2023/04/28
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グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)は、大阪府大阪市北区大深町のJR大阪駅北側、梅田貨物駅跡約24haのうち、うめきた先行開発区域プロジェクトとして開発済みの「グランフロント大阪」の東側に位置する約16haで開発が進められている大規模都市再開発事業です。
「みどり」と「イノベーション」の融合拠点を実現するため、西日本最大のターミナル駅前にふさわしい都市空間の形成や、大規模な都市公園の整備による緑豊かでゆとりのある空間の創出、国際水準の都市機能集積やイノベーション創出拠点の整備を行うことで、関西ひいては我が国を牽引する都市再生の推進に貢献することを目的として開発が進められています。
街区北側約1.5haの北街区には、地上26階、地下3階、高さ124.30mの「ノースタワー」、地上46階、地下1階、高さ172.55mの「分譲棟」の2棟が建設されます。また、再開発街区南側約3haの南街区には、地上39階、地下3階、高さ181.50mの「パークタワー」と地上28階、地下3階の「サウスタワー」と地上18階、地下3階の「ゲートタワー」、地上51階、地下2階、高さ185mの「分譲棟」の3棟の超高層ビルやタワーマンション、ホテル、MICEが建設されます。
エリア中央にはターミナル駅直結の都市公園としては世界最大級の規模の約4.5haを誇る緑豊かな都市公園「うめきた公園」が整備され、飲食機能3棟、イノベーション機能4棟、情報発信棟、大屋根イベントスペース、歩行者デッキ、立体広場、管理事務所が配置されます。
南公園にはEthical-tainment(エシカルテインメント)をコンセプトとした情報発信棟やカフェ・レストラン棟、大屋根イベントスペースから構成される大屋根施設やスポーツキューブ、パーティーレストランが設けられる「リフレクション広場」、北公園には豊かな緑やダイナミックな水景、ビューレストラン、エデュテイメントキューブ、みんなのキューブ、ネクストイノベーションミュージアムなどが設けられる「うめきたの森」が整備されます。
また、道路を挟んだ南北公園を上空通路「ひらめきの道」により繋ぐことで、一体性を高める計画のほか、植栽計画は上町台地や大阪近郊の丘陵地に生育する里山植生(在来種)も取り込むものとされています。
グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田に建設される地上26階、地下3階、高さ124.30mの超高層ビルには、低層部分に商業施設、中層部分に中核機能、10階~25階にホテルの「キャノピーby ヒルトン大阪梅田」が入ります。
キャノピーby ヒルトン大阪梅田は客室は32㎡を中⼼とする308室となり、付帯施設には、フロントやラウンジなどのほかにレストラン、ルーフ・トップバーも兼ね備えているほか、シャワールームを完備する「トランスファー・ラウンジ」、フィットネス、会議室も設置されます。また、1階には公園に⾯するカフェも併設されます。
ノースタワー中層部分に入る中核機能は、U-FINO、CCGにより運営され、国などのイノベーション支援機関の入居を想定したオフィスや、会議室・講義室などから構成されるプラットフォーム施設、イノベーション創出を事業とする企業などが位置する場所として、コワーキングスペースやSOHO、交流スペースなどを有したイノベーション施設となります。
北街区ノースタワーの建築主は、三菱地所、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、うめきた開発特定目的会社、設計は日建設計、竹中工務店、施工はうめきた2期共同企業体(構成企業:竹中工務店、大林組)です。
また、都市公園の整備主体は大阪市、独立行政法人都市再生機構、基本設計は日建設計、三菱地所設計、実施設計は日建設計、公園施設のうち公園施設全体の基本設計・実施設計は日建設計、(仮称)ネクストイノベーションミュージアムの設計監修は安藤忠雄建築研究所、大屋根施設の基本設計・実施設計はSANAA事務所です。
着工は、2021年2月中旬、竣工は2024年4月下旬となっています。
・グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 公式サイト
・三菱地所 「(仮称)うめきた 2 期地区開発事業」のプロジェクト名称を 「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)」に決定
・国土交通省 大阪駅前に「みどり」と「イノベーション」の融合拠点を実現 ~(仮称)うめきた 2 期開発事業を国土交通大臣が認定~
・大阪市 うめきた2期区域まちづくり関連事業
・大阪市 JR東海道線支線地下化事業
→2019年2月18日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)
→2019年10月26日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)
→2020年3月26日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)
→2020年12月22日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)/(仮称)グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)
→2022年2月27日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区
→2022年1月24日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田
→2022年4月24日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田
→2022年6月24日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田
→2022年9月19日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田
→2023年2月12日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田

