2022/07/29
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー |
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーは、東京都港区虎ノ門の虎ノ門ヒルズ西側エリアで進められている虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業にて建設中の地上49階、地下4階、高さ265.75mの超高層ビルです。
再開発区域は、旧耐震基準の建物が多く、歩道未整備の道路や狭小道路が存在する等、防災面での不安を抱えています。また、機能更新や都市基盤整備が遅れており、憩いの空間や緑が不足していることなど課題を抱えていました。
このため、再開発事業により新駅整備と一体となった立体的な広場空間の整備、交通結節機能の強化、多様な機能の導入、防災対応力の強化を行い、国際的なビジネス・交流拠点の形成を図るものとされています。
A-1街区には地上49階、地下4階、高さ265.75mの超高層ビル「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」が建設され、A-2街区には地上4階、地下3階、高さ30.15mの高層ビル、A-3街区には地上12階、地下1階、高さ59.00mの高層ビル、また、北側隣接地のB街区には地上17階、地下2階、高さ97.05mの超高層ビルも建設されています。
2020年6月6日に暫定開業した東京メトロ日比谷線虎ノ門新駅である虎ノ門ヒルズ駅直上に、国際ビジネス拠点に相応しいオフィス、虎ノ門エリアの象徴となるビジネス発信拠点、国際水準のホテル、地下や低層階には商業施設が整備されます。
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーでは、「開発コンセプトに沿った都市づくりの推進」に加えて、「広場を中心とした緑化」、「空調機の高性能のフィルタ設置による高い空気質環境」、「カフェでの健康的な食事の提供」、「広場やデッキ歩行による運動の促進」などが高く評価され、米国グリーンビルディング協会による建物環境の人の健康やウェルネスに及ぼす影響に注目した世界初の建物基準である「WELL予備認証」を取得しています。
また、「LEED ND」と「LEED BD+C(CS)」の両方で最高ランクのプラチナ予備認証を取得もしています。
建築主は虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合、参加組合員は森ビル、都市再生機構、東洋海事工業、設計は森ビル、施工は鹿島建設です。
2016年2月に再開発準備組合が設立、2018年3月に都市計画決定、11月に再開発組合が設立され、A-1街区は2019年11月25日、A-2街区は2020年9月1日、A-3街区は2021年5月6日に着工、竣工はA-1街区は2023年7月15日、A-2街区は2023年11月30日、A-3街区は2023年7月15日となっており、2022年7月22日に上棟しています。
参考資料、引用元
・森ビル (仮称) 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
・森ビル 「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」上棟
・森ビル 『虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業』着工
・森ビル 国際新都心へ「虎ノ門ヒルズ」が拡大・進化 3つの大規模プロジェクトと地下鉄新駅の一体的都市づくりを一気に加速
・内閣府/首相官邸 都市再生特別地区(虎ノ門一・二丁目地区) 都市計画(素案)の概要
・港区 虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業
過去の記事
→2017年12月1日投稿 (仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
→2018年9月14日投稿 (仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(A-1街区)
→2019年4月3日投稿 (仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(A-1街区)
→2020年1月20日投稿(仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(A-1街区)
→2020年7月17日投稿 (仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
→2021年1月22日投稿 (仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
→2021年8月9日投稿 (仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
→2021年8月9日投稿 (仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
→2021年11月21日投稿 (仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
→2022年2月12日投稿 (仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
→2022年5月5日投稿 (仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー

