2023/07/23
横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE) |
横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)は、神奈川県横浜市西区みなとみらいで建設中の地上30階、地下1階、高さ161mのウエストタワー、地上16階、地下1階、高さ90mのイーストタワーからなる超高層ツインビルです。
立地は、みなとみらい21中央地区に位置しており、都心や国際空港へのアクセス性の良さ等から、近年、様々な企業の研究開発拠点やグローバル企業の本社などの集積が進んでいる地域です。
国際ビジネス拠点に相応しい競争力のある大規模業務機能を持つオフィスやホテル、商業施設を整備することにより、まち全体のにぎわいを創出するほか、隣接街区からのペデストリアンデッキを延伸して事業区域内に引込み、既設歩道橋を撤去・新設し接続することで、観光客を含む様々な人々の歩行者ネットワークを向上させることを目的として開発が進められています。
街区名称は、「ヒト・モノ・コトが調和・共鳴(Symphony)し、すべての来街者にとっての新たな価値を創出し、発信する舞台(Stage)を提供する」という想いを込めて、「横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)」となりました。
施設構成は、横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE) ウエストタワーの地上1階に駐車場、店舗、オープンアトリウム、2階~3階に店舗、4階に全体共用、5階~24階にオフィス、25階に全体共用、26階~30階にホテル「京急EXホテル」、横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE) イーストタワーの1階に店舗、オープンアトリウム、駐車場、2階に店舗、3階にオフィス、店舗、オープンイノベーションスペース、4階に全体共用、5階~15階にオフィスとなります。
歩行者ネットワークとしてみなとみらい21中央地区の拠点となる駅や施設を結び、「グランモール軸」と「キング軸」が交差する結節点に位置していることから、ペデストリアンデッキをグランモール軸と直結させ、横浜駅からランドマークタワーなどの建つみなとみらい駅方面までデッキと歩行者専用道路を通じてアクセスできるようになります。また、「グランモールストリート」、大屋根や屋外ステージを備えた「グランモールプラザ」、ヤマハのブランド発信拠点と一体利用が可能な「ゲートプラザ」、「キングプラザ」などのオープンスペースも確保されたアクティビティフロアも整備されます。
ウエストタワーオフィススペックは基準階面積1,000.0坪(3,305.79㎡)、基準天井高2,800mm、基準床荷重500kg/㎡、イーストタワーのオフィススペックは基準階面積2,796㎡(約845坪)となっています。また、環境性能面では、熱負荷を低減する外皮性能(ダブルスキン・ルーバー)と空調機容量の最適化、蓄熱槽による地域冷暖房(DHC)供給エリアの負荷平準化、コージェネレーションシステム(CGS)などの採用がなされており、ZEB Ready認証(オフィス部分)の取得、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の建築物全体評価で最高ランクである星5つ、CASBEE横浜Sランク相当となっています。
ホテルは、京急グループの新築では初出店となる「京急EXホテル」となり、全室20㎡以上の客室が全150室入ります。
建築主は大林組、京浜急行電鉄、日鉄興和不動産、ヤマハ、みなとみらい53EAST合同会社(大林組出資の特定目的会社)、設計、施工は大林組です。着工は2021年4月1日、竣工は2024年3月31日となっています。
参考資料、引用元
・大林組/京浜急行電鉄/日鉄興和不動産/ヤマハ/みなとみらい53EAST合同会社 みなとみらい21中央地区53街区開発事業の街区名称を『横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)』 に決定~ みなとみらい21中央地区初のZEB Ready認証(オフィス部分)を取得 ~
・大林組/京浜急行電鉄/日鉄興和不動産/ヤマハ/みなとみらい53EAST合同会社「みなとみらい21中央地区53街区」が着工 ~みなとみらいを象徴する新たな拠点として2024年3月末に誕生予定~
・大林組「みなとみらい21中央地区53街区」の事業予定者に選定されました 延べ面積約18万m²の大規模複合ビルを開発
・横浜市 みなとみらい21中央地区53街区の事業予定者を決定しました
・横浜市 みなとみらい21地区53街区の開発事業が、国土交通大臣の民間都市再生事業計画の認定を受けました
・横浜市 第56回横浜市都市美対策審議会景観審査部会議事録 議事1
・国土交通省 民間都市再生事業計画((仮称)みなとみらい21中央地区53街区開発計画)を認定 ~高品質なオフィスやホテルを整備し、国際競争力を強化~
過去の記事
→2019年4月20日投稿 みなとみらい21中央地区53街区
→2019年11月4日投稿 みなとみらい21中央地区53街区
→2021年5月7日投稿 みなとみらい21中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクト
→2022年6月19日投稿 みなとみらい21中央地区53街区開発事業/(仮称)MM53街区プロジェクト

概要
名称 | 横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE) |
計画名 | みなとみらい21中央地区53街区、みなとみらい 21 中央地区53街区開発事業、(仮称)MM53街区プロジェクト |
name | YOKOHAMA SYMPHOSTAGE |
中文名 | 横滨交响舞台 |
所在地 | 神奈川県横浜市西区みなとみらい五丁目1番1 |
用途 | 事務所、店舗、ホテル、自動車車庫 ウエストタワー:事務所、店舗、ホテル、駐車場 イーストタワー:事務所、店舗、駐車場 |
階数 | ウエストタワー:地上30階、地下1階 イーストタワー:地上16階、地下1階 |
高さ | ウエストタワー:161m (ニュースリリース:158m/都市景観形成行為のお知らせ:158.033m) イーストタワー:90m |
構造 | 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 | 杭基礎 |
客室数 | 150室 |
敷地面積 | 20,620.58㎡ |
建築面積 | 14,500㎡ |
延床面積 | 183,132.29㎡ (現地概要板:183,000㎡) |
着工 | 2021年4月1日 |
竣工 | 2024年3月31日 |
建築主 | 大林組、京浜急行電鉄、日鉄興和不動産、ヤマハ、みなとみらい53EAST合同会社(大林組出資の特定目的会社) |
設計 | 大林組 |
施工 | 大林組 |
最寄駅 | 新高島、横浜 |
建築計画の概要板