※国土交通省プレスリリースでの数値


現地にて撮影

出典:三菱地所

現地にて撮影

現地にて撮影

出典:三菱地所
▼街区全体

出典:三菱地所
▼北街区ノースタワー

出典:三菱地所
グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の外観完成予想パースです。
基壇部に対して30度ほど斜めに振って配置された高層部分や、ガラス張りの高層部分とは異なり、北側はスリット窓が設けられた壁面が目立つなどの特徴があります。

現地にて撮影
グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田低層・中層部分の完成予想パースです。
国等のイノベーション支援機関の入居を想定したオフィスや、会議室・講義室などから構成されるプラットフォーム施設、イノベーション創出を事業とする企業などが位置する場所として、コワーキングスペースや交流スペース、SOHO などを有したイノベーション施設が入る「中核施設」が整備されます。
グランフロント大阪の知的創造拠点「ナレッジキャピタル」などと連携を図りながら、新たなライフデザイン・イノベーションの創出を目指すものとされています。

出典:三菱地所
キャノピーby ヒルトン大阪梅田は北街区賃貸棟の10階~25階に入る客室数308室のホテルで、ヒルトンのライフスタイルブランド「キャノピーby ヒルトン」が採用されています。
ホテルはそのエリアからインスピレーションを受けたデザインや、新しいアプローチでおもてなしがなされ、現在、キャノピーby ヒルトンは世界で 32軒展開し、15 の国・地域で 29 軒が開業予定となっています。

出典:三菱地所
北街区には、都市公園「うめきたの森」が整備されます。
街全体でエネルギーと資源の循環システムを構築することで、環境負荷の軽減やその豊かな環境がもたらす生物多様性にも配慮し、安全に暮らすことができる街をつくるものとされており、緑豊かな公園の整備のみならず、地域冷暖房システム導入やバイオマスシステムやエネルギーマネジメント、コージェネレーションシステム、日本で初めて本格導入する帯水層蓄熱などにより、ピーク電力を削減する計画です。
また、広域避難地の機能を有する都市公園(防災公園)として、都市公園・民間宅地・西口広場で約60,000㎡の避難場所を確保し、まとまった避難スペースを設けるとともに、大規模災害時における円滑で安全な避難を考慮した空間デザインとなります。

出典:三菱地所
「(仮称)うめきた公園」は、大規模ターミナル駅直結の都市公園としては世界最大級の規模となる約45,000㎡の面積となります。
世界的に活躍するランドスケープアーキテクト「GGN」をデザインリードとして起用し、設計を日建設計等が担当、「未来へのひらめきと原動力となる「みどり」」をデザインコンセプトに、民間宅地を含めた敷地全体を一つの「みどり」の大地として捉え、一体的かつシームレスに計画しています。
道路を挟んだ南北公園を、上空通路「ひらめきの道」により繋ぐことで、一体性を高めるほか、南北公園への水景や桜の配置により、象徴的な風景を創出し、自然を楽しめる名所となります。

出典:三菱地所
「公園施設配置計画」のイメージです。

出典:三菱地所
「うめきたの森」の完成予想パースです。
豊かな緑とダイナミックな水景(池・滝)のある憩いの空間となり、滝の上部では春には桜が楽しめるとのことです。
令和3年度国交省サステナブル建築物等先導事業に採択されており、地中熱利用、下水熱利用、太陽光発電等の最先端の環境技術や資源循環インフラを導入する等、SDGsへの貢献に積極的に取り組んだ計画となっています。

