2022/08/16
(仮称)広島駅ビル建替え計画/広島駅南口ビル新築他工事 |
(仮称)広島駅ビル建替え計画/広島駅南口ビル新築他工事は広島県広島市南区松原町の広島駅ビル跡地で建設中の地上20階、地下2階、高さ97.9mの「新駅ビル」と地上6階の「別棟駐車場」から構成される超高層ビルです。
事業区域は、都心地域の東の核に位置付けられる広島駅周辺地区の中心に位置し、周辺では広域的な交通結節点整備や市街地再開発事業・土地区画整理事業等による都市機能の集積・強化が進められています。
「世界に誇れる広島・瀬戸内の玄関を整備すること」「賑わいや交流・感動を創出する新たな拠点を整備すること」を目指し、中四国最大のターミナルにふさわしい交通結節機能の強化や商業・宿泊・シネマコンプレックス等の多様な機能の導入により魅力ある都心核の形成を図る計画となっています。また、駅周辺の再開発ビル等との回遊性を高める歩行者デッキの整備のほか、路面電車の駅前大橋ルートの整備により紙屋町・八丁堀地区とも相互に回遊性を高め合うことで、都心の活力とにぎわいの創出を図るものとされています。
フロア構成は、地下に商業施設(ショッピングセンター)、駅前広場、駐輪場、地上1階に駅前広場、2階~4階に路面電車駅施設、駅前広場、2階~6階に商業施設(ショッピングセンター)、7階~8階にシネマコンプレックス、7階~20階に客室数428室のホテル「ホテルヴィスキオ」となります。
2階には、「SUPPOSE DESIGN OFFICE Co., Ltd.」のデザイン監修により、路面電車が乗り入れる「2階広場」が整備され、大きなガラス面から太陽の光が降り注ぎ、川の水面がゆらめく商業施設の壁面や、水辺にせり出す雁木をイメージした3階テラスなど、穏やかな水辺空間を表現されます。
JR広島駅と広島電鉄の駅が商業施設やホテルなどの都市拠点機能が入る駅ビル内で直結するTOD形式の都市再開発です。
また、7階から9階までに設けられる「屋上広場」には、雁木のような大階段を設け、路面電車駅前大橋ルートの直上のロケーションから路面電車や広島の街を眺めたり、屋外イベントや憩いの場として利用できる空間となります。
建築主は西日本旅客鉄道、JR西日本不動産開発、中国SC開発、ジェイアール西日本ホテル開発、設計は基本設計・監修がジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体、実施設計が広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(大林組・広成建設共同企業体)、施工は広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(大林組・広成建設共同企業体)です。
既存建築物解体着手は2020年4月、着工は2021年3月22日、竣工は2025年2月28日となっており、2022年8月時点では2~5階付近の鉄骨建方が進められていました。
参考資料、引用元
・西日本旅客鉄道 広島駅ビル開発
広島・瀬戸内の玄関である広島に新たな賑わいや交流、感動を創出する新駅ビル計画を進行中
・西日本旅客鉄道 広島駅ビルの建替え計画について
・西日本旅客鉄道 広島駅ビル建替えの本体工事着手について
・西日本旅客鉄道/JR西日本不動産開発/中国SC開発/ジェイアール西日本ホテル開発 広島新駅ビルの広場デザイン決定
・国土交通省 広島・瀬戸内の玄関にふさわしい魅力ある都心核を創る~(仮称)広島駅ビル建替え計画を国土交通大臣が認定~
・広島市 広島駅南口広場の再整備等の完成イメージと事業費の見直しについて
過去の記事
→2019年3月15日投稿 広島駅ビルの建替え計画

出典:西日本旅客鉄道/JR西日本不動産開発/中国SC開発/ジェイアール西日本ホテル開発
概要
名称 | (仮称)広島駅ビル建替え計画/広島駅南口ビル新築他工事 |
計画名 | (仮称)広島駅ビル建替え計画/広島駅南口ビル新築他工事 |
name | (Tentative name) Hiroshima Station Building Reconstruction Project/Hiroshima Station South Exit Building New Construction and Other Construction |
中文名 | (暂定名称)广岛站大楼改造工程/广岛站南口大楼新建工程及其他工程 |
所在地 | 広島県広島市南区松原町1番、2番/広島県広島市南区松原町2番37他 |
用途 | 新駅ビル:物販店舗、飲食店舗、ホテル、映画館、自動車車庫、自転車駐車場 別棟駐車場:自動車車庫、自転車駐車場 |
階数 | 別棟駐車場:地上6階 新駅ビル:地上20階、地下2階 |
高さ | 97.9m |
構造 | 新駅ビル:鉄骨造 別棟駐車場:鉄骨造 |
基礎工法 | --- |
客室数 | 428室 |
敷地面積 | 39,711.65㎡ |
建築面積 | 新駅ビル:17,730.93㎡ 別棟駐車場:3,009.05㎡ |
延床面積 | 新駅ビル:113,754.26㎡ 別棟駐車場:15,883.72㎡ |
着工 | 2021年3月22日(解体着手:2020年4月) |
竣工 | 2025年2月28日 |
建築主 | 西日本旅客鉄道、JR西日本不動産開発、中国SC開発、ジェイアール西日本ホテル開発 |
設計 | 基本設計・監修:ジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体 広場デザイン監修:SUPPOSE DESIGN OFFICE Co., Ltd. 実施設計:広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(大林組・広成建設共同企業体) |
施工 | 広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(大林組・広成建設共同企業体) |
最寄駅 | 広島 |
(2022年8月10日撮影)
位置図
区域図

