2022/08/01
渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期 (中央棟・西棟) |
渋谷スクランブルスクエアは東京都渋谷区渋谷に竣工した地上47階、地下7階、高さ229.706mの超高層ビル「渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期 (東棟)」と、建設が進められている地上10階、地下2階、高さ約61mの「渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期 (中央棟)」、地上13階、地下5階、高さ約76mの「渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期 (西棟)」から構成される大規模複合再開発事業です。
再開発区域は、渋谷駅及び交通広場の歩行者動線の複雑さや歩行者空間の不足、適正な土地の高度利用が図れず老朽化した建築物の更新が進んでいないなど、駅施設の利便性や歩行者空間の快適性を阻害する要因が多く、ターミナル駅にふさわしい都市基盤が十分に確保されていないことが課題となっていました。
課題解決のため、業務、商業、文化・情報発信機能等の集積・強化を図るほか、鉄道改良事業、渋谷駅街区土地区画整理事業注)と連携し、駅と周辺地域とのネットワークを強化するために、計画地内での適切な歩行者動線や広場空間等を整備し、地域に貢献する事業を行うことを目的として再開発が進められています。
2017年8月に渋谷駅街区開発計画Ⅰ期(東棟)の正式名称が「渋谷スクランブルスクエア」に決定し、2019年11月1日に第Ⅰ期(東棟)が開業、多様な人々を渋谷の街に惹きつけ、混じり合うことにより、渋谷の中心からムーブメントを発信し、新たな文化を生み出すステージにしたい、という想いが込められています。
施設構成としては、渋谷駅周辺最大級となる賃貸面積約73,000㎡のオフィスのほか、エンタテイメントシティ「渋谷」の魅力を高める屋外、屋内の展望施設、店舗面積約30,000㎡の大規模商業施設が入っています。
また、渋谷スクランブルスクエアの屋上、高さ230m地点には屋外展望台「SHIBUYA SKY (渋谷スカイ)」が設けられ、渋谷で最も高い展望台となっています。
渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期 (中央棟・西棟)は、JR渋谷駅直上と東急百貨店東横店西館、南館跡地に建設中で、こちらは竣工予定が2028年3月末となっています。
規模は、JR渋谷駅直上の中央棟が地上10階、地下2階、高さ約61m、東急百貨店東横店西館、南館跡地に建設される西棟が地上13階、地下5階、高さ約76mとなります。
施設構成は、地下に駐車場や機械室、中央棟の1~2階にJR渋谷駅、3階に駅コンコース、中高層部分に店舗となります。
建築主は東急、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東京地下鉄(東京メトロ)、設計は渋谷駅周辺整備共同企業体(日建設計、東急設計コンサルタント、ジェイアール東日本設計事務所、メトロ開発)、施工は中央棟高層部(JR鉄道部分)が渋谷駅改良(中央)工事共同企業体 (大成建設)、中央棟低層部(JR鉄道部分)が渋谷駅改良(北)工事共同企業体(鹿島建設)、中央棟(ビル部分)が(東京メトロ鉄道部分)です。
着工は2014年6月10日、東棟の竣工が2019年9月、東急百貨店東横店西館、南館の解体着手が2020年10月12日、竣工が2028年3月末となっており、2022年7月時点では、東急百貨店東横店西館、南館の解体工事が進められていました。
参考資料、引用元
・東急 渋谷駅周辺地区における再開発事業の進捗について
・東急 渋谷再開発情報サイト
・渋谷スクランブルスクエア 公式サイト
・東急電鉄/東日本旅客鉄道/東京地下鉄 渋谷駅街区開発計画の施設名称が「渋谷スクランブルスクエア」に決定 オフィス・商業施設のリーシングを開始 -2019年度、渋谷エリア最高となる高さ約230メートル、地上47階建の第Ⅰ期(東棟)開業ー
・東急電鉄/東日本旅客鉄道/東京地下鉄 渋谷駅街区開発計画Ⅰ期(東棟)への展望施設設置について ~日本最大級の規模を誇る屋外展望施設が渋谷駅直上に誕生~
・東京急行電鉄/東日本旅客鉄道/東京地下鉄 渋谷駅街区開発計画の施設名称が「渋谷スクランブルスクエア」に決定 オフィス・商業施設のリーシングを開始 -2019年度、渋谷エリア最高となる高さ約230メートル、地上47階建の第Ⅰ期(東棟)開業
・東京急行電鉄/東日本旅客鉄道/東京地下鉄 渋谷駅街区開発計画Ⅰ期(東棟)への展望施設設置について ~日本最大級の規模を誇る屋外展望施設が渋谷駅直上に誕生~
・東京急行電鉄/東急 渋谷駅周辺地区における再開発事業の進捗について○「渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)」の開業時期、展望施設および産業交流施設の名称・ロゴデザインなどが決定 ○「道玄坂一丁目駅前地区」のビル名称・ロゴデザインなどが決定
・環境影響評価書案 渋谷駅街区開発事業
・渋谷駅・東急東横店は、2020年3月31日(火)をもって営業を終了
・東急 2021年7月、渋谷駅東口エリアに歩行者デッキ「渋谷ヒカリエ ヒカリエデッキ」がオープン!~歩行者ネットワークが拡充され、新たな賑わいや憩いの空間が誕生します~
過去の記事
→2014年12月9日投稿 渋谷駅地区駅街区開発計画 東棟
→2015年12月9日投稿 渋谷駅地区駅街区開発計画 東棟
→2016年4月3日投稿 渋谷駅街区開発計画Ⅰ期
→2016年8月31日投稿 渋谷駅街区開発計画Ⅰ期
→2017年2月25日投稿 渋谷駅街区開発計画Ⅰ期
→2017年10月3日投稿 渋谷スクランブルスクエア
→2017年11月26日投稿 渋谷スクランブルスクエア
→2018年3月9日投稿 渋谷スクランブルスクエア
→2018年7月22日投稿 渋谷スクランブルスクエア
→2018年10月11日投稿 渋谷スクランブルスクエア
→2019年2月1日投稿 渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)
→2019年4月7日投稿 渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)
→2019年8月18日投稿 渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)
→2019年11月28日投稿 渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期 (東棟) 、渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期 (中央棟・西棟)
→2020年12月11日投稿 渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期 (中央棟・西棟)
→2021年7月22日投稿 渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期 (中央棟・西棟)
→2022年3月7日投稿 渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期 (中央棟・西棟)
関連記事
→2019年8月18日投稿 渋谷スクランブルスクエア展望台「渋谷スカイ」から見た景色vol.1& 展望台への行き方 & ヘリポートで寝転んでみた!
→2019年11月11日投稿 渋谷スクランブルスクエア展望台「渋谷スカイ」から見た景色vol.2 & ハンモックで寝てみた!
→2019年11月12日投稿 渋谷スクランブルスクエア展望台「渋谷スカイ」から見た景色vol.3 & 記念写真コーナー!

