2023/06/25
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六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業は、東京都港区六本木五丁目、六本木六丁目、麻布十番一丁目各地内で計画されている大規模再開発事業で、地上66階、地下8階、高さ327mの超高層ビル、地上70階、地下5階、高さ288mの超高層タワーマンションなどから構成される大規模複合施設です。第2六本木ヒルズとも呼ばれている当該再開発事業の再開発区域は、東京メトロ日比谷線、都営大江戸線「六本木」駅南側、六本木ヒルズ東側一帯約10.1haに位置しています。駅及び交差点に十分な滞留空間がないほか、駅間の連絡通路のバリアフリー非対応、各種公共交通の乗降場が点在しており利便性が低いこと、高低差のある地形により急勾配が存在すること、自動車交通環境の容量不足といった課題があります。
施設構成は、A-1街区に事務所、ホテル、店舗、展望施設、集会場、劇場、駐車場 等、A-2街区に寺院 等、A-3街区に教会 等、B街区に共同住宅、店舗、事務所、駐車場 等、C街区に学校 等、D街区に集会場、宿泊施設 等(既存建物)、E街区に共同住宅、店舗、駐車場 等となっています。また、東京メトロ日比谷線、都営大江戸線「六本木」駅南側には地下鉄駅接続通路、駅まち広場、交通結節広場が整備され、地下1階に六本木駅と環状3号線を、地上1階に外苑東通りと環状3号線をバリアフリーでつなぐ歩行者通路が整備されます。更に高低差が約10mある地区幹線道路と区画道路2号をバリアフリーでつなぐ、緑豊かな東西貫通通路となる歩行者通路も整備されます。
施設機能としては、六本木の特性を活かした文化、交流(MICE)、都市観光、エンターテインメント、宿泊機能の整備がなされます。A-1街区の高層階には、文化展望施設も入り、展望機能の導入も行われるほか、B街区のタワーマンションには外国人就業者や居住者に対応する国際水準の居住機能が整備されます。
環境性能面では、低層部に約16,000㎡に及ぶ立体的な屋上庭園「都心の森」の整備、太陽光発電や高効率機器の導入、高性能Low-Eガラスの採用、街区全体の水循環、地中熱利用などが挙げられており、環境負荷低減に向けた取り組みも行われます。
建築主は六本木五丁目西地区市街地再開発準備組合、事業協力者は森ビル、住友不動産です。着工は2025年度、竣工は2030年度となっています。日本国内では、あべのハルカス、麻布台ヒルズ 森JPタワー、東京トーチ トーチタワーに次いで4番目のスーパートールとなります。
・六本木五丁目西地区に係る開発計画 WEB 説明動画

北西側から見た六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業A-1街区計画地の様子です。A-1街区には事務所、ホテル、店舗、展望施設、集会場、劇場、駐車場から構成される地上66階、地下8階、高さ327mの超高層ビルが建設されます。

北東側から見た六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業A-1街区計画地の様子です。北東側には「六本木共同ビル(ロアビル)」が建っていますが、既に仮囲いで覆われており、間もなく解体に着手されるものと思われます。

六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業A-1街区計画地北東側の交差点からは、地上64階、地下5階、高さ325.20mの「麻布台ヒルズ 森JPタワー」と高さ333mの「東京タワー」が見えました。六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業A-1街区に建設される超高層ビルは、地上66階、地下8階、高さ327mとなるため、麻布台ヒルズ 森JPタワーよりも高くなります。
また、東京都内で4番目に高い超高層建築物となり、超高層ビルとしては都内では2番目に高くなります。
→超高層ビル・都市開発研究所 超高層ビルリスト 東京都

六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業A-1街区計画地の東側は、大半が駐車場として活用されていました。

駐車場の奥には「六本木ヒルズ」が建っています。 地上54階、地下6階、高さ238.05mの六本木ヒルズも完成から既に20年が経過しています。

南東側から見た六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業A-1街区計画地の様子です。

六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業 A-3街区計画地付近の様子です。現在は「鳥居坂教会」があり、再開発後も教会となります。

六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業 C街区計画地付近の様子です。現在は「東洋英和女学院小学部」、「東洋英和幼稚園」があり、再開発後も用途は学校とされているため、東洋英和の教育施設となるものと思われます。