出典:三菱地所
北公園南西入口部に位置する、さまざまな水の表情が楽しめる「水景施設」のイメージパースです。

出典:三菱地所
「繊細な日本の職人文化を表現した石壁と滝。秋には紅葉が楽しめます」のイメージパースです。
このようにまるで自然の中でくつろいだり、お散歩したりできる空間が、関西最大規模のターミナル駅に直結して整備されます。

出典:三菱地所
植栽計画のイメージです。
大阪の桜の新名所をつくるほか、モミジやカツラ等の紅葉の美しい樹木や、ハナショウブやツツ
ジ類といった日本で古来より親しまれている花類を、繊細な配色により演出することで、年間を
通して日本の四季の美しさを感じられる植栽計画とされています。
大阪の歴史の発祥地でもある上町台地や大阪近郊の丘陵地に生育する里山植生(在来種)も取り
込むことで、大阪らしさを表現すると共に、生態系にも配慮した植栽計画となります。

出典:三菱地所
「生態系への配慮」のイメージです。
淀川や大阪城公園における生態調査から以下の様な誘致目標種を掲げ、これら生物の生息に配慮
した環境を計画をすることで、大阪都心を取り巻く生態系ネットワーク形成への貢献を目指すものとされています。
また、緑陰や植栽・水景等の蒸発散による微気象調整効果により都心のクールスポットを創出し、バイオスウェールや浸透トレンチ、砕石貯留槽などのグリーンインフラ技術の活用により、雨水の地下浸透を促すことで域外流出を抑え、内水氾濫抑制に寄与します。
雨水の再利用による潅水や貯留機能を有する植栽基盤を用いることで、上水利用を低減し、水資源循環に貢献する計画です。

出典:三菱地所
「ネクストイノベーションミュージアム」の完成予想パースです。
新しい製品や技術、サービス、アートなど、ライフデザイン・イノベーションに資する「モノ」や、イベント・プログラム等のさまざまな「コト」に触れられる、天井高さ 15mを誇る大展示室
を擁したミュージアムとなります。
企業、開発者、研究者、アーティスト等のコンテンツの展示者にとっても、自らのイノベーション活動に活かせる市民・ユーザーとの接点の場となり、更に公園利用者・施設来館者が利用できる飲食・物販機能も併設されます。

出典:三菱地所
「みんなのキューブ」の完成予想パースです。

出典:三菱地所
「エデュテインメントキューブ」の完成予想パースです。

出典:三菱地所
「ひらめきの道」の完成予想パースです。

出典:三菱地所
「ビューレストラン」の完成予想パースです。

出典:三菱地所
南側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。
2023年4月時点では上棟しており、ガラスカーテンウォールの設置もほぼ大詰めを迎えていました。
また、うめきたの森の植栽、外構整備も進められていました。

南東側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の低層部分の様子です。

グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田からグランフロント大阪北館への直結デッキの整備も進められていました。

北東側から見上げた建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

北東側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

北側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

南側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

南東側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の高層部分の様子です。北街区ノースタワーの10階~25階には客室数308室のホテル「キャノピーby ヒルトン大阪梅田」が入ります。

南西側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

西側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田とグランフロント大阪の超高層ビル群の様子です。

南側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田とグランフロント大阪の超高層ビル群の様子です。

グランフロント大阪から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田と整備が進む「うめきたの森」の様子です。
背後にはグランフロント大阪の超高層ビル群が建ち並んでいます。

