2022/10/05
(仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点開発 新築工事 |
(仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点開発 新築工事は、大阪府大阪市北区中之島4丁目で建設中の地上17階、高さ86mの超高層ビルです。
大阪市の中之島地域において未来医療の創造・実践・共有を実現する施設の整備、及び公共性の高い空間の整備等を通じ、未来医療の実用化・産業化等を推進する国際拠点が形成されます。
医療、業務、研究、交流等の都市機能が集積する拠点の形成により国際競争力を強化し、隣接する大阪中之島美術館と接続する歩行者通路の整備により地域の回遊性を向上するほか、カンファレンスセンターの整備と中央緑道沿いの交流空間の形成により賑わいを創出されます。
また、河川水を利用した地域冷暖房システム等省エネルギー技術の活用により環境負荷を低減する目的もあります。
医療施設(病院、クリニック)、オフィス、インキュベート施設、カンファレンス施設等を一体的に整備し、再生医療関連等の医療機関、企業、スタートアップ、支援機関等が集積することにより、再生医療をベースとしたゲノム医療や人工知能(AI)、IoT の活用等、今後の医療技術の進歩に即応した、最先端の「未来医療」の産業化の推進及び国内外の患者への「未来医療」の提供による国際貢献の推進が図られます。
拠点形成により国内外から多様な人材及び最新の情報が集まり、中之島地域の国際競争力の強化を図り、都市再生の推進に貢献する計画となっています。
施設構成は、「中之島国際フォーラム」の1階にカンファレンスセンター、病院、CPC・細胞バンク、2階にコミュニティカフェ、企業ショールーム、「未来医療R&Dセンター」の3階にサロン、4階~5階に産学医連携スモールオフィス、インキュベートスペース、コワーキングスペース、6階に機構事務室、治験関連施設、7階~16階にリエゾンオフィス、「未来医療MEDセンター」の3階に高度健診センター、4階にクリニック、5階~6階に先端医療研究施設、7階~11階に病院となります。
建築主は日本生命保険、京阪ホールディングス、関電不動産開発、運営・管理は一般財団法人未来医療推進機構、設計は大林組、施工は大林組・フジタ建設共同企業体です。
国土交通大臣は、(仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点整備事業を優良な民間都市再生事業計画として認定しており、これにより、金融支援や税制上の特例措置等の支援が受けられます。
着工は2021年11月上旬、竣工は2024年1月中旬となっており、2022年9月時点では3~5階付近の鉄骨建方が進められていました。
参考資料、引用元
・三井不動産/ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン 大阪・中之島の未来医療国際拠点における 「産学医連携ベンチャーエコシステム」運営事業者に決定 大阪都心部初 賃貸ウェットラボ併設施設をLINK-Jと共に2024年に開設予定
・国土交通省 中之島に未来医療の実用化・産業化等を推進する国際拠点を形成 ~(仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点整備事業を国土交通大臣が認定~
・大阪市 中之島4丁目用地における未来医療国際拠点整備・運営事業に関する開発事業者募集プロポーザルにかかる優先交渉権者を決定しました
・日本生命保険/京阪ホールディングス/関電不動産開発 大阪市北区の中之島4丁目用地における未来医療国際拠点整備・運営事業への参画について
過去の記事
→2022年2月16日投稿 中之島4丁目用地における未来医療国際拠点整備・運営事業 (中之島Multi-links)

出典:大阪市
概要
名称 | (仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点開発 新築工事 |
計画名 | (仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点開発 新築工事/中之島4丁目用地における未来医療国際拠点整備・運営事業 |
name | (Tentative name) Nakanoshima 4-chome future medical international base development new construction |
中文名 | (暂定名)中之岛4丁目未来医疗国际基地开发新建 |
所在地 | 大阪府大阪市北区中之島4丁目32番17 |
用途 | 事務所、病院、診療所、集会場(物販店舗、展示場、飲食店、駐車場付) |
階数 | 建物本体:地上17階 自動車車庫:地上2階 機械置場:地上3階 |
高さ | 86m |
構造 | 鉄骨造 |
基礎工法 | --- |
病床数 | --- |
敷地面積 | 8,600.00㎡ |
建築面積 | 5,472.83㎡ 建物本体:5,217.54㎡※ 自動車車庫:187.92㎡※ 機械置場:22.37㎡※ |
延床面積 | 57,067.84㎡ 建物本体:54,972.35㎡※ 自動車車庫:2,028.38㎡※ 機械置場:67.11㎡※ |
着工 | 2021年11月上旬 |
竣工 | 2024年1月中旬 |
建築主 | 日本生命保険、京阪ホールディングス、関電不動産開発 運営・管理:一般財団法人未来医療推進機構 |
設計 | 大林組 |
施工 | 大林組・フジタ建設共同企業体 |
最寄駅 | 中之島、渡辺橋 |
(2022年9月4日撮影)
建築計画の概要板

位置図
区域図

出典:国土交通省
配置図

出典:大阪市
立面図

現地にて撮影
断面図

出典:大阪市
フロア構成
▼中之島国際フォーラム
・1階:カンファレンスセンター、病院、CPC・細胞バンク
・2階:コミュニティカフェ、企業ショールーム
▼未来医療R&Dセンター
・3階:サロン
・4階~5階:産学医連携スモールオフィス、インキュベートスペース、コワーキングスペース
・6階:機構事務室、治験関連施設
・7階~16階:リエゾンオフィス
▼未来医療MEDセンター
・3階:高度健診センター
・4階:クリニック
・5階~6階:先端医療研究施設
・7階~11階:病院
イメージパース

出典:大阪市
北西側から見た建設中の(仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点開発 新築工事の様子です。

府道41号と堂島川に面した北西側は開発区域外となっており、旗竿地のような敷地形状をしています。

北西側から見た建設中の(仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点開発 新築工事の様子です。

西側から見た建設中の(仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点開発 新築工事の様子です。

敷地北西側では、「なにわ筋線中之島駅」の建設が進められていました。
竣工後は中央緑道により中之島駅と直結します。

北側から見た建設中の(仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点開発 新築工事の様子です。

北側から見た様子です。
北東側には隣接して「大阪大学中之島センター」が建っています。

「大阪大学中之島センター」は2004年に竣工した地上10階の高層ビルです。

東側隣接地には「大阪中之島美術館」が建っています。
19世紀後半から21世紀の現代までの近代美術・現代美術を収集・保管・展示する美術館です。
2022年2月2日に開館しており、ブラックキューブな外観デザインが特徴となっており、遠藤克彦氏による設計となっています。

更に東側には地上22階、高さ108.19mの超高層ビル「ダイビル本館」と地上41階、高さ195.45mの超高層ビル「関電ビルディング」が建っています。

タワークレーンが設置されて鉄骨建方が進められていました。

「2階から5回をつなぐ吹抜空間」の完成予想パースです。

出典:大阪市
「未来医療の創造活動を活性化する施設構成」のイメージです。

出典:大阪市
「中央緑道に面して多様な人を迎え入れる交流空間を設置」のイメージです。

出典:大阪市
「中央緑道と低層部分」の完成予想パースです。

「中央緑道に面する交流空間」の完成予想パースです。

出典:大阪市
「コリドー」の完成予想パースです。

出典:大阪市
2022年10月5日更新