2023/07/19
HOME>建設中/計画中リスト>東京都中央区
八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業は、東京都中央区八重洲一丁目で建設中の地上44階、地下3階、高さ約217mの超高層ビルです。再開発区域は、南側を永代通り、西側を外堀通り、北側を日本橋川に囲まれた一帯に位置しており、既存建築物には1977年1月竣工、地上21階、高さ106.56mの超高層ビル「新呉服橋ビル」や1954年10月竣工、地上8階の「TGビルディング」などが建ち並んでいます。
再開発事業による土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図り、日本橋川沿いの水辺再生と歩行者ネットワークの整備や国際競争力の強化に資する金融拠点の形成、環境負荷低減と防災対応力強化がなされます。
施設構成は、地下に駐車場・機械室等、地下~低層部分にかけて店舗、低層部分に高度金融人材サポート施設、事務所ロビー、事務所、機械室、中層部分に宿泊施設、高層部分に事務所が入ります。また、「呉服橋交差点」の地下延長約130mの区間に地下歩行者通路を整備し、東京メトロ「日本橋」駅~「茅場町」駅の地下通路を大手町・丸の内側と接続させるほか、内閣府国家戦略特区資料には地下に地域冷暖房施設やコージェネレーションシステムの設置、日本橋川に面した北街区に交流広場や店舗などからなる日本橋川沿いの水辺空間の整備が掲げられています。
建築主は八重洲一丁目北地区市街地再開発組合、事業協力者は東京建物、大成建設、特定業務代行者は東京建物、東京ガス不動産、明治安田生命保険、大成建設、コンサルタントは日本設計です。
2019年4月24日に内閣府国家戦略特区 第15回 東京都都市再生分科会にて計画の詳細が判明し、2021年11月29日に八重洲一丁目北地区市街地再開発組合の設立が認可されています。着工は南街区が2024年度、北街区が2031年度、竣工は南街区が2029年度、北街区が2032年度となっています。
・内閣府 国家戦略特区 資料1 都市再生特別地区(八重洲一丁目北地区)都市計画の概要
・東京都 八重洲一丁目北地区市街地再開発組合の設立を認可します
・東京建物 東京駅日本橋口至近の日本橋川沿いエリアに大規模複合施設を整備「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立認可のお知らせ
→2019年1月12日投稿 八重洲一丁目北地区
→2019年5月14日投稿 八重洲一丁目北地区

出典:東京建物

出典:内閣府

出典:東京都

出典:東京都

出典:東京都
「日本橋川沿いの低層部」の完成予想パースです。低層部はニューヨークに拠点を構える著名な建築デザイン事務所 Laguarda.Low Architects(ラグアルダ・ロウアーキテクツ社)によるデザインとなります。

出典:東京建物
「日本橋川沿いの水辺空間の入口となるゲート広場(約1,000㎡)の整備」の鳥瞰イメージです。

出典:内閣府
「日本橋川交流拠点の象徴となる立体広場」の完成予想パースです。

出典:内閣府
「日本橋川沿いの水辺空間の入口となるゲート広場」の完成予想パースです。

出典:内閣府
「東京駅周辺の広域地下歩行者ネットワークの強化」のB1F平面図です。外堀通りと永代通りの交差点となっている呉服橋交差点直下に地下歩行者ネットワークが整備され、日本橋~茅場町の地下通路と丸の内側の地下通路が接続されます。

出展:内閣府
「東京駅周辺の広域地下歩行者ネットワークの強化」のイメージです。

出展:内閣府
八重洲一丁目北地区の低層部分の完成予想パースです。
低層部分の外観デザインは、垂直水平ラインや白黒のコントラストがはっきりとした和の趣ある外観デザインとなり、日本橋川沿いエリアのゲートとなる空間の整備がなされます。
また、低層部分には屋内の帰宅困難者の受入スペースの確保(合計約1,400㎡、約850名受入可能)がなされ、防災対策の強化が行われます。
更に耐震性に優れたコジェネレーションシステム(CGS)の導入により、災害時に系統電力が途絶した場合でもCGSと非常用発電施設により電力を確保する計画です。
それに伴い、電力・ガスが途絶した場合においても非常用発電(72時間)により、帰宅困難者受入スペース等へ電力を供給することが可能です。