概要
名称 | 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー |
計画名 | 虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業 |
name | Toranomon Hills Station Tower |
中文名 | 虎之门山站塔 |
所在地 | A-1街区:東京都港区虎ノ門二丁目11番1外 A-2街区:東京都港区虎ノ門一丁目300番1 A-3街区:東京都港区虎ノ門二丁目17番1外 |
用途 | A-1街区:事務所、店舗、ホテル、集会場、駐車場等 A-2街区:店舗等 A-3街区:事務所、共同住宅、店舗、駐車場等 |
階数 | A-1街区:地上49階、地下4階 A-2街区:地上4階、地下3階 A-3街区:地上12階、地下1階 |
高さ | A-1街区:265.75m (軒高:264.00m) A-2街区:30.15m A-3街区:59.00m |
構造 | A-1街区:鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 A-2街区:鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 A-3街区:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 | A-1街区:直接基礎、杭基礎 A-2街区:直接基礎 A-3街区:場所打ちコンクリート杭 |
敷地面積 | A-1街区:9,907.59㎡ A-2街区:2,444.69㎡ A-3街区:1,610.98㎡ |
建築面積 | A-1街区:8,060.89㎡ A-2街区:1,692.56㎡ A-3街区:975.47㎡ |
延床面積 | A-1街区:238,441.51㎡ A-2街区:8,761.02㎡ A-3街区:7,986.11㎡ |
着工 | A-1街区:2019年11月25日 A-2街区:2020年9月1日 A-3街区:2021年5月6日 |
竣工 | A-1街区:2023年7月15日 A-2街区:2023年11月30日 A-3街区:2023年7月15日 |
建築主 | A-1街区:虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合(参加組合員:森ビル、都市再生機構、東洋海事工業) A-2街区:虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合(参加組合員:森ビル、都市再生機構、東洋海事工業) A-3街区:A-2街区:虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合(参加組合員:森ビル、都市再生機構、東洋海事工業) |
設計 | A-1街区:森ビル A-2街区:森ビル A-3街区:森ビル |
施工 | A-1街区:鹿島建設 A-2街区:鹿島建設 A-3街区:鹿島建設 |
最寄駅 | 虎ノ門ヒルズ、虎ノ門、神谷町 |
(2022年7月24日撮影)
建築計画の概要板
▼A-1街区 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー

▼A-2街区

▼A-3街区 虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス

位置図
位置図

出典:内閣府
配置図

出典:森ビル
断面図

出典:森ビル
イメージパース
▼A-1街区 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー

▼A-2街区

▼A-3街区 虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス

出典:森ビル
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
南東側から見上げた建設中の虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの様子です。
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーは低層部分が商業施設、中高層部分は事務所(オフィス)となり、更にビジネス発信拠点や国際水準のホテルなども入ります。

南東側から見た建設中の虎ノ門ヒルズ ステーションタワー低層部分の様子です。
外壁が斜めに設けられ、門のような構えが特徴的なデザインとなっており、中層部はキャンチで飛び出したフロアが目立ちます。
桜田通り側にはデッキレベルで広場や歩行空間の整備も行われ、駅前広場としての役割も果たします。

正面の桜田通りから見上げた建設中の虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの様子です。
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーには基準階約1,000坪のグローバルレベルのオフィス、広場と一体になった商業施設、国際水準のホテルなどが入る計画となっています。

キャンチで飛び出した部分を見上げた様子です。
数メートル規模での片持ちは非常に迫力があります。

東側から見た建設中の虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの様子です。

北東側から見た建設中の虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの様子です。

北東側から見た建設中の虎ノ門ヒルズ ステーションタワー低層部分の様子です。

北東側から見たキャンチ部分の様子です。

北東側から見上げた建設中の虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの様子です。

北東側から見た建設中の虎ノ門ヒルズ ステーションタワー低層部分の様子です。
北側壁面はまだ外装材のカーテンウオールの取り付けは行われていませんでした。

北側から見上げた建設中の虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの様子です。

2022年7月22日に上棟しており、鉄骨はビルの頂部に達しました。
最上階には、フォーラム、ギャラリー、レストラン等、様々なニーズやイベント形態に対応した多機能複合型拠点が設けられ、新しいアイデア・技術・産業等を発信する様々なビジネスイベント等の開催が可能となります。
また、中層階には国際水準のビジネスニーズ・トレンド等に対応した利便性・デザイン性を兼ね備えた宿泊機能や、ターゲットとなる利用者のニーズを踏まえ、ビジネスライフスタイルに対応した
宿泊機能及びラウンジ等の付帯機能を導入ものとされています。