概要※渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期 (中央棟・西棟)
名称 | 渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期 (中央棟・西棟) |
計画名 | 渋谷駅地区駅街区開発計画 中央棟・西棟 |
name | Shibuya Scramble Square |
中文名 | 涩谷争夺广场 |
所在地 | 東京都渋谷区渋谷2丁目24番1ほか |
用途 | 物販店舗、飲食店舗、事務所、駅施設、駐車場等 |
階数 | 中央棟:地上10階、地下2階 西棟:地上13階、地下5階 |
高さ | 中央棟:約61m 西棟:約76m |
構造 | 鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 | 直接基礎、一部杭基礎 |
敷地面積 | 15,275.55㎡ |
建築面積 | 18,216.49㎡ |
延床面積 | 276,617.80㎡ (東棟:約181,000㎡) |
着工 | 2014年6月10日※街区全体 (解体着手2020年10月12日) |
竣工 | 2028年3月末 (東棟:2019年9月) |
建築主 | 東急、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東京地下鉄(東京メトロ) |
設計 | 渋谷駅周辺整備共同企業体(日建設計、東急設計コンサルタント、ジェイアール東日本設計事務所、メトロ開発) |
施工 | 中央棟高層部(JR鉄道部分):渋谷駅改良(中央)工事共同企業体 (大成建設) 中央棟低層部(JR鉄道部分):渋谷駅改良(北)工事共同企業体(鹿島建設) 中央棟(ビル部分)(東京メトロ鉄道部分)・西棟:--- |
最寄駅 | 渋谷 |
概要※渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期 (東棟)
名称 | 渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期 (東棟) |
計画名 | 渋谷駅地区駅街区開発計画 東棟 |
name | Shibuya Scramble Square |
中文名 | 涩谷争夺广场 |
所在地 | 東京都渋谷区渋谷2丁目24番1ほか |
用途 | 物販店舗、飲食店舗、事務所、駅施設、駐車場等 |
階数 | 地上47階、地下7階 |
高さ | 229.706m |
構造 | 鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 | 直接基礎、一部杭基礎 |
敷地面積 | 15,275.55㎡ |
建築面積 | 18,216.49㎡ |
延床面積 | 276,617.80㎡ (東棟:約181,000㎡) |
着工 | 2014年6月10日 |
竣工 | 2028年3月末 (東棟:2019年9月) |
建築主 | 東京急行電鉄、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東京地下鉄(東京メトロ) |
設計 | 渋谷駅周辺整備共同企業体(日建設計、東急設計コンサルタント、ジェイアール東日本設計事務所、メトロ開発) |
施工 | 東急建設、大成建設共同企業体 |
最寄駅 | 渋谷 |
(2022年7月2日撮影)
建築計画の概要板
▼建築計画の概要

