2022/06/17
ミッドライズタワー多治見/プラティ多治見/くれたけインプレミアム多治見駅前 |
ミッドライズタワー多治見/プラティ多治見/くれたけインプレミアム多治見駅前は、岐阜県多治見市本町のJR中央本線、太多線多治見駅南口のプラザ・テラ跡地と駐車場跡地周辺で進められている再開発事業「多治見駅南地区第一種市街地再開発事業」によって建設中のタワーマンションや商業業務施設、宿泊施設等からなる大規模複合施設です。
再開発事業により建設される複合施設は4棟構成となっており、地上29階、地下1階、高さ96.49mの住宅棟「ミッドライズタワー多治見」、地上3階の商業・業務棟「プラティ多治見」、地上14階の宿泊施設棟「くれたけインプレミアム多治見駅前」、地上5階の駐車場棟となります。
東濃随一のターミナル駅「多治見駅」周辺においては、コンパクトシティの形成や広域的役割を踏まえ、定住人口と交流人口の増加に向け、都市整備の取組みが進められており、機能面では、駅南北を一体に捉え、おもてなしや生活に必要な機能の連携・確保を図るとともに、多治見駅や各種機能へのアクセス改善を図る必要があるといった課題がありました。
このため、土地利用のあり方については、高度利用への転換を推進するとともに、快適に過ごせる空間づくりや、安全・安心の確保に向けた取組みを推進する必要があることから、駅前・中心市街地拠点となる拠点施設を整備する再開発事業が進められています。
施設構成は、住宅棟の「ミッドライズタワー多治見」の地下に免震ピット、地上1階に借用電気室、トランクルーム、1階~2階にエントランスホール、3階~29階に住戸、商業・業務棟となる「プラティ多治見」の1階にスーパーマーケット「Mikawaya」、日用雑貨、サービス、フード、2階にサービス、ファッション、雑貨、カフェ、グルメ、3階にサービス、オフィス、うるおい広場、宿泊施設棟の「くれたけインプレミアム多治見駅前」の1階にロビー、2階~13階に客室、14階に浴室、駐車場棟の1階に駐車場、駐輪場、2階~R階に駐車場となります。
商業施設の核テナントには、従前施設の駅前プラザ・テラでパワーズを営業していたスーパーマーケットの三河屋による「Mikawaya」が入り、2022年12月に開業します。
また、1階は生活を満たす生活密着ゾーンに位置づけ、日用の雑貨やフード、サービスの店舗が誘致され、2階は生活を彩るフロアとして生活充実ゾーンとにぎわい創出ゾーンに位置づけ、サービスやファッション・雑貨・カフェ・グルメの店舗を誘致、3階は生活をサポートするフロアとして健康増進を図る医療サービスや教室関係、来店型オフィスなどサービスを中心とした機能や店舗を導入するものとされています。
駐車場棟は、駐車場494台、駐輪場736台が確保され、ミッドライズタワー多治見の駐車場が227台、うち自走式駐車場225台、身障者用駐車場1台、作業用駐車場1台が確保されます。
建築主は多治見駅南地区市街地再開発組合、参加組合員はフージャースコーポレーション、旭化成不動産レジデンス、宿泊施設特定建築者は呉竹、設計は複合施設街区が大建設計、再開発アドバイザーは再開発研究所、事業推進コンサルタントは都市問題経営研究所、商業コンサルタントはオーク計画研究所、宿泊施設棟設計があい設計、施工は特定業務代行者に奥村組となっています。
既存建築物解体着手は2019年10月1日、安全祈願祭は2020年4月4日、着工は住宅棟が2020年4月4日、商業・業務棟が2021年2月、宿泊施設棟が2021年5月14日、駐車場棟が2020年4月1日、 竣工は住宅棟が2022年11月30日、商業・業務棟が2022年12月、宿泊施設棟が2022年10月31日、駐車場棟が2022年11月30日となっており、2022年6月時点では住宅棟が上棟、商業・業務棟が上棟、宿泊施設棟がシートで覆われ高層階の施工が進められており、駐車場棟が上棟した状態となっています。
参考資料、引用元
・ミッドライズタワー多治見 公式サイト
・多治見駅南地区市街地再開発組合 公式サイト
過去の記事
→2015年4月27日投稿 多治見駅南地区第一種市街地再開発事業
→2017年5月25日投稿 多治見駅南地区第一種市街地再開発事業
→2018年3月13日投稿 多治見駅南地区第一種市街地再開発事業
→2018年10月30日投稿 多治見駅南地区第一種市街地再開発事業
→2019年8月24日投稿 多治見駅南地区第一種市街地再開発事業
→2019年12月9日投稿 多治見駅南地区第一種市街地再開発事業
→2020年8月30日投稿 多治見駅前タワープロジェクト/(仮称)くれたけインプレミアム多治見駅前
→2021年2月17日投稿 ミッドライズタワー多治見
→2022年2月4日投稿 ミッドライズタワー多治見/プラティ多治見/(仮称)くれたけインプレミアム多治見駅前