うめきた2期地区を東西に貫く道路の歩道部分には街路樹も植えられ、外構工事も進んできていました。

「ネクストイノベーションミュージアム」の鉄骨建方も進められています。

北東側から見た整備が進むうめきたの森の様子です。

2023年4月28日更新
2023年4月8日撮影
グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田 |
グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)は、大阪府大阪市北区大深町のJR大阪駅北側、梅田貨物駅跡約24haのうち、うめきた先行開発区域プロジェクトとして開発済みの「グランフロント大阪」の東側に位置する約16haで開発が進められている大規模都市再開発事業です。
「みどり」と「イノベーション」の融合拠点を実現するため、西日本最大のターミナル駅前にふさわしい都市空間の形成や、大規模な都市公園の整備による緑豊かでゆとりのある空間の創出、国際水準の都市機能集積やイノベーション創出拠点の整備を行うことで、関西ひいては我が国を牽引する都市再生の推進に貢献することを目的として開発が進められています。
街区北側約1.5haの北街区には、地上26階、地下3階、高さ124.30mの「ノースタワー」、地上46階、地下1階、高さ172.55mの「分譲棟」の2棟が建設されます。また、再開発街区南側約3haの南街区には、地上39階、地下3階、高さ181.50mの「パークタワー」と地上28階、地下3階の「サウスタワー」と地上18階、地下3階の「ゲートタワー」、地上51階、地下2階、高さ185mの「分譲棟」の3棟の超高層ビルやタワーマンション、ホテル、MICEが建設されます。
エリア中央にはターミナル駅直結の都市公園としては世界最大級の規模の約4.5haを誇る緑豊かな都市公園「うめきた公園」が整備され、飲食機能3棟、イノベーション機能4棟、情報発信棟、大屋根イベントスペース、歩行者デッキ、立体広場、管理事務所が配置されます。
南公園にはEthical-tainment(エシカルテインメント)をコンセプトとした情報発信棟やカフェ・レストラン棟、大屋根イベントスペースから構成される大屋根施設やスポーツキューブ、パーティーレストランが設けられる「リフレクション広場」、北公園には豊かな緑やダイナミックな水景、ビューレストラン、エデュテイメントキューブ、みんなのキューブ、ネクストイノベーションミュージアムなどが設けられる「うめきたの森」が整備されます。
また、道路を挟んだ南北公園を上空通路「ひらめきの道」により繋ぐことで、一体性を高める計画のほか、植栽計画は上町台地や大阪近郊の丘陵地に生育する里山植生(在来種)も取り込むものとされています。
グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田に建設される地上26階、地下3階、高さ124.30mの超高層ビルには、低層部分に商業施設、中層部分に中核機能、10階~25階にホテルの「キャノピーby ヒルトン大阪梅田」が入ります。
キャノピーby ヒルトン大阪梅田は客室は32㎡を中⼼とする308室となり、付帯施設には、フロントやラウンジなどのほかにレストラン、ルーフ・トップバーも兼ね備えているほか、シャワールームを完備する「トランスファー・ラウンジ」、フィットネス、会議室も設置されます。また、1階には公園に⾯するカフェも併設されます。
ノースタワー中層部分に入る中核機能は、U-FINO、CCGにより運営され、国などのイノベーション支援機関の入居を想定したオフィスや、会議室・講義室などから構成されるプラットフォーム施設、イノベーション創出を事業とする企業などが位置する場所として、コワーキングスペースやSOHO、交流スペースなどを有したイノベーション施設となります。
北街区ノースタワーの建築主は、三菱地所、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、うめきた開発特定目的会社、設計は日建設計、竹中工務店、施工はうめきた2期共同企業体(構成企業:竹中工務店、大林組)です。
また、都市公園の整備主体は大阪市、独立行政法人都市再生機構、基本設計は日建設計、三菱地所設計、実施設計は日建設計、公園施設のうち公園施設全体の基本設計・実施設計は日建設計、(仮称)ネクストイノベーションミュージアムの設計監修は安藤忠雄建築研究所、大屋根施設の基本設計・実施設計はSANAA事務所です。
着工は、2021年2月中旬、竣工は2024年4月下旬となっています。
参考資料、引用元
・グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 公式サイト
・三菱地所 「(仮称)うめきた 2 期地区開発事業」のプロジェクト名称を 「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)」に決定
・国土交通省 大阪駅前に「みどり」と「イノベーション」の融合拠点を実現 ~(仮称)うめきた 2 期開発事業を国土交通大臣が認定~
・大阪市 うめきた2期区域まちづくり関連事業
・大阪市 JR東海道線支線地下化事業
過去の記事
→2019年2月18日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)
→2019年10月26日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)
→2020年3月26日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)
→2020年12月22日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)/(仮称)グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)
→2022年2月27日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区
→2022年1月24日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田
→2022年4月24日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田
→2022年6月24日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田
→2022年9月19日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田
→2023年2月12日投稿 グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田

