2022/07/09
高輪ゲートウェイシティ(仮称) 1街区 住宅棟/2街区 文化創造棟 |
高輪ゲートウェイシティ(仮称)は、東京都港区のJR品川車両基地跡地で進められている開発面積約72,000㎡、都市再生特別地区区域面積約9.5ha、1~4街区に合計4棟の超高層ビルが建設される大規模再開発事業です。
「Global Gateway」をコンセプトに開発が進められており、駅と街が一体となった都市基盤整備、空間・景観形成のほか、鉄道の文化遺産であり、国史跡指定もされている「高輪築堤」を保存、活用するプロジェクトとなっています。
「住宅棟/1街区」は、地上44階、地下2階、高さ172.12m、総戸数約860戸のタワーマンションとなり、低層部分はインターナショナルスクール、中層部分は住宅、高層部分は国際水準の高級賃貸住宅が入り、「文化創造棟/2街区」は、地上6階、地下3階、高さ44.98mの展示場、ホール、飲食施設、駐車場等、「複合棟Ⅱ/3街区」は地上31階、地下5階、高さ166.86mの超高層ビルとなり、地下にエネルギーセンター(地域冷暖房施設)、低層部分に商業、フィットネス、クリニック、子育支援施設、中高層部分にオフィスが入ります。
高輪ゲートウェイ駅前の「複合棟Ⅰ North/4街区」は、地上29階、地下3階、高さ161.43mの超高層ビルとなり、低層部分に商業、コンベンション、子育支援施設、中層部分にビジネス支援施設、高層部分にオフィスが入り、「複合棟Ⅰ South/4街区」は、地上30階、地下3階、高さ158.68mの超高層ビルとなり、低層部分に商業、コンベンション、子育支援施設、中層部分にカンファレンス、高層部分にオフィス、22階~30階にホテル「JWマリオット・ホテル東京」が入ります。
建築主は東日本旅客鉄道、設計は品川駅車両基地跡地開発に係る整備計画策定業務共同企業体 (ジェイアール東日本建築設計事務所(代表者)、日本設計共同企業体)、全体デザイン構想はピカード・チルトン(Pickard Chilton)、隈研吾建築都市設計事務所、施工は1街区がフジタ、2街区が鹿島建設、3街区が大林組、4街区が大林組となります。
高輪ゲートウェイシティ(仮称) 住宅棟/1街区は、地上44階、地下2階、高さ172.12mの超高層タワーマンションとなり、施設構成は、低層部分にインターナショナルスクール「学校法人 東京インターナショナルスクール」、中層部分に住宅、高層部分に国際水準の高級賃貸住宅となります。
エクスパッツと呼ばれる外国人ビジネスワーカーにも対応した国際水準の高層高級賃貸住宅となり、テラス型住戸を含むレジデンスが入るほか、隣接する広場は植栽や水辺空間などによりビオトープとして多様な生態系に配慮した計画となります。
また、住宅の内装デザイナーにはHBA(ハーシュ・ベドナー・アソシエイツ)が起用されています。
高輪ゲートウェイシティ(仮称) 文化創造棟/2街区は、地上6階、地下3階、高さ44.98mの公園と一体となった低層建物となり、施設構成は、展示場、ホール、飲食施設、駐車場等となります。
外装デザインアーキテクトに「隈研吾」氏を起用し、緑と木で形作られたスパイラルにより、建物全体で日本の四季を表現した意匠となっています。各種プログラムに対応可能な展示施設、ホール等を整え、次世代に向けた文化育成・交流・発信の拠点として機能します。
着工は1街区が2022年2月21日、2街区が2022年7月1日、3街区が2021年2月1日、4街区が2021年10月25日、竣工は1街区が2026年3月31日、2街区が2026年3月31日、3街区が2026年3月31日、4街区が2025年3月31日となっており、2022年7月時点では(仮称) 住宅棟/1街区及び(仮称) 文化創造棟/2街区において基礎工事が進められていました。
参考資料、引用元
・Tokyo Yard Project 公式サイト
・内閣府 第14回 東京都都市再生分科会 資料1 都市再生特別地区(品川駅北周辺地区)都市計画の概要
・東京都 品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2020 「これからの日本の成長を牽引する国際交流拠点・品川」の実現を公民協働で進めていきます
・東日本旅客鉄道 品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)に係る都市計画について
・東日本旅客鉄道 品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)が都市計画決定されました ~高輪ゲートウェイ駅周辺のまちづくりが本格始動します~
・東日本旅客鉄道 品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)に係る都市計画について
・東日本旅客鉄道 品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)における高輪築堤の調査・保存について
・東日本旅客鉄道 高輪ゲートウェイシティ(仮称)のまちづくりについて
・Pickard Chilton Global Gateway Shinagawa
・JR東日本建築設計 品川開発プロジェクト(第1期)
過去の記事
→2019年4月23日投稿 品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) (Tokyo Yard Project)
→2020年2月13日投稿 品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) (Tokyo Yard Project)
→2021年9月28日投稿 品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project

