2022/06/05
大阪梅田ツインタワーズ・サウス |
大阪梅田ツインタワーズ・サウスは、大阪府大阪市北区梅田の大阪神ビルディングと新阪急ビル跡地に建つ地上38階、地下3階、高さ188.9mの超高層ビルです。
大阪神ビルディングと新阪急ビル跡地間の道路の上空を活用した建替と周辺公共施設整備を一体的に行うことにより、都市機能の高度化や防災機能の強化、公共的空間の創出、良好な景観の形成等を図り、国際競争力の強化に資する快適で質の高い街づくりを進められました。
延床面積が258,856.89㎡と非常に大きく、Ⅰ期とⅡ期に分けて建設されており、Ⅰ期部分は地上13階、地下3階、高さ85m、Ⅱ期部分は地上38階、地下3階、高さ188.9mの超高層ビルとなっています。
施設構成は、地下3階~地下2階に駐車場、地下1階~地上1階にオフィスエントランス、地下1階~地上9階に百貨店「阪神梅田本店」、10階に機械室、11階にオフィスロビー、カンファレンス、12階に屋上広場、13階~38階にオフィスとなります。
また、建築主は阪神電気鉄道、阪急電鉄、設計は基本設計が日本設計、実施設計が竹中工務店、施工が竹中工務店です。
百貨店ゾーンには「阪神梅田本店」が入っており、店舗面積約5万3000㎡に「毎日が幸せになる百貨店」をコンセプトにした店舗が集まり、食関連のフロアは地下2階、地下1階、1階、9階の4フロアに展開されています。
カンファレンスゾーンには、道路上空を建築利用することで生まれる大空間を活用して、11階に大小2つのホールとホワイエからなる約4,000㎡の「梅田サウスホール」が整備されています。
オフィスゾーンには、オフィス基準階貸室面積約3,500㎡、天井高 2.9m、床荷重500kg/㎡、ヘビーデューティーゾーン1,000kg/㎡のオフィススペックを有するオフィスフロアが入り、3回線スポットネットワーク受電方式を採用や非常時72時間の電源供給可能な設備、テナント用発電機の設置スペースを確保するなどBCPにも対応したオフィスが入っています。
既存建築物の解体着手は2014年10月1日、街区全体の着工は2014年10月1日、Ⅰ期部分着工は2015年7月21日、Ⅱ期部分着工は2019年6月1日、街区全体の竣工は2022年2月25日、Ⅰ期部分竣工は2018年4月27日、Ⅱ期部分竣工は2021年9月7日となっており、Ⅰ期部分の百貨店部分開業は2018年6月1日、Ⅱ期部分百貨店先行開業は2021年10月8日、百貨店グランドオープンは2022年4月6日となっています。
参考資料、引用元
・大阪梅田ツインタワーズ・サウス 公式サイト
・梅田サウスホール 公式サイト
・阪急阪神不動産 梅田1丁目1番地計画 (大阪神ビルディング及び新阪急ビルの建替計画) 大阪梅田ツインタワーズ・サウス2期部分の新築工事に6月1日から着手します ~オフィスゾーンとカンファレンスゾーンが2022年春に開業~
・阪急阪神不動産 梅田1丁目1番地計画(大阪神ビルディング及び新阪急ビル建替計画) 2018年4月27日(金)にⅠ期棟が竣工、6月1日(金)には阪神百貨店が部分開業 ~ビル名称を「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」に決定
・阪急阪神不動産 梅田1丁目1番地計画(大阪神ビルディング及び新阪急ビル建替計画)において 改正都市再生特別措置法で認められた 道路上空部分の建築工事がはじまりました
・阪神電気鉄道/阪急電鉄/阪急阪神不動産 梅田1丁目1番地計画 (大阪神ビルディング及び新阪急ビルの建替計画)大阪梅田ツインタワーズ・サウスが2月25日(金)に全体竣工3月24日(木)にはオフィスゾーンが開業します
・阪神電気鉄道 梅田駅の改良工事を実施(3月3日着手)します ~お客さまに、より快適で、安心してご利用いただけるよう、 ホームの拡幅、可動式ホーム柵の整備、バリアフリー化を行います~
過去の記事
→2014年11月1日投稿 梅田1丁目1番地計画
→2015年5月1日投稿 梅田1丁目1番地計画
→2015年9月4日投稿 梅田1丁目1番地計画
→2016年4月25日投稿 梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)
→2016年9月7日投稿 梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)
→2017年1月20日投稿 梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)
→2017年9月1日投稿 梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)
→2018年1月9日投稿 梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)
→2018年11月20日投稿 大阪梅田ツインタワーズ・サウス
→2019年1月26日投稿 大阪梅田ツインタワーズ・サウス
→2020年1月29日投稿 大阪梅田ツインタワーズ・サウス
→2021年1月20日投稿 大阪梅田ツインタワーズ・サウス

