2022/11/21
月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業 |
月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業は、東京都中央区月島三丁目で計画されている地上48階、地下1階、高さ187m、総戸数744戸の超高層タワーマンションと商業施設から構成されるA敷地、保育所、商業施設から構成されるB敷地からなる大規模複合再開発です。
再開発区域は、東京メトロ有楽町線「月島」駅と都営大江戸線「勝どき」駅の間に位置し、清澄通りに面した約1.0haの区域となっており、築年数の経過した木造家屋の密集や広場の不足等の課題を抱えており、防災機能の向上と都市機能の更新が求められています。
上記、地域の課題解決と目標達成を目指して再開発事業が進められ、細分化した土地を集約し不燃性・耐震性の高い建物を整備するとともに、道路の一部拡幅や地域住民が避難できる広場の整備、災害時には帰宅困難者の一時滞在施設として建物を一部開放するなど、地域の防災性も高める計画となっています。
施設構成は、A敷地に地上48階、地下1階、制振構造、総戸数744戸の共同住宅と商業施設が建設され、B敷地に地上2階の商業施設と保育所が整備され、にぎわいを創出し、安心して子育てができる環境を整えるものとされています。
また、歩道状空地の確保により、ゆとりある歩行者空間を整備し、災害時の避難スペース・緊急車両の進入経路を確保するほか、地域に開かれたオープンスペースとして緑あふれる広場を設置するとともに、建物内の一部には帰宅困難者や地域住民のための避難・一時滞在施設を用意することで、防災機能の向上が図られます。
建築主は月島三丁目南地区市街地再開発組合、事業協力者は三井不動産レジデンシャル、野村不動産、大成建設、設計は基本設計が佐藤総合企画、実施設計が大成建設・佐藤総合計画設計共同企業体、事業推進コンサルタントが本郷計画事務所、施工は大成建設、特定業務代行者は大成建設です。
2020年11月に再開発組合設立、2022年11月21日に権利変換計画の認可がなされ、着工は2023年度、竣工は2027年度となっています。
参考資料、引用元
・三井不動産レジデンシャル/野村不動産/大成建設 月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業」 権利変換計画認可のお知らせ ~約1.0ha、住宅・商業・子育て支援施設のミクストユースプロジェクト~
・三井不動産レジデンシャル/野村不動産/大成建設 「月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業」 市街地再開発組合設立認可のお知らせ 約1.0ha、住宅・商業・子育て支援施設のミクストユースプロジェクト
・東京都 月島三丁目南地区市街地再開発組合の設立を認可
過去の記事
→2019年9月14日投稿 月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業

出典:三井不動産レジデンシャル/野村不動産/大成建設
概要
名称 | 月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業 |
計画名 | 月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業 |
name | Tsukishima 3-chome South Area Type 1 Urban Redevelopment Project |
中文名 | 月岛3丁目南区1区城市再开发项目 |
所在地 | 東京都中央区月島三丁目27番の一部、28、29、30番 |
用途 | A敷地:共同住宅、店舗、駐車場等 B敷地:店舗、子育て支援施設等 |
階数 | A敷地:地上48階、地下1階 B敷地:地上2階 |
高さ | A敷地:187m B敷地:10m |
構造 | A敷地:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 B敷地:鉄骨造 |
基礎工法 | A敷地:--- B敷地:--- |
総戸数 | 744戸 |
敷地面積 | A敷地:約5,640㎡ B敷地:約935㎡ |
建築面積 | A敷地:--- B敷地:--- |
延床面積 | A敷地:約80,384㎡ B敷地:約1,197㎡ |
着工 | 2023年度 |
竣工 | 2027年度 |
建築主 | 月島三丁目南地区市街地再開発組合 事業協力者:三井不動産レジデンシャル、野村不動産、大成建設 |
設計 | 基本設計:佐藤総合企画 実施設計:大成建設・佐藤総合計画設計共同企業体 事業推進コンサルタント:本郷計画事務所 |
施工 | 大成建設 特定業務代行者:大成建設 |
最寄駅 | 月島、勝どき |
位置図
区域図

出典:三井不動産レジデンシャル/野村不動産/大成建設 ニュースリリース
配置図

出典:三井不動産レジデンシャル/野村不動産/大成建設
断面図

出典:三井不動産レジデンシャル/野村不動産/大成建設
南西側から見た月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業A敷地の計画地の様子です。
A敷地には、共同住宅、店舗、駐車場等からなる地上48階、地下1階、高さ187mの建築物が建設されます。

南東側正面から見た月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業A敷地の計画地の様子です。
現在は、古くからあるような古風な木造建築のほかに、老朽化した家屋なども点在しています。

南側の清澄通り沿いには、店舗が設けられます。
また、敷地西側には広場も配置されます。
月島地区まちづくりガイドラインで位置づけられた賑わい軸と清澄通り沿いにおいては、西仲通りからの賑わいの連続性に配慮し商業施設を低層部に連続して設けられます。
また、勝どき駅に最も近い場所にはイベントなどを開催できる広場を整備し、さらなる賑わいの創出を図る計画です。

再開発計画地の現況です。
老朽化した家屋がひしめき合い、狭隘道路がある状態となっています。
再開発事業により、細分化した土地を集約し不燃性・耐震性の高い建物を整備することにより、防災性の向上を図ることや、災害時に帰宅困難者や地域住民のために避難が可能となる広場を整備するとともに、建物内の一部を一時滞在施設として開放することが掲げられています。
また、道路の拡幅整備を行い歩行者空間の充実を図り、歩道はセミフラット形式の整備を行うものとされています。

南東側から見た月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業A敷地の計画地の様子です。
性格の異なる二つの広場を整備し、子ども達の遊び場や地域の憩いの空間を創出することにより、人々の交流を促進することや子育て支援施設を整備し、居住環境の向上を図るものとされています。

北東側から見た月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業A敷地の計画地の様子です。

北西側から見た月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業A敷地の計画地の様子です。

南東側から見た月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業B敷地の計画地の様子です。
B敷地には、店舗や保育所等、全体共用施設が入る地上2階、高さ約10mの建築物が建設されます。

北東側から見た月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業B敷地の計画地の様子です。

再開発計画隣接地に建つ地上31階、高さ119mの超高層老人ホームである「サンシティ銀座イースト」です。

近年、月島エリアでも戦後戦前の老朽化した家屋を再開発したタワーマンションの建設ラッシュとなっており、湾岸タワマンエリアが少しずつ広がっています。

2022年11月21日更新
2022年2月28日撮影
建設中/計画中 超高層ビル・タワーマンションリスト>東京都中央区