2022/05/14
大阪マルビル 建て替え |
大阪マルビル 建て替えは、大阪府大阪市北区梅田1丁目に建つ地上30階、地下4階、高さ123.92mの超高層ビル「大阪マルビル」を建て替える計画です。
建て替え工事は2023年夏の工事着手、2030年春竣工を目指しており、途中、解体工事後の敷地を活用して、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催期間中はバスターミナルとして敷地を貸し出し、バスの発着場、待機場として活用する計画となっています。
既存建築物の大阪マルビルは、大阪の超高層ビルの先駆けとして1976年に竣工し、円筒形のユニークな形状から大阪のランドマーク的な存在となっていました。
竣工後50年近く経過し、建物・設備の老朽化や周辺施設との競争力の低下が課題となってきていたことから、建て替えが決まり、建て替え後は現状建物から高層化する予定で、多目的に利用できる大型ホールや、高機能オフィスの設置など、賑わい創出の場、文化交流の場としての機能も入れるとのことです。
既存建築物解体着手は2023年夏、竣工は2030年春となっており、2022年時点では既存建築物が建っています。
参考資料、引用元
・大和ハウス工業 「大阪マルビル」を建て替えます

概要※既存建築物
・名称 大阪マルビル/大阪第一ホテル
・計画名 ---
・name Osaka Maru Building/Osaka Daiichi Hotel
・中文名 大阪丸大厦/大阪第一酒店
・所在地 大阪府大阪市北区梅田1丁目9番20
・用途 ホテル、店舗、駐車場
・階数 地上30階、地下4階
・高さ 123.92m (軒高:112.21m)
・構造 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
・基礎工法 ---
・客室数 460室
・敷地面積 3,244.62㎡
・建築面積 2,546㎡
・延床面積 41,069.4㎡
・着工 ---
・竣工 1976年3月31日
・建築主 吉本土地建物
・設計 フジタ工業
・施工 フジタ工業
・最寄駅 大阪、梅田、大阪梅田、西梅田、東梅田、北新地
(2014年3月14日等撮影)
位置図
北東側から見た大阪マルビルの様子です。

北東側真下から見上げた大阪マルビルの様子です。

大阪マルビルの低層部分の様子です。
低層部分は、2013年6月に壁面緑化がなされ、大阪マルビルの1階から6階の壁面(1,000㎡)を緑化する壮大なプロジェクトとなっていました。
また、1階には巨大な緑の壁(全長16m・高さ2.5m・40㎡)も設置されており、大阪マルビル 緑のテラスとして親しまれています。
・大和ハウス工業 大阪マルビル緑化プロジェクト「都市の大樹」始動

東側から見た大阪マルビルの様子です。

大阪駅前第3ビル展望台から見た大阪マルビルの様子です。
日本初の円形超高層ビルとして建設されただけでなく、高層部分には電光掲示板も設置され、“都会の象徴”ともいえる超高層ビルでした。

大阪駅前第3ビルから見た梅田の超高層ビル群の様子です。北は中津から南は中之島・淀屋橋方面まで続く凄まじい超高層ビル群となっています。

大阪国際(伊丹)空港高さ制限回答システムによると、海抜高さ約192mまで建設可能となっており、国土地理院地図より標高0.7mを差し引くと超高層ビルの高さは最高で191mほどまで建設可能です。
なお、容積率などの規制もあるため、どのくらいの高さになるかはわかりませんが、建て替え後は現状建物から高層化する予定との記載もあることから更に高い超高層ビルとなることは確実となります。
梅田エリアは日本国内でも超高層ビル需要が非常に多い場所ですが、伊丹空港の高さ制限によってビルの高さが抑えられていることが残念です。
大阪のみならず日本全体の経済発展の妨げになっていると思うので、規制緩和で高さ300mくらいまでは建設可能になるといいですが…。
・大阪国際(伊丹)空港高さ制限回答システム

整理番号 B-1327-01