2022/05/19
札幌駅交流拠点北5⻄1・⻄2地区第一種市街地再開発事業 |
札幌駅交流拠点北5⻄1・⻄2地区第一種市街地再開発事業は北海道札幌市中央区のJR札幌駅南東側で計画されている地上43階、地下4階、高さ245mの超高層ビルです。
北海道新幹線札幌開業や令和12年(2030年)の冬季オリンピック・パラリンピック招致を見据え、拠点となる札幌駅の再開発計画が動き出しています。
交通結節点の特性を活かし、バスターミナルの再整備、新幹線駅との連携を図るとともに、にぎわい・交流機能としての商業機能の導⼊、宿泊機能の導⼊、道外からの本社機能を誘導する⾼機能オフィスの導⼊などが行われます。
また、フロア構成は、地下にDHC・CGSの機械室、駐車場、地下鉄東豊線さっぽろ駅、地下1階~地上10階に商業施設、10階にオフィス、ホテル、10階~12階にオフィス、14階~17階に宿泊主体ホテル、18階~33階にオフィス、35階~40階に国際水準ホテル、41階~43階に展望施設となります。
当初は渋谷スクランブルスクエアと同等規模の地上47階建て、高さ230m程度の超高層ビル建設を目指すとのことが示され、2020年8月4日に計画段階環境配慮書の縦覧が行われた際は最大高さ約255mのA案と、約200m、約150mの2棟構成となるB案が示されていました。
2021年4月28日から開始された環境影響評価方法書で、46階建て、高さ約250mと若干規模が縮小され、2022年2月1日より開始された環境影響評価準備書の縦覧では46階建て、高さ250mから地上43階、地下4階、高さ245mへと惜しくも再度規模が若干縮小しています。
2021年9月15日にマスターアーキテクトの選定が公表され、設計に日本設計、マスターアーキテクトに内藤廣氏が選出されました。
また、2022年5月18日には都市計画決定に向けた手続きが開始されています。
着工は2023年度、竣工は2028年度の計画となっています。
参考資料、引用元
・北海道旅客鉄道 【社長会見】札幌駅直結「(仮称)北5西1・西2地区市街地再開発事業」~都市計画決定に向けた手続きを開始~
・札幌市 札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発準備組合
・札幌市 (仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 環境影響評価準備書
・北海道旅客鉄道 札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発のマスターアーキテクトの選定について
・札幌市 (仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 環境影響評価方法書
・北海道建設新聞社 JR札幌駅前の再開発ビル 延べ42万m²の規模で構想
・JR北海道 「札幌駅交流拠点北5⻄1・⻄2地区市街地再開発準備組合」設⽴のお知らせ
・札幌市 「北5西1街区の活用に関するサウンディング型市場調査」の実施について
・北海道建設新聞社 札幌駅前に新タワービル JR北海道が不動産事業を強化
・朝日新聞 北海道)札幌駅前に超高層ビル計画 準備組合を設立
・札幌駅前に50階規模の複合ビル、新幹線&五輪へGO:日本経済新聞
過去の記事
→2019年6月23日投稿 札幌駅前 新タワービル
→2019年11月12日投稿 札幌駅交流拠点北5⻄1・⻄2地区第一種市街地再開発事業
→2020年8月3日投稿 札幌駅交流拠点北5⻄1・⻄2地区第一種市街地再開発事業
→2021年9月7日投稿 札幌駅交流拠点北5⻄1・⻄2地区第一種市街地再開発事業
関連記事
→2019年6月25日投稿 北海道新幹線 札幌駅 建設計画 #現地の様子 #建設予定地201906

出典:北海道旅客鉄道 ニュースリリース
概要
・名称 (仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業
・計画名 札幌駅交流拠点北5⻄1・⻄2地区第一種市街地再開発事業
・name Sapporo Station Exchange Base North 5/1 and 2 Area 1st Class Urban Redevelopment Project
・中文名 札幌站交流基地北5/1和2区一级城市重建项目
・所在地 北海道札幌市中央区北5条西1丁目1番1、2番、西2丁目及び西3丁目の一部
・用途 商業、業務、宿泊、バスターミナル、駐車場、DHC・CGS
・階数 地上43階、地下4階
・高さ 245m
・構造 鉄⾻造、鉄⾻鉄筋コンクリート造
・基礎工法 ---
・敷地面積 施工区域:約3.1ha
事業区域:約2.3ha
・建築面積 約22,000㎡
・延床面積 約388,500㎡
・着工 2023年度
・竣工 2028年度
・建築主 札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発準備組合
(構成:札幌市、北海道旅客鉄道、札幌駅総合開発、ジェイ・アール北海道バス、JR北海道ホテルズ)
事業推進パートナー:三菱地所、東急
・設計 日本設計・清水建設設計共同体
マスターアーキテクト:内藤廣
低層部外装デザイン:五十嵐淳
新幹線アトリウムデザイン:原研哉
屋上ランドスケープデザイン:村田周一
全体照明デザイン:面出薫
サインデザイン:井原理安
・施工 ---
・最寄駅 札幌、さっぽろ
(2019年6月5日/2019年6月6日撮影)
位置図
区域図

