2022/09/29
日本橋一丁目東地区第一種市街地再開発事業 |
日本橋一丁目東地区第一種市街地再開発事業は、東京都中央区日本橋一丁目、日本橋本町一丁目、日本橋小網町各地内で計画されている地上40階、地下4階、高さ240mの超高層ビルと地上52階、地下3階、高さ225m、約670戸の超高層タワーマンションからなる大規模複合施設です。
再開発区域は、東京メトロ東西線、銀座線、都営浅草線日本橋駅にも接続する東京都中央区日本橋一丁目等に位置しており、西側を昭和通り、南側を永代通りに面した立地となっています。
再開発事業により、地域の課題・再開発の目標とされている駅・まち・川をつなぐ歩行者基盤の整備や首都高地下化の実現に向けた協力及び水辺の憩い広場の整備、国際競争力を高める都市機能の導入として都心型複合MICE拠点形成を支えるカンファレンスの整備、多様なニーズに対応した「居住滞在環境」の整備、防災対応力強化に向けた取り組みや環境負荷低減に向けた取り組みがなされることとされています。
施設構成は、地上40階、地下4階、高さ240mの「A街区」の地下4階~地下1階に駐車場、地上1階に商業、区道295号線、1階~2階にアトリウム、3階~4階にカンファレンス、オープンテラス、6階~40階にオフィス、地上52階、地下3階、高さ225mの「B街区」の地下3階~地下1階に駐車場、地上1階にエントランス、2階に生活支援施設、4階~8階にサービスアパートメント、9階にSA・住宅共用部、10階~52階に住宅(高層部に国家戦略住宅)、C街区に広場等、D街区に広場等、E街区に広場等となります。
A街区には日本橋駅に直結する複層的な滞留空間として機能するアトリウムや歩行者広場が整備されるほか、デッキレベルには日本橋一丁目中地区や日本橋川、日本橋株兜町方面へと接続する交流テラスの整備、日本橋川沿いには水辺の回遊性や歩行者ネットワーク強化を図るオープンスペースの整備が行われます。
国際競争力を高める都市機能の導入として計画されているMICEには、中規模会議室や国際文化対応・情報発信施設などが入り、国家戦略住宅やサービスアパートメントなど住宅機能にはバイリンガルコンシェルジュの配置など高質な付帯サービスがなされるものとされています。
建築主は日本橋一丁目東地区市街地再開発準備組合、事業協力者は三井不動産、東急不動産、日鉄興和不動産、清水建設、コンサルタントは日本設計です。
既存建築物の解体着手はA街区が2024年度、B街区が2030年度、C~E街区が2025年度、着工はA街区が2026年度、B街区が2031年度、C~E街区が2036年度、竣工は A街区が2030年度、B街区が2034年度、C~E街区が2037年度となっています。
参考資料、引用元
・内閣府 国家戦略特区 第20回 都市再生特別地区(日本橋一丁目東地区)都市計画(素案)の概要 東京都都市再生分科会 配布資料
過去の記事
→2021年6月29日投稿 日本橋一丁目東地区市街地再開発事業

出典:内閣府
概要
名称 | 日本橋一丁目東地区第一種市街地再開発事業 |
計画名 | 日本橋一丁目東地区第一種市街地再開発事業 |
name | Nihonbashi 1-chome East District Type 1 Urban Redevelopment Project |
中文名 | 日本桥一丁目东区第一类都市再开发项目 |
所在地 | 東京都中央区日本橋一丁目、日本橋本町一丁目、日本橋小網町各地内 |
用途 | A街区:事務所、店舗、集会施設(カンファレンス)、駐車場等 B街区:住宅、サービスアパートメント、生活支援施設、店舗、駐車場等 C街区:公共・公益等 D街区:公共・公益等 E街区:公共・公益等 |
階数 | A街区:地上40階、地下4階 B街区:地上52階、地下3階 C街区:地上1階 D街区:地上2階 E街区:地上2階 |
高さ | A街区:240m B街区:225m C街区:5m D街区:15m E街区:10m |
構造 | A街区:--- B街区:--- C街区:--- D街区:--- E街区:--- |
基礎工法 | A街区:--- B街区:--- C街区:--- D街区:--- E街区:--- |
総戸数 | 約670戸 |
敷地面積 | 約19,210㎡ A街区:約10,620㎡ B街区:約5,450㎡ C街区:約2,490㎡ D街区:約240㎡ E街区:約410㎡ |
建築面積 | 約13,100㎡ A街区:約9,000㎡ B街区:約3,800㎡ C街区:約50㎡ D街区:約100㎡ E街区:約150㎡ |
延床面積 | 約394,650㎡ A街区:約274,000㎡ B街区:約120,000㎡ C街区:約250㎡ D街区:約150㎡ E街区:約250㎡ |
着工 | A街区:2026年度(解体着手:2024年度) B街区:2031年度(解体着手:2030年度) C街区:2036年度(解体着手:2025年度) D街区:2036年度(解体着手:2025年度) E街区:2036年度(解体着手:2025年度) |
竣工 | A街区:2030年度 B街区:2034年度 C街区:2037年度 D街区:2037年度 E街区:2037年度 |
建築主 | 日本橋一丁目東地区市街地再開発準備組合 事業協力者:三井不動産、東急不動産、日鉄興和不動産、清水建設 |
設計 | コンサルタント:日本設計 |
施工 | --- |
最寄駅 | 日本橋 |
(2022年5月22日撮影)
位置図
区域図