概要
名称 | グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) |
計画名 | うめきた2期地区開発事業/(仮称)うめきた2期地区開発事業/うめきた2期地区開発プロジェクト |
name | GRAND GREEN OSAKA |
中文名 | 大绿大阪 |
所在地 | 北街区ノースタワー:大阪府大阪市北区大深町1番40、1番41の一部他 北街区分譲棟:大阪府大阪市北区大深町 南街区パークタワー:大阪府大阪市北区大深町1番39の一部他 南街区ゲートタワー:大阪府大阪市北区大深町1番39の一部他 南街区サウスタワー:大阪府大阪市北区大深町1番39の一部他 南街区分譲棟:大阪府大阪市北区大深町 |
用途 | 北街区ノースタワー:事務所、ホテル、商業施設等 北街区分譲棟:共同住宅 南街区パークタワー:事務所、ホテル、商業施設等 南街区ゲートタワー:事務所、ホテル、商業施設等 南街区サウスタワー:事務所、ホテル、商業施設等 南街区分譲棟:共同住宅 |
階数 | 北街区ノースタワー:地上26階、地下3階 北街区分譲棟:地上46階 南街区パークタワー:地上39階、地下3階 南街区ゲートタワー:地上18階、地下3階 南街区サウスタワー:地上28階、地下3階 南街区分譲棟:地上51階、地下2階 |
高さ | 北街区ノースタワー:124.30m 北街区分譲棟:172.55m 南街区パークタワー:181.50m 南街区ゲートタワー:--- 南街区サウスタワー:--- 南街区民分譲棟:185m |
構造 | 北街区ノースタワー:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 北街区分譲棟:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 南街区パークタワー:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 南街区ゲートタワー:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 南街区サウスタワー:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 南街区分譲棟:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 |
基礎工法 | 北街区ノースタワー:杭基礎 北街区分譲棟:--- 南街区パークタワー:杭基礎 南街区ゲートタワー:杭基礎 南街区サウスタワー:杭基礎 南街区分譲棟:--- |
総戸数 | 北街区:約600戸 南街区:約600戸 |
客室数 | ウォルドーフ・アストリア大阪:252室 キャノピーbyヒルトン大阪梅田:308室 ホテル阪急グランレスパイア大阪:482室 |
敷地面積 | 北街区ノースタワー:8,402.88㎡ 北街区分譲棟:7,318.81㎡ 南街区賃貸棟:25,262.07㎡ 南街区分譲棟:5,174.47㎡※ |
建築面積 | 北街区ノースタワー:5,350.00㎡ 北街区分譲棟:3,609.30㎡ 南街区賃貸棟:17,586.72㎡ 南街区分譲棟:3,042.00㎡※ |
延床面積 | 北街区ノースタワー:65,421.20㎡ 北街区分譲棟:72,593.16㎡ 南街区賃貸棟:317,249.30㎡ 南街区分譲棟:83,791.40㎡※ |
着工 | 北街区ノースタワー:2021年2月中旬 北街区分譲棟:2022年4月初旬 南街区パークタワー:2020年12月上旬 南街区サウスタワー/ゲートタワー:2020年12月上旬 南街区分譲棟:2024年度上期 |
竣工 | 北街区ノースタワー:2024年4月下旬 北街区分譲棟:2026年3月下旬 南街区パークタワー:2024年11月下旬 南街区サウスタワー/ゲートタワー:2024年11月下旬 南街区分譲棟:2028年3月末 |
建築主 | (土地譲受事業者) 三菱地所(代表)、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、三菱地所レジデンス、うめきた開発特定目的会社 北街区ノースタワー:三菱地所、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、うめきた開発特定目的会社 北街区分譲棟:積水ハウス、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、竹中工務店、阪急電鉄、三菱地所レジデンス、うめきた開発特定目的会社 南街区パークタワー:三菱地所、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、うめきた開発特定目的会社 南街区サウスタワー/ゲートタワー:三菱地所、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、うめきた開発特定目的会社 南街区分譲棟:--- |
設計 | 設計全体統括:日建設計、三菱地所設計 北街区ノースタワー:日建設計、竹中工務店 北街区分譲棟:竹中工務店 南街区賃貸棟:三菱地所設計、日建設計、大林組、竹中工務店 南街区分譲棟:--- |
施工 | 北街区ノースタワー:うめきた2期共同企業体(構成企業:竹中工務店、大林組) 北街区分譲棟:--- 南街区賃貸棟:うめきた2期共同企業体(構成企業:竹中工務店、大林組) 南街区分譲棟:--- |
最寄駅 | 梅田、大阪、西梅田、東梅田、福島 |
※国土交通省プレスリリースでの数値
建築計画の概要板

