2023/05/30
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新宿駅西口地区開発計画は、東京都新宿区西新宿一丁目の小田急線新宿駅や小田急百貨店本館、新宿ミロードなどを再開発して建設される地上48階、地下5階、高さ259.00mの超高層ビルです。
都市再生特別措置法に基づく特定都市再生緊急整備地域内に位置しており、「新宿の拠点再整備方針」、「新宿グランドターミナル・デザインポリシー 2019」等の上位計画および立地特性等を踏まえ、新宿グランドターミナルの実現に向けた基盤整備や国際競争力強化に資する都市機能の導入、防災機能の強化と環境負荷低減等がなされます。
施設構成は地下に駐車場、機械室等、中低層部分に商業施設、中層部分に機械室やビジネス創発機能、高層部分に業務施設となります。
超高層ビルの高さは新宿区では東京都庁(地上48階、高さ243.40m)を抜いて最高層となる見込みです。小田急新宿駅1階には快速急行やロマンスカーのホーム、地下には各駅停車のホームがあることから、超難関な建設工事になるものと思われ、総事業費のうち、小田急電鉄および東急不動産の投資予定額は2,000億円程度とされています。
地下1階と地上1階には「交通広場」の整備が進められ、東西・南北をつなぐ歩行者ネットワークの整備、2階に小田急線新設改札の設置が行われます。また、3階、4階には交流広場、9階~14階にはスカイコリドー、駅前広場は歩道や車道の表層等の整備もなされます。
建築主は小田急電鉄、東京メトロ、東急不動産、設計は日本設計・大成建設共同企業体、施工は大成建設です。
2020年9月に内閣府の国家戦略特別区域会議、第18回東京都都市再生分科会において概要が発表され、2022年2月9日には小田急電鉄と東京メトロに加えて東急不動産も参画する共同事業者候補として選定、2022年7月15日には施工が大成建設であることが公表されています。
また、2022年10月2日に小田急百貨店本館が閉店、着工が2022年10月となり、外観デザインも以前よりコントラストが効いた色調となったほか、一部変更されています。
既存建築物の解体着手は2022年10月3日、着工は2022年10月上旬、竣工は2029年9月下旬となっています。
・小田急電鉄/東急不動産 新宿駅西口地区開発計画における新たな共同事業者参画に係るお知らせ
・内閣府 第18回 東京都都市再生分科会 資料7 都市再生特別地区(新宿駅西口地区)都市計画(素案)の概要
・小田急電鉄・東京地下鉄 新宿駅西口地区の開発計画について
→2020年8月10日投稿 (仮称) 新宿駅西口地区
→2020年9月1日投稿 (仮称) 新宿駅西口地区
→2020年9月10日投稿 (仮称) 新宿駅西口地区
→2022年7月15日投稿 (仮称) 新宿駅西口地区開発計画
→2023年1月30日投稿 新宿駅西口地区開発計画

出典:小田急電鉄/東急不動産


出典:小田急電鉄/東急不動産

出典:内閣府

出典:東京都

現地にて撮影
中層12~14階の空間構成イメージです。
ビジネス創発を促す機能を備えた貢献施設を、動線・滞留空間、賑わい施設と一体的に整備されることとなっており、「体験・発信ゾーン」、「創発ゾーン」、「情報発信機能」等の入る約5,000㎡のビジネス創発機能が入ります。

出典:内閣府
2階の「東西デッキ グランドシャフト」完成予想パースです。

出典:小田急電鉄/東急不動産
新宿駅西口地区開発計画の外観完成予想パースです。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
中低層部の断面イメージです。
新宿グランドターミナルの実現に向けた基盤整備として、駅とまちの連携を強化する重層的な歩行者ネットワークの整備やにぎわいと交流を生み出す滞留空間の整備が行われ、ほかにも国際競争力強化に資する都市機能の導入や防災機能の強化と環境負荷低減もなされます。

出典:内閣府
新宿駅西口地区開発計画の中低層部分の外観完成予想パースです。
軒天部分が木目調で和モダンな落ち着いた雰囲気とし、重層的な駅前広場と一体的な西側低層部の計画となっています。
また、新宿セントラルプラザと一体的で賑わい溢れる景観を創出する東側低層部デザインとして計画もなされているとのことです。

出典:内閣府
新たに設けられる小田急線新宿駅の改札口のイメージパースです。

出典:内閣府
新宿グランドターミナルの実現も同時に進められ、駅とまちの連携を強化さる重層的な歩行者ネットワークの整備も行われます。
現在の小田急線新宿駅を南北に結ぶモザイク通りの場所には、2階レベルと3階レベルに南北歩行者動線が新たに設けられます。

