2022/10/16
石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業 |
石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業は、東京都練馬区石神井町三丁目で計画されている地上26階、地下2階、高さ99.90mの北街区、地上9階、高さ34.30mの南街区から構成される超高層タワーマンションです。
再開発区域は、西武池袋線石神井公園駅の南西側に位置しており、狭隘な通路の存在や周辺道路の幅員が狭いほか、自動車と歩行者の錯綜がある等、公共施設の整備が十分ではないほか、地区内は土地が細分化され、老朽化した建物も多く、土地利用の状況が不健全であるといった課題が存在します。
市街地再開発事業の実施により、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図り、安全で快適な歩行者空間の形成、駅前に相応しい地域拠点の形成、土地の統合と建築物の共同化・不燃化等による防災性の向上を図ることが目的とされています。
施設構成は、「北街区」の地下2階に駐車場、地下1階に住宅、商業、公益用駐輪場、機械室、地上1階~2階に店舗、3階~5階に公益施設、6階~26階に住宅、「南街区」の1階~2階に店舗、3階~5階に事務所、6階~9階に住宅となります。
また、都市計画道路補助 232 号線Ⅰ-2 期の整備と練馬区有通路 21-62 号線の廃止が行われれるほか、地区内の既存の神社を北街区の人工地盤上に再整備します。北街区には、石神井公園駅西口改札から空間を連続させる敷地内を貫通する歩行者用通路を整備、南街区や商店街入口まで人の流れを誘導することで地域の賑わいのネットワークを形成する計画となっています。
建築主は石神井公園駅南口西地区市街地再開発組合、事業協力者は野村不動産、前田建設工業、設計はコンサルタント:アール・アイ・エーです。
2022年9月15日に市街地再開発組合認可がなされ、着工は2024年4月、竣工は2027年3月となっています。
参考資料、引用元
・東京都 石神井公園駅南口西地区市街地再開発組合認可
・練馬区 石神井公園駅周辺のまちづくり
過去の記事
→2019年3月2日投稿 石神井公園駅南口西地区市街地再開発事業

出典:東京都
概要
名称 | 石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業 |
計画名 | 石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業 |
name | Shakujiikoen Station South Exit West District Type 1 Urban Redevelopment Project |
中文名 | 石神公园站南口西区第一类市区再开发业务 |
所在地 | 東京都練馬区石神井町三丁目地内 |
用途 | 北街区:共同住宅、公益施設、店舗、駐輪場、駐車場 南街区:共同住宅、事務所、店舗 |
階数 | 北街区:地上26階、地下2階 南街区:地上9階 |
高さ | 北街区:99.90m(軒高:93.70m) 南街区:34.30m(軒高:33.65m) |
構造 | 北街区:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 南街区:鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 | 北街区:--- 南街区:--- |
総戸数 | 北街区:--- 南街区:--- |
敷地面積 | 北街区:約3,082㎡ 南街区:約525㎡ |
建築面積 | 北街区:約2,150㎡ 南街区:約400㎡ |
延床面積 | 北街区:約31,260㎡ 南街区:約2,800㎡ |
着工 | 2024年4月 |
竣工 | 2027年3月 |
建築主 | 石神井公園駅南口西地区市街地再開発組合 事業協力者:野村不動産、前田建設工業 |
設計 | コンサルタント:アール・アイ・エー |
施工 | --- |
最寄駅 | 石神井公園 |
(2022年9月26日撮影)
位置図
区域図

出典:東京都
配置図

出典:東京都
断面図

出典:東京都
施設構成
▼石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業 北街区
・地下2階:駐車場
・地下1階:住宅、商業、公益用駐輪場、機械室
・地上1階~2階:店舗
・3階~5階:公益施設
・6階~26階:住宅
▼石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業 南街区
・1階~2階:店舗
・3階~5階:事務所
・6階~9階:住宅
南東側から見た石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業計画地の様子です。

撮影時は中低層の既存建築物が密集して建っている状況となっていました。

計画地東側には、西武鉄道の都市型商業施設であるエミオ石神井公園も入る地上14階、総戸数151戸の「エミリブ石神井公園」が建っています。

撮影地点の先は、都市計画道路補助 232 号線Ⅰ-2 期の整備が行われるものとされています。

南東側から見た石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業 北街区計画地の様子です。

北東側から見た石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業 南街区計画地の様子です。

石神井公園駅南西側に広がる商店街一帯が再開発区域となっており、昭和時代から建ち並ぶ中低層建物に現在では生活利便性が非常に高いチェーン店がテナントとして入っています。
駅徒歩圏で一通り日常生活で必要な物やサービスが揃う街並みです。

南西側から見た石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業 北街区計画地の様子です。

1989年3月竣工、地上9階、総戸数89戸のマンション「ダイアパレス石神井公園」が建っていますが、こちらは再開発区域外となります。

再開発区域北西側には、地上25階、高さ88.55m、総戸数117戸の超高層タワーマンション「プラウドタワー石神井公園」が建っています。

こちらには都市計画道路補助 232 号線が整備予定となっています。

将来的には大泉学園駅南側まで都市計画道路補助 232 号線が延長される見込みです。

北西側から見た石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業計画地の様子です。

再開発区域内の様子です。

再開発区域内にある「大鷲神社」は超高層タワーマンションの2階人工地盤上に新築移転します。

超高層タワーマンション2階人工地盤上に移転する「大鷲神社」の完成予想パースです。
人工地盤の参道沿いには店舗が設けられ、現在では人がそれほどいない神社が再び、人が集まり、賑わう場所へと生まれ変わります。

現地にて撮影
北東側から見た石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業計画地の様子です。

西武池袋線石神井公園駅西口です。

最寄り駅の西武池袋線石神井公園駅です。
石神井公園駅は特急と通勤準急以外の快速急行・急行・通勤急行などが停車し、駅構造は島式ホーム2面4線を有する高架駅となっており、2021年度の一日平均乗降客数は6万5,696人となっています。

地下2階の平面図です。
駐車場ピットとなります。

出典:練馬区
地下1階の平面図です。
駐輪場などが入ります。

出典:練馬区
1階の平面図です。
北街区、南街区共に店舗などが入ります。

出典:練馬区
2階の平面図です。
北街区、南街区共に店舗などが入るほか、北街区には神社が新築・移転してきます。

出典:練馬区
3階の平面図です。
北街区に公益施設、南街区に事務所が入ります。

出典:練馬区
4階の平面図です。
北街区に公益施設、南街区に事務所が入ります。

出典:練馬区
5階の平面図です。
北街区に公益施設、南街区に事務所が入ります。

出典:練馬区
6~9階の平面図です。
北街区に住宅共用と住戸、南街区に住戸が入ります。

出典:練馬区
7~23階の平面図です。

出典:練馬区
24~26階の平面図です。

出典:練馬区
ペントハウス、屋上の平面図です。

出典:練馬区
断面図です。

出典:練馬区
石神井公園駅北口には地上33階、高さ103.07mの超高層タワーマンション「石神井公園ピアレス ザ・タワー」が建っています。
石神井公園駅は、駅周辺に都市型商業施設やタワーマンションが建ち並ぶ非常に利便性の高い駅となっており、南側徒歩圏内には緑豊かな石神井公園があります。
都心通勤圏で駅前に利便施設が集約され、タワーマンションなど都市型生活が可能な住居もあり、緑豊かな環境もある石神井公園駅前は住みやすそうですね!

2022年10月16日更新