位置図
区域図

出典:大林組/京浜急行電鉄/日鉄興和不動産/ヤマハ/みなとみらい53EAST合同会社
配置図

現地にて撮影
断面図

出典:大林組/京浜急行電鉄/日鉄興和不動産/ヤマハ/みなとみらい53EAST合同会社
施設構成
▼横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE) ウエストタワー
・地上1階:駐車場、店舗、オープンアトリウム
・2階~3階:店舗
・4階:全体共用
・5階~24階:オフィス
・25階:全体共用
・26階~30階:ホテル「京急EXホテル」
▼横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE) イーストタワー
・1階:店舗、オープンアトリウム、駐車場
・2階:店舗
・3階:オフィス、店舗、オープンイノベーションスペース
・4階:全体共用
・5階~15階:オフィス
イメージパース

出典:横浜市
施設構成・イメージ
横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE) ウエストタワー完成予想パースです。
外観意匠は、縦フィンやスリットなどが採用されたリズミカルな分節デザインとなっています。

出典:横浜市
みなとみらい大通りから見た横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)の夜景パースです。

出典:横浜市
横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)の低層部分完成予想パースです。

出典:横浜市
南側、グランモール軸から見た横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)の完成予想パースです。

出典:横浜市
南側、グランモール軸から見た横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)の夜景パースです。

出典:横浜市
大屋根や屋外ステージを備えた「グランモールプラザ」の完成予想パースです。

出典:横浜市
このようにガラスの大屋根で覆われ、明るく開放的な空間となります。

出典:横浜市
ペデストリアンデッキの引込みイメージパースです。
低層部には、みなとみらい21中央地区の骨格となる都市軸やコモンスペースに沿って、オフィスワーカーのサポート店舗を中心に、商業施設が入ります。また、音や音楽を通じた文化をヤマハのコンテンツによって提供することとなっており、ヤマハのブランド発信拠点も入るものとされています。

出典:大林組/京浜急行電鉄/日鉄興和不動産/ヤマハ/みなとみらい53EAST合同会社
大階段・ゲートプラザのイメージパースです。
ウエストタワー、イーストタワーの主要な出入口前や店舗の前には、人々が自由に利用・通行できる「ランブリング(気ままなぶらぶら歩き)」をコンセプトにしたコモンスペース(広場状空地)が設けられます。
こちらのコモンスペースには屋外ステージ、大屋根、大階段といった仕掛けを効果的に配置し、音楽を中心としたイベントやアウトドアオフィスといったシーンでの活用を想定しているとのことです。

出典:大林組/京浜急行電鉄/日鉄興和不動産/ヤマハ/みなとみらい53EAST合同会社
横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)低層部のイメージです。

出典:大林組/京浜急行電鉄/日鉄興和不動産/ヤマハ/みなとみらい53EAST合同会社
横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)の夜景鳥瞰パースです。

出典:横浜市
「2階グランモールプラザ」の完成予想パースです。

出典:大林組/京浜急行電鉄/日鉄興和不動産/ヤマハ/みなとみらい53EAST合同会社
「スカイプラザ」の完成予想パースです。

出典:大林組/京浜急行電鉄/日鉄興和不動産/ヤマハ/みなとみらい53EAST合同会社
「1階ゲートプラザ」の完成予想パースです。

出典:大林組/京浜急行電鉄/日鉄興和不動産/ヤマハ/みなとみらい53EAST合同会社
「イーストタワー・自然の風を窓から取り込める会議室」の完成予想パースです。

出典:大林組/京浜急行電鉄/日鉄興和不動産/ヤマハ/みなとみらい53EAST合同会社
2023年7月建設状況
横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE) ウエストタワー
北西側から見た建設中の横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)の様子です。
2023年7月時点では既に上棟しており、後施工部分の低層部分の施工が進められていたほか、タワークレーンの撤去も進められていました。

北西側から見た建設中の横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)の低層部分の様子です。

南西側から見た建設中の横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)の様子です。

セットバックした26階~30階には、ホテル「京急EXホテル」が入っています。

南西側から見た建設中の横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)の低層部分の様子です。

南東側から見た建設中の横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)の様子です。

北側から見た建設中の横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)の様子です。

高層部分には「YAMAHA」のロゴが設置されています。

横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE) イーストタワー
南西側から見た建設中の横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE) イーストタワーの様子です。

西側から見た建設中の横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE) イーストタワーの様子です。

北東側から見た建設中の横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE) イーストタワーの様子です。

南東側から見た建設中の横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE) イーストタワーの様子です。

少し離れた場所から見た建設中の横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE) の様子です。一面緑の空き地だったみなとみらいにガラスの箱ができていました。

高島中央公園から見た建設中の横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE) の様子です。

グランモール軸から見た建設中の横浜シンフォステージ (YOKOHAMA SYMPHOSTAGE) の様子です。

2023年7月23日更新
2023年7月2日撮影