2022/09/12
梅田3丁目計画 (仮称)建設工事 |
梅田3丁目計画 (仮称)建設工事は大阪市北区梅田3丁目の大阪中央郵便局跡地で建設中の地上40階、地下3階、高さ188.00mの超高層ビルです。
「大阪中央郵便局」や「大弘ビル」、「アクティ西ビル」を一体的に建て替えを行い、都市の活力を低下させることなく、大阪駅周辺における中枢業務機能や商業・サービル機能、文化集客機能、宿泊・MICE機能の強化を図り、大阪駅前にふさわしい新たなビジネスや賑わいの創出、周辺地域の活性化を誘引し、都市再生の推進に貢献することを目的として開発が進められてます。
超高層ビルの建設により、回遊性の高い歩行者ネットワークを整備するほか、基準階貸室面積が約4,000㎡(約1,200坪)の西日本最大級のオフィス、商業施設と席数約1,200席の劇場が設けられます。
また、ホテル機能はJR西日本ホテルズがマリオット・インターナショナルと提携し、個性あふれる独立系ホテルからなる「オートグラフ コレクション ホテル」となります。
オートグラフ コレクション ホテルは、日本のホテルとして4軒目、アジア太平洋地域において17軒目のホテルとして加盟します。
客室は40 平米を中心に418室、付帯施設は7階に宴会場、29階にレストラン、30階に大浴場を併設するフィットネスジム等が入ります。
フロア構成は、地下2、3階に駐車場、地下1階~地上6階に商業施設、5~8階に劇場、11~27階にオフィス、29~38階にホテルとなります。
2階レベルの歩行者デッキの整備により、JR大阪駅(サウスゲートビルディング)と直結するほか、JR高架下貫通通路により、JR大阪駅のうち「うめきた新駅」に整備される新改札口とも直結します。
更に西梅田地区と大阪駅を結ぶガーデンアベニューに直結し、敷地周辺に快適な歩道空間の整備や敷地南東部などに、にぎわい形成の核となる広場空間の整備も行われます。
建築主は日本郵便、大阪ターミナルビル、JTB、設計は日建設計、施工は梅田3丁目計画(仮称)建設工事共同企業体、うち構成企業は竹中工務店、西松建設、錢高組です。
既存建築物の解体着手は2020年7月、着工は2020年9月、竣工は2024年3月31日となっており、2022年6月時点では28~32階付近の鉄骨建方が進められていました。
参考資料、引用元
・JR西日本 大阪駅西地区の開発計画について~大阪駅直結の大型複合開発が始動します~
・西日本旅客鉄道 JR西日本ホテルズがマリオット・インターナショナルと初提携「梅田3丁目計画(仮称)」へホテル出店のお知らせ
・MBSメディアホールディングス 大阪駅前に新たなエンターテインメント拠点誕生
・大阪市 梅田3丁目計画(仮称)
過去の記事
→2016年1月12日投稿 梅田三丁目計画(仮称)
→2019年2月21日投稿 梅田三丁目計画(仮称)
→2019年12月12日投稿 梅田3丁目計画 (仮称)
→2022年1月11日投稿 梅田3丁目計画 (仮称)建設工事
→2022年4月18日投稿 梅田3丁目計画 (仮称)建設工事
→2022年6月16日投稿 梅田3丁目計画 (仮称)建設工事

概要
名称 | 梅田3丁目計画 (仮称)建設工事 |
計画名 | 梅田3丁目計画 (仮称)建設工事 |
name | Umeda 3-chome plan (tentative name) construction work |
中文名 | 梅田三丁目计划(暂定名)建设工程 |
所在地 | 地名地番:大阪市北区梅田3丁目144番2、529番1、3、535番2 住居表示:大阪市北区梅田3丁目2番4 |
用途 | 事務所、ホテル、劇場、店舗(飲食、物販)、自動車車庫、公衆浴場、倉庫(倉庫業を営まない倉庫) |
階数 | 地上40階、地下3階 |
高さ | 188.00m |
構造 | 鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 | 杭基礎 |
客室数 | 418室 |
敷地面積 | 12,893.31㎡ |
建築面積 | 9,800.00㎡ |
延床面積 | 229,000.00㎡ |
着工 | 2020年9月 (解体着手:2020年7月) |
竣工 | 2024年3月31日 |
建築主 | 日本郵便、大阪ターミナルビル、JTB |
設計 | 日建設計 |
施工 | 梅田3丁目計画(仮称)建設工事共同企業体(構成企業:竹中工務店、西松建設、錢高組) |
最寄駅 | 大阪、梅田、大阪梅田 |
(2022年9月4日撮影)
建築計画の概要板