概要
・名称 ミッドライズタワー多治見/プラティ多治見/くれたけインプレミアム多治見駅前
・計画名 多治見駅南地区第一種市街地再開発事業/多治見駅前タワープロジェクト
・name Midrise Tower Tajimi/Platy Tajimi/Kuretake in Premium Tajimi station square
・中文名 中层大厦多治见/普拉蒂多治见/优质的吴竹酒店多治见站前
・計画名 多治見駅南地区第一種市街地再開発事業
・所在地 岐阜県多治見市本町1丁目122番
・用途 複合施設(共同住宅、物販、飲食、業務、サービス、事務所、診療、駐車場、駐輪場)
・階数 住宅棟:地上29階、地下1階
商業・業務棟:地上3階
宿泊施設棟:地上14階
駐車場棟:地上5階
・高さ 複合施設街区:96.49m (軒高:95.84m)
宿泊施設棟:42.57m
・構造 住宅棟:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
商業・業務棟:鉄骨造
宿泊施設棟:鉄筋コンクリート造
駐車場棟:鉄骨造
・基礎工法 直接基礎
・総戸数 住戸225戸(他に管理事務室1戸、集会室、ゲストルーム2戸、トランクルーム)
・客室数 161室
・敷地面積 複合施設街区:15,325.53㎡
宿泊施設棟:725.38㎡
・建築面積 複合施設街区:9,240.93㎡(住宅棟:1,144.67㎡)
宿泊施設棟:311.87㎡
・延床面積 複合施設街区:48,569.74㎡
住宅棟:23,448.21㎡
商業・業務棟:約10,770㎡
駐車場棟:約14,300㎡
宿泊施設棟:3,769.84㎡
・着工 住宅棟:2020年4月4日
商業・業務棟:2021年2月
宿泊施設棟:2021年5月14日
駐車場棟:2020年4月1日
(解体着手:2019年10月1日、安全祈願祭:2020年4月4日)
・竣工 住宅棟:2022年11月30日
商業・業務棟:2022年12月
宿泊施設棟:2022年10月31日
駐車場棟:2022年11月30日
・建築主 多治見駅南地区市街地再開発組合
参加組合員:フージャースコーポレーション、旭化成不動産レジデンス
宿泊施設特定建築者:呉竹
・設計 複合施設街区:大建設計
再開発アドバイザー:再開発研究所
事業推進コンサルタント:都市問題経営研究所
商業コンサルタント:オーク計画研究所
宿泊施設棟:あい設計
・施工 特定業務代行者:奥村組
・最寄駅 多治見
(2022年6月12日撮影)
建築計画の概要板
▼ミッドライズタワー多治見

▼くれたけインプレミアム多治見駅前

位置図
区域図

出典:多治見駅南地区市街地再開発組合 公式サイト
配置図

出典:ミッドライズタワー多治見 公式サイト
断面図

出典:多治見駅南地区市街地再開発組合 公式サイト
施設構成
▼ミッドライズタワー多治見
・地下:免震ピット
・地上1階:借用電気室、トランクルーム
・1階~2階:エントランスホール
・3階~29階:住戸
▼プラティ多治見
・1階:スーパーマーケット「Mikawaya」、日用雑貨、サービス、フード
・2階:サービス、ファッション、雑貨、カフェ、グルメ
・3階:サービス、オフィス、うるおい広場
▼くれたけインプレミアム多治見駅前
・1階:ロビー
・2階~13階:客室
・14階:浴室
▼駐車場棟
・1階:駐車場、駐輪場
・2階~R階:駐車場
イメージパース
▼街区全体

現地にて撮影
▼ミッドライズタワー多治見

出典:ミッドライズタワー多治見 公式サイト
▼プラティ多治見

出典:ミッドライズタワー多治見 公式サイト
▼くれたけインプレミアム多治見駅前

出典:多治見駅南地区市街地再開発組合
ミッドライズタワー多治見
東側から見た建設中のミッドライズタワー多治見の様子です。
地上29階、地下1階、高さ96.49m、総戸数225戸の住宅棟として建設が進められており、フージャースコーポレーションと旭化成不動産レジデンス分譲のタワーマンションとなり、専有面積は51.27㎡~100.34㎡、間取りは1LDK~4LDKとなっています。

南側から見た建設中のミッドライズタワー多治見の様子です。

南側から見上げた建設中のミッドライズタワー多治見の様子です。

南西側から見た建設中のミッドライズタワー多治見の様子です。

南側から見た建設中のミッドライズタワー多治見低層部分の様子です。
こちらは元々駐車場として使われていましたが、それ以前は1978年に廃止された東農鉄道笠原線の新多治見駅があった場所になります。

