2022/07/23
アーバンネット名古屋ネクスタビル |
アーバンネット名古屋ネクスタビルは、愛知県名古屋市東区東桜一丁目の「住友商事名古屋ビル」跡地に建設された地上20階、地下1階、高さ91.45mの超高層ビルです。
土地を高度利用できる「都市再生特別地区」に栄地区で初めて指定されたほか、NTT都市開発による次世代型先進オフィスビルの第一号物件として、NTTグループのデジタル基盤「街づくりDTC®」技術を活かし自由な働き方のサポートを行うだけでなく、全使用電力を再生可能エネルギー由来とした環境配慮型ビルとなっています。
オフィススペックは、貸室面積約1,100㎡(約332坪)、天井高2,800mm、床荷重一般部が500kg/㎡、ヘビーデューティーゾーンが800kg/㎡となります。
また、BCP対策として制振構造の採用、大規模地震発生時に各階に設置された加速度センサーでビル全体の安全度を自動で判定する建物安全度判定サポートシステムの採用、共用部主要設備に最大72時間電源供給可能な発電機1,250kVA×1台の設置や貸室用非常用発電機には250kVA×1台(100kVA程度×2台設置対応も可能)の設置スペース用意されています。
施設構成は、アーバンネット名古屋ネクスタビルの地下1階~地上1階に商業施設「Blossa(ブロッサ)」、1階にオフィスエントランス、2階にLIFORK久屋大通、3階にカンファレンス、4階にスモールオフィス、オフィス、5階~19階にオフィス、20階にスカイテラスとなり、街区東側のアーバンネット名古屋ビルの地下1階に駐車場、地上1階にオフィスエントランス、商業施設「Blossa(ブロッサ)」、2~22階にオフィスとなり、街区南側のBlossa(ブロッサ)の地下1階~地上3階に商業施設「Blossa(ブロッサ)」が入ります。
オフィスサポート機能には、2階にネクスタワーカーズラウンジ、シェアオフィスの「LIFORK」、3階にカンファレンス、20階にスカイテラスが入るほか、5Gを活用したアバターロボット等の活用や顔認証によるエレベーター案内・タッチレス入退館、警備ロボット「ugo®」による警備等の最先端技術も駆使されています。
建築主はNTT都市開発、設計は基本設計・実施設計監修が日建設計、実施設計が清水建設、施工は清水建設です。
着工は2020年1月6日、竣工は2022年1月となっており、2022年6月30日にグランドオープンしています。
参考資料、引用元
・アーバンネット名古屋ネクスタビル 公式サイト
・NTT都市開発 アーバンネット名古屋ネクスタビルを含む一体街区 2022年6月30日(木)グランドオープン~商業施設「Blossa」、既存9店舗に新たに7店舗のショップ&レストランを加えリニューアル~
・NTT都市開発 世代型先進オフィス「アーバンネット名古屋ネクスタビル」竣工
・NTT都市開発 東桜一丁目1番地における新築工事着工および計画建物名称(「アーバンネット名古屋ネクスタビル」)決定のお知らせ
・NTT都市開発 (仮称)東桜一丁目1番地区建設事業の都市計画決定について
過去の記事
→2018年10月6日投稿 東桜一丁目1番地区再開発
→2018年12月11日投稿 東桜一丁目1番地区再開発
→2019年1月27日投稿 東桜一丁目1番地区再開発
→2019年3月16日投稿 (仮称)東桜一丁目1番地区建設事業
→2019年5月5日投稿 (仮称)東桜一丁目1番地区建設事業
→2019年12月5日投稿 (仮称)東桜1-1再開発計画
→2020年1月18日投稿 アーバンネット名古屋ネクスタビル
→2021年1月21日投稿 アーバンネット名古屋ネクスタビル
→2021年4月13日投稿 アーバンネット名古屋ネクスタビル
→2022年1月17日投稿 アーバンネット名古屋ネクスタビル

概要
名称 | アーバンネット名古屋ネクスタビル |
計画名 | 東桜一丁目1番地区再開発、(仮称)東桜1-1再開発計画、(仮称)東桜一丁目1番地区建設事業 |
name | Urbannet Nagoya Nexta Building |
中文名 | 城市网名古屋下一个大厦 |
所在地 | 愛知県名古屋市東区東桜一丁目101番、102番、103番1、2、103番3 |
用途 | 事務所、物品販売店舗、飲食店、集会場 |
階数 | 地上20階、地下1階 |
高さ | 91.45m ※竣工時ニュースリリースより |
構造 | 地上:鉄骨造 (柱CFT造) 地下:鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 |
基礎工法 | --- |
敷地面積 | 8,503.89㎡ |
建築面積 | 1,669.18㎡ |
延床面積 | 30,312.91㎡ |
着工 | 2020年1月6日 |
竣工 | 2022年1月 |
建築主 | NTT都市開発 |
設計 | 基本設計・実施設計監修:日建設計 実施設計:清水建設 |
施工 | 清水建設 |
最寄駅 | 久屋大通、栄、栄町 |
(2022年6月12日撮影)
建築計画の概要板