出典:西日本旅客鉄道/JR西日本不動産開発/中国SC開発/ジェイアール西日本ホテル開発
断面図

出典:西日本旅客鉄道/JR西日本不動産開発/中国SC開発/ジェイアール西日本ホテル開発
フロア構成
・地下:商業施設(ショッピングセンター)、駅前広場、駐輪場
・地上1階:駅前広場
・2階~4階:路面電車駅施設、駅前広場
・2階~6階:商業施設(ショッピングセンター)
・7階~8階:シネマコンプレックス
・7階~9階:屋上広場
・7階~20階:ホテル「ホテルヴィスキオ」
イメージパース

出典:広島市
南東側から見た建設中の(仮称)広島駅ビル建替え計画の様子です。

南側から見た建設中の(仮称)広島駅ビル建替え計画の様子です。

南西側から見た建設中の(仮称)広島駅ビル建替え計画の様子です。

撮影時は敷地中央に仮設のコンコース通路、東西で別々に鉄骨建方が進められており、タワークレーンも2基稼働していました。

現在はJR広島駅南側に位置している広島電鉄軌道線(路面電車)の広島駅は、(仮称)広島駅ビル建替え計画の新駅ビル2階に乗り入れることになります。

現行の広島電鉄軌道線(路面電車)の広島駅乗車ホームです。
現行の広島電鉄軌道線(路面電車)の広島駅は、変則頭端式4面3線のホームとなっています。
乗車ホームは南口駅舎に近い最も北側の1面を使用しており、東寄りを0・1・2・6号線(八丁堀・紙屋町方面)のりばとし、西寄りを5号線(比治山線)専用のりばとしています。
一日平均乗降客数は、新型コロナ流行前の2019年度が15万4,084人、新型コロナ禍の2020年度が10万1,490人です。

現行の広島電鉄軌道線(路面電車)の広島駅降車ホームです。

南側から見た建設中の(仮称)広島駅ビル建替え計画西側の様子です。敷地西側中央寄りにはホテルが入る地上20階、地下2階、高さ97.9mの超高層部分が建設されます。

写真左側に見える地上19階、高さ90.83mの「広島JPビルディング」と右側の地上22階、高さ85mの「ホテルグランヴィア広島」の間を埋めるようにして地上20階、高さ97.9mの「(仮称)広島駅ビル建替え計画」の建設が進みます。

東側から見た建設中の(仮称)広島駅ビル建替え計画東側の様子です。

敷地中央を貫く仮設のコンコースから見た建設中の(仮称)広島駅ビル建替え計画東側の様子です。

敷地中央に設けられた仮設のコンコースです。

北側、新幹線口から見た建設中の(仮称)広島駅ビル建替え計画の様子です。

「2階広場」の完成予想パースです。
駅ビル内の広場に路面電車が乗り入れる画期的な設計です。

出典:西日本旅客鉄道/JR西日本不動産開発/中国SC開発/ジェイアール西日本ホテル開発
路面電車のホームから見た「2階広場」の完成予想パースです。

出典:西日本旅客鉄道/JR西日本不動産開発/中国SC開発/ジェイアール西日本ホテル開発
「屋上広場」の完成予想パースです。

出典:西日本旅客鉄道/JR西日本不動産開発/中国SC開発/ジェイアール西日本ホテル開発
「ペデストリアンデッキ」の完成予想パースです。

出典:広島市
「ペデストリアンデッキ」の完成予想パースです。

出典:広島市
広島電鉄の路面電車は、広島駅と紙屋町・八丁堀地区間の所要時間の短縮などを図る駅前大橋ルートを新設するとともに、既存路線を活用して市内中心部を環状で結ぶ循環ルートが新たに整備されます。

出典:広島市
Google Earthのポリゴンを用いて作成した(仮称)広島駅ビル建替え計画の簡易鳥瞰パースです。

Google Earthのポリゴンを用いて作成した(仮称)広島駅ビル建替え計画の簡易鳥瞰パースです。

2022年8月16日更新