出典:東京都
配置図

出典:内閣府
断面図

出典:内閣府
フロア構成
▼A街区
・地下4階~地下1階:駐車場
・地上1階:商業、区道295号線
・1階~2階:アトリウム
・3階~4階:カンファレンス、オープンテラス
・6階~40階:オフィス
▼B街区
・地下3階~地下1階:駐車場
・地上1階:エントランス
・2階:生活支援施設
・4階~8階:サービスアパートメント
・9階:SA・住宅共用部
・10階~52階:住宅(高層部:国家戦略住宅)
▼C街区
広場等
▼D街区
広場等
▼E街区
広場等
イメージパース

出典:東京都
日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 A街区
日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 A街区は、地上40階、地下4階、高さ240mの超高層ビルの超高層ビルとなり、施設構成は地下4階~地下1階に駐車場、地上1階に商業、区道295号線、1階~2階にアトリウム、3階~4階にカンファレンス、オープンテラス、6階~40階にオフィスとなります。
南西側、昭和通りと永代通りの交差点側から見た日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 A街区計画地の様子です。

南東側から見た日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 A街区計画地の様子です。

日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 A街区の中央付近に立体道路制度を活用した区道295号線が貫きます。

北東側から見た日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 A街区計画地の様子です。

北西側から見た日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 A街区計画地の様子です。

「昭和通り沿道の歩行者空間」の完成予想パースです。

出典:内閣府
「地上と地下の結節点における立体的な歩行者広場」の完成予想パースです。
A街区南西側の江戸橋一丁目交差点付近から視認性の高い位置に複層的な滞留空間が配置されます。

出典:内閣府
「浅草線日本橋駅と棟計画建物との接続動線」のイメージです。

出典:内閣府
A街区とB街区の間に設けられる「デッキ・交流テラス・歩行者通路の整備イメージ」のパースです。

出典:内閣府
「歩行者通路の兜町側のゲート空間」の完成予想パースです。

出典:内閣府
「国際競争力を高める都市機能の導入」のイメージです。
A街区に中規模会議室や国際文化対応・情報発信施設が設けられます。

出典:内閣府
「防災対応力強化と環境負荷低減」のイメージです。
帰宅困難者支援機能の整備が行われ、一時滞在施設や一時待機場所、防災備蓄倉庫の整備がなされます。

出典:内閣府
「昭和通りと291号線の交差点部の広場」の完成予想パースです。

出典:内閣府
「A街区の昭和通り沿道」の完成予想パースです。

出典:内閣府
「日本橋一丁目東地区市街地再開発事業の夜景」の完成予想パースです。

出典:内閣府
日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 B街区
日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 B街区は、地上52階、地下3階、高さ225mのタワーマンションとなり、地下3階~地下1階に駐車場、地上1階にエントランス、2階に生活支援施設、4階~8階にサービスアパートメント、9階にSA・住宅共用部、10階~52階に住宅(高層部:国家戦略住宅)、C街区に広場等、D街区に広場等、E街区に広場等となります。
南西側から見た日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 B街区計画地の様子です。

南東側から見た日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 B街区計画地の様子です。

北東側から見た日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 B街区計画地の様子です。

北西側から見た日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 B街区計画地の様子です。
既存建築物の「日本郵便日本橋郵便局」が建っています。

「地上の広場と眺望テラス」の完成予想パースです。

出典:内閣府
「地上の広場と眺望テラス」の完成予想パースです。

出典:内閣府
「昭和通り沿いの低層部分」の完成予想パースです。

出典:内閣府
日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 C~E街区
日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 C~E街区は、日本橋川北側エリアに位置しており、広場等が整備されます。
南側から見た日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 C~E街区計画地の様子です。

北東側から見た日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 C街区計画地の様子です。
現在は既存建築物の「日産江戸橋ビル」や「クマヒラ日本橋ビル」、「近甚ビル」などが建っています。

北西側から見た日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 D街区計画地の様子です。
現在は既存建築物の「Akebono日本橋ビル」や「日本橋TCビル」などが建ち並んでいます。

南東側から見た日本橋一丁目東地区市街地再開発事業 E街区計画地の様子です。
隣接して「小網町児童遊園」があります。

「日本橋川周辺のオープンスペース整備」の完成予想パースです。

出典:内閣府
「C街区の眺望広場」の完成予想パースです。

出典:内閣府
日本橋一丁目東地区第一種市街地再開発事業 B街区とC街区の間、日本橋川南側には地上18階、高さ89.3mの「日本橋ダイヤビルディング」が建っています。こちらは再開発区域対象外となるため、再開発後も残ります。

日本橋川の様子です。

再開発が進む日本橋界隈を昭和通りの上に架かる歩道橋から見た様子です。
日本橋一丁目東地区第一種市街地再開発事業は写真左手に建設され、右側では地上52階、地下5階、高さ284mの超高層ビル「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業/ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」の建設が進められています。

2022年9月29日更新