2023/01/17
虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟 |
虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟は東京都港区虎ノ門の「旧虎の門病院」跡地で建設中の地上38階、地下2階、高さ184.925mの超高層ビルです。
再開発区域は、老朽化していた虎の門病院・国立印刷局・共同通信会館の機能更新及び安全で快適な歩行者ネットワークの形成という課題を抱えており、街区を一体的・段階的に開発することで、国際都市にふさわしい高度医療に対応した新病院をはじめ、高機能オフィスの整備、歩行者ネットワークの拡充、都市防災機能や都市環境の向上を図る再開発事業が行われるものとなりました。
旧虎の門病院跡地において、虎ノ門・赤坂エリアの価値を最大化し、国際競争力強化に資する新たなビジネス拠点を整備するものとして再開発が進められています。
建築主と保留床取得者は別となっており、建築主は「独立行政法人都市再生機構」と「国家公務員共済組合連合会」、保留床取得者は代表者として「日鉄興和不動産」、保留床取得グループの中で最大の持分40%を担う「第一生命保険」のほかに、関電不動産開発、東京ガス都市開発、九州旅客鉄道(JR九州)、大成建設などが名を連ねます。
施設構成は、地下2階~地下1階に駐車場、地上1階に車寄せ、店舗、オフィスエントランス、オフィスラウンジ、2階にオフィスエントランスロビー、アネックス棟に保育施設、虎ノ門ヒルズ直結デッキ、3階に国際ビジネスセンター、4階に機械室、5階以上にオフィスとなります。
オフィススペックは、オフィス基準階面積が約3,500㎡(約 1,050坪)、天井高 2,900mm、奥行き18mを確保した整形無柱空間、コンセント容量60VA/㎡、受電方式22KV特別高圧3回線スポットネットワーク方式、非常用発電機168時間分重油備蓄、地域冷暖房供給施設と連携したエネルギー供給により災害時も空調稼働可能となっています。
建築主は独立行政法人都市再生機構(代表施行者)、国家公務員共済組合連合会(共同施行者)、保留床取得者は日鉄興和不動産、第一生命保険、関電不動産開発、東京ガス都市開発、九州旅客鉄道、大成建設、設計、施工は大成建設です。
着工は2020年9月1日、竣工は2023年11月30日となっています。
参考資料、引用元
・日鉄興和不動産/第一生命保険/関電不動産開発/東京ガス都市開発/九州旅客鉄道/大成建設 「虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟」新時代の国際ビジネス拠点に大規模オフィスプロジェクト 始動
・日鉄興和不動産/第一生命保険/関電不動産開発/東京ガス都市開発/九州旅客鉄道/大成建設 「虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟」新時代の国際ビジネス拠点に大規模オフィスプロジェクト 始動
・港区 虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業
・日鉄興和不動産/第一生命保険/関電不動産開発/東京ガス都市開発/九州旅客鉄道/大成建設 虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業の保留床取得者に正式決定
過去の記事
→2019年9月30日投稿 虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟
→2020年7月31日投稿 虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟
→2020年12月25日投稿 虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟
→2021年8月30日投稿 虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟
→2021年11月25日投稿 虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟
→2022年3月3日投稿 虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟
→2022年5月4日投稿 虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟
→2022年8月8日投稿 虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟

概要
名称 | 虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟 |
計画名 | 虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟 |
name | Toranomon 2-chome District Type 1 Urban Redevelopment Project Business Building |
中文名 | 虎之门2丁目地区1类城市再开发项目商务楼 |
所在地 | 東京都港区虎ノ門二丁目105番 |
用途 | 事務所、店舗、駐車場 |
階数 | 地上38階、地下2階 |
高さ | 184.925m (軒高または建築物高さ:179.925m) |
構造 | 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 | 直接基礎、杭基礎 |
敷地面積 | 22,539.74㎡ |
建築面積 | 7,839.52㎡ (15,264.31㎡) |
延床面積 | 180,652.78㎡ (266,166.53㎡) |
着工 | 2020年9月1日 |
竣工 | 2023年11月30日 |
建築主 | 独立行政法人都市再生機構(代表施行者)、国家公務員共済組合連合会(共同施行者) 保留床取得者:日鉄興和不動産、第一生命保険、関電不動産開発、東京ガス都市開発、九州旅客鉄道、大成建設 |
設計 | 大成建設 |
施工 | 大成建設 |
最寄駅 | 虎ノ門、溜池山王、霞ヶ関、虎ノ門ヒルズ |
建築計画の概要板
▼業務棟

