2023/03/24
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NHK放送センター建替工事は、東京都渋谷区神南2丁目で建設中の地上17階、地下2階、高さ92mの超高層ビルです。
東京・渋谷に位置するNHK(日本放送協会)放送センター本部は、放送局・演奏所・オフィスの用途から構成されており、1965年に開設されました。
従前の放送センターの運用開始から既に半世紀が経過しており、施設の老朽化や狭隘化などが進行し、老朽化については外壁塗装や屋根防水などの補修対応では経年劣化を完全に防ぐことができなくなってきたほか、狭隘化については将来的にインターネット活用業務や4K・8K・スーパーハイビジョンなど新たなサービスのための設備機能、設置のためのスペース確保が困難という課題があります。
それらの課題を踏まえ、地盤が強固であることや利便性などから防災・減殺報道拠点としてふさわしい場所であること、敷地が広いため引き続き一体整備が可能なこと、新たな用地取得費用が発生しないなどの経緯から、現在地建替が決定しています。
建替工事前の既存建築物は、もっとも古い1965年9月竣工、地上8階の「東館」、1968年5月竣工、地上8階、地下1階の「西館」、1972年10月竣工、地上23階、地下1階、高さ101mの「本館(高層棟)」、1972年10月竣工の「NHKホール」、1988年竣工、地上3階、地下2階の「北館」からなり、これらを2020年から2036年にかけて段階的に建て替えます。
建て替え後の施設構成は、地上18階、地下1階、高さ92mの「制作事務棟」、地上11階、地下1階、高さ63mの「情報棟」、地上5階、地下1階、高さ33mの「公開棟」、既存残置される地上5階、地下2階、高さ41mの「NHKホール」、新設される「人工地盤」となります。
建築主は日本放送協会(NHK)、設計は竹中工務店、久米設計設計施工共同企業体、施工は1期工事(情報棟)が竹中工務店、久米設計設計施工共同企業体です。
街区全体の既存建築物の解体着手は2020年9月1日、新築着工は2021年5月1日、2021年5月に情報棟着工、2026年末に情報棟竣工、2028年に制作事務棟前期着工、2030年に制作事務棟前期竣工、2033年に制作事務棟後期と公開棟、人工地盤の着工、2035年に公開棟と制作事務棟後期の竣工、2036年に人工地盤竣工となっています。
・NHK 放送センター建替 基本計画の概要
・NHK 新放送センター 基本設計の概要について
→2020年12月8日投稿 NHK放送センター建替工事
→2022年11月6日投稿 NHK放送センター建替工事



出典:NHK
▼NHK放送センター建替工事 全景

▼NHK放送センター建替工事 情報棟

出典:NHK
NHK放送センター建替工事 情報棟は、地上11階、地下1階、高さ63mの超高層ビルです。
放送センターの中核・心臓部として、放送基幹機能を整備し、大規模災害発生時等に国民の安全・安心を守るNHKの使命を確実に達成できる機能を持たせるものとされています。
緊急報道に備えて、NC(ニュースセンター)と番組送出の中枢との連絡、またNCと音声波や国際放送との情報共有、制作機能連携を視野に入れた配置となります。
また、ネット新サービスの本格化、4K・8K SHVをはじめとする放送の高規格化など、時代の変化に機動的に対応できるメディア基地となります。
防災対策の面では、情報棟・制作事務棟を一体免震構造とし、大地震時の安全性をより高めるほか、液体燃料に加え都市ガスも併用する自家発電設備を整備し、電力の供給が停止した場合でも、防災・減災報道の拠点としての機能維持に万全を期するものとされています。
着工は2021年5月、竣工は2026年末です。
南東側から見た建設中のNHK放送センター建替工事 情報棟の様子です。
2023年2月末時点では情報棟にタワークレーン設置、地上部の鉄骨建方に着手されていました。

東側から見た建設中のNHK放送センター建替工事 情報棟の様子です。

北東側から見た建設中のNHK放送センター建替工事 情報棟の様子です。

情報棟東側には代々木公園のケヤキ並木があります。

北西側から見た建設中のNHK放送センター建替工事 情報棟の様子です。

南西側から見た建設中のNHK放送センター建替工事 情報棟の様子です。

NHK放送センター建替工事 制作事務棟は、地上18階、地下1階、高さ92mの超高層ビルです。
最高水準のコンテンツ制作機能を充実させ、4K・8K SHVやネット展開などの新サービスに確実に対応できるよう、公共メディアへの進化を見すえた創造空間を目指すものとされています。
フロア構成は低中層階に映像スタジオ群などの制作機能やメインエントランスや食堂、共用会議室、中高層階にポスプロ群や一般室となります。
南東側から見たNHK放送センター建替工事 制作事務棟計画地の様子です。