概要
・名称 大阪梅田ツインタワーズ・サウス
・計画名 梅田1丁目1番地計画ビル (仮称)
・name Osaka Umeda Twin Towers South
・中文名 大阪梅田双子大厦南
・所在地 大阪府大阪市北区梅田1丁目1番
・用途 百貨店、オフィス、集会場、駐車場
・階数 Ⅰ期部分:地上13階、地下3階
Ⅱ期部分:地上38階、地下3階
・高さ Ⅰ期部分:85m
Ⅱ期部分:188.9m
・構造 鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
・基礎工法 場所打ちコンクリート拡底杭
・敷地面積 12,192.83㎡
・建築面積 10,348.95㎡
・延床面積 258,856.89㎡
・着工 2014年10月1日
(解体着手:2014年10月1日/Ⅰ期部分:2015年7月21日/Ⅱ期部分:2019年6月1日)
・竣工 2022年2月25日
(Ⅰ期部分:2018年4月27日/Ⅱ期部分:2021年9月7日)
・建築主 阪神電気鉄道、阪急電鉄
・設計 基本設計:日本設計
実施設計:竹中工務店
・施工 竹中工務店
・最寄駅 東梅田、大阪、梅田、北新地
(2022年1月2日撮影)
位置図
区域図

出典:阪神電気鉄道/阪急電鉄/阪急阪神不動産ニュースリリース
断面図

出典:阪神電気鉄道/阪急電鉄/阪急阪神不動産ニュースリリース
フロア構成
・地下3階~地下2階:駐車場
・地下1階~地上1階:オフィスエントランス
・地下1階~地上9階:百貨店「阪神梅田本店」
・10階:機械室
・11階:オフィスロビー、カンファレンス
・12階:屋上広場
・13階~38階:オフィス
イメージパース

出典:大阪梅田ツインタワーズ・サウス 公式サイト
北側から見た大阪梅田ツインタワーズ・サウスの様子です。

北東側真下から見上げた大阪梅田ツインタワーズ・サウスの様子です。

北東側から見た大阪梅田ツインタワーズ・サウス低層部分の様子です。
先行して地上13階、地下3階、高さ85mの低層部分がⅠ期部分として建設され、2018年4月27日に竣工しています。

北側から見た大阪梅田ツインタワーズ・サウス低層部分の様子です。

北側正面から見上げた大阪梅田ツインタワーズ・サウスの様子です。

北側正面から見た大阪梅田ツインタワーズ・サウス低層部分の様子です。

北東側から見上げた大阪梅田ツインタワーズ・サウスの様子です。

北東側から見た大阪梅田ツインタワーズ・サウス高層部分の様子です。
11階~38階はオフィスゾーンとなっており、庇と垂直フィンにより日射遮へいがなされています。

地下1階~地上9階には百貨店「阪神梅田本店」が入っています。

低層部分には「阪神」ロゴと「阪神電車梅田駅」のロゴが取り付けられています。

低層部分には、独特な形状の外装材が採用されており、アルミパネルで覆うダブルスキン構造となっているほか、パネル間には六甲山系・淀川水系に自生する樹種を中心とした植栽を配置しているとのことです。

