2022/11/03
東京国際クルーズターミナル |
東京国際クルーズターミナルは東京都江東区青海に建つ客船ターミナルで、世界最大級のクルーズ客船に対応可能なターミナルとなっています。
国際クルーズ路線に対応した出入国管理設備がある晴海ふ頭の晴海客船ターミナルは、レインボーブリッジ(桁下高さ52m)により大型クルーズ客船の寄港は困難となっており、大井水産物ふ頭で受け入れたクルーズ船もあったことから、新たに建設が行われました。
開業時点で岸壁全長は430m、1バースでの整備となっていますが、将来的に680メートルへの延長・2バース化も計画されています。
竣工は2020年6月末、当初の開業日は2020年7月14日、入港第1船を「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ」として予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い、開業日は2020年9月10日に延期され、入港第1船は「にっぽん丸」(入港は同年8月26日)と変更されました。
参考資料、引用元
・東京国際クルーズターミナル 公式サイト
・東京都 新客船ターミナルの名称を公表
・建設Plaza 東京国際クルーズターミナルの整備状況について
・安井建築設計事務所 東京国際クルーズターミナル
過去の記事
→2019年8月30日投稿 東京国際クルーズターミナル

概要
名称 | 東京国際クルーズターミナル |
計画名 | 13号地客船ターミナル施設(仮称) |
name | Tokyo International Cruise Terminal |
中文名 | 东京国际邮轮码头 |
所在地 | 東京都江東区青海2丁目地先 |
用途 | --- |
階数 | 地上4階 |
構造 | 鉄骨造 |
岸壁延長 | 430m |
水深 | -11.5m |
敷地面積 | 28,700㎡ |
建築面積 | 6,800㎡ |
延床面積 | 19,114㎡ |
着工 | 2020年6月末 |
竣工 | 2020年9月10日 |
建築主 | 東京都 |
設計 | 安井建築設計事務所 |
施工 | 五洋建設・東亜建設工業共同企業体 |
最寄駅 | 東京国際クルーズターミナル |
(2021年11月20日撮影)
位置図
フロア構成
・1階:エントランスロビー、 バゲージ受付
・2階:到着ロビー、バゲージホール、CIQ検査スペース、宅配便受付カウンター、授乳室、待合スペース
・3階:CIQ検査スペース、チェックインスペース
・4階:送迎ラウンジ、多目的室、特別室、送迎デッキ(屋外)
イメージパース

出典:東京国際クルーズターミナル 公式サイト
北東側から見た東京国際クルーズターミナルの様子です。
東京国際クルーズターミナルの建設地は海上のため、人工地盤を用いて建設が進められています。
そのため、土木構造物と建築の構造が一体となる特殊な構造形式となっています。
海底に打ち込んだ杭に人工地盤となる総重量854トンのジャケットを載せ、その上にコンクリート床版が築かれています。

東京国際クルーズターミナルへのアプローチとなっている「東八潮緑道公園」です。
歩車分離が図られており、車道は別途橋梁が整備されています。

北側には「船の科学館」があります。

東八潮緑道公園の様子です。

東八潮緑道公園の案内板です。

ベンチやパーゴラなどのストリートファニチャー類も数多くあります。

北側から見た東京国際クルーズターミナルの様子です。

東京国際クルーズターミナルのエントランスの様子です。壁面緑化が施されています。

3階の到着ロビー、待合スペースの様子です。
広大な吹き抜け空間と明るいガラス張りの壁面、天井は温もりを感じられる格子が特徴的な内装となっています。

壁面にはデジタルサイネージが設置されています。

4階には送迎ラウンジや送迎デッキがあります。

送迎デッキの様子です。

送迎デッキからは東京都心も一望できます。

送迎デッキから見た東京港です。
東京港は、東京湾の中にある日本の主要な国際貿易港(五大港)の一つで、貨物取扱量は世界48位の8279万トン、コンテナ輸送量は世界28位の475万TEUとなっています。
また、港湾法上の国際戦略港湾の指定を川崎港および横浜港と共に受け、国土交通省よりスーパー中枢港湾の指定を横浜港と共に受けています。

東京国際クルーズターミナルは、将来的に680メートルへの延長・2バース化も計画されています。

東京国際クルーズターミナルのフロアマップ、平面図です。

現地にて撮影
東京国際クルーズターミナルの外観完成予想パースです。
外観デザインは日本の寺社建築を思わせるデザインとなっており、反りのある屋根と曲線を描く深い軒、開放的なガラス空間、四周を取り囲むバルコニーが特徴となります。

出典:東京国際クルーズターミナル 公式サイト
2022年11月3日更新