2022/04/10
(仮称)錦三丁目25番街区計画 |
(仮称)錦三丁目25番街区計画は愛知県名古屋市中区錦三丁目の栄角地(栄広場)と錦三丁目ビル等の跡地で建設中の地上41階、地下4階、高さ211.700mの超高層ビルです。
施設構成は、地下3階~4階に駐車場、機械式駐車室、機械室、地下2階~地上4階に「大丸松坂屋百貨店の商業専門店」、4~6階にシネマコンプレックス、9~25階にオフィス、コワーキング、イノベーション拠点、7~8階、26階以上にラグジュアリーホテルとなります。
名古屋市の容積率緩和制度である「名古屋駅・伏見・栄地区都市機能誘導制度」のうち指定容積率1,300%のエリアに建設予定で、名古屋市高級ホテル立地促進補助金制度の適用の認定も行われているとのことです。
また、建設される超高層ビルの地下で、栄の地下街と直結、地下鉄栄駅とも接続することでビル内部を経由して地上にも出られるようになります。
栄エリアでは最高層かつ初の高さ200m超えの超高層ビルとなり、高さ180mの中部電力 MIRAI TOWER(旧・名古屋テレビ塔)よりも高い超高層ビルとなります。
2021年10月4日に事業者から名古屋市に都市計画提案の提出がなされ、2022年1月28日には、名古屋市により、大規模小売店舗地域貢献ガイドラインに基づく出店概要書が公開、2022年3月18日には建築計画の概要板が現地に設置されています。
既存建築物である錦三丁目ビルの解体着手は2022年1月5日、着工は2022年7月、竣工は2026年春となっており、2022年4月時点では既存建築物の解体、除去が進められています。
参考資料、引用元
・名古屋市 錦三丁目25番街区市有地等活用事業の事業候補者決定について
・名古屋市 錦三丁目25番街区市有地等活用事業の基本協定・土地売買契約書の締結について
・名古屋市 (仮称)錦三丁目25番街区計画の都市計画提案の提出について
・名古屋市 名古屋駅・伏見・栄地区都市機能誘導制度の概要
・名古屋市 名古屋市高級ホテル立地促進補助金のご案内
・名古屋市 (仮称)錦三丁目25番街区計画(令和4年1月19日提出) 出店概要書
・日本経済新聞 名古屋・栄に200メートルビル、三菱地所などが開発へ
・読売新聞 名古屋の超高層ビルに「コンラッド」…国内3軒目、26年開業目指す
・日本経済新聞 米ヒルトンの高級ホテル「コンラッド」、名古屋進出検討:
・地方建設専門紙の会 【愛知】栄角地 再開発に向け解体着手
過去の記事
→2018年10月12日投稿 栄広場再開発へ
→2019年1月23日投稿 栄広場再開発計画 (名古屋市と大丸松坂屋百貨店が基本合意へ)
→2020年3月25日投稿 錦三丁目25番街区市有地等活用事業
→2021年9月2日投稿 錦三丁目25番街区市有地等活用事業
→2022年2月23日投稿 (仮称)錦三丁目25番街区計画

現地にて撮影
概要
・名称 (仮称)錦三丁目25番街区計画
・計画名 錦三丁目25番街区市有地等活用事業/(仮称)錦三丁目25番街区計画
・name (Tentative name) Nishiki 3-chome 25th block plan
・中文名 (暂定名)锦3丁目25街区图
・所在地 愛知県名古屋市中区錦三丁目2501番1、2、2514番
・用途 事務所、ホテル、映画館、店舗、駐車場
・階数 地上41階、地下4階
・高さ 211.700m
・構造 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
・基礎工法 ---
・客室数 166室
・敷地面積 4,866.40㎡
・建築面積 4,620.07㎡
・延床面積 109,679.74㎡
・着工 2022年7月(解体着手:2022年1月5日)
・竣工 2026年春
・建築主 三菱地所(代表)、日本郵政不動産、明治安田生命保険相互会社、中日新聞社、パルコ
・設計 竹中工務店
・施工 ---
・最寄駅 栄、栄町
(2022年4月7日撮影)
建築計画の概要板

位置図
区域図

出典:名古屋市
断面図

出典:名古屋市
イメージパース

出典:名古屋市
南東側から見た(仮称)錦三丁目25番街区計画の様子です。
撮影時は既存建築物の「錦三丁目ビル」の解体、除去が進められていました。

南西側、栄交差点から見た(仮称)錦三丁目25番街区計画の様子です。

(仮称)錦三丁目25番街区計画計画地西側には、栄広場があります。
こちらの栄広場は2022年6月26日日曜日にて、市民利用が終了となります。

栄広場の様子です。
栄広場は、1945年の名古屋空襲で焼失した日銀名古屋支店の跡地で今まで幾度も再開発計画構想が出てきましたが、それらの再開発が実際に着手されることはありませんでした。

北西側から見た(仮称)錦三丁目25番街区計画の様子です。

(仮称)錦三丁目25番街区計画の西側には、SKE48劇場や観覧車 Sky-Boatがある栄のランドマーク「サンシャインサカエ」や繁華街に建つディスカウントストア「ドン・キホーテ 栄本店」等が立地しています。

北側から見た(仮称)錦三丁目25番街区計画の様子です。

北東側から見た(仮称)錦三丁目25番街区計画の様子です。
手前に建つ「日生村瀬ビル」と「AYA栄ビル」は再開発区域外となっています。

ルイ・ヴィトン名古屋栄店などがある(仮称)錦三丁目25番街区計画の北側の街区でも空き地やコインパーキングが広がっており、今後、超高層ビル建設など大規模な再開発計画が浮上する可能性もあります。

2022年3月18日に建築計画の概要板が設置され、詳細な数値が判明しました。設置場所はRAYARD Hisaya-odori Parkに面した東側です。

既存建築物の解体期間は、2022年1月5日~2022年4月28日となっています。

東側から見た(仮称)錦三丁目25番街区計画の様子です。

街区北東側の「日生村瀬ビル」と「AYA栄ビル」は再開発区域外になるため、再開発後も残ります。

(仮称)錦三丁目25番街区計画南側には、広小路通が通ります。
広小路通を挟んだ南側の「オリエンタルビル(名古屋三越栄店)」も再開発構想が浮上しており、コロナ禍前は地上34階、高さ180mの超高層ビル計画がなされていたりしました。
なお、こちらは再開発構想見直しとのことで、現在は惜しくも保留といった状態になっています。

久屋大通公園から見た(仮称)錦三丁目25番街区計画の様子です。

整理番号B-0631-06