2022/09/22
愛知国際アリーナ/愛知県新体育館 |
愛知国際アリーナ/愛知県新体育館は、愛知県名古屋市北区名城一丁目の名城公園野球場、四季の園跡地で建設中の地上6階、高さ41m、延床面積65,139.28㎡の大規模アリーナです。
従前の愛知県体育館は、1964年10月の東京オリンピックの直前に完成し、大相撲名古屋場所の開催などが行われてきましたが、施設の老朽化とともに、国際大会を開催するための規模・機能が国際水準を満たしていないことや、2026年9月19日から10月4日まで開催予定の「第20回アジア競技大会」で供用可能な愛知県新体育館の整備が求められたため、愛知県新体育館整備・運営等事業が進められることとなりました。
事業方式は、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律である「PFI 法」に基づき、事業者が自らの提案をもとに新体育館の設計、建設を行った後、県に新体育館の所有権を移転する方式である「BT(Build Transfer)方式」と、維持管理・運営には公共施設等運営権(コンセッション)方式を採用、両者を組み合わせた「BTコンセッション方式」が国内で初採用されています。
計画コンセプトには、「大相撲名古屋場所にふさわしい風格ある施設」、「ピンポン外交など50年以上の愛知県体育館の歴史を引き継ぐ施設」、「全国大会を常時開催できる施設」、「アジア大会を始めとした国際大会を開催できる施設」、「全国レベルのコンサート、イベント、コンベンション等の拠点となる施設」が掲げられています。
施設構成は、メインアリーナ、サブアリーナ、多目的ホールとなり、メインアリーナの最大収容人数は立ち見含めて1万7,000人(固定席1万5,000席)、大相撲時は1万1,000席、バスケットボール時は1万5,000席、フィギュアスケート時は1万4,100席となります。
メインアリーナの天井高さは30m、付帯施設には国賓レベルの利用者等VVIPへの対応も可能な「VIPルーム」や飲食・物販店舗、医務室、メディア室、多目的室、駐車場、EV等も整備されます。
建築デザインは、建築家・隈研吾氏によりデザインされた公園との一体感を生み出す「樹形アリーナ」のデザインとなり、馬てい型の双方の性格を持つ「ハイブリッドオーバル型」と呼ばれる形状であることが特徴となります。
建築主は愛知国際アリーナ、設計は前田建設・隈研吾建築都市設計事務所・大建設計 愛知国際アリーナ設計共同体、コンソーシアムはAichi Smart Arenaグループ、うち構成企業は前田建設工業、NTTドコモ、Anschutz Sports Holdings(AEG)、三井住友ファイナンス&リース、東急、中部日本放送、日本政策投資銀行、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドとなり、施工は前田建設工業です。
起工式は20222年7月7日、着工 は2022年7月14日、竣工は2025年3月となっており、2022年9月時点では基礎工事が進められていました。
参考資料、引用元
・愛知国際アリーナ 公式サイト
・愛知県 愛知県新体育館整備・運営等事業について
・愛知県 愛知県新体育館整備等について(事業者募集の結果発表等)
・愛知県~新しい愛知県体育館~
・スポーツ庁 令和3年度「多様な世代が集う交流拠点としてのスタジアム・アリーナ」選定の結果について 愛知県新体育館
過去の記事
→2019年6月15日 愛知県新体育館基本計画

出典:愛知県
概要
名称 | 愛知国際アリーナ/愛知県新体育館 |
計画名 | 愛知県新体育館整備・運営等事業 |
name | Aichi International Arena/Aichi Prefectural New Gymnasium |
中文名 | 爱知国际竞技场/爱知县立新体育馆 |
所在地 | 愛知県名古屋市北区名城一丁目4番1 |
用途 | 観覧場 |
階数 | 地上6階 |
高さ | 41m |
構造 | 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 |
基礎工法 | --- |
敷地面積 | 165,122.87㎡ |
建築面積 | 28,922.76㎡ |
延床面積 | 65,139.28㎡ |
着工 | 2022年7月14日 (起工式:20222年7月7日) |
竣工 | 2025年3月 |
建築主 | 愛知国際アリーナ |
設計 | 前田建設・隈研吾建築都市設計事務所・大建設計 愛知国際アリーナ設計共同体 コンソーシアム:Aichi Smart Arenaグループ (構成企業:前田建設工業、NTTドコモ、Anschutz Sports Holdings(AEG)、三井住友ファイナンス&リース、東急、中部日本放送、日本政策投資銀行、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド) |
施工 | 前田建設工業 |
最寄駅 | 名城公園 |
(2022年9月3日撮影)
建築計画の概要板

位置図
区域図

出典:愛知県
イメージパース

出典:愛知県
北東側から見た建設中の愛知国際アリーナ/愛知県新体育館の様子です。

遠方には、名古屋城や名駅の超高層ビル群が建ち並ぶ光景となっており、景観面も名古屋を代表する都市景観となるものと思われます。

北西側から見た建設中の愛知国際アリーナ/愛知県新体育館の様子です。

東側から見た建設中の愛知国際アリーナ/愛知県新体育館の様子です。

南側から見た建設中の愛知国際アリーナ/愛知県新体育館の様子です。

建設地南側には「名城公園」が広がります。
2017年4月に開業した食・体・緑・集の4つのキーワードに、シャワー・ロッカールーム、スポーツ関連施設、カフェ・レストランなどが集約された複合施設「tonarino(トナリノ)」が建っています。

「事業スキームとリスク分担」のイメージです。
アリーナとしては国内で初めて「BTコンセッション方式」が採用されています。

出典:愛知県
「外観」のイメージパースです。

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「外観」のイメージパースです。

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「大相撲開催」のイメージパースです。

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「フィギュアスケート開催」のイメージパースです。

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「バレーボール国際大会」のイメージパースです。

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「コンサート開催」のイメージパースです。

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「メインエントランス」のイメージパースです。

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「ラウンジ」のイメージパースです。

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「3階コンコース」のイメージパースです。

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「2階コンコース」のイメージパースです。

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「VIPルーム」のイメージパースです。

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「夕景の外観鳥瞰」のイメージパースです。

出典:愛知県
2022年9月22日更新