▼解体計画の概要

位置図
区域図

出典:東京都
配置図

出典:東京都
断面図

出典:東京都
イメージパース

出典:東急不動産
西側から見た渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期 (中央棟・西棟)計画地の様子です。
JR渋谷駅南改札側の既存建築物のうち、地上8階、地下2階の東急百貨店東横店 南館の様子です。
解体が進むこちらの南館は1970年竣工となっています。

背後、東側には渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期 (東棟)が聳え立ちます。

東急百貨店東横店南館側の解体状況は前回撮影時とそれほど変わっていないように見えます。

南西側から見た既存建築物の解体、除去が進む渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期 (中央棟・西棟)計画地の様子です。

北側から見た渋谷スクランブルスクエア 西棟の計画地の様子です。
東側のJR渋谷駅直上に地上10階、地下2階、高さ約61mの中央棟、東急百貨店東横店南館跡地に地上13階、地下5階、高さ約76mの西棟が建設されます。

渋谷フクラスからペデストリアンデッキが既に伸びており、途中で切れていますが、ペデストリアンデッキが切れているあたりまで西棟となります。

南西側から見た解体が進む「東急東横店 西館」の様子です。
既存建築物のうち、地上10階、地下2階建ての東急百貨店東横店 西館がこちらになり、設計は建築家の坂倉準三、西館は東急会館として1954年に建設されました。

渋谷駅ハチ公前広場の様子です。
北西側の東急百貨店西館跡地には、ハチ公前広場の一部となる東口立体交通広場の整備が行われ、ハチ公前広場へ向けて大階段が設けられます。

北東側から見た建設中の渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期 中央棟(先端)の様子です。

北西側から見た建設中の渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期 中央棟(先端)の様子です。

渋谷区が平成24年10月に制定した「渋谷駅中心地区基盤整備方針」に基づき整備される渋谷駅東西をつなぐ歩行者動線「スカイウェイ」として整備されている「渋谷ヒカリエデッキ」の様子です。
将来的に渋谷スクランブルスクエアを経由し、渋谷マークシティを経由して道玄坂上まで一度も地上に降りることなく移動できるようになります。

歩行者動線「スカイウェイ」の整備区域図です。

出典:東急
渋谷ヒカリエから見た建設中の渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期 中央棟北側先端部分の様子です。

渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期 中央棟北側先端部分はJR山手線などの直上に建設されます。
既に鉄骨建方が進められ、線路上に柱や梁、作業構台が設置されていることがわかります。

渋谷スクランブルスクエア全体の完成予想パースです。

出典:東京急行電鉄/東日本旅客鉄道/東京地下鉄
渋谷スクランブルスクエア展望台から見下ろした渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期 (中央棟・西棟)や広場の様子です。

出典:東京急行電鉄/東日本旅客鉄道/東京地下鉄
東急グループや東急不動産等が推し進める渋谷駅の大規模再開発計画全体の鳥瞰パースです。

出典:東京急行電鉄/東日本旅客鉄道/東京地下鉄
2022年8月1日更新