2022/06/19
みなとみらい 21 中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクト |
みなとみらい21中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクトは、神奈川県横浜市西区みなとみらいで建設中の地上30階、地下1階、高さ161mのWEST棟、地上16階、地下1階、高さ90mのEAST棟からなる超高層ツインビルです。
みなとみらい21中央地区は、都心や国際空港へのアクセス性の良さ等から、近年、様々な企業の研究開発拠点やグローバル企業の本社などの集積が進んでいる地域です。
国際ビジネス拠点に相応しい競争力のある大規模業務機能を持つオフィスやホテル、商業施設を整備することにより、まち全体のにぎわいを創出するほか、隣接街区からのペデストリアンデッキを延伸して事業区域内に引込み、既設歩道橋を撤去・新設し接続することで、観光客を含む様々な人々の歩行者ネットワークを向上させることを目的として開発が進められています。
施設構成は、WEST棟の地上1階に店舗、アトリウム、駐車場、2階~3階に店舗、4階に全体共用、5階~24階にオフィス、25階に全体共用、26階~30階にホテル「京急EXホテル」となり、EAST棟の1階に店舗、オープンイノベーションスペース、アトリウム、駐車場、2階に店舗、3階にオフィス、店舗、4階に全体共用、5階~15階にオフィスとなります。
ホテルは、京急グループの新築では初出店となる「京急EXホテル」が入り、WEST棟のオフィススペックは基準階面積1,000.0坪(3,305.79㎡)、基準天井高2,800mm、基準床荷重500kg/㎡、EAST棟のオフィススペックは基準階面積2,796㎡(約845坪)となっています。
歩行者ネットワークとしてみなとみらい21中央地区の拠点となる駅や施設を結び、「グランモール軸」と「キング軸」が交差する結節点に位置していることから、ペデストリアンデッキをグランモール軸と直結させ、横浜駅からランドマークタワーなどの建つみなとみらい駅方面までデッキと歩行者専用道路を通じてアクセスできることになります。
また、「グランモールストリート」、大屋根や屋外ステージを備えた「グランモールプラザ」、ヤマハのブランド発信拠点と一体利用が可能な「ゲートプラザ」、「キングプラザ」などのオープンスペースも確保されます。
建築主は大林組、京浜急行電鉄、日鉄興和不動産、ヤマハ、みなとみらい53EAST合同会社(大林組出資の特定目的会社)、設計、施工は大林組です。
着工は2021年4月1日、竣工は2024年3月31日となっており、2022年5月末時点では、2~4階付近の鉄骨建て方が進められていました。
参考資料、引用元
・日鉄興和不動産 「みなとみらい21中央地区53街区」が着工 ~みなとみらいを象徴する新たな拠点として2024年3月末に誕生予定~
・大林組「みなとみらい21中央地区53街区」の事業予定者に選定されました 延べ面積約18万m²の大規模複合ビルを開発
・横浜市 みなとみらい21中央地区53街区の事業予定者を決定しました
・横浜市 みなとみらい21地区53街区の開発事業が、国土交通大臣の民間都市再生事業計画の認定を受けました
・横浜市 第56回横浜市都市美対策審議会景観審査部会議事録 議事1
・国土交通省 民間都市再生事業計画((仮称)みなとみらい21中央地区53街区開発計画)を認定 ~高品質なオフィスやホテルを整備し、国際競争力を強化~
・CBRE (仮称)みなとみらい53街区プロジェクト WEST棟
過去の記事
→2019年4月20日投稿 みなとみらい21中央地区53街区
→2019年11月4日投稿 みなとみらい21中央地区53街区
→2021年5月7日投稿 みなとみらい21中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクト

概要
・名称 みなとみらい21中央地区53街区開発事業、(仮称)MM53街区プロジェクト
・計画名 みなとみらい21中央地区53街区、みなとみらい 21 中央地区53街区開発事業、(仮称)MM53街区プロジェクト
・name Minatomirai 21 Central District 53 Block Development Project 、(tentative name) MM53 Block Project
・中文名 港未来 21中心区53街区开发项目、(临时名称)MM53区项目
・所在地 神奈川県横浜市西区みなとみらい五丁目1番1
・用途 事務所、店舗、ホテル、自動車車庫
WEST棟:事務所、店舗、ホテル、駐車場
EAST棟:事務所、店舗、駐車場
・階数 WEST棟:地上30階、地下1階
EAST棟:地上16階、地下1階
・高さ WEST棟:161m (ニュースリリース:158m/都市景観形成行為のお知らせ:158.033m)
EAST棟:90m
・構造 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
・客室数 150室
・基礎工法 杭基礎
・敷地面積 20,620.58㎡
・建築面積 14,500㎡
・延床面積 183,132.29㎡ (現地概要板:183,000㎡)
・着工 2021年4月1日
・竣工 2024年3月31日
・建築主 大林組、京浜急行電鉄、日鉄興和不動産、ヤマハ、みなとみらい53EAST合同会社(大林組出資の特定目的会社)
・設計 大林組
・施工 大林組
・最寄駅 新高島、横浜
(2022年5月29日撮影)
建築計画の概要板