位置図
区域図

出典:西日本旅客鉄道ニュースリリース
配置図

現地にて撮影
立面図

現地にて撮影
断面図

出典:西日本旅客鉄道ニュースリリース
フロア構成
・地下2、3階:駐車場
・地下1階~地上6階:商業施設
・5階~8階:劇場
・7階:ホテル宴会場
・9階:オフィスサポート
・10階:機械室
・11階~27階:オフィス
・28階:機械室
・29階~38階:ホテル
・29階:ホテルレストラン
・30階:フィットネスジム
・39階:機械室
イメージパース

出典:大阪市
南東側から見た建設中の梅田3丁目計画 (仮称)建設工事の様子です。

南東側から見た建設中の梅田3丁目計画 (仮称)建設工事 低層部分の様子です。

南東側から見た建設中の梅田3丁目計画 (仮称)建設工事 高層部分の様子です。

中低層部分には縦方向の方立が目立つ意匠のカーテンウオールが採用されています。

南西側から見た建設中の梅田3丁目計画 (仮称)建設工事低層部分の様子です。
鉄骨建方が進められていますが、奥の超高層部分直下の基壇部が設けられる箇所は、施工スペースの関係上、一部は後施工となります。
そのため、鉄骨梁の継手が飛び出た状態となっていることが確認できます。

南西側から見た建設中の梅田3丁目計画 (仮称)建設工事の様子です。

南西側から見た建設中の梅田3丁目計画 (仮称)建設工事低層部分の様子です。
敷地西側では劇場の入る中低層部分基壇部の建設も進められています。撮影時はシートで覆われていました。

北西側から見た建設中の梅田3丁目計画 (仮称)建設工事の様子です。

北東側から見た建設中の梅田3丁目計画 (仮称)建設工事と大阪駅の様子です。

北東側から見た建設中の梅田3丁目計画 (仮称)建設工事低層部分の様子です。

シースルーのシャトルエレベーターでも設けられるのでしょうか。一面ガラス張りの空間が完成していました。

梅田スカイビル展望台から見た建設中の梅田3丁目計画 (仮称)建設工事の様子です。

低層部分のガラス張り空間を拡大した様子です。

カーテンウオール取り付けが進む中層部分の様子です。
中層部分には、基準階貸室面積が約4,000平方メートル(約1,200坪)となる西日本最大級のオフィスが入るほか、最小約120平方メートル(約36坪)のオフィス空間を設け、小規模スペースのニーズにも対応するとのことです。
また、オフィス付帯施設としてカフェテリアや屋上リフレッシュガーデン、ラウンジなども設けられます。

鉄骨建方が進む高層部分の様子です。
高層部分には、「オートグラフ コレクション ホテル」が418室入り、低層部分にはバンケットフロアを設け、劇場との一体的な利用や、多様なMICEニーズにも対応可能となります。

梅田3丁目計画 (仮称)建設工事の完成予想パースです。

出典:西日本旅客鉄道
梅田3丁目計画 (仮称)建設工事の鳥瞰パースです。

出典:西日本旅客鉄道
低層部分の商業エリア外観完成予想パースです。
梅田3丁目計画 (仮称)建設工事はオフィス、商業、劇場、ホテルの4つの機能が複合する大規模な再開発となります。

出典:西日本旅客鉄道
梅田3丁目計画 (仮称)建設工事には4層吹抜けのアトリウム空間が設けられます。
商業施設の中心部には4層吹抜けのアトリウムを設け、その周囲に商業施設が配置されるほか、旧大阪中央郵便局舎の歴史やJR大阪駅周辺の街の記憶を継承するため、アトリウムに面して旧局舎の一部を保存・移設し、一体的な活用を行うことで感動的な空間を創出するものとされています。

出典:西日本旅客鉄道
梅田3丁目計画 (仮称)建設工事には、MBSメディアホールディングスが運営する約1,200席の劇場が入ります。
劇場は、間口 15~17m(可動) 開口高 8.7m、奥行き 16.8mのプロセニアム形式の劇場となり、客席は二層式となります。
MBSは、1985年西梅田での劇団四季「CATS」大阪初演から劇場運営に携わっており、2005年から大阪ビジネスパークで経営していたシアターBRAVA!が用地契約終了により2016年5月に閉館、次はこちらの梅田3丁目計画 (仮称)建設工事にて開場は2024 年夏を予定しているとのことです。

出典:MBSメディアホールディングス
劇場ホワイエのイメージパースです。

出典:MBSメディアホールディングス
梅田スカイビル展望台から見た梅田エリアの超高層ビル群です。
梅田エリアはタワークレーンの群れが凄まじいことになっています。
関西圏の都心ターミナル“梅田・中之島エリア”では、超高層ビルの建設ラッシュとなっており、計画中や建設中の高さ150m以上の超高層ビルやタワーマンションの棟数は約30棟規模となります。
梅田3丁目計画 (仮称)建設工事の北側では、うめきた2期地区の開発や大阪駅西高架エリア開発/(仮称)西北ビルなど複数棟の超高層ビル建設が進められています。

2022年9月12日更新