位置図
区域図

出典:NTT都市開発 ニュースリリース
配置図

出典:名古屋市
断面図

出典:NTT都市開発
フロア構成
▼アーバンネット名古屋ネクスタビル
地下1階~地上1階:商業施設「Blossa(ブロッサ)」
1階:オフィスエントランス
2階:LIFORK久屋大通
3階:カンファレンス
4階:スモールオフィス、オフィス
5階~19階:オフィス
20階:スカイテラス
▼アーバンネット名古屋ビル
地下1階:駐車場
地上1階:オフィスエントランス、商業施設「Blossa(ブロッサ)」
・2~22階:オフィス
▼Blossa(ブロッサ)
・地下1階~地上3階:商業施設「Blossa(ブロッサ)」
イメージパース
▼アーバンネット名古屋ネクスタビル

出典:NTT都市開発
▼街区全体

出典:NTT都市開発
北西側から見たアーバンネット名古屋ネクスタビルの様子です。
新ビル名のネクスタは「next」と「α(アルファ)」から成る造語であり、多様化が求められる新しい時代(next)において、このビルに集う1人1人に応じた様々な付加価値(+α)を提供し、その街、そのビルならではの「α」を形にしていくという想いが込められているとのことです。

北西側から見たアーバンネット名古屋ネクスタビル低層部分の様子です。

北西側地上から見たアーバンネット名古屋ネクスタビルの様子です。

西側、久屋大通西交差点から見たアーバンネット名古屋ネクスタビルの様子です。

北東側から見たアーバンネット名古屋ネクスタビルの様子です。

北側から見たアーバンネット名古屋ネクスタビルと先行して建設されたアーバンネット名古屋ビルの様子です。
街区一体の開発となりますが、竣工時期が異なるためか外観デザインに差異が見られます。

エントランス前から見上げたアーバンネット名古屋ネクスタビルの様子です。

エントランスの様子です。

エントランスは二層吹き抜けのピロティ空間となっています。

アーバンネット名古屋ネクスタビル、商業施設「Blossa(ブロッサ)」のロゴです。

アーバンネット名古屋ネクスタビルの施設構成です。

現地にて撮影
テナント一覧です。

1階エントランス横にはテナントの「CRAFT BEER KOYOEN」があります。

南東側真下から見たアーバンネット名古屋ネクスタビルの様子です。

南東側から見たアーバンネット名古屋ネクスタビルの様子です。

アーバンネット名古屋ネクスタビルとアーバンネット名古屋ビルの間には公開空地が整備され、南北を行き来可能な広場となっています。

商業施設の「Blossa(ブロッサ)」とアーバンネット名古屋ネクスタビルの間に設けられる「コミュニケーションスペース(会所)」のイメージパースです。

出典:アーバンネット名古屋ネクスタビル公式サイト
コミュニケーションスペース(会所)の様子です。

アーバンネット名古屋ネクスタビルとBlossa(ブロッサ)の様子です。

南西側から見たアーバンネット名古屋ネクスタビルの様子です。

アーバンネット名古屋ネクスタビルの東側には、地上22階、高さ99.58mの超高層ビル「アーバンネット名古屋ビル」が建っています。

オフィスエントランスの様子です。

オフィスエントランスには、巨大なサイネージが設置されています。
アーバンネット名古屋ネクスタビルでは、IT技術を駆使したサイネージの活用もなされ、館内やトイレの混雑状況、館内の情報表示、天気や気温湿度などの環境表示、非常時の表示などが一括して行われます。

オフィス入口には顔認証システムが採用されています。
出社時にエレベーター前のゲートで顔認証をすると、行先階が自動で認識され最適なエレベーターに案内されるとともに、タッチレスで入館できます。
行先階が同じ利用者を同じエレベーターにまとめて案内することで停止階を削減し、エレベーターの効率的な運行、混雑の解消、通勤時間帯など利用者が多い時間帯も待ち時間の最小化を実現するものとされています。

総合ビルサービスの大成が提供し、ugoが開発を手掛けたアバター警備ロボット「ugo TS シリーズ」が導入されています。
「ugo」は2本のアームと高さ調整により遠隔で様々な業務を行うことができ、AI による学習機能で同じ稼働条件下であれば自動モードも可能となっています。
また、2本のアームを使用することで、エレベーターのボタンを操作しフロア移動を可能としていることから、立哨や巡回など、施設警備における基本業務を警備員から警備ロボットに代替して行われています。
・大成 「アーバンネット名古屋ネクスタビル」にて アバター警備ロボット「ugo® TSシリーズ」導入

中部電力MIRAI TOWER展望台から見たアーバンネット名古屋ネクスタビルの様子です。

アーバンネット名古屋ネクスタビルの屋上には、「屋上テラス」が設けられます。
屋上にも既に樹木が設置されているようで、ガラス越しに木々が見えました。

アーバンネット名古屋ネクスタビルの「屋上テラス」のイメージパースです。

出典:アーバンネット名古屋ネクスタビル公式サイト
外観デザインは、梁部分を壁面としたカーテンウォールが採用されており、ダーク系の引き締まった外観が特徴となっています。
また、低層部分の一部には屋上緑化が施されています。

東側に隣接して建っているアーバンネット名古屋ビルです。

商業施設「Blossa(ブロッサ)」です。

中部電力MIRAI TOWER展望台から見たアーバンネット名古屋ネクスタビルの街区全体の様子です。
久屋大通沿いも徐々に超高層化が進み始めています。

2022年7月23日更新