2022/09/04
豊海地区第一種市街地再開発事業 |
豊海地区第一種市街地再開発事業は東京都中央区豊海町で進められている再開発事業で、「東卸豊海住宅」や「豊海区民館」、「警視庁勝どき庁舎」などが立地している場所を再開発して、建設される地上54階、地下1階、高さ189mの西棟と地上54階、地下1階、高さ189mの東棟から構成される総戸数2,150戸の超高層ツインタワーマンションです。
老朽化した大規模集合住宅の機能更新と合わせ、土地の高度利用を図り、計画地内及び地域が安心安全、快適に暮らせるための基盤整備とともに、自然環境と住環境が調和した質の高い住宅と生活支援施設等の整備により、多様な人々が快適に暮らし、交流できる生活空間の形成することを目的として再開発が進められます。
施設構成は、地下に駐車場、地上1階に店舗、区民館、診療所や保育所、2階に住宅共用、3階以上に住戸となります。
また、防潮堤の新設や、約4,200㎡の広場を設けることで、賑わいある生活利便性の向上を図るとともに、防災機能の向上や、周辺市街地の歩行者ネットワークや多様な交流に配慮した緑豊かなオープンスペースが創出されます。
建築主は豊海地区市街地再開発組合、参加組合員は三井不動産レジデンシャル、清水建設、東急不動産、東京建物、野村不動産、三菱地所レジデンス、設計は事業コンサルタントに都市ぷろ計画事務所、基本設計に安井建築設計事務所、実施設計に清水建設、特定業務代行者は清水建設です。
既存建築物の解体着手は2021年9月1日、着工は2023年1月上旬、竣工は2027年6月となっており、2022年9月時点では既存建築物解体工事が進められていました。
参考資料、引用元
・三井不動産レジデンシャル 「豊海地区第一種市街地再開発事業」権利変換計画認可のお知らせ~約2.0ha、住宅・店舗・区民館・保育所等のミクストユースプロジェクト~
・東京都 豊海地区市街地再開発組合の設立を認可
・東京都都市整備局 豊海地区第一種市街地再開発事業
・日刊建設工業新聞 豊海地区再開発(東京都中央区)/マンション2棟建設、20年度着工めざす/準備組合
・日刊建設工業新聞 豊海地区再開発(東京都中央区)/都が組合設立認可/54階建て2棟、22年度着工へ
過去の記事
→2017年12月30日投稿 豊海地区第一種市街地再開発事業
→2019年9月19日投稿 豊海地区第一種市街地再開発事業
→2020年6月30日投稿 豊海地区第一種市街地再開発事業
→2022年4月6日投稿 豊海地区第一種市街地再開発事業

出典:東京都
概要
名称 | 豊海地区第一種市街地再開発事業 |
計画名 | 豊海地区第一種市街地再開発事業 |
name | Toyomi District Type 1 Urban Redevelopment Project |
中文名 | 东海区1型城市再开发项目 |
所在地 | 東京都中央区豊海町2番、勝どき6丁目7番 |
用途 | 共同住宅、公民館、店舗、保育所 |
階数 | 西棟:地上54階、地下1階 東棟:地上54階、地下1階 |
高さ | 西棟:189.0m 東棟:189.0m |
構造 | 西棟:鉄筋コンクリート造、一部プレストレストコンクリート造 東棟:鉄筋コンクリート造、一部プレストレストコンクリート造 |
基礎工法 | 西棟:直接基礎 東棟:直接基礎 |
総戸数 | 2,150戸 西棟:1,075戸 東棟:1,075戸 |
敷地面積 | 15,901.57㎡ |
建築面積 | 6,379.52㎡ |
延床面積 | 230,010.03㎡※街区全体 西棟:約110,000㎡ 東棟:約111,000㎡ |
着工 | 2023年1月上旬(解体着手:2021年9月1日) |
竣工 | 2027年6月 |
建築主 | 豊海地区市街地再開発組合 参加組合員:三井不動産レジデンシャル、清水建設、東急不動産、東京建物、野村不動産、三菱地所レジデンス |
設計 | 事業コンサルタント:都市ぷろ計画事務所 基本設計:安井建築設計事務所 実施設計:清水建設 |
施工 | 特定業務代行者:清水建設 |
最寄駅 | 勝どき |
(2022年8月7日撮影)
建築計画の概要板

位置図
区域図

出典:東京都
配置図

出典:東京都
断面図

出典:東京都
北東側から見た建設中の豊海地区第一種市街地再開発事業の様子です。
既存建築物「東卸豊海住宅」の解体、除去工事が進められています。
1号棟は、1973年11月竣工の地上14階、総戸数168戸、2号棟は、1973年9月竣工の地上14階、総戸数168戸のマンションとなっており、既に築50年近くが経過していました。

北側の清澄通りでは、陸上防潮堤の建設工事が進められています。
元々は豊海地区第一種市街地再開発事業区域は防潮堤の外側に位置しており、再開発事業に伴い、清澄通りを嵩上げして防潮堤を兼ねる工事が行われています。
これにより、豊海地区第一種市街地再開発事業区域内は防潮堤外側から防潮堤内側に取り込まれることになります。

北西側から見た建設中の豊海地区第一種市街地再開発事業の様子です。
再開発区域西側には防潮堤が新設され、敷地内は高さ2.0mの嵩上げがなされます。
周辺で段階的に行われている防潮堤整備との連携を図りながら、地区内の防潮堤整備を進め、高潮時における地域の安全性を確保するものとされています。

北西側から見た建設中の豊海地区第一種市街地再開発事業の様子です。

豊海地区第一種市街地再開発事業により解体が進められている建築物の概要が記載された標識です。

現地にて撮影
豊海地区第一種市街地再開発事業により解体が進められている建築物一覧とその配置です。

現地にて撮影
西側から見た建設中の豊海地区第一種市街地再開発事業の様子です。
背後にはTHE TOKYO TOWERSや勝どきザ・タワーといった巨大な湾岸タワーマンションが建ち並びます。

南西側から見た建設中の豊海地区第一種市街地再開発事業の様子です。

中央区立豊海区民館です。こちらも解体されます。

南東側から見た建設中の豊海地区第一種市街地再開発事業の様子です。

2022年9月4日更新