出典:東日本旅客鉄道
概要
名称 | 高輪ゲートウェイシティ(仮称) |
計画名 | 品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project/高輪ゲートウェイシティ(仮称) |
name | Takanawa Gateway City (tentative name) |
中文名 | 高轮门户城市(暂定名) |
所在地 | 1街区:東京都港区芝浦4丁目、三田3丁目 2街区:東京都港区芝浦4丁目 3街区:東京都港区港南2丁目、芝浦4丁目、高輪2丁目 4街区North:東京都港区港南2丁目、高輪2丁目 4街区South:東京都港区港南2丁目、高輪2丁目 |
用途 | 1街区:共同住宅、各種学校、物販店舗、飲食店、自動車車庫 等 2街区:集会場、展示場、飲食店、自動車車庫、自転車駐車場 3街区:事務所、物販店舗、飲食店、地域冷暖房施設、自動車車庫 等 4街区North:事務所、物販店舗、飲食店、ホテル、集会場、自動車車庫 等 4街区South:北棟:事務所、物販店舗、飲食店、ホテル、集会場、自動車車庫 等 |
階数 | 1街区:地上44階、地下2階 2街区:地上6階、地下3階 3街区:地上31階、地下5階 4街区North:地上29階、地下3階 4街区South:地上30階、地下3階 |
高さ | 1街区:172.12m 2街区:44.98m 3街区:166.86m 4街区North:161.43m 4街区South:158.68m |
構造 | 1街区:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 2街区:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 3街区:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 4街区:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 | 1街区:直接基礎 2街区:直接基礎 3街区:杭基礎、直接基礎 4街区North:杭基礎、直接基礎 4街区South:杭基礎、直接基礎 |
総戸数 | 約860戸※1街区 |
客室数 | JWマリオット・ホテル東京:約200室 |
敷地面積 | 約72,000㎡※開発区域全体 1街区:12,705.97㎡ 2街区:7,977.31㎡ 3街区:14,996.38㎡ 4街区:38,281,26㎡ |
建築面積 | 1街区:5,900.00㎡ 2街区:5,209.17㎡ 3街区:10,835.82㎡ 4街区:30,885.50㎡ |
延床面積 | 約851,000㎡※開発区域全体 1街区:149,000.00㎡ 2街区:28,952.55㎡ 3街区:208,164.26㎡ 4街区:460,177.37㎡ |
着工 | 1街区:2022年2月21日 2街区:2022年7月1日 3街区:2021年2月1日 4街区:2021年10月25日 |
竣工 | 1街区:2026年3月31日 2街区:2026年3月31日 3街区:2026年3月31日 4街区:2025年3月31日 |
建築主 | 東日本旅客鉄道 |
設計 | 品川駅車両基地跡地開発に係る整備計画策定業務共同企業体(ジェイアール東日本建築設計事務所(代表者)、日本設計共同企業体) 全体デザイン構想:ピカード・チルトン(Pickard Chilton)、隈研吾建築都市設計事務所 |
施工 | 1街区:フジタ 2街区:鹿島建設 3街区:大林組 4街区:大林組 |
最寄駅 | 高輪ゲートウェイ、泉岳寺 |
(2022年6月19日/2022年7月2日撮影)
建築計画の概要板
▼品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) 1街区

