2023/08/04
TOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画 |
TOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画は東京都千代田区内幸町で計画が進む大規模再開発事業で、帝国ホテル東京跡地を含め、計4棟の超高層ビルを建設する計画です。
都心最大級の延床面積約110万㎡の開発プロジェクトとなっており、約16haの日比谷公園と道路上空公園でつなぎ、北地区・中地区・南地区の3つの地区で構成し、オフィスや商業施設、ホテル、住宅機能等が入る大規模複合施設となります。
再開発区域は、都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域の「東京都心・臨海地域」の日比谷公園東側隣接地に位置しており、多様な機能が複合した風格とにぎわいのある都心拠点の形成や、周辺エリアとつながる緑豊かな回遊拠点の形成等の整備方針が定められています。
日比谷公園に面した街区特性を活かし、駅、まち、公園等をつなぐ結節空間、オフィスワーカーや宿泊施設利用者の健康増進を目的としたウェルネス促進機能の整備、回遊性や利便性の高い歩行者ネットワークを形成するほか、国際競争力の向上等に資する宿泊施設の整備や、防災支援機能として、災害時一時退避スペースや帰宅困難者一時滞在スペースも確保する計画です。
更に街区内の他地区と連携しながら、都市機能の維持に配慮した重要インフラの更新や街区内に整備されたエネルギーセンターから電力、熱供給を受けることでエネルギー利用を効率化し、環境負荷の低減を図るものとされています。
上記の通り、多様な都市機能が複合する建築物・機能を整備することで、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図り、国際競争力の強化に資する新たな都市拠点を形成することを目的として大規模な再開発事業が進められています。
施設構成は、地上46階、地下4階、高さ約230mの北地区 ノースタワー、地上29階、地下4階、高さ約145mの北地区 帝国ホテル東京新本館、地上46階、地下6階、高さ約230mの中地区 セントラルタワー、地上45階、地下3階、高さ232.52mの南地区 サウスタワーとなり、それぞれの街区の主な用途構成は、北地区 ノースタワーにオフィス、商業、サービスアパートメント、賃貸住宅等、北地区 新本館にホテル、宴会場等、中地区 セントラルタワーにオフィス、商業、ホテル、ホール、宴会場、産業支援施設等、南地区 サウスタワーにオフィス、商業、ホテル、ウォルネス促進施設等が入ります。
従前は、地上32階、高さ140mの「みずほ銀行内幸町本部ビル」や地上16階、高さ102.01mの「東京電力本社ビル」、地上31階、高さ129.1mの「帝国ホテル インペリアルタワー」、地上26階、高さ109.3mの「日比谷U-1ビル」などの超高層ビルのほかに「帝国ホテル東京」、「NTT霞ヶ関ビル 本館」、「NTT霞ヶ関ビル 新館」、「NTT 日比谷ビル」、「大同ホールディングス持株会社」、「みずほ銀行内幸町本部ビル」などが建ち並んでいました。
2022年3月24日に「内幸町一丁目街区(東京都千代田区内幸町一丁目」の開発を推進する事業者10社は、当街区の事業構想である「TOKYO CROSS PARK構想」と、構想に基づき掲げる「人が主役の街づくり」、「街づくり×デジタル」、「おもてなしが広がり、人が集う街へ」、「すべての人々のwell-being」、「持続可能な街・社会へ」の5つのテーマも表されています。
建築主は北地区が帝国ホテル(代表)、三井不動産(代表)、中地区 セントラルタワーがエヌ・ティ・ティ都市開発(代表)、公共建物、東京電力パワーグリッド、三井不動産、南地区 サウスタワーが第一生命保険(代表)、中央日本土地建物(代表)、東京センチュリー、東京電力パワーグリッド、設計は北地区 ノースタワーの基本計画が日建設計・山下設計共同企業体、デザインアーキテクトがAtelier Tsuyoshi Tane Architects、北地区 新本館の基本計画が山下設計・日建設計共同企業体、デザインアーキテクトがPLP アーキテクチャー、中地区 セントラルタワーの基本設計がNTT ファシリティーズ、デザインアーキテクトがPLP アーキテクチャー、南地区 サウスタワーの基本設計が日建設計、実施設計が清水建設、デザインアーキテクトが日建設計、街区全体のマスターデザイン・プレイスメイキングストラテジーがPLPアーキテクチャー、都市計画・デザインインテグレーション・ランドスケープデザイン(基本計画)が日建設計です。
解体着手は中地区 セントラルタワーが2023年7月3日、南地区 サウスタワーが2022年9月12日、着工は北地区 ノースタワーが2024年度、北地区 新本館が2031年度、中地区 セントラルタワーが2022年度、南地区 サウスタワーが2024年3月下旬、竣工は北地区 ノースタワーが2030年度、北地区 新本館が2036年度、中地区 セントラルタワーが2029年度、南地区 サウスタワーが2027年3月下旬、一団地認定区域全体が2039年4月頃となっています。
参考資料、引用元
・内閣府 第19回 東京都都市再生分科会 内幸町一丁目北特定街区・内幸町一丁目北地区再開発等促進区を定める地区計画 都市計画(素案)の概要
・NTTアーバンソリューションズ/公共建物/第一生命保険/中央日本土地建物/帝国ホテル/東京センチュリー/東京電力ホールディングス/日本電信電話/東日本電信電話/三井不動産 都心最大級延床約110万m2、日比谷公園と一体となった比類なき街づくり「TOKYO CROSS PARK構想」を発表 内幸町一丁目街区における次世代スマートシティプロジェクト
・東京都 内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業の施行を認可します
・国土交通省 まちと公園を結び、緑・潤い溢れる都市空間を形成 ~内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業を国土交通大臣が認定~
・PLP Architecture TOKYO CROSS PARK VISION TOKYO, JAPAN
過去の記事
→2021年3月17日投稿 帝国ホテル東京建て替え・再開発計画
→2021年6月9日投稿 (仮称)内幸町一丁目街区 開発計画
→2022年3月25日投稿 TOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画
→2023年1月2日投稿 TOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画
関連記事
→2021年6月6日投稿 日比谷公園再生整備計画

出典:NTTアーバンソリューションズ/公共建物/第一生命保険/中央日本土地建物/帝国ホテル/東京センチュリー/東京電力ホールディングス/日本電信電話/東日本電信電話/三井不動産
概要
名称 | TOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画 | |
計画名 | TOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画 | |
北地区 ノースタワー | --- | |
北地区 新本館 | --- | |
中地区 セントラルタワー | --- | |
南地区 サウスタワー | 内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業A棟 | |
name | TOKYO CROSS PARK concept/(Tentative name) Uchisaiwaicho 1-chome block development plan | |
中文名 | 东京十字公园概念/(暂定名)内幸町一丁目街区开发计划 | |
所在地 | 北地区 ノースタワー | 東京都千代田区内幸町一丁目1番1 |
北地区 新本館 | 東京都千代田区内幸町一丁目1番1 | |
中地区 セントラルタワー | 東京都千代田区内幸町一丁目1番6 | |
南地区 サウスタワー | 地名地番:東京都千代田区内幸町1丁目1000番 住居表示:東京都千代田区内幸町一丁目1番3 | |
用途 | 北地区 ノースタワー | オフィス、商業、サービスアパートメント、賃