位置図
区域図

出典:日鉄興和不動産 ニュースリリース
配置図

現地にて撮影
断面図

出典:日鉄興和不動産 ニュースリリース
施設構成
▼WEST棟
・地上1階:店舗、アトリウム、駐車場
・2階~3階:店舗
・4階:全体共用
・5階~24階:オフィス
・25階:全体共用
・26階~30階:ホテル「京急EXホテル」
▼EAST棟
・1階:店舗、オープンイノベーションスペース、アトリウム、駐車場
・2階:店舗
・3階:オフィス、店舗
・4階:全体共用
・5階~15階:オフィス
イメージパース

出典:横浜市
南東側から見た建設中のみなとみらい21中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクトの様子です。
敷地南西側に地上30階、地下1階、高さ161mのWEST棟、東側に地上16階、地下1階、高さ90mのEAST棟が建設されます。

グランモール軸から続くデッキの様子です。現在はこのように途切れていますが、将来的にはこちらのデッキが延伸され、WEST棟とEAST棟の間を抜け、街区北側の広場に直結、北側のペデストリアンデッキとも接続します。

南東側から見た建設中のみなとみらい21中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクトの様子です。
写真手前側に地上30階、地下1階、高さ161mのWEST棟、奥に地上16階、地下1階、高さ90mのEAST棟といった配置になります。

北東側から見た建設中のみなとみらい21中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクトの様子です。

北東側から見た建設中のみなとみらい21中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクトの様子です。
写真中央に地上30階、地下1階、高さ161mのWEST棟、左手に地上16階、地下1階、高さ90mのEAST棟となります。

北西側から見た建設中のみなとみらい21中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクトの様子です。

みなとみらい大通り沿いは超高層オフィスビルが建ち並んでおり、北側エリアはこちらのみなとみらい21中央地区53街区開発事業の建設が進むと、大通り沿いは開完了となります。

鉄骨建方が進められています。

みなとみらい21中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクト WEST棟完成予想パースです。
外観意匠は、縦フィンやスリットなどが採用されたリズミカルな分節デザインとなっています。

出典:横浜市
みなとみらい大通りから見たみなとみらい21中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクトの夜景パースです。

出典:横浜市
みなとみらい21中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクトの低層部分完成予想パースです。

出典:横浜市
南側、グランモール軸から見たみなとみらい21中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクトの完成予想パースです。
パース左側が地上30階、地下1階、高さ161mのWEST棟、右側が地上16階、地下1階、高さ90mのEAST棟です。

出典:横浜市
南側、グランモール軸から見たみなとみらい21中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクトの夜景パースです。

出典:横浜市
大屋根や屋外ステージを備えた「グランモールプラザ」の完成予想パースです。

出典:横浜市
このようにガラスの大屋根で覆われ、明るく開放的な空間となります。

出典:横浜市
ペデストリアンデッキの引込みイメージパースです。
WEST棟・EAST棟の低層部には、みなとみらい 21 中央地区の骨格となる都市軸やコモンスペースに沿って、オフィスワーカーのサポート店舗を中心に、商業施設が入ります。
また、音や音楽を通じた文化をヤマハのコンテンツによって提供することとなっており、ヤマハのブランド発信拠点も入るものとされています。

出典:日鉄興和不動産 ニュースリリース
大階段・ゲートプラザのイメージパースです。
WEST棟・EAST棟の主要な出入口前や店舗の前には、人々が自由に利用・通行できる「ランブリング(気ままなぶらぶら歩き)」をコンセプトにしたコモンスペース(広場状空地)が設けられます。
こちらのコモンスペースには屋外ステージ、大屋根、大階段といった仕掛けを効果的に配置し、音楽を中心としたイベントやアウトドアオフィスといったシーンでの活用を想定しているとのことです。

出典:日鉄興和不動産 ニュースリリース
みなとみらい21中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクト低層部のイメージです。

出典:日鉄興和不動産 ニュースリリース
みなとみらい21中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクトの夜景鳥瞰パースです。

出典:横浜市
横浜ランドマークタワー展望台から見た建設中のみなとみらい21中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクトの様子です。
みなとみらいは、1965年に開発構想が生まれ、1979年に「横浜市都心臨海部総合整備計画」基本構想ぎ発表、1981年に一般公募により事業名が「みなとみらい21」に決定し、1983年11月8日に「みなとみらい21」地区の開発事業が着工、1992年に中央地区の埋め立てが完了、そして1993年には横浜ランドマークタワーや横浜銀行本店ビルなどの超高層ビルが竣工し、バブル崩壊によってオフィスビルの開発が停滞していましたが、2010年代から一気に開発が進んでいます。

タワークレーンは4基で建設が行われています。

2022年6月19日更新