11階にはスカイロビーがあり、低層部分屋上には屋上緑化もなされた屋上広場もあります。

JR大阪駅方面から梅田新歩道橋を通じて大阪梅田ツインタワーズ・サウスへ直結しています。

梅田新歩道橋から見た大阪梅田ツインタワーズ・サウス低層部分の様子です。

梅田新歩道橋直結エントランス付近から見上げた大阪梅田ツインタワーズ・サウスの様子です。

南東側から見た大阪梅田ツインタワーズ・サウスの様子です。

大阪梅田ツインタワーズ・サウスの低層部分は、大阪神ビルディングと新阪急ビル跡地間の道路の上空を跨いで建設されています。

南東側から見た大阪梅田ツインタワーズ・サウス低層部分の様子です。

大阪神ビルディングと新阪急ビル跡地間の道路の様子です。

大阪梅田ツインタワーズ・サウスの東側には、阪神電車梅田駅への出入口もあり、百貨店エントランスの目の前に位置しています。

百貨店「阪神梅田本店」のエントランスです。

エントランスに掲載されている大阪梅田ツインタワーズ・サウスのサインです。

現地にて撮影
フロア構成です。

現地にて撮影
オフィスロビーまでアクセスする「シャトルエレベーター」の様子です。

「オフィスロビー」の様子です。
地上11階~38階に入るオフィスゾーンのうち、大阪梅田ツインタワーズ・サウスで働くオフィスワーカーのための専用フロアが12階に設けられます。
「WELLCO」(ウェルコ)と命名されたオフィスワーカー専用フロアには、カフェやラウンジ&ワークスペース、ウェルネスゾーン、コンシェルジュが入ります。
ちなみに「WELLCO」(ウェルコ)の命名の由来は、当フロアで「よく休み、よく働き、よく学ぶ」(=Well)ことで、本ビルで働くオフィス
ワーカーがその力を存分に発揮できるように、さらにオフィスワーカー同士の新たなcommunication や collaboration(=co-)が生まれるように、との想いを込めたものとのことです。

「カフェ」のイメージパースです。

出典:阪神電気鉄道、阪急電鉄、阪急阪神不動産ニュースリリース
「ラウンジ&ワークスペース」のイメージパースです。

出典:阪神電気鉄道、阪急電鉄、阪急阪神不動産ニュースリリース
「ウェルネスゾーン」のイメージパースです。

出典:阪神電気鉄道、阪急電鉄、阪急阪神不動産ニュースリリース
「梅田サウスホール」のイメージパースです。
梅田サウスホールは、882㎡、天井高さ7.0m、収容人数スクール形式660席、シアター形式900席の「大ホール」、180㎡、天井高さ4.7m、スクール形式90席、シアター形式132席の「小ホール」、641㎡のホワイエから構成されています。

出典:阪神電気鉄道、阪急電鉄、阪急阪神不動産ニュースリリース
オフィスロビーから梅田の超高層ビル群を望んだ様子です。
オフィスゾーンには、「ダイキン工業」や「東洋紡」、「エイチ・ツー・オー リテイリング」などが入居しています。

荷捌場の様子です。

大阪神ビルディングと新阪急ビル跡地間の道路の様子です。

南側真下から見上げた大阪梅田ツインタワーズ・サウスの様子です。

南西側のから見た大阪梅田ツインタワーズ・サウスの様子です。

「ダブルスキン」の外装材が目を引きます。

北西側から見上げた大阪梅田ツインタワーズ・サウスの様子です。

北西側から見た大阪梅田ツインタワーズ・サウスの様子です。

西側から見た大阪梅田ツインタワーズ・サウスの様子です。

大阪梅田ツインタワーズ・サウスは揺れの低減を実現する先進の制震構造を採用しているほか、地震時にビルの健全性を測定する「構造ヘルスモニタリングシステム」も導入されています。
また、災害時の水源確保に耐震性高架水槽の採用や非常時の地下水利用可能、津波対策に重要基幹設備を9階以上への設置、防災センターを2階に設置等の対策がなされています。

出典:大阪梅田ツインタワーズ・サウス 公式サイト
大阪梅田ツインタワーズ・サウスの北側には、地上41階、地下3階、高さ186.95mの超高層ビル「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」が建っています。
大阪梅田ツインタワーズ・サウスが全体竣工したことに伴い、2022年4月1日から「梅田阪急ビル」から「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」に改称されています。

大阪梅田ツインタワーズ・ノースと大阪梅田ツインタワーズ・サウスの様子です。

整理番号B-0235-12竣工