六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業 D街区計画地付近の様子です。
1952年に樺山愛輔、高木八尺や松本重治といった知識人を中心に、ロックフェラー財団をはじめとする内外の諸団体や個人からの支援により設立され、前川國男、坂倉準三、吉村順三による設計で1955年に竣工した「国際文化会館」がそのまま活用されます。

北西側から見た六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業E街区計画地の様子です。E街区には地上9階、地下3階の共同住宅、店舗、駐車場が建設されます。

南西側から見た六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業B街区計画地の様子です。B街区には共同住宅、店舗、事務所、駐車場 等からなる地上70階、地下5階、高さ288mの超高層タワーマンションが建設されます。

EXけやき坂ビル跡地の駐車場は再開発区域外となります。

南西側から見た六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業B街区計画地の様子です。B街区の敷地はEXけやき坂ビル跡地の駐車場を挟むような形でコの字型をしており、超高層タワーマンションが建設されるのは北側になります。

北西側から見た六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業A-1街区計画地の様子です。

六本木ヒルズ展望台から見た六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業計画地の様子です。

六本木ヒルズ展望台から見ると、麻布台ヒルズや東京タワーの両側に超高層ビルが建ち並ぶことになりそうです。

2023年6月25日更新
2023年6月11日撮影
六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業 |
六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業は、東京都港区六本木五丁目、六本木六丁目、麻布十番一丁目各地内で計画されている大規模再開発事業で、地上66階、地下8階、高さ327mの超高層ビル、地上70階、地下5階、高さ288mの超高層タワーマンションなどから構成される大規模複合施設です。第2六本木ヒルズとも呼ばれている当該再開発事業の再開発区域は、東京メトロ日比谷線、都営大江戸線「六本木」駅南側、六本木ヒルズ東側一帯約10.1haに位置しています。駅及び交差点に十分な滞留空間がないほか、駅間の連絡通路のバリアフリー非対応、各種公共交通の乗降場が点在しており利便性が低いこと、高低差のある地形により急勾配が存在すること、自動車交通環境の容量不足といった課題があります。
施設構成は、A-1街区に事務所、ホテル、店舗、展望施設、集会場、劇場、駐車場 等、A-2街区に寺院 等、A-3街区に教会 等、B街区に共同住宅、店舗、事務所、駐車場 等、C街区に学校 等、D街区に集会場、宿泊施設 等(既存建物)、E街区に共同住宅、店舗、駐車場 等となっています。また、東京メトロ日比谷線、都営大江戸線「六本木」駅南側には地下鉄駅接続通路、駅まち広場、交通結節広場が整備され、地下1階に六本木駅と環状3号線を、地上1階に外苑東通りと環状3号線をバリアフリーでつなぐ歩行者通路が整備されます。更に高低差が約10mある地区幹線道路と区画道路2号をバリアフリーでつなぐ、緑豊かな東西貫通通路となる歩行者通路も整備されます。
施設機能としては、六本木の特性を活かした文化、交流(MICE)、都市観光、エンターテインメント、宿泊機能の整備がなされます。A-1街区の高層階には、文化展望施設も入り、展望機能の導入も行われるほか、B街区のタワーマンションには外国人就業者や居住者に対応する国際水準の居住機能が整備されます。
環境性能面では、低層部に約16,000㎡に及ぶ立体的な屋上庭園「都心の森」の整備、太陽光発電や高効率機器の導入、高性能Low-Eガラスの採用、街区全体の水循環、地中熱利用などが挙げられており、環境負荷低減に向けた取り組みも行われます。
建築主は六本木五丁目西地区市街地再開発準備組合、事業協力者は森ビル、住友不動産です。着工は2025年度、竣工は2030年度となっています。日本国内では、あべのハルカス、麻布台ヒルズ 森JPタワー、東京トーチ トーチタワーに次いで4番目のスーパートールとなります。
参考資料、引用元
・六本木五丁目西地区に係る開発計画 WEB 説明動画