出展:内閣府
日本橋川沿いには低層建物の北街区が設置されます。
現在は日本橋川の上に高架で存在している首都高を地下化、移転することを考慮した構造形式、荷重条件とするため低層建物となります。

出展:内閣府
再開発によって周辺街路も整備されます。
区道272号線はこのようになり、賑わいが連続する街並みの整備が進められます。

出展:内閣府
南西側から見た解体が進む新呉服橋ビルの様子です。
再開発区域西側には1977年1月竣工、地上21階、高さ106.56mの超高層ビル「新呉服橋ビル」が建っていました。

南東側から見た解体が進む新呉服橋ビルの様子です。

北東側から見た解体が進む新呉服橋ビルの様子です。

南西側から見た解体が進むTGビルディングの様子です。「TGビルディング」は1954年10月竣工、地上8階でした。

南東側から見た解体が進むTGビルディングの様子です。

北東側から見た解体が進むTGビルディングの様子です。

八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業 南街区からTOKYO TORCHにかけての様子です。一気に再開発が進み、高さ200~400m級の超高層ビル群が形成されます。

八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業 北街区の様子です。北街区には地上2階、地下1階、高さ約12mの店舗が建設されます。

2023年7月19日更新
2023年6月4日撮影
八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業 |
八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業は、東京都中央区八重洲一丁目で建設中の地上44階、地下3階、高さ約217mの超高層ビルです。再開発区域は、南側を永代通り、西側を外堀通り、北側を日本橋川に囲まれた一帯に位置しており、既存建築物には1977年1月竣工、地上21階、高さ106.56mの超高層ビル「新呉服橋ビル」や1954年10月竣工、地上8階の「TGビルディング」などが建ち並んでいます。
再開発事業による土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図り、日本橋川沿いの水辺再生と歩行者ネットワークの整備や国際競争力の強化に資する金融拠点の形成、環境負荷低減と防災対応力強化がなされます。
施設構成は、地下に駐車場・機械室等、地下~低層部分にかけて店舗、低層部分に高度金融人材サポート施設、事務所ロビー、事務所、機械室、中層部分に宿泊施設、高層部分に事務所が入ります。また、「呉服橋交差点」の地下延長約130mの区間に地下歩行者通路を整備し、東京メトロ「日本橋」駅~「茅場町」駅の地下通路を大手町・丸の内側と接続させるほか、内閣府国家戦略特区資料には地下に地域冷暖房施設やコージェネレーションシステムの設置、日本橋川に面した北街区に交流広場や店舗などからなる日本橋川沿いの水辺空間の整備が掲げられています。
建築主は八重洲一丁目北地区市街地再開発組合、事業協力者は東京建物、大成建設、特定業務代行者は東京建物、東京ガス不動産、明治安田生命保険、大成建設、コンサルタントは日本設計です。
2019年4月24日に内閣府国家戦略特区 第15回 東京都都市再生分科会にて計画の詳細が判明し、2021年11月29日に八重洲一丁目北地区市街地再開発組合の設立が認可されています。着工は南街区が2024年度、北街区が2031年度、竣工は南街区が2029年度、北街区が2032年度となっています。
参考資料、引用元
・内閣府 国家戦略特区 資料1 都市再生特別地区(八重洲一丁目北地区)都市計画の概要
・東京都 八重洲一丁目北地区市街地再開発組合の設立を認可します
・東京建物 東京駅日本橋口至近の日本橋川沿いエリアに大規模複合施設を整備「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立認可のお知らせ
過去の記事
→2019年1月12日投稿 八重洲一丁目北地区
→2019年5月14日投稿 八重洲一丁目北地区