NHK放送センター建替工事 公開棟は、地上5階、地下1階、高さ33mの中層ビルとなり、公開棟を中心に日常的な視聴者とのつながりを維持・強化し、公開棟屋上や人工地盤も活用して大型の公開イベントも開催できるようにするものとされています。
施設用途は、アトリウムを設け、ハートプラザやスタジオパークのエントランスのほかレストランやショップなどが入ります。
更に屋上を緑化するほか、スタジオパークを設置し、入場者が公開スタジオを見学できるようになるとのことです。
また、ふれあいホールの後継となる特大映像スタジオを設け、公開番組の制作に使用されます。
南東側から見たNHK放送センター建替工事 公開棟計画地に建つ1972年10月竣工、地上23階、地下1階、高さ101mの「本館(高層棟)」の様子です。

NHKホールは、既存残置される地上5階、地下2階、高さ41mのホールです。
継続使用の期間はこれから検討し、継続使用期間によって改修や設備更新の計画を決定するものとされています。

(2022年10月2日撮影)
Google Earthのポリゴンを活用して作成したNHK放送センター建替工事のイメージです。

Google Earthのポリゴンを活用して作成したNHK放送センター建替工事のイメージです。

Google Earthのポリゴンを活用して作成したNHK放送センター建替工事のイメージです。

Google Earthのポリゴンを活用して作成したNHK放送センター建替工事のイメージです。

2023年3月24日更新
2023年2月26日撮影
NHK放送センター建替工事 |
NHK放送センター建替工事は、東京都渋谷区神南2丁目で建設中の地上17階、地下2階、高さ92mの超高層ビルです。
東京・渋谷に位置するNHK(日本放送協会)放送センター本部は、放送局・演奏所・オフィスの用途から構成されており、1965年に開設されました。
従前の放送センターの運用開始から既に半世紀が経過しており、施設の老朽化や狭隘化などが進行し、老朽化については外壁塗装や屋根防水などの補修対応では経年劣化を完全に防ぐことができなくなってきたほか、狭隘化については将来的にインターネット活用業務や4K・8K・スーパーハイビジョンなど新たなサービスのための設備機能、設置のためのスペース確保が困難という課題があります。
それらの課題を踏まえ、地盤が強固であることや利便性などから防災・減殺報道拠点としてふさわしい場所であること、敷地が広いため引き続き一体整備が可能なこと、新たな用地取得費用が発生しないなどの経緯から、現在地建替が決定しています。
建替工事前の既存建築物は、もっとも古い1965年9月竣工、地上8階の「東館」、1968年5月竣工、地上8階、地下1階の「西館」、1972年10月竣工、地上23階、地下1階、高さ101mの「本館(高層棟)」、1972年10月竣工の「NHKホール」、1988年竣工、地上3階、地下2階の「北館」からなり、これらを2020年から2036年にかけて段階的に建て替えます。
建て替え後の施設構成は、地上18階、地下1階、高さ92mの「制作事務棟」、地上11階、地下1階、高さ63mの「情報棟」、地上5階、地下1階、高さ33mの「公開棟」、既存残置される地上5階、地下2階、高さ41mの「NHKホール」、新設される「人工地盤」となります。
建築主は日本放送協会(NHK)、設計は竹中工務店、久米設計設計施工共同企業体、施工は1期工事(情報棟)が竹中工務店、久米設計設計施工共同企業体です。
街区全体の既存建築物の解体着手は2020年9月1日、新築着工は2021年5月1日、2021年5月に情報棟着工、2026年末に情報棟竣工、2028年に制作事務棟前期着工、2030年に制作事務棟前期竣工、2033年に制作事務棟後期と公開棟、人工地盤の着工、2035年に公開棟と制作事務棟後期の竣工、2036年に人工地盤竣工となっています。
参考資料、引用元
・NHK 放送センター建替 基本計画の概要
・NHK 新放送センター 基本設計の概要について
過去の記事
→2020年12月8日投稿 NHK放送センター建替工事
→2022年11月6日投稿 NHK放送センター建替工事

概要
名称 | NHK放送センター建替工事 | |
計画名 | NHK放送センター建替工事 | |
name | NHK Broadcasting Center rebuilding work | |
中文名 | NHK广播中心再开发工作 | |
所在地 | 東京都渋谷区神南2丁目2番1 | |
用途 | 放送局、事務所、放送用スタジオ、劇場 | |
階数 | 地上17階、地下2階 | |
制作事務棟 | 地上18階、地下1階 | |
情報棟 | 地上11階、地下1階 | |
公開棟 | 地上5階、地下1階 | |
NHKホール(既存残置) | 地上5階、地下2階 | |
高さ | 92m (軒高:88m) | |
制作事務棟 | 88m (最高92m) | |
情報棟 | 63m | |
公開棟 | 33m | |
NHKホール(既存残置) | 41m | |
構造 | 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造 | |
制作事務棟 | 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造 | |
情報棟 | 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造 | |
公開棟 | 鉄骨造 | |
NHKホール(既存残置) | 鉄骨鉄筋コンクリート造 | |
人工地盤 | 鉄骨造 | |
基礎工法 | 直接基礎、一部杭基礎 | |
敷地面積 | 82,646.26㎡ | |
建築面積 | 43,706.32㎡ (50,729.17㎡) | |
延床面積 | 272,118.73㎡ (295,454.98㎡) | |
制作事務棟 | 161,806㎡ | |
情報棟 | 76,966㎡ | |
公開棟 | 22,503㎡ | |
NHKホール(既存残置) | 21,281㎡ | |
着工 | 2021年5月1日 (解体着手:2020年9月1日) | |
制作事務棟 | 前期2028年/後期2033年 | |
情報棟 | 2021年5月 | |
公開棟 | 2033年 | |
NHKホール(既存残置) | 1970年4月 | |
人工地盤 | 2033年 | |
竣工 | 2036年12月31日 ※第1期工事:2026年末 | |
制作事務棟 | 前期2030年/後期2035年 | |
情報棟 | 2026年末 | |
公開棟 | 2035年 | |
NHKホール(既存) | 1972年10月 | |
人工地盤 | 2036年 | |
建築主 | 日本放送協会 | |
設計 | 竹中工務店、久米設計設計施工共同企業体 | |
施工 | 1期工事(情報棟):竹中工務店、久米設計設計施工共同企業体 | |
2期工事(制作事務棟、公開棟等):--- | ||
最寄駅 | 渋谷 |
建築計画の概要板

