2023/06/16
(仮称)内神田一丁目計画 |
(仮称)内神田一丁目計画は、東京都千代田区内神田で建設中の地上26階、地下3階、高さ128.00mの超高層ビルです。
開発区域は、外堀通りに隣接した日本橋川北側のコープビルと日立鎌倉橋ビル跡地に位置しており、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を行うとともに、神田・大手町エリアの回遊性向上と東京の国際競争力の強化及び地域の防災性向上を図ることを目的として再開発事業が進められています。
また、国家戦略特別区域の都市計画建築物等整備事業に認定されており、オフィスをメインとして店舗やビジネス支援施設が入るほか、広場1号、広場2号、歩道状空地の整備、災害時の帰宅困難者の一時滞留場所にも対応する約1,000㎡の交流広場整備、日本橋川には人道橋や防災船着場の設置や護岸修景などがなされます。
フロア構成は、地下に駐車場、1~4階に店舗、貢献施設、共用部、5~26階に事務所となり、2、3、4階には、ビジネスサポート機能を有するオフィススペースの整備に加え、アグリ・フード分野のビジネス・産業支援機能の整備も行われます。
低層部分に入る貢献施設は、「食」や「農」に関する分野の企業活動支援及び企業交流促進のためのビジネス・産業支援施設として機能します。更に大手町エリアのエネルギーネットワークを神田エリアに延伸するため、地域冷暖房施設の洞道を整備し、神田・大手町エリア全体の環境負荷低減を目指すものとされています。
オフィスの環境性能には、Low-E 複層ガラスの採用や熱源としてもDHC の冷水・温水を受け入れることなどから、「ZEB Ready(事務所部分)」認証を取得しています。
また、5~25 階のリフレッシュコーナーの露出天井仕上げに MEC Industryの新木質建材「MI デッキ」を使用、さらに1階オフィスエントランスホールの壁・天井仕上げにも木材パネルを利用しており、木材利用促進がなされています。
建築主は三菱地所、設計は三菱地所設計、施工は大成建設です。
解体着手は2021年4月15日、着工は2022年5月、 竣工は2025年12月31日となっています。
参考資料、引用元
・(仮称)内神田一丁目計画 公式サイト
・内閣府/首相官邸 都市再生特別地区 (内神田一丁目地区)都市計画(素案)の概要
・東京都 内神田一丁目地区第一種市街地再開発事業の施行を認可
過去の記事
→2019年11月18日投稿 (仮称)内神田一丁目プロジェクト
→2021年4月7日投稿 内神田一丁目地区第一種市街地再開発事業
→2022年3月15日投稿 (仮称)内神田一丁目計画
→2022年10月21日投稿 (仮称)内神田一丁目計画

出典:(仮称)内神田一丁目計画 公式サイト
概要
名称 | (仮称)内神田一丁目計画 |
計画名 | 内神田一丁目地区第一種市街地再開発事業、(仮称)内神田一丁目プロジェクト、(仮称)内神田一丁目計画 |
name | (Tentative name) Uchikanda 1-chome plan |
中文名 | (暂定名)内神田一丁目计划 |
所在地 | 東京都千代田区内神田1丁目1番12番、14番 |
用途 | 事務所、店舗、ビジネス支援施設、駐車場 他 |
階数 | 地上26階、地下3階 |
高さ | 128.00m |
構造 | 鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 | 直接基礎 |
敷地面積 | 5,105.70㎡ |
建築面積 | 3,350.00㎡ |
延床面積 | 85,400.00㎡ |
着工 | 2022年5月(現地概要板:2022年5月) 解体着手:2021年4月15日 |
竣工 | 2025年12月31日 |
建築主 | 三菱地所 |
設計 | 三菱地所設計 |
施工 | 大成建設 |
最寄駅 | 大手町、神田、東京 |
建築計画の概要板

位置図
区域図

出典:内閣府
配置図

出典:内閣府
断面図

出典:内閣府
イメージパース

出典:内閣府
施設構成・イメージ
(仮称)内神田一丁目計画の完成予想パースです。

出典:三菱地所
「人道橋」の完成予想パースです。

出典:三菱地所
人道橋、船着場の完成予想パースです。

出典:(仮称)内神田一丁目計画 公式サイト
人道橋、船着場の夜景完成予想パースです。

出典:(仮称)内神田一丁目計画 公式サイト
日本橋川に整備される「水辺広場」や「船着場」、観光機能等のイメージパースです。

出典:内閣府
「防災船着場」のイメージパースです。
日本橋川に設置する防災船着場では、大手町エリアの医療施設等をはじめ、様々な人・物資・情報
の連携をすることにより、神田エリアの防災拠点として地域防災性の向上を図るものとされています。

出典:三菱地所
「水辺広場」と「船着場」の断面パースです。
水辺広場から一段下がったところに船着場が設けられ、観光・アフターMICE 等のコンテンツとして舟運を活用する考えとなっています。

出典:内閣府
(仮称)内神田一丁目計画の低層部分の完成予想パースです。
低層部分は高層部分と軒が大きく飛び出し、斜め方向の柱で高層部分を支えるという大胆なデザインとなります。
また、スキップフロアのようにテラスが高くなっていくのが特徴的です。

出典:内閣府
(仮称)内神田一丁目計画により、神田エリアと大手町エリアの結節点となる交流広場の整備や、無電柱化等による歩行者ネットワークの強化が行われます。
具体的には、約1,000㎡の「交流広場」の整備により、大手町仲通り延長部の人道橋と連続し、神田側と大手町側双方の視認性を高める計画となっています。
また、交流広場を活用した地域イベント等の開催やオープンカフェ等による賑わいの創出、人道橋と一体的な夜間のライトアップ等による演出を行うものとされています。

出典:内閣府
大手町仲通り側から見た(仮称)内神田一丁目計画の低層部分の完成予想パースです。
通りからアイストップとなる部分を緑化し、緑の軸を強化する計画となっています。

出典:内閣府
人道橋から繋がる広場は、祭り等のイベントに利用できる賑わいの空間として整備するほか、日本橋川沿いの親水空間は、船着場・店舗・貢献施設と一体的に賑わう場として整備するものとされています。
北西側の広場は、ゲートツリーや足元植栽によって良好な沿道景観をつくり、北側道路沿いは、賑わいを表出する店舗と並木植樹により良好な沿道景観が創出されます。

出典:内閣府
内観完成予想パースです。

出典:(仮称)内神田一丁目計画 公式サイト
2023年5月建設状況
北東側から見た建設中の(仮称)内神田一丁目計画の様子です。2023年5月時点では基礎工事が進められていました。

北側正面から見た建設中の(仮称)内神田一丁目計画の様子です。南側の日本橋川までは、大丸有の超高層ビル群が続いていますが、日本橋川を境にして中高層の雑居ビル群に景観が一気に変わります。
(仮称)内神田一丁目計画が建設されることにより、丸の内の超高層ビル群が日本橋川を超え、北側にも拡大することになります。

北西側から見た建設中の(仮称)内神田一丁目計画の様子です。

南東側から見た建設中の(仮称)内神田一丁目計画の様子です。

2023年6月16日更新
2023年5月3日撮影