2022/06/22
(仮称)MM37タワー |
(仮称)MM37タワーは、神奈川県横浜市西区みなとみらいの住宅展示場「横浜ホームコレクション」跡地で建設中の地上28階、地下1階、高さ145.82mの超高層ビルです。
建設地は元々、「(仮称)みなとみらい21中央地区37街区Ⅱ期棟計画」として、三菱重工業が三菱重工横浜ビルの北側にツインタワービルのうち北側の棟として計画していた街区になります。
その後、1990年代後半に計画されていた(仮称)みなとみらい21中央地区37街区Ⅱ期棟計画の建設計画は失われた20年の不況によって凍結され、住宅展示場として暫定利用されていました。
フロア構成は、地下に機械式駐車場、1階に多彩な店舗が連なるインナーモールや車寄せ、エントランス、2階に事務室、3階に機械室を挟み、4~18階はオフィス、20~27階はホテルとなります。
建築主は合同会社パナソニックホームズ、鹿島建設、ケネディクスから構成されるKRF48、設計は鹿島建設、施工は鹿島建設、フジタ、馬淵建設、大洋建設共同企業体です。
オフィスの基準階貸室面積は4,152㎡ (1,255坪)、商業部分は85㎡~205㎡(26坪~65坪)が全13区画となり、オフィススペックは天井高が2,900mm(4階、18階は3,200mm)、OAコンセント容量は50VA/㎡(4階、18階は80VA/㎡)、床荷重は約500 kg/㎡、ヘビーデューティーゾーンが800kg/㎡となります。
解体着手は2019年8月10日、着工は2020年4月1日、竣工は2023年3月31日となっており、2022年5月末時点では上棟しており、外装材のカーテンウォール取り付けもほぼ完了していました。
参考資料、引用元
・CBRE (仮称)MM37タワー
・CBRE (仮称)MM37タワー パンフレット
・国土交通省 民間都市再生事業計画((仮称)みなとみらい21中央地区37街区開発計画)を認定~大規模なオフィスや良質なホテルを整備し、賑わいを創出~
・日刊建設工業新聞 国交省/民間都市再生事業計画に認定/KRF48のMM21地区37街区開発
・日本経済新聞 神奈川県の企業誘致策、6社が工場・ホテル新設
・鹿島建設 (仮称)MM37タワー
過去の記事
→2019年1月31日投稿 (仮称)みなとみらい21中央地区37街区開発計画
→2019年6月16日投稿 (仮称)みなとみらい21中央地区37街区開発計画
→2019年10月25日投稿 (仮称)みなとみらい21中央地区37街区開発計画
→2020年7月18日投稿 (仮称)MM37タワー
→2021年3月30日投稿 (仮称)MM37タワー
→2022年1月18日投稿 (仮称)MM37タワー

概要
名称 | (仮称)MM37タワー |
計画名 | (仮称)MM37タワー、(仮称)みなとみらい21中央地区37街区開発計画 |
name | (Tentative name) Minato Mirai 21 Central District 37 Block Development Plan |
中文名 | (暂定名)港未来21中心区37区块发展计划 |
所在地 | 神奈川県横浜市西区みなとみらい三丁目3番 |
用途 | 事務所、ホテル、店舗、駐車場 |
階数 | 地上28階、地下1階 |
高さ | 145.82m |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄筋コンクリート造、鉄骨造(一部CFT柱) |
基礎工法 | --- |
敷地面積 | 10,082.20㎡ |
建築面積 | 6,105.89㎡ |
延床面積 | 121,676.01㎡ ※CBRE:121,618.26㎡ |
着工 | 2020年4月1日 (解体着手:2019年8月10日) |
竣工 | 2023年3月31日 |
建築主 | 合同会社KRF48(構成企業:パナソニックホームズ、鹿島建設、ケネディクス) |
設計 | 鹿島建設 |
施工 | 鹿島建設、フジタ、馬淵建設、大洋建設共同企業体 |
最寄駅 | みなとみらい、高島町 |
(2022年5月29日撮影)
建築計画の概要板

位置図
区域図

出典:CBRE
配置図

出典:横浜市
立面図

現地にて撮影
断面図

出典:横浜市
フロア構成
・地下:機械式駐車場
・1階:店舗、エントランス
・2階:事務室
・3階:機械室
・4~18階:オフィス
・20~27階:ホテル
イメージパース

出典:CBRE
南西側から見た建設中の(仮称)MM37タワーの様子です。
BCP対策として、3回線スポットネットワーク受電や非常用発電機により、オフィス専用部に3日間事業継続可能な電源を供給することができるほか、構造面では制震構造が採用されています。
地震のエネルギーを一般のオイルダンパーよりも2倍吸収する「高性能オイルダンパ HIDAX-e」や「座屈拘束プレース」、「ハニカムダンパ」などの組み合わせにより、地震の揺れを吸収する構造となっています。

桜木町駅直結ペデストリアンデッキとなる橋桁が道路上に置かれていました。

現地に掲載されているペデストリアンデッキの完成予想パースです。

現地にて撮影
南東側から見た建設中の(仮称)MM37タワーの様子です。

南東側から見た建設中の(仮称)MM37タワーの低層部分の様子です。
(仮称)MM37タワーは地区最大級の基準階面積や制震構造を備えた大規模オフィスビルと、インバウンド(訪日外国人旅行者)需要に対応したホテルを整備するものとされており、環境性能としては横浜市建築物環境配慮制度に基づく建築環境総合性能評価システム(CASBEE)Aランク以上の取得を目指すものとされています。

東側から見た建設中の(仮称)MM37タワーの様子です。

北東側から見た建設中の(仮称)MM37タワーの様子です。

北東側から見た建設中の(仮称)MM37タワー低層部分の様子です。

北西側から見た建設中の(仮称)MM37タワーの様子です。

北西側から見た建設中の(仮称)MM37タワー低層部分の様子です。

建設中のエントランス部分の様子です。

高層階の20~27階に入るホテルは、三菱UFJ信託銀行が特別目的会社(SPC)から信託業務を受託したホテルを入居させ、2023年4月に稼働開始予定となっています。

(仮称)MM37タワーの低層部分完成予想パースです。
みなとみらい大通りの中核にあたる37街区において、地区最大級の基準階面積や制振構造による質の高い大規模オフィスビルとインバウンド需要に対応した良質なホテルを供給するとのことです。

出典:横浜市
エントランスの完成予想パースです。

出典:CBRE
桜木町駅直結ペデストリアンデッキの完成予想パースです。

出典:CBRE
オフィスロビーの完成予想パースです。

出典:CBRE
インナーモールの完成予想パースです。

出典:CBRE
横浜ランドマークタワー展望台から見たみなとみらいエリアの様子です。

(仮称)MM37タワーに拡大した様子です。
既に上棟していますが、タワークレーンはまだ残されていました。

外壁が塔屋高さまで覆っており、下からは塔屋を確認できませんでしたが、上かる見ると確認できます。

セットバック部分にはテラスが設けられます。

みなとみらい地区の超高層ビル群も開発着手から約30年の時を経て、ようやく完成に近づいてきました。

2022年6月22日更新