2022/12/01
順天堂大学 A棟 (新研究棟) |
順天堂大学 A棟 (新研究棟)は、東京都文京区本郷二丁目に建つ地上13階+地上5階、地下2階、高さ66.65mの超高層校舎です。
順天堂大学の創立175周年を記念して取り組みを行った全学的な「順天堂大学キャンパス・ホスピタル再編事業」により、建設された校舎で、A棟 (新研究棟)はCASBEE-建築(新築)第三者認証Sランク評価、LEED-New Construction 版・プラチナを取得し、日本・米国の最高位のダブル認証による世界的な環境建築として高い評価を受けています。
また、「順天堂大学キャンパス・ホスピタル再編事業」では、2014年5月に地上9階、地下1階の「順天堂大学 C棟」が竣工、2016年4月に地上21階、地下3階、高さ99.72m「順天堂大学 B棟(順天堂大学医学部付属順天堂医院)」が竣工、2016年8月に地上9階、地下1階の「順天堂大学 C棟」が竣工しています。
フロア構成は、地下2階に実習室、地下1階にコラボスペース、展示ギャラリー、エントランスホール、小川秀興 講堂、地上1階にホワイエ、カンファレンスルーム、小川秀興 講堂、2階に食堂、研究戦略推進センター 臨床研究・治験センター、3階に革新的医療技術開発研究センター/GAUDI、4階~5階に研究基盤センター、6階~11階に臨床系研究室、基礎医学系研究室、12階にオープンイノベーションラボ、13階に有山登メモリアルホールとなります。
歴史ファサードとして、A棟 (新研究棟)の低層部分には、1906年竣工、1923年関東大震災被災により焼失した「旧本館」を再現しています。鹿島建設によって当時の数枚の外観写真からデザインを可能な限り踏襲、大きさの調整や不明ディテールの創作、現代の材料・工法への置換えが行われ、順天堂の歴史を語る象徴としてファサードの再現がなされています。
建築主は学校法人 順天堂、コンストラクション・マネジメントは東京海上日動ファシリティーズ、山下PMC、基本設計・監理は日本設計、実施設計は鹿島建設、施工は鹿島建設です。
着工はⅠ期工事が2016年2月、Ⅱ期工事が2019年1月、竣工はⅠ期工事が2018年12月、Ⅱ期工事が2020年9月28日となっています。
参考資料、引用元
・学校法人順天堂 順天堂大学キャンパス・ホスピタル再編事業
・順天堂大学・大学院 新しい研究環境(7号館)のご紹介
・PMC 順天堂大学 新研究棟(A棟) 竣工~山下PMCがCM業務を担当~
・鹿島建設 順天堂大学 本郷・お茶の水キャンパス 新研究棟

概要
名称 | 順天堂大学 A棟 (新研究棟) |
計画名 | 順天堂大学 新研究棟 |
name | Juntendo University A Building (New Research Building) |
中文名 | 顺天堂大学A栋(新研究楼) |
所在地 | 地名地番:東京都文京区本郷二丁目13番1、13番13、13番14 住居表示:東京都文京区本郷二丁目2番5 |
用途 | 大学 |
階数 | 地上13階+地上5階、地下2階 |
高さ | 66.65m (軒高:65.80m) |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造地下・一部鉄骨造 PCフレーム架構・免震) |
基礎工法 | 既製杭 |
敷地面積 | 5,708.90㎡ |
建築面積 | 2,853.17㎡(街区全体:3,569.68㎡) |
延床面積 | 28,951.33㎡(街区全体:37,640.28㎡) |
着工 | Ⅰ期工事:2016年2月 Ⅱ期工事:2019年1月 |
竣工 | Ⅰ期工事:2018年12月 Ⅱ期工事:2020年9月28日 |
建築主 | 学校法人 順天堂 |
設計 | CM:東京海上日動ファシリティーズ、山下PMC 基本設計・監理:日本設計 実施設計:鹿島建設 |
施工 | 鹿島建設 |
最寄駅 | 御茶ノ水 |
位置図
立面図

出典:順天堂大学
フロア構成
・地下2階:実習室
・地下1階:コラボスペース、展示ギャラリー、エントランスホール、小川秀興 講堂
・地上1階:ホワイエ、カンファレンスルーム、小川秀興 講堂
・2階:食堂、研究戦略推進センター 臨床研究・治験センター
・3階:革新的医療技術開発研究センター/GAUDI
・4階~5階:研究基盤センター
・6階~11階:臨床系研究室、基礎医学系研究室
・12階:オープンイノベーションラボ
・13階:有山登メモリアルホール
イメージパース

出典:CASBEE
南西側から見た順天堂大学 A棟 (新研究棟)の様子です。

南西側から見た順天堂大学 A棟 (新研究棟)の低層部分の様子です。
南側低層部分には、歴史ファサードとして1906年竣工、1923年関東大震災被災により焼失した「旧本館」が再現されています。

南東側から見た順天堂大学 A棟 (新研究棟)の低層部分の様子です。

順天堂大学 A棟 (新研究棟)の高層部分の様子です。
アウトフレームの外観に頂部に設置された大学ロゴ類が目立つものとなっています。

低層部分の歴史ファサードは、アーチ状の窓や庇など洋館デザインが特徴となっています。

南東側から見た歴史ファサード部分の様子です。

外構部分の様子です。レンガ調の壁面には学名が記載されたロゴも設置されています。

「イオニア式」のオーダーが特徴的な意匠です。

広場には、歴史やファサード再現などを紹介する展示が設けられています。

明治時代の順天堂大学旧本館に関する記載がなされたプレートです。

旧本館ファサード再現に関する記載がなされたプレートです。

建物南側の広場と館銘板、展示コーナーの様子です。

北東側から見た順天堂大学 A棟 (新研究棟)の様子です。

北西側から見た順天堂大学 A棟 (新研究棟)の様子です。

神田川から見た順天堂大学 A棟 (新研究棟)の様子です。

地上21階、地下3階、高さ91.14mの超高層ビル「順天堂大学教育棟(センチュリータワー)」です。

「順天堂大学研究棟(10号館)」です。

地上21階、地下3階、高さ99.72mの超高層ビル「順天堂大学医学部附属 順天堂医院 B棟」です。

地上17階の「順天堂医院1号館」です。

南側真下から見上げた順天堂大学 A棟 (新研究棟)の様子です。

JR御茶ノ水駅の近く、神田川に架かる「御茶の水橋」から見た様子です。

2021年12月14日撮影
2022年12月1日更新