▼品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) 2街区

▼品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) 3街区

▼品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) 4街区

位置図
区域図

出典:内閣府
街区構成

現地にて撮影
配置図

出典:内閣府

出典:東日本旅客鉄道
断面図

出典:内閣府
施設構成
▼高輪ゲートウェイシティ(仮称) 住宅棟/1街区
(地上44階、地下2階、高さ172.12m)
・低層部分:インターナショナルスクール「学校法人 東京インターナショナルスクール」
・中層部分:住宅
・高層部分:国際水準の高級賃貸住宅
▼高輪ゲートウェイシティ(仮称) 文化創造棟/2街区
(地上6階、地下3階、高さ44.98m)
・展示場、ホール、飲食施設、駐車場等
▼高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅱ/3街区
(地上31階、地下5階、高さ166.86m)
・地下:エネルギーセンター(地域冷暖房施設)
・低層部分:商業、フィットネス、クリニック、子育支援施設
・中高層部分:オフィス
▼高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ North/4街区
(地上29階、地下3階、高さ161.43m)
・低層部分:商業、コンベンション、子育支援施設
・中層部分:ビジネス支援施設
・高層部分:オフィス
▼高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ South/4街区
(地上30階、地下3階、高さ158.68m)
・低層部分:商業、コンベンション、子育支援施設
・中層部分:カンファレンス
・高層部分:オフィス
・22階~30階:ホテル「JWマリオット・ホテル東京」
イメージパース
▼街区全体

出典:Pickard Chilton
▼高輪ゲートウェイシティ(仮称) 1街区 住宅棟

出典:東日本旅客鉄道
▼高輪ゲートウェイシティ(仮称) 2街区 文化創造棟

出典:東日本旅客鉄道
高輪ゲートウェイシティ(仮称) 住宅棟/1街区
高輪ゲートウェイシティ(仮称) 住宅棟/1街区は、地上44階、地下2階、高さ172.12mの超高層タワーマンションです。
施設構成は、低層部分にインターナショナルスクール「学校法人 東京インターナショナルスクール」、中層部分に住宅、高層部分に国際水準の高級賃貸住宅となり、2022年2月21日着工、2026年3月31日竣工となります。

東側、JR山手線車内から見た建設中の高輪ゲートウェイシティ(仮称) 住宅棟/1街区の様子です。

「住宅共用部」の完成予想パースです。

出典:東日本旅客鉄道
「インターナショナルスクール」の完成予想パースです。

出典:東日本旅客鉄道
「ビオトープ」の完成予想パースです。

出典:東日本旅客鉄道
高輪ゲートウェイシティ(仮称) 文化創造棟/2街区
高輪ゲートウェイシティ(仮称) 文化創造棟/2街区は、地上6階、地下3階、高さ44.98mの低層建物です。
施設構成は、展示場、ホール、飲食施設、駐車場等となり、2022年7月1日着工、2026年3月31日竣工となります。

南東側から見た建設中の高輪ゲートウェイシティ(仮称) 文化創造棟/2街区の様子です。

南西側から見た建設中の高輪ゲートウェイシティ(仮称) 文化創造棟/2街区の様子です。

撮影時は、高輪ゲートウェイシティ(仮称) 文化創造棟/2街区南側にJR線東側へ抜ける仮設の歩道が整備されています。
こちらは提灯殺しのガードやお化けトンネルと呼ばれた「高輪橋架道橋」へ通じる仮設の歩道となっており、元々、自動車の通り抜けも可能となっていましたが、再開発に伴い、歩行者専用となっています。

高輪ゲートウェイシティ(仮称) 文化創造棟/2街区の完成予想パースです。
施設には約1,200席のライブホール、約1,500㎡の展示室のほか、約300㎡のオルタナティブスペース、約200㎡の畳空間、足湯と水盤のある屋上庭園などが設けられます。

出典:東日本旅客鉄道
高輪ゲートウェイシティ(仮称) 文化創造棟/2街区の完成予想パースです。

出典:東日本旅客鉄道
「展示室」の完成予想パースです。

出典:東日本旅客鉄道
「ホワイエ」の完成予想パースです。

出典:東日本旅客鉄道
「共用部エントランス」の完成予想パースです。

出典:東日本旅客鉄道
「畳エリア」の完成予想パースです。

出典:東日本旅客鉄道
「屋上庭園」の完成予想パースです。

出典:東日本旅客鉄道
「ホール」の完成予想パースです。

出典:東日本旅客鉄道
高輪築堤保存部2街区のイメージパースです。
高輪ゲートウェイシティ(仮称) では、日本初の鉄道が開業した際に、海上に線路を敷設するために築かれた鉄道構造物である「高輪築堤」跡の石垣が発掘されています。
3街区の橋梁部を含む約80メートル及び2街区の公園隣接部約40メートルの2箇所を現地保存とすることが決まり、信号機土台部を含む約30メートルについても移築保存する計画です。
2街区の公園隣接部のについては、文化の発信拠点である文化創造施設と一体的に公開することで、築堤を身近に感じられるようにする計画となっています。

出典:東日本旅客鉄道
高輪築堤の記録保存調査範囲です。

出典:東日本旅客鉄道
2022年7月9日更新