出典:内閣府
現在のモザイク通り付近には、交流広場や低層商業が整備されます。
デッキ上にはカフェテラスのような空間もできるようです。

出典:内閣府
13、14階の「ビジネス創発機能 吹き抜け」の完成予想パースです。

出典:小田急電鉄/東急不動産
東京都庁展望台から見た景観予想CGです。

出典:東京都
西武新宿駅前から見た完成予想パースです。
塔状比が良い感じのボリューム感で、外装デザインは途中階で分節していくデザインが印象的です。

出典:内閣府
新宿駅西口地区開発計画の夜景パースです。
トップの輝きが新宿の新たなランドマークのシンボルであり、象徴となりそうです。

出典:内閣府
北西側から見た既存建築物の解体除去が進む新宿駅西口地区計画地の様子です。
北側に地上8階、地下3階、1966年竣工の既存建築物「新宿地下鉄ビルディング」、南側に地上14階、地下2階、高さ59.05m、1967年竣工の既存建築物「小田急新宿駅ビル」が建っていました。
ちなみに小田急新宿駅ビルの設計は、坂倉準三建築研究所によるもので、こちらも昭和の高度成長期におけるモダニズム建築のひとつとなっていました。
2023年4月時点では既存建築物の解体、除去が進められています。

西側正面から見た既存建築物の解体除去が進む新宿駅西口地区計画地の様子です。

南西側から見た新宿駅西口地区開発計画計画地の様子です。

新宿駅西口の様子です。足場が組まれ、既存建築物の解体工事に着手されています。

北東側から見た新宿駅西口地区開発計画計画地の様子です。

小田急線新宿駅改札口から出た所です。2階に小田急線改札が新設され、直上には交流広場が設けられます。撮影時は仮囲いで覆われ、工事が始まっていました。

新宿ミロードのモザイク通りです。再開発に伴い、閉鎖されました。

新宿地下鉄ビルディングの既存建築物解体工事のお知らせです。

現地にて撮影
小田急新宿駅ビルの既存建築物解体工事のお知らせです。

現地にて撮影
2023年5月30日更新
2023年4月16日撮影
新宿駅西口地区開発計画 |
新宿駅西口地区開発計画は、東京都新宿区西新宿一丁目の小田急線新宿駅や小田急百貨店本館、新宿ミロードなどを再開発して建設される地上48階、地下5階、高さ259.00mの超高層ビルです。
都市再生特別措置法に基づく特定都市再生緊急整備地域内に位置しており、「新宿の拠点再整備方針」、「新宿グランドターミナル・デザインポリシー 2019」等の上位計画および立地特性等を踏まえ、新宿グランドターミナルの実現に向けた基盤整備や国際競争力強化に資する都市機能の導入、防災機能の強化と環境負荷低減等がなされます。
施設構成は地下に駐車場、機械室等、中低層部分に商業施設、中層部分に機械室やビジネス創発機能、高層部分に業務施設となります。
超高層ビルの高さは新宿区では東京都庁(地上48階、高さ243.40m)を抜いて最高層となる見込みです。小田急新宿駅1階には快速急行やロマンスカーのホーム、地下には各駅停車のホームがあることから、超難関な建設工事になるものと思われ、総事業費のうち、小田急電鉄および東急不動産の投資予定額は2,000億円程度とされています。
地下1階と地上1階には「交通広場」の整備が進められ、東西・南北をつなぐ歩行者ネットワークの整備、2階に小田急線新設改札の設置が行われます。また、3階、4階には交流広場、9階~14階にはスカイコリドー、駅前広場は歩道や車道の表層等の整備もなされます。
建築主は小田急電鉄、東京メトロ、東急不動産、設計は日本設計・大成建設共同企業体、施工は大成建設です。
2020年9月に内閣府の国家戦略特別区域会議、第18回東京都都市再生分科会において概要が発表され、2022年2月9日には小田急電鉄と東京メトロに加えて東急不動産も参画する共同事業者候補として選定、2022年7月15日には施工が大成建設であることが公表されています。
また、2022年10月2日に小田急百貨店本館が閉店、着工が2022年10月となり、外観デザインも以前よりコントラストが効いた色調となったほか、一部変更されています。
既存建築物の解体着手は2022年10月3日、着工は2022年10月上旬、竣工は2029年9月下旬となっています。
参考資料、引用元
・小田急電鉄/東急不動産 新宿駅西口地区開発計画における新たな共同事業者参画に係るお知らせ
・内閣府 第18回 東京都都市再生分科会 資料7 都市再生特別地区(新宿駅西口地区)都市計画(素案)の概要
・小田急電鉄・東京地下鉄 新宿駅西口地区の開発計画について
過去の記事
→2020年8月10日投稿 (仮称) 新宿駅西口地区
→2020年9月1日投稿 (仮称) 新宿駅西口地区
→2020年9月10日投稿 (仮称) 新宿駅西口地区
→2022年7月15日投稿 (仮称) 新宿駅西口地区開発計画
→2023年1月30日投稿 新宿駅西口地区開発計画

