2022/03/16
みなとアクルス(minato AQULS) |
みなとアクルス(minato AQULS)は、愛知県名古屋市港区港明、津金、金川町、河口町の東邦ガス港明工場跡地など約31.5ha再開発して行われている大規模都市開発事業です。
立地特性を活かした商業、住宅、業務施設、スポーツ施設等の複合機能をもったまちづくりを行うとともに、賑わいの創出に資する道路や公園等の整備、「中川運河再生計画」にも配慮した運河沿いに散策などができる親水空間の整備、さらには、災害時における一時滞留者や帰宅困難者のためのスペースの確保等防災機能も備えた、新たな賑わいや交流等に資する良好な都市環境を創出していくことを目的として開発が進められています。
街区構成は、JR貨物名古屋港線の東側約13.8haがA区域、西側約12.5haがB区域、港北運河南側約4.9haがC区域となっています。
第Ⅰ期開発の開発面積約20haのうちA区域には、ショッピングモールの「ららぽーと名古屋みなとアクルス」、東邦ガスグループのエネルギーセンター「みなとアクルス エネルギーセンター」、中高層分譲マンションの「パークホームズLaLa名古屋みなとアクルス」、「パークホームズLaLa名古屋みなとアクルス ガーデンスクエア」が建設されており、C区域にはスポーツ・レクリエーション施設として「邦和みなとゴルフ」、「ベーカリー&喫茶「チェリー」」が建設されています。
また、第Ⅱ期開発の開発面積は約10haとなっており、街区はB区域、用途は複合業務施設、エネルギー施設、住宅、エコステーションから構成される計画です。
当初は供用開始予定が2021年からの計画となっていました。
みなとアクルス エネルギーセンターが2017年3月竣工、ららぽーと名古屋みなとアクルスが2018年9月竣工、2018年9月28日開業、パークホームズLaLa名古屋みなとアクルスのうちブライトコート、セントラルコートが2020年1月竣工、アリーナコートが2020年7月竣工、パークホームズLaLa名古屋みなとアクルス ガーデンスクエアが2023年1月下旬竣工予定となっています。
2022年1月時点では、パークホームズLaLa名古屋みなとアクルス ガーデンスクエアの建設が進められており、第Ⅱ期開発のB区域は仮囲いで覆われた状態となっています。
参考資料、引用元
・日刊建設工業新聞 東邦ガスら4社/港明地区再開発(名古屋市港区)/1期で大型商業施設など整備
・三井不動産 『三井ショッピングパーク ららぽーと名古屋みなとアクルス』東海エリア初となる「蔦屋書店」「RHC ロンハーマン」など全217店2018年9月28日(金)グランドオープン
・東邦ガス 港明用地の開発事業について
・名古屋市 (仮称)港明用地開発事業に係る環境影響評価書のダウンロード
過去の記事
→2019年1月9日投稿 みなとアクルス

出典:三井不動産 ニュースリリース
概要
・名称 みなとアクルス(minato AQULS)
・計画名 (仮称)港明用地開発事業/みなとアクルス開発事業
・name Minato Apuls
・中文名 港Apuls
・所在地 A区域:名古屋市港区港明二丁目、名古屋市港区津金一丁目 の一部
B区域:名古屋市港区金川町 の一部
C区域:名古屋市港区河口町 の一部
・用途 A区域:住宅、商業施設、エネルギー施設
B区域:複合業務施設、エネルギー施設、住宅、エコステーション
C区域:スポーツ施設等
・開発面積 A区域:約 13.8 ha
B区域:約 12.5 ha
C区域:約 4.9 ha
・着工 2015年5月
・竣工 エネルギーセンター:2017年3月
ららぽーと名古屋みなとアクルス:2018年9月
パークホームズLaLa名古屋みなとアクルス:2020年1月/2020年7月
パークホームズLaLa名古屋みなとアクルス ガーデンスクエア:2023年1月下旬
・事業主 東邦ガス、東邦不動産、三井不動産、三井不動産レジデンシャル
・最寄駅 港区役所
(2022年1月1日撮影)
位置図
区域図

出典:名古屋市
配置図

出典:名古屋市
街区構成イメージ

出典:三井不動産ニュースリリース
イメージパース
▼三井ショッピングパーク ららぽーと名古屋みなとアクルス

出典:三井不動産ニュースリリース
▼パークホームズ LaLa 名古屋みなとアクルス

出典:三井不動産レジデンシャル ニュースリリース
▼パークホームズ LaLa 名古屋みなとアクルス ガーデンスクエア

出典:三井不動産レジデンシャル ニュースリリース
▼邦和みなとゴルフ

出典:三井不動産ニュースリリース
名古屋初進出となった「ららぽーと名古屋みなとアクルス」の様子です。
店舗棟2棟と立体駐車場棟2棟の計4棟から構成されている店舗面積59,500㎡、店舗数217店舗のショッピングモールで、2018年9月28日に開業しています。
屋外広場として約8000平方メートルが整備され、屋根を備えるイベントスペース「デカゴン」・バーベキュースペース「BBQPIT」やビオトープも併設されています。