虎ノ門ヒルズ ステーションタワー北側から見た桜田通りを挟んだ東側に2014年5月29日に竣工した 「虎ノ門ヒルズ 森タワー」の様子です。
地上52階、地下5階、高さ255.5mの竣工時は都内で最高層の超高層ビルでした。

北西側から見上げた建設中の虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの様子です。

北西側から見た建設中の虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの様子です。

西側から見た建設中の虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの様子です。

真下から見上げると建物の南北で外壁面を少しずらして配置していることがわかります。

西側から見た建設中の虎ノ門ヒルズ ステーションタワー低層部分の様子です。

南西側から見た建設中の虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの様子です。

西側にも張り出した部分があります。

西側は鉄骨のV字型の柱があり、片持ちのキャンチではないようです。

赤茶色をした仮設の作業構台が凄まじい光景を創り出していました。

A-2街区
虎ノ門ヒルズ森タワーの広場に隣接するA-2街区には地上4階、地下3階、高さ30.15mの商業機能が入るビルが建設されます。
A-2街区からA-1街区にかけて、国道1号線直上にはデッキが設けられ、虎ノ門ヒルズ森タワーやレジデンシャルタワー、ビジネスタワーとステーションタワー、そして東京メトロ虎ノ門ヒルズ駅が直結されます。

手前に国道1号(桜田通り)が通り、桜田通り直下には東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅、直上には虎ノ門ヒルズステーションタワーのデッキが架かり、ダイナミックな立体都市となります。

北東側から見た建設中のA-2街区の様子です。
鉄骨建方が進められていました。

制振構造のダンパーと思われる「ブレース」が設置されています。

南東側から見た建設中のA-2街区の様子です。

A-2街区の完成予想パースです。

出典:内閣府
国道1号線上空から見た虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの完成予想パースです。
国道1号線上空には虎ノ門ヒルズ森タワーから接続されるデッキが整備されます。

出典:内閣府
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの鳥瞰パースです。

出典:港区
虎ノ門ヒルズ全体の完成予想パースです。

出典:内閣府
超高層の最上部には、様々なビジネスイベントに対応するフォーラム、ギャラリー、レストランなどを有する多機能複合施設を配置し、新たなビジネスやイノベーションの発信拠点になることを目指すものとされています。

出典:森ビル 公式サイト
虎ノ門ヒルズ森タワーと虎ノ門ヒルズ ステーションタワーが直結するデッキの完成予想パースです。

出典:内閣府
虎ノ門ヒルズ森タワーと虎ノ門ヒルズ ステーションタワーが直結する接続デッキは2023年度完成予定で、東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅や虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー1階に設けられたリムジンバスやBRTの発着するバスターミナルなどから、TOD的要素を持った再開発にもなっています。

出典:虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー公式サイト
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの地下には、駅前広場やコンコースも整備されます。

出典:虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー公式サイト
駅前広場の完成予想パースです。

出典:森ビル 公式サイト
虎ノ門ヒルズ全体の完成予想パースです。
4棟の高さ200m級超高層ビルやタワーマンション、複数の中高層ビルから構成される街に変貌します。
右側から建設中の「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」、間もなく竣工する「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」、竣工した「虎ノ門ヒルズ 森タワー」、「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」となります。

出典:虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー公式サイト
環二通りから見た虎ノ門ヒルズの超高層ビル群です。

真下から見上げた虎ノ門ヒルズの超高層ビル群の様子です。空の青とカーテンウオールの青が調和します。

レインボーブリッジから見た虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの様子です。

遂に上棟しました。

少し前に上棟した日本最高層となる地上64階、地下5階、高さ325.20m(※ニュースリリース:高さ約330m)の超高層ビル「虎ノ門・麻布台プロジェクト」と上棟した虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの組み合わせです。
両方とも森ビルの超高層ビルで、森ビルが東京のスカイラインを勢いよく変えていきます。

2022年7月29日更新