出典:東京建物
概要
名称 | 八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業 |
計画名 | 八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業 |
name | Yaesu 1-chome North District Type 1 Urban Redevelopment Project |
中文名 | 八重洲一丁目北区1型城市再开发项目 |
所在地 | 東京都中央区八重洲一丁目1番 |
用途 | 南街区:事務所、宿泊施設、店舗、寺院、高度金融人材サポート施設 北街区:店舗 |
階数 | 南街区:地上44階、地下3階 北街区:地上2階、地下1階 |
高さ | 南街区:約217m 北街区:約12m |
構造 | 鉄骨造、鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 | --- |
敷地面積 | 約9,260㎡ |
建築面積 | 約7,350㎡ |
延床面積 | 南街区:約178,026㎡ 北街区:約1,101㎡ |
着工 | 南街区:2024年度 北街区:2031年度 |
竣工 | 南街区:2029年度 北街区:2032年度 |
建築主 | 八重洲一丁目北地区市街地再開発組合 事業協力者:東京建物、大成建設 |
設計 | 特定業務代行者:東京建物、東京ガス不動産、明治安田生命保険、大成建設 コンサルタント:日本設計 |
施工 | --- |
最寄駅 | 日本橋、東京 |
位置図
区域図

出典:内閣府
配置図

出典:東京都
断面図

出典:東京都
イメージパース

出典:東京都
施設構成・イメージ
「日本橋川沿いの低層部」の完成予想パースです。低層部はニューヨークに拠点を構える著名な建築デザイン事務所 Laguarda.Low Architects(ラグアルダ・ロウアーキテクツ社)によるデザインとなります。

出典:東京建物
「日本橋川沿いの水辺空間の入口となるゲート広場(約1,000㎡)の整備」の鳥瞰イメージです。

出典:内閣府
「日本橋川交流拠点の象徴となる立体広場」の完成予想パースです。

出典:内閣府
「日本橋川沿いの水辺空間の入口となるゲート広場」の完成予想パースです。

出典:内閣府
「東京駅周辺の広域地下歩行者ネットワークの強化」のB1F平面図です。外堀通りと永代通りの交差点となっている呉服橋交差点直下に地下歩行者ネットワークが整備され、日本橋~茅場町の地下通路と丸の内側の地下通路が接続されます。

出展:内閣府
「東京駅周辺の広域地下歩行者ネットワークの強化」のイメージです。

出展:内閣府
八重洲一丁目北地区の低層部分の完成予想パースです。
低層部分の外観デザインは、垂直水平ラインや白黒のコントラストがはっきりとした和の趣ある外観デザインとなり、日本橋川沿いエリアのゲートとなる空間の整備がなされます。
また、低層部分には屋内の帰宅困難者の受入スペースの確保(合計約1,400㎡、約850名受入可能)がなされ、防災対策の強化が行われます。
更に耐震性に優れたコジェネレーションシステム(CGS)の導入により、災害時に系統電力が途絶した場合でもCGSと非常用発電施設により電力を確保する計画です。
それに伴い、電力・ガスが途絶した場合においても非常用発電(72時間)により、帰宅困難者受入スペース等へ電力を供給することが可能です。

出展:内閣府
日本橋川沿いには低層建物の北街区が設置されます。
現在は日本橋川の上に高架で存在している首都高を地下化、移転することを考慮した構造形式、荷重条件とするため低層建物となります。

出展:内閣府
再開発によって周辺街路も整備されます。
区道272号線はこのようになり、賑わいが連続する街並みの整備が進められます。

出展:内閣府
2023年6月既存建築物解体状況
八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業 南街区
南西側から見た解体が進む新呉服橋ビルの様子です。
再開発区域西側には1977年1月竣工、地上21階、高さ106.56mの超高層ビル「新呉服橋ビル」が建っていました。

南東側から見た解体が進む新呉服橋ビルの様子です。

北東側から見た解体が進む新呉服橋ビルの様子です。

南西側から見た解体が進むTGビルディングの様子です。「TGビルディング」は1954年10月竣工、地上8階でした。

南東側から見た解体が進むTGビルディングの様子です。

北東側から見た解体が進むTGビルディングの様子です。

八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業 南街区からTOKYO TORCHにかけての様子です。一気に再開発が進み、高さ200~400m級の超高層ビル群が形成されます。

八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業 北街区
八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業 北街区の様子です。北街区には地上2階、地下1階、高さ約12mの店舗が建設されます。

2023年7月19日更新
2023年6月4日撮影