出典:小田急電鉄/東急不動産
概要
名称 | 新宿駅西口地区開発計画 |
計画名 | (仮称) 新宿駅西口地区/新宿駅西口地区開発計画 |
name | Shinjuku Station West Exit District Development Plan |
中文名 | 新宿站西口地区发展计划 |
所在地 | 東京都新宿区西新宿一丁目1番の一部 |
用途 | 商業施設、オフィス、駅施設 |
階数 | 地上48階、地下5階 |
高さ | 259.00m |
構造 | 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 | パイルドラフト基礎(地中連続壁・杭と直接基礎の併用基礎) |
敷地面積 | 15,718.98㎡ |
建築面積 | 15,700.00㎡ |
延床面積 | 278,900.00㎡ |
着工 | 2022年10月上旬 (解体着手:2022年10月3日) |
竣工 | 2029年9月下旬 |
建築主 | 小田急電鉄、東京メトロ、東急不動産 |
設計 | 日本設計・大成建設共同企業体 |
施工 | 大成建設 |
最寄駅 | 新宿、新宿西口、都庁前、西新宿 |
建築計画の概要板

位置図
区域図

出典:小田急電鉄/東急不動産
配置図

出典:内閣府
断面図

出典:東京都
イメージパース

現地にて撮影
施設構成・イメージ
中層12~14階の空間構成イメージです。
ビジネス創発を促す機能を備えた貢献施設を、動線・滞留空間、賑わい施設と一体的に整備されることとなっており、「体験・発信ゾーン」、「創発ゾーン」、「情報発信機能」等の入る約5,000㎡のビジネス創発機能が入ります。

出典:内閣府
2階の「東西デッキ グランドシャフト」完成予想パースです。

出典:小田急電鉄/東急不動産
新宿駅西口地区開発計画の外観完成予想パースです。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
中低層部の断面イメージです。
新宿グランドターミナルの実現に向けた基盤整備として、駅とまちの連携を強化する重層的な歩行者ネットワークの整備やにぎわいと交流を生み出す滞留空間の整備が行われ、ほかにも国際競争力強化に資する都市機能の導入や防災機能の強化と環境負荷低減もなされます。

出典:内閣府
新宿駅西口地区開発計画の中低層部分の外観完成予想パースです。
軒天部分が木目調で和モダンな落ち着いた雰囲気とし、重層的な駅前広場と一体的な西側低層部の計画となっています。
また、新宿セントラルプラザと一体的で賑わい溢れる景観を創出する東側低層部デザインとして計画もなされているとのことです。

出典:内閣府
新たに設けられる小田急線新宿駅の改札口のイメージパースです。

出典:内閣府
新宿グランドターミナルの実現も同時に進められ、駅とまちの連携を強化さる重層的な歩行者ネットワークの整備も行われます。
現在の小田急線新宿駅を南北に結ぶモザイク通りの場所には、2階レベルと3階レベルに南北歩行者動線が新たに設けられます。

出典:内閣府
現在のモザイク通り付近には、交流広場や低層商業が整備されます。
デッキ上にはカフェテラスのような空間もできるようです。

出典:内閣府
13、14階の「ビジネス創発機能 吹き抜け」の完成予想パースです。

出典:小田急電鉄/東急不動産
東京都庁展望台から見た景観予想CGです。

出典:東京都
西武新宿駅前から見た完成予想パースです。
塔状比が良い感じのボリューム感で、外装デザインは途中階で分節していくデザインが印象的です。

出典:内閣府
新宿駅西口地区開発計画の夜景パースです。
トップの輝きが新宿の新たなランドマークのシンボルであり、象徴となりそうです。

出典:内閣府
2023年4月既存建築物解体状況
北西側から見た既存建築物の解体除去が進む新宿駅西口地区計画地の様子です。
北側に地上8階、地下3階、1966年竣工の既存建築物「新宿地下鉄ビルディング」、南側に地上14階、地下2階、高さ59.05m、1967年竣工の既存建築物「小田急新宿駅ビル」が建っていました。
ちなみに小田急新宿駅ビルの設計は、坂倉準三建築研究所によるもので、こちらも昭和の高度成長期におけるモダニズム建築のひとつとなっていました。
2023年4月時点では既存建築物の解体、除去が進められています。

西側正面から見た既存建築物の解体除去が進む新宿駅西口地区計画地の様子です。

南西側から見た新宿駅西口地区開発計画計画地の様子です。

新宿駅西口の様子です。足場が組まれ、既存建築物の解体工事に着手されています。

北東側から見た新宿駅西口地区開発計画計画地の様子です。

小田急線新宿駅改札口から出た所です。2階に小田急線改札が新設され、直上には交流広場が設けられます。撮影時は仮囲いで覆われ、工事が始まっていました。

新宿ミロードのモザイク通りです。再開発に伴い、閉鎖されました。

新宿地下鉄ビルディングの既存建築物解体工事のお知らせです。

現地にて撮影
小田急新宿駅ビルの既存建築物解体工事のお知らせです。

現地にて撮影
2023年5月30日更新
2023年4月16日撮影