▼公共用歩廊

位置図
区域図

出典:東京都
配置図

出典:東京都
立面図

出典:東京都
断面図

出典:東京都
フロア構成
▼業務棟
・地下2階~地下1階:駐車場
・地上1階:車寄せ、店舗、オフィスエントランス、オフィスラウンジ
・2階:オフィスエントランスロビー
・3階:国際ビジネスセンター
・4階:機械室
・5階~38階:オフィス
▼アネックス棟
・保育施設、虎ノ門ヒルズ直結デッキ
イメージパース

出典:日鉄興和不動産/第一生命保険/関電不動産開発/東京ガス都市開発/九州旅客鉄道/大成建設
施設構成・イメージ
虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟の完成予想パースです。

出典:都市再生機構
外構部には地形の起伏を生かし四季の変化に富んだ緑地や、六本木通りから新虎通りを結ぶ東西約 850mにわたる「赤坂・虎ノ門緑道」と連なる並木道を整備し、敷地全体で約 9,000 ㎡の緑化を行う計画となっています。

出典:日鉄興和不動産/第一生命保険/関電不動産開発/東京ガス都市開発/九州旅客鉄道/大成建設
低層部分の外観完成予想パースです。
木目調のルーバーが取り付けられるものと思われます。

出典:日鉄興和不動産/第一生命保険/関電不動産開発/東京ガス都市開発/九州旅客鉄道/大成建設
1階エントランスロビーの完成予想パースです。

出典:日鉄興和不動産/第一生命保険/関電不動産開発/東京ガス都市開発/九州旅客鉄道/大成建設
22階スカイロビーの完成予想パースです。

出典:日鉄興和不動産/第一生命保険/関電不動産開発/東京ガス都市開発/九州旅客鉄道/大成建設
2階外構通路の完成予想パースです。
壁面緑化がなされます。

出典:日鉄興和不動産/第一生命保険/関電不動産開発/東京ガス都市開発/九州旅客鉄道/大成建設
虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟では、国内最高水準のBCP対策が行われています。
江戸川層(洪積層)を支持地盤(直接基礎、杭基礎の併用)とした安定性に加え、建物には制震構造を採用することで、極めて稀に発生する地震動(震度7クラス)においても構造体に被害のない「特級(Sグレード)」の耐震性能を確保し、直下型地震や長周期地震動などの巨大地震にも耐えうる堅牢な構造となっています。
また、重要設備諸室を2階以上に配置するなど、近年増加している水害にも十分に配慮した施設計画としているとのことです。
中圧ガスを活用したコージェネレーションシステムとデュアルフューエル式非常用発電機の二重化したシステムにより、停電時でも専有部に60VA/㎡を供給し、共用部のエレベーター・照明・セキュリティも通常通りに利用可能なほか、万が一の中圧ガス断絶時に備え、非常用発電機の燃料として 168 時間分(7 日間)の重油を確保しています。
更に地域冷暖房供給施設と連携したエネルギー供給により、災害時でも空調稼働可能といった特徴があります。

出典:日鉄興和不動産/第一生命保険/関電不動産開発/東京ガス都市開発/九州旅客鉄道/大成建設
空撮画像に虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟を合成したイメージパースです。

出典:日鉄興和不動産/第一生命保険/関電不動産開発/東京ガス都市開発/九州旅客鉄道/大成建設
2022年12月建設状況
北東側から見た建設中の虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟の様子です。
2022年12月時点では7~10階付近の鉄骨建方が進められていました。

北東側から見た建設中の虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟低層部分の様子です。
低層部分の1階から3階には、国際化に対応したオフィスワーカーのビジネス&ライフ(日常生活)の両面をサポートする「(仮称)虎ノ門国際ビジネスサービスセンター」が約3,000㎡設置される計画となっています。
ビジネス機能としてシェアオフィスやカンファレンスサービス、ウェルビーイングステーション、コンシェルジュデスクが入ります。

北側から見た建設中の虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟の様子です。

北西側から見た建設中の虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟の様子です。

北西側少し離れた場所から見た建設中の虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟の様子です。
周辺には虎ノ門ヒルズや東京ワールドゲート 神谷町トラストタワー、The Okura Tokyo オークラ プレステージタワー等の高さ200m級超高層ビル群が形成されています。

南側から見た建設中の虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟の様子です。

南東側から見た建設中の虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟の様子です。

数年前までは虎ノ門ヒルズ森タワーとJTビル(現:住友不動産虎ノ門タワー)くらいしか大型の超高層ビルが無かった虎ノ門エリアですが、一気に再開発が進み、都市景観が変貌してきました。

2023年1月17日更新
2022年12月11日撮影