテルルートイン尾張瀬戸駅前は、地上14階、高さ45.25m、客室数245室の高層ホテルで、名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅の駅前で建設が行われています。

出典:瀬戸市
概要
・名称 (仮称)ホテルルートイン尾張瀬戸駅前
・計画名 (仮称)ホテルルートイン尾張瀬戸駅前
・name (Tentative name) Hotel Route Inn Owari Seto Ekimae
・中文名 (暂定名)尾张濑户站前路线酒店
・所在地 愛知県瀬戸市西蔵所町1番7 他
・用途 ビジネスホテル
・階数 地上14階
・高さ 45.25m
・構造 鉄筋コンクリート造
・客室数 245室
・敷地面積 1,785.43㎡
・建築面積 877.71㎡
・延床面積 6,429.88㎡
・開業 2023年6月
・最寄駅 尾張瀬戸
建築計画の概要板

尾張瀬戸駅前から見た建設中の(仮称)ホテルルートイン尾張瀬戸駅前の様子です。
2022年1月時点では、基礎工事が進められていました。