位置図
区域図

現地にて撮影
配置図

出典:三菱地所

現地にて撮影
立面図

現地にて撮影
施設構成イメージ

出典:三菱地所
イメージパース
▼街区全体

出典:三菱地所
▼北街区ノースタワー

出典:三菱地所
施設構成・イメージ
グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の外観完成予想パースです。
基壇部に対して30度ほど斜めに振って配置された高層部分や、ガラス張りの高層部分とは異なり、北側はスリット窓が設けられた壁面が目立つなどの特徴があります。

現地にて撮影
グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田低層・中層部分の完成予想パースです。
国等のイノベーション支援機関の入居を想定したオフィスや、会議室・講義室などから構成されるプラットフォーム施設、イノベーション創出を事業とする企業などが位置する場所として、コワーキングスペースや交流スペース、SOHO などを有したイノベーション施設が入る「中核施設」が整備されます。
グランフロント大阪の知的創造拠点「ナレッジキャピタル」などと連携を図りながら、新たなライフデザイン・イノベーションの創出を目指すものとされています。

出典:三菱地所
キャノピーby ヒルトン大阪梅田
キャノピーby ヒルトン大阪梅田は北街区賃貸棟の10階~25階に入る客室数308室のホテルで、ヒルトンのライフスタイルブランド「キャノピーby ヒルトン」が採用されています。
ホテルはそのエリアからインスピレーションを受けたデザインや、新しいアプローチでおもてなしがなされ、現在、キャノピーby ヒルトンは世界で 32軒展開し、15 の国・地域で 29 軒が開業予定となっています。

出典:三菱地所
うめきたの森
北街区には、都市公園「うめきたの森」が整備されます。
街全体でエネルギーと資源の循環システムを構築することで、環境負荷の軽減やその豊かな環境がもたらす生物多様性にも配慮し、安全に暮らすことができる街をつくるものとされており、緑豊かな公園の整備のみならず、地域冷暖房システム導入やバイオマスシステムやエネルギーマネジメント、コージェネレーションシステム、日本で初めて本格導入する帯水層蓄熱などにより、ピーク電力を削減する計画です。
また、広域避難地の機能を有する都市公園(防災公園)として、都市公園・民間宅地・西口広場で約60,000㎡の避難場所を確保し、まとまった避難スペースを設けるとともに、大規模災害時における円滑で安全な避難を考慮した空間デザインとなります。

出典:三菱地所
「(仮称)うめきた公園」は、大規模ターミナル駅直結の都市公園としては世界最大級の規模となる約45,000㎡の面積となります。
世界的に活躍するランドスケープアーキテクト「GGN」をデザインリードとして起用し、設計を日建設計等が担当、「未来へのひらめきと原動力となる「みどり」」をデザインコンセプトに、民間宅地を含めた敷地全体を一つの「みどり」の大地として捉え、一体的かつシームレスに計画しています。
道路を挟んだ南北公園を、上空通路「ひらめきの道」により繋ぐことで、一体性を高めるほか、南北公園への水景や桜の配置により、象徴的な風景を創出し、自然を楽しめる名所となります。

出典:三菱地所
「公園施設配置計画」のイメージです。

出典:三菱地所
「うめきたの森」の完成予想パースです。
豊かな緑とダイナミックな水景(池・滝)のある憩いの空間となり、滝の上部では春には桜が楽しめるとのことです。
令和3年度国交省サステナブル建築物等先導事業に採択されており、地中熱利用、下水熱利用、太陽光発電等の最先端の環境技術や資源循環インフラを導入する等、SDGsへの貢献に積極的に取り組んだ計画となっています。