位置図
配置図

出典:NHK
イメージパース
▼NHK放送センター建替工事 全景

▼NHK放送センター建替工事 情報棟

出典:NHK
2023年2月末建設状況
NHK放送センター建替工事 情報棟
NHK放送センター建替工事 情報棟は、地上11階、地下1階、高さ63mの超高層ビルです。
放送センターの中核・心臓部として、放送基幹機能を整備し、大規模災害発生時等に国民の安全・安心を守るNHKの使命を確実に達成できる機能を持たせるものとされています。
緊急報道に備えて、NC(ニュースセンター)と番組送出の中枢との連絡、またNCと音声波や国際放送との情報共有、制作機能連携を視野に入れた配置となります。
また、ネット新サービスの本格化、4K・8K SHVをはじめとする放送の高規格化など、時代の変化に機動的に対応できるメディア基地となります。
防災対策の面では、情報棟・制作事務棟を一体免震構造とし、大地震時の安全性をより高めるほか、液体燃料に加え都市ガスも併用する自家発電設備を整備し、電力の供給が停止した場合でも、防災・減災報道の拠点としての機能維持に万全を期するものとされています。
着工は2021年5月、竣工は2026年末です。
南東側から見た建設中のNHK放送センター建替工事 情報棟の様子です。
2023年2月末時点では情報棟にタワークレーン設置、地上部の鉄骨建方に着手されていました。

東側から見た建設中のNHK放送センター建替工事 情報棟の様子です。

北東側から見た建設中のNHK放送センター建替工事 情報棟の様子です。

情報棟東側には代々木公園のケヤキ並木があります。

北西側から見た建設中のNHK放送センター建替工事 情報棟の様子です。

南西側から見た建設中のNHK放送センター建替工事 情報棟の様子です。

NHK放送センター建替工事 制作事務棟
NHK放送センター建替工事 制作事務棟は、地上18階、地下1階、高さ92mの超高層ビルです。
最高水準のコンテンツ制作機能を充実させ、4K・8K SHVやネット展開などの新サービスに確実に対応できるよう、公共メディアへの進化を見すえた創造空間を目指すものとされています。
フロア構成は低中層階に映像スタジオ群などの制作機能やメインエントランスや食堂、共用会議室、中高層階にポスプロ群や一般室となります。
南東側から見たNHK放送センター建替工事 制作事務棟計画地の様子です。

NHK放送センター建替工事 公開棟
NHK放送センター建替工事 公開棟は、地上5階、地下1階、高さ33mの中層ビルとなり、公開棟を中心に日常的な視聴者とのつながりを維持・強化し、公開棟屋上や人工地盤も活用して大型の公開イベントも開催できるようにするものとされています。
施設用途は、アトリウムを設け、ハートプラザやスタジオパークのエントランスのほかレストランやショップなどが入ります。
更に屋上を緑化するほか、スタジオパークを設置し、入場者が公開スタジオを見学できるようになるとのことです。
また、ふれあいホールの後継となる特大映像スタジオを設け、公開番組の制作に使用されます。
南東側から見たNHK放送センター建替工事 公開棟計画地に建つ1972年10月竣工、地上23階、地下1階、高さ101mの「本館(高層棟)」の様子です。

NHK放送センター建替工事 NHKホール
NHKホールは、既存残置される地上5階、地下2階、高さ41mのホールです。
継続使用の期間はこれから検討し、継続使用期間によって改修や設備更新の計画を決定するものとされています。

(2022年10月2日撮影)
Google Earthイメージ
Google Earthのポリゴンを活用して作成したNHK放送センター建替工事のイメージです。

Google Earthのポリゴンを活用して作成したNHK放送センター建替工事のイメージです。

Google Earthのポリゴンを活用して作成したNHK放送センター建替工事のイメージです。

Google Earthのポリゴンを活用して作成したNHK放送センター建替工事のイメージです。

2023年3月24日更新
2023年2月26日撮影