概要
名称 | 六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業 |
計画名 | 六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業 |
name | Roppongi 5-chome West District Type 1 Urban Redevelopment Project |
中文名 | 六本木五丁目西区1型城市再开发项目 |
所在地 | 東京都港区六本木五丁目、六本木六丁目、麻布十番一丁目各地内 |
用途 | A-1街区:事務所、ホテル、店舗、展望施設、集会場、劇場、駐車場 等 A-2街区:寺院 等 A-3街区:教会 等 B街区:共同住宅、店舗、事務所、駐車場 等 C街区:学校 等 D街区:集会場、宿泊施設 等(既存建物) E街区:共同住宅、店舗、駐車場 等 |
階数 | A-1街区:地上66階、地下8階 A-2街区:地上3階 A-3街区:地上3階、地下1階 B街区:地上70階、地下5階 C街区:地上6階 D街区:地上3階、地下1階 E街区:地上9階、地下3階 |
高さ | A-1街区:327m A-2街区:20m A-3街区:20m B街区:288m C街区:35m D街区:35m E街区:35m |
構造 | --- |
基礎工法 | --- |
総戸数 | --- |
客室数 | --- |
敷地面積 | 区域面積:約10.1ha 約79,630㎡ A-1街区:約38,600㎡ A-2街区:約680㎡ A-3街区:約1,010㎡ B街区:約14,400㎡ C街区:約11,300㎡ D街区:約8,740㎡ E街区:約4,000㎡ |
建築面積 | --- |
延床面積 | 約1,086,600㎡ A-1街区:約794,500㎡ A-2街区:約1,000㎡ A-3街区:約1,400㎡ B街区:約239,100㎡ C街区:約16,900㎡ D街区:約4,500㎡ E街区:約29,200㎡ |
着工 | 2025年度 |
竣工 | 2030年度 |
建築主 | 六本木五丁目西地区市街地再開発準備組合 事業協力者:森ビル、住友不動産 |
設計 | --- |
施工 | --- |
最寄駅 | 六本木、麻布十番、六本木一丁目 |
位置図
現地状況
北西側から見た六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業A-1街区計画地の様子です。A-1街区には事務所、ホテル、店舗、展望施設、集会場、劇場、駐車場から構成される地上66階、地下8階、高さ327mの超高層ビルが建設されます。

北東側から見た六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業A-1街区計画地の様子です。北東側には「六本木共同ビル(ロアビル)」が建っていますが、既に仮囲いで覆われており、間もなく解体に着手されるものと思われます。

六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業A-1街区計画地北東側の交差点からは、地上64階、地下5階、高さ325.20mの「麻布台ヒルズ 森JPタワー」と高さ333mの「東京タワー」が見えました。六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業A-1街区に建設される超高層ビルは、地上66階、地下8階、高さ327mとなるため、麻布台ヒルズ 森JPタワーよりも高くなります。
また、東京都内で4番目に高い超高層建築物となり、超高層ビルとしては都内では2番目に高くなります。
→超高層ビル・都市開発研究所 超高層ビルリスト 東京都

六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業A-1街区計画地の東側は、大半が駐車場として活用されていました。

駐車場の奥には「六本木ヒルズ」が建っています。 地上54階、地下6階、高さ238.05mの六本木ヒルズも完成から既に20年が経過しています。

南東側から見た六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業A-1街区計画地の様子です。

六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業 A-3街区計画地付近の様子です。現在は「鳥居坂教会」があり、再開発後も教会となります。

六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業 C街区計画地付近の様子です。現在は「東洋英和女学院小学部」、「東洋英和幼稚園」があり、再開発後も用途は学校とされているため、東洋英和の教育施設となるものと思われます。

六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業 D街区計画地付近の様子です。
1952年に樺山愛輔、高木八尺や松本重治といった知識人を中心に、ロックフェラー財団をはじめとする内外の諸団体や個人からの支援により設立され、前川國男、坂倉準三、吉村順三による設計で1955年に竣工した「国際文化会館」がそのまま活用されます。

北西側から見た六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業E街区計画地の様子です。E街区には地上9階、地下3階の共同住宅、店舗、駐車場が建設されます。

南西側から見た六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業B街区計画地の様子です。B街区には共同住宅、店舗、事務所、駐車場 等からなる地上70階、地下5階、高さ288mの超高層タワーマンションが建設されます。

EXけやき坂ビル跡地の駐車場は再開発区域外となります。

南西側から見た六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業B街区計画地の様子です。B街区の敷地はEXけやき坂ビル跡地の駐車場を挟むような形でコの字型をしており、超高層タワーマンションが建設されるのは北側になります。

北西側から見た六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業A-1街区計画地の様子です。

六本木ヒルズ展望台から見た六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業計画地の様子です。

六本木ヒルズ展望台から見ると、麻布台ヒルズや東京タワーの両側に超高層ビルが建ち並ぶことになりそうです。

2023年6月25日更新
2023年6月11日撮影