出典:札幌市
配置図

出典:札幌市
断面図

出典:北海道旅客鉄道 ニュースリリース
フロア構成
・地下:DHC・CGS、機械室等
・地下1階~地上10階:商業施設
・10階:オフィス、ホテル
・10階~12階:オフィス
・14階~17階:宿泊主体ホテル
・18階~33階:オフィス
・35階~40階:国際水準ホテル
・41階~43階:展望施設
イメージパース

出典:北海道旅客鉄道 ニュースリリース
南側から見た北5西1街区第一種市街地再開発事業計画地の様子です。
オフィスは札幌市内最大規模の約1,000坪の基準階貸室かつ無柱空間となり、72時間のBCPに対応しています。
また、ホテルは「マリオット・インターナショナル」どの提携による国際水準ホテルが入ります。

南西側から見た北5西1街区第一種市街地再開発事業計画地の様子です。

南東側から見た北5西1街区第一種市街地再開発事業計画地の様子です。

北東側から見た北5西1街区第一種市街地再開発事業計画地の様子です。

1978年竣工の「札幌エスタ」も北5西2街区として再開発される計画となっています。

北5西1街区第一種市街地再開発事業の配置イメージです。

出典:北海道旅客鉄道 ニュースリリース
Google Earthで作成した北5西1街区第一種市街地再開発事業の簡易パースです。
札幌駅周辺では、複数の大規模再開発が進められており、北海道新幹線が開業する2030年度ごろにはこのような都市景観となります。
地上43階、地下4階、高さ245mの「北5西1街区第一種市街地再開発事業」のほかにも、35階建て、高さ200mの「(仮称)札幌駅南口北4西3地区第一種市街地再開発事業」、48階建て、高さ175.2mの「ONE札幌ステーションタワー」、26階建て、高さ110.92mの「(仮称)札幌HBC跡地計画」等の計画が進められており、更に最近、卸センター跡地で計画が進む30階建て、高さ99.50mのツインタワーマンションと26階建て、高さ99.79mの(仮称)札幌ホテル計画新築工事を含むトリプルタワー構成の大規模再開発事業「北6条東2丁目計画」も発表されています。

Google Earthで作成した北5西1街区第一種市街地再開発事業の簡易鳥瞰パースです。

Google Earthで作成した北5西1街区第一種市街地再開発事業の簡易パースです。

Google Earthで作成した北5西1街区第一種市街地再開発事業の簡易パースです。

Google Earthで作成した北5西1街区第一種市街地再開発事業の簡易パースです。

Google Earthで作成した北5西1街区第一種市街地再開発事業を中島公園方面から見た簡易パースです。

過去に公開されていた札幌駅交流拠点北5⻄1・⻄2地区第一種市街地再開発事業のイメージパースです。

出典:北海道旅客鉄道 ニュースリリース
さっぽろテレビ塔展望台から見た将来の札幌駅方面のイメージパースです。
高さ200m超の超高層ビルが2棟建ち並び、札幌のスカイラインが拡大することから迫力ある大都市の都市景観へと移り変わります。

出典:札幌市
外観意匠は、ガラス張りながらも全体で見るとスリットラインや軒ライン等の変化のある外観となっており、マスターアーキテクトには内藤廣氏も採用されています。

出典:札幌市
駅前広場アトリウムの完成予想パースです。

出典:北海道旅客鉄道 ニュースリリース
バスターミナル待合アトリウム(仮称)の完成予想パースです。

出典:北海道旅客鉄道 ニュースリリース
新幹線アトリウムの完成予想パースです。

出典:北海道旅客鉄道 ニュースリリース
商業施設の内装イメージです。

出典:北海道旅客鉄道 ニュースリリース
外装のスリットに面した屋内テラスイメージです。

出典:北海道旅客鉄道 ニュースリリース
展望ボックスのイメージパースです。
地上高さ約240mの高さに展望施設が入ります。
展望ボックスのデザインは、マスターアーキテクトでもある内藤廣氏が担当しています。

出典:北海道旅客鉄道 ニュースリリース
スカイガーデンのイメージパースです。

出典:北海道旅客鉄道 ニュースリリース
札幌駅交流拠点北5⻄1・⻄2地区第一種市街地再開発事業に伴うデッキレベル、地下レベルの歩⾏者動線整備のイメージです。

出典:札幌市
計画建築物の2街区を貫通するデッキレベルの歩⾏者動線、既存の地下歩⾏者ネットワークと接続した地下動線、それらをつなぐ縦コア動線の形成等により、新幹線駅と地下鉄やJR在来線など、多様
な交通モード間の円滑な乗換動線が確保されます。
また、地上からは南⼝駅前広場、北5条⼿稲通、創成川通などからの出⼊りを確保されるほか、新幹線駅への経路は、北5⻄1地区及び北5⻄2地区の2階デッキレベルから新幹線新駅へ接続する北5⻄1地区の4階へ⾄る予定となっています。

出典:札幌市
整理番号B-0869-05