2022/10/17
大井町駅周辺広町地区開発 |
大井町駅周辺広町地区開発は、東京都品川区広町2丁目で建設中の地上23階、地下4階、高さ115m超高層ビルと地上26階、地下2階、高さ107mのタワーマンション・超高層ホテル、地上3階、地下1階、高さ16mの商業・駐車場から構成される大規模複合施設です。
立地は、東京都品川区のJR京浜東北線、東急大井町線、りんかい線の乗換ターミナルとなっている大井町駅北側、JR東日本の東京総合車両センター南側に位置しており、「スポル品川大井町」や「キャッツ・シアター」跡地が開発区域となります。
大井町駅周辺はゆとりある歩行者空間や歩行者滞留空間が不足しているほか、周辺道路との高低差や鉄道軌道による周辺市街地との分断、災害時避難可能な大規模なオープンスペースの不足、憩いの空間や緑の不足などの課題を抱えていました。
計画地を含む「大井町駅周辺地域まちづくり方針」に定められた広町地区では公共施設の整備改善と宅地の利用増進を一体的に行うことを目的として、土地区画整理事業による区画再編及び道路基盤整備も行われます。
上記、課題と目的を達成するため、大規模な土地利用転換による新たな都市機能の集積と、駅とまちが一体となるまちづくり、公共施設等の整備、環境負荷の低減を当該都市開発を通じて図られるものとされています。
また、周辺の土地区画整理事業に併せてA-2街区北側約8,300㎡の敷地には、「品川区役所 新庁舎」が移転・新築される見込みとなっています。
施設構成は、事務所、商業、駐車場からなる地上23階、地下4階、高さ115mの「A-1地区オフィス棟」、賃貸住宅、ホテル、商業、駐車場からなる地上26階、地下2階、高さ107m、総戸数約300戸の「A-1地区住宅・ホテル棟」、商業、駐車場からなる地上3階、地下1階、高さ16mの「A-2地区商業・駐車場」となります。
また、A-1地区にデッキレベル約1,000㎡の「駅前歩行者広場1号」、地上~デッキレベル2,800㎡の「駅前歩行者広場2号」、A-2地区に地上約4,000㎡の「広場」が整備されるほか、大井町駅東口に歩行者滞留空間も整備されます。更にデッキレベルで歩行者専用通路が整備され、開発区域の東西、東急大井町線の南北を結びます。
建築主は東日本旅客鉄道、設計はJR東日本建築設計です。
既存建築物解体着手は2021年7月1日、着工は2022年12月下旬 、竣工2026年3月末日となっており、2022年10月時点では既存建築物の解体、除去が完了し、更地となっていました。
参考資料、引用元
・品川区 (仮称)広町地区開発計画 説明会資料
・東京都 大井町駅周辺広町地区開発
・品川区 新庁舎整備
過去の記事
→2021年8月28日投稿 大井町駅周辺広町地区開発

出典:東京都
概要
名称 | 大井町駅周辺広町地区開発 |
計画名 | 大井町駅周辺広町地区開発 |
name | Hiromachi district development around Oimachi station |
中文名 | 大井町站周边的广町地区开发 |
所在地 | 東京都品川区広町2丁目3721番1他 |
用途 | A-1地区オフィス棟:事務所、商業、駐車場 A-1地区住宅・ホテル棟:賃貸住宅、ホテル、商業、駐車場 A-2地区商業・駐車場:商業、駐車場 |
階数 | A-1地区オフィス棟:地上23階、地下4階 A-1地区住宅・ホテル棟:地上26階、地下2階 A-2地区商業・駐車場:地上3階、地下1階 |
高さ | A-1地区オフィス棟:115m(軒高:105m) A-1地区住宅・ホテル棟:107m A-2地区商業・駐車場:16m(軒高:13m) |
構造 | A-1地区オフィス棟:鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造 A-1地区住宅・ホテル棟:鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造 A-2地区商業・駐車場:鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 | A-1地区オフィス棟:杭基礎 A-2地区商業・駐車場:ベタ基礎 |
総戸数 | A-1地区住宅・ホテル棟:約300戸 |
客室数 | A-1地区住宅・ホテル棟:--- |
敷地面積 | A-1地区:22,340.00㎡ A-2地区:7,090.00㎡ |
建築面積 | A-1地区:14,499.00㎡ A-2地区:2,060.00㎡ |
延床面積 | A-1地区:250,000.00㎡ A-2地区商業・駐車場:9,100.00㎡ |
着工 | 2022年12月下旬 (解体着手:2021年7月1日) |
竣工 | 2026年3月末日 |
建築主 | 東日本旅客鉄道 |
設計 | JR東日本建築設計 |
施工 | --- |
最寄駅 | 大井町 |
(2022年10月15日撮影)
建築計画の概要板
▼大井町駅周辺広町地区開発 A-1地区

▼大井町駅周辺広町地区開発 A-2地区

位置図
区域図

出典:品川区
配置図

出典:品川区
断面図

出典:品川区
イメージパース

出典:東京都
南西側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発 A-1地区オフィス棟の様子です。

南東側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発 A-1地区オフィス棟の様子です。

北東側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発 A-1地区オフィス棟の様子です。

南東側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発 A-1地区住宅・ホテル棟の様子です。

南東側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発 A-1地区住宅・ホテル棟の様子です。

再開発区域北側には、「東京総合車両センター」があります。手前側には交通広場が整備される予定です。

再開発区域南側には、デッキレベルで歩行者専用通路が設けられ、区域の東西、東急大井町線の南北を結びます。

西側方向の様子です。

東側から見た建設が進む大井町駅周辺広町地区開発と東京総合車両センターの様子です。

南東側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発 A-2地区の様子です。

大井町駅周辺広町地区開発 A-2地区は広場の整備がなされます。

広場の完成予想パースです。

出典:東京都
南西側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発 A-2地区の様子です。

西側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発 A-1地区の様子です。

西側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発 A-2地区の様子です。

大井町駅周辺広町地区開発の開発区域内では整地工事が進められていました。

大井町駅周辺広町地区開発北西側には、「品川区役所 新庁舎」が移転・新築予定となっています。

現在の品川区役所跡地には「にぎわい施設」が建設予定です。

現在の品川区役所第2庁舎がある場所とその北側も具体的な開発計画は示されていないものの、地区計画区域に含まれています。

Google Earthのポリゴンを活用して作成した大井町駅周辺広町地区開発のイメージです。

Google Earthのポリゴンを活用して作成した大井町駅周辺広町地区開発のイメージです。

Google Earthのポリゴンを活用して作成した大井町駅周辺広町地区開発のイメージです。

開発区域の背後には大崎の超高層ビル・タワーマンション群を望めました。山手線内側の大崎や品川から山手線外側の大井町付近にも超高層ビル群が広がり、「都心エリア」が拡大しつつあります。

2022年10 月17日更新