岡山城をイメージした岡山市役所の新庁舎“岡山市新庁舎”

2022/07/17 2022/07/17

岡山市新庁舎

岡山市新庁舎は、岡山県岡山市北区大供1丁目で計画されている地上17階、地下2階、高さ87mの超高層庁舎です。

現行の岡山市役所本庁舎は1968年に竣工し、築後50年以上が経過しており、耐震性能の不足、老朽化などさまざまな課題を抱えています。
また、本庁機能と北区役所機能は、本庁舎、分庁舎、保健福祉会館、民間ビルに分散しており、来庁者にわかりにくく不便であることや執務室の狭隘化等も進んでいることが課題となっていることから、建て替えが進められることになりました。

新たに建設される新庁舎のフロア構成は、地下に駐車場、地上1階にエントランスホール、車寄せロータリー、駐車場、備蓄倉庫、2階に市民窓口、待合ひろば、3階に市民窓口、北区防災対策本部室、4階に委員会室、議員控室、中庭、議場、5階に電気室、機械室、6階に災害対策関係諸室、7階に市長関係諸室、8階～14階に執務室、15階に執務室、展望ロビー、16階に機械室、屋外機置場、屋上にヘリポートとなります。

建築主は岡山市、設計は山下設計・丸川建築設計共同企業体です。

免震構造、制振構造のハイブリッドとした中間層免震構造となり、災害対応関係諸室と市長関係諸室を近接させ、指揮命令機能を強化しています。
また、災害時には容易に機能転換できる市民スペースや主要な設備機器は浸水の恐れがない5階に設置、ライフラインの途絶に備え、 3日分の非常用発電設備用燃料、 4日分の飲料水を備える等の災害対策がなされています。

更に設計段階において、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の最高ランクの5つ星を獲得すると同時に、「ZEB Ready（ゼブレディ）」の認証を取得しています。
延床面積が5万平方メートルを超える庁舎において、第三者評価機関による「ZEB」認証取得は、西日本で初となります。

着工は2023年1月頃、竣工は2026年5月頃となっており、2022年4月時点では既存公園の除去工事が進められていました。

参考資料、引用元

・岡山市岡山市新庁舎整備について

過去の記事

→2020年5月23日投稿岡山市新庁舎

出典：岡山市

概要

名称	岡山市新庁舎
計画名	岡山市新庁舎整備事業庁舎建築工事
name	Okayama City New Government Building
中文名	冈山市新政府大楼
所在地	岡山県岡山市北区大供1丁目1番1
用途	庁舎
階数	地上17階、地下2階
高さ	87m
構造	地上：鉄骨造(柱：CFT造) 地下：鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、鉄筋コンクリート造
基礎工法	杭基礎
敷地面積	約13,960㎡
建築面積	約5,389㎡
延床面積	約56,318㎡
着工	2023年1月頃
竣工	2026年5月頃
建築主	岡山市
設計	山下設計・丸川建築設計共同企業体
施工	---
最寄駅	大雲寺前電停、岡山

(2022年4月9日撮影)

位置図

区域図

出典：岡山市

配置図

出典：岡山市

断面図

出典：岡山市

フロア構成

・地下：駐車場
・地上1階：エントランスホール、車寄せロータリー、駐車場、備蓄倉庫
・2階：市民窓口、待合ひろば
・3階：市民窓口、北区防災対策本部室
・4階：委員会室、議員控室、中庭、議場
・5階：電気室、機械室
・6階：災害対策関係諸室
・7階：市長関係諸室
・8階～14階：執務室
・15階：執務室、展望ロビー
・16階：機械室、屋外機置場
・屋上：ヘリポート

イメージパース

出典：岡山市

南西側から見た建設中の岡山市新庁舎の様子です。

南側から見た建設中の岡山市新庁舎の様子です。

南東側から見た建設中の岡山市新庁舎の様子です。

北東側から見た建設中の岡山市新庁舎の様子です。

新庁舎は大供公園の跡地に建設され、現在、岡山市役所本庁舎構内駐車場のある場所に新大供公園として移転します。

岡山市新庁舎建設地の北側には「岡山市役所本庁舎」が建っています。
岡山市役所本庁舎は地上9階、地下2階、1968年竣工の高層ビルで、1970年の第11回BCS賞を受賞していますが、震度6強の揺れで倒壊することが判明したため建て替えが決定しました。

建築時は備前焼を建築外装材として採用するのは初めてだったとのことですが、地域の文化を建築に織り交ぜるということがなされた先進的な事例となったようです。