出典:三菱地所
北公園南西入口部に位置する、さまざまな水の表情が楽しめる「水景施設」のイメージパースです。

出典:三菱地所
「繊細な日本の職人文化を表現した石壁と滝。秋には紅葉が楽しめます」のイメージパースです。
このようにまるで自然の中でくつろいだり、お散歩したりできる空間が、関西最大規模のターミナル駅に直結して整備されます。

出典:三菱地所
植栽計画のイメージです。
大阪の桜の新名所をつくるほか、モミジやカツラ等の紅葉の美しい樹木や、ハナショウブやツツ
ジ類といった日本で古来より親しまれている花類を、繊細な配色により演出することで、年間を
通して日本の四季の美しさを感じられる植栽計画とされています。
大阪の歴史の発祥地でもある上町台地や大阪近郊の丘陵地に生育する里山植生(在来種)も取り
込むことで、大阪らしさを表現すると共に、生態系にも配慮した植栽計画となります。

出典:三菱地所
「生態系への配慮」のイメージです。
淀川や大阪城公園における生態調査から以下の様な誘致目標種を掲げ、これら生物の生息に配慮
した環境を計画をすることで、大阪都心を取り巻く生態系ネットワーク形成への貢献を目指すものとされています。
また、緑陰や植栽・水景等の蒸発散による微気象調整効果により都心のクールスポットを創出し、バイオスウェールや浸透トレンチ、砕石貯留槽などのグリーンインフラ技術の活用により、雨水の地下浸透を促すことで域外流出を抑え、内水氾濫抑制に寄与します。
雨水の再利用による潅水や貯留機能を有する植栽基盤を用いることで、上水利用を低減し、水資源循環に貢献する計画です。

出典:三菱地所
「ネクストイノベーションミュージアム」の完成予想パースです。
新しい製品や技術、サービス、アートなど、ライフデザイン・イノベーションに資する「モノ」や、イベント・プログラム等のさまざまな「コト」に触れられる、天井高さ 15mを誇る大展示室
を擁したミュージアムとなります。
企業、開発者、研究者、アーティスト等のコンテンツの展示者にとっても、自らのイノベーション活動に活かせる市民・ユーザーとの接点の場となり、更に公園利用者・施設来館者が利用できる飲食・物販機能も併設されます。

出典:三菱地所
「みんなのキューブ」の完成予想パースです。

出典:三菱地所
「エデュテインメントキューブ」の完成予想パースです。

出典:三菱地所
「ひらめきの道」の完成予想パースです。

出典:三菱地所
「ビューレストラン」の完成予想パースです。

出典:三菱地所
2023年4月建設状況
グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田
南側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。
2023年4月時点では上棟しており、ガラスカーテンウォールの設置もほぼ大詰めを迎えていました。
また、うめきたの森の植栽、外構整備も進められていました。

南東側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の低層部分の様子です。

グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田からグランフロント大阪北館への直結デッキの整備も進められていました。

北東側から見上げた建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

北東側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

北側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

南側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

南東側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の高層部分の様子です。北街区ノースタワーの10階~25階には客室数308室のホテル「キャノピーby ヒルトン大阪梅田」が入ります。

南西側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

西側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田とグランフロント大阪の超高層ビル群の様子です。

南側から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区ノースタワー/キャノピーby ヒルトン大阪梅田とグランフロント大阪の超高層ビル群の様子です。

うめきたの森
グランフロント大阪から見た建設中のグラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA) 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田と整備が進む「うめきたの森」の様子です。
背後にはグランフロント大阪の超高層ビル群が建ち並んでいます。

うめきた2期地区を東西に貫く道路の歩道部分には街路樹も植えられ、外構工事も進んできていました。

「ネクストイノベーションミュージアム」の鉄骨建方も進められています。

北東側から見た整備が進むうめきたの森の様子です。

2023年4月28日更新
2023年4月8日撮影