西側から見た建設中のミッドライズタワー多治見の様子です。

北西側から見た建設中のミッドライズタワー多治見の様子です。

建設中のミッドライズタワー多治見とJR中央本線313系通勤電車です。
多治見駅は名古屋大都市圏の都心ターミナルである名古屋駅から快速で約40分、普通で約45分、副都心の金山からは約30~35分、大曽根から約20~30分程度となっています。JR中央本線は高蔵寺を過ぎると車窓が山岳地帯となりますが、愛知県と岐阜県の県境を超えると多治見、土岐、瑞浪、恵那、中津川と郊外住宅地が続きます。

北側から見た建設中のミッドライズタワー多治見の様子です。

建物北側には、エレベーターホールが設けられており、ガラス張りの空間があることが確認できます。

北東側、多治見駅から見た建設中のミッドライズタワー多治見の様子です。

ミッドライズタワー多治見のエントランスホールのイメージパースです。
共用施設には、2層吹き抜けエントランスホールやスカイテラス、ゲストルーム、フロントサービスがあるほか、高級感ある共用廊下の内廊下設計の採用や駐車場は全戸分の225台確保がなされていることが特徴となっています。

出典:ミッドライズタワー多治見 公式サイト
ゲストルームのイメージパースです。

出典:ミッドライズタワー多治見 公式サイト
住戸のイメージパースです。

出典:ミッドライズタワー多治見 公式サイト
ミッドライズタワー多治見では、建物の揺れ幅を小さくかつ早く収束される機能を持つ、ブリヂストン社の高減衰積層ゴムが採用された免震構造となっています。

出典:ミッドライズタワー多治見 公式サイト
ミッドライズタワー多治見は、名古屋圏では珍しく駅直結タワーマンションとなっており、更にここまで大規模なショピングモールまで低層部分に入っているものは名古屋圏だとここ多治見だけのため、瞬時に完売しています。
首都圏や関西圏同様、名古屋圏でも今後は駅とショピングモールに直結したタワーマンションが次々と建設されるかもしれませんね。

プラティ多治見
北東側から見た建設中の地上3階の商業・業務棟「プラティ多治見」の様子です。
多治見駅南口からはペデストリアンデッキにより、ショピングモールとタワーマンションに接続され、駅直結となります。
1階にスーパーマーケット「Mikawaya」、日用雑貨、サービス、フード、2階にサービス、ファッション、雑貨、カフェ、グルメ、3階にサービス、オフィス、うるおい広場という構成になります。

北東側、多治見駅側から見た建設中のプラティ多治見の様子です。

東側から見た建設中のプラティ多治見の様子です。

南東側から見た建設中のプラティ多治見の様子です。

南西側から見た建設中のプラティ多治見の様子です。

多治見駅の橋上駅舎、自由通路にもプラティ多治見へ直結するペデストリアンデッキの整備が進められています。

整備が進むペデストリアンデッキと建設中のプラティ多治見です。

多治見駅自由通路の待合コーナーとなっているガラス張りの場所からペデストリアンデッキに直結します。

プラティ多治見は、2022年12月にグランドオープンします。現在はテナントの募集が進められています。
日常生活に便利なチェーン店から地域のお店まで色々な店舗が入るものと思われます。
ホテルも併設されるため、昼食に最適なファーストフード店や牛丼屋等のほか、夕食向けに定食屋やファミレスも入ると良いですね。

くれたけインプレミアム多治見駅前
東側から見た建設中の地上14階、客室数161室の宿泊施設棟「くれたけインプレミアム多治見駅前」の様子です。

南東側から見た建設中のくれたけインプレミアム多治見駅前の様子です。

北西側から見た建設中のくれたけインプレミアム多治見駅前の様子です。

駐車場棟
駐車場棟は、地上5階、駐車場494台、駐輪場736台となり、ミッドライズタワー多治見の駐車場が227台、うち自走式駐車場225台、身障者用駐車場1台、作業用駐車場1台が確保されています。

多治見駅南口東側から見た建設中のミッドライズタワー多治見/プラティ多治見/くれたけインプレミアム多治見駅前の様子です。
東濃随一のターミナル駅、多治見駅前に複合型の拠点施設ができることにより、東濃エリアの中心都市として機能します。
リニア中央新幹線の岐阜県駅が設けられる美乃坂本駅からは、JR中央本線で33分となっています。

多治見駅北口の「虎渓用水広場、中之郷ビルディング」から見た建設中のミッドライズタワー多治見の様子です。
多治見駅北口には、和の趣あふれる庭園型広場が整備され、美しい駅前空間が創出されています。

2022年6月17日更新