ららぽーと名古屋みなとアクルス北東側には、別棟形式で、東海エリア初出店となる「名古屋みなと 蔦屋書店」が建っています。
名古屋みなと 蔦屋書店には、約15万冊の本があり、1階のスターバックスコーヒーなどに本を持ち込み、コーヒーを片手に読書ができるようになっていることが特徴です。

中川運河に接続する「港北運河」沿いには、「港北公園」や「キャナルウォーク」が整備されており、運河沿いの親水空間や散策路による歩いて楽しいまちづくりが行われています。

運河沿いの親水空間のイメージです。

出典:名古屋市
東邦ガスグループによるエネルギーセンター「みなとアクルス エネルギーセンター」です。
都市再開発では中部圏初となるCEMS(コミュニティ・エネルギー・マネジメント・システム)を構築しており、みなとアクルス内に構築したエネルギーシステムは、エリアの各建物に低炭素なエネルギーを一括供給しています。
総合エネルギー効率の高いガスコージェネレーションを中心に、再生可能エネルギーや大型蓄電池(NAS電池)を活用した電力を供給しているほか、ガスコージェネレーションの排熱を利用する熱源機やバイナリー発電機、未利用エネルギーの運河水を利用する熱源機を組合せ、熱利用の高度化を実現しています。
将来的には、第Ⅱ期開発地にサブセンターを整備し、第Ⅰ期開発のエネルギーセンターでつくる電気・熱との融通を計画しており、継続的な低炭素化を推進するものとされています。

エネルギーシステム図、エネルギーフロー図です。

出典:東邦ガス
JR貨物名古屋港線とららぽーと名古屋みなとアクルスの間には、約8,000㎡のみどりの大広場「オーバルガーデン」が整備されています。
芝生空間では、ライブイベントや展示会、マルシェなどが開催されるほか、庄内川流域をモデルにしたビオトープは、身近な植物や生きものが観察できるとのことです。
また、オーバルガーデンを囲む遊歩道「オーバルウォーク」は、エリア間の回遊性を高めています。
オーバルガーデンに設置された10角形の形をした大型ルーフのあるイベントスペース「デカゴン」には、音響や照明設備も備えているため、ライブパフォーマンスにも対応しています。

A区域北東側の住宅ゾーンに建つ中高層分譲マンション「パークホームズLaLa名古屋みなとアクルス」です。
パークホームズLaLa名古屋みなとアクルスは、地上10階、総戸数265戸の大規模マンションで、外観デザインは温かみあるベージュ色を基調としています。
南側のアリーナコート、ブライトコート、東側のセントラルコートの3棟構成となっています。

現在は、竣工済みのパークホームズLaLa名古屋みなとアクルス西側で、「パークホームズLaLa名古屋みなとアクルス ガーデンスクエア」の建設が進められています。
地上10階、総戸数238戸の大規模マンションとなっており、エアリーテラスとブルームテラス、コモンテラスから構成され、2023年1月下旬竣工予定となっています。

「パークホームズLaLa名古屋みなとアクルス ガーデンスクエア」の配置図です。

出典:パークホームズLaLa名古屋みなとアクルス ガーデンスクエア 公式サイト
「パークホームズLaLa名古屋みなとアクルス ガーデンスクエア」の完成予想パースです。
パークホームズLaLa名古屋みなとアクルス ガーデンスクエアは、みなとアクルス1期開発において最後の開発となります。

出典:パークホームズLaLa名古屋みなとアクルス ガーデンスクエア 公式サイト
建設が進められているパークホームズLaLa名古屋みなとアクルス ガーデンスクエア エアリーテラスの様子です。

建設が進められているパークホームズLaLa名古屋みなとアクルス ガーデンスクエア ブルームテラスの様子です。

建設が進められているパークホームズLaLa名古屋みなとアクルス ガーデンスクエア コモンテラスの様子です。

みなとアクルスのシンボルロードである「アクルスロード」の西側エリア、第Ⅱ期開発・B区域の様子です。

みなとアクルス(minato AQULS)第Ⅱ期開発北西側のB区域住宅地区です。
現在は、ららぽーとの暫定駐車場として活用されています。

北東側から見たみなとアクルス(minato AQULS)第Ⅱ期開発B区域複合業務地区の様子です。
現在は仮囲いで覆われています。

北西側から見たみなとアクルス(minato AQULS)第Ⅱ期開発B区域複合業務地区の様子です。

ららぽーと名古屋みなとアクルスからみなとアクルス(minato AQULS)第Ⅱ期開発B区域複合業務地区へは、JR貨物名古屋港線の築堤下を潜るアンダーパスが整備されています。

マンション建設も進み、ららぽーとも開業したことにより、最寄り駅の地下鉄名港線港区役所駅の一日平均乗降客数は7,360人(2017年度)から、1万0,545人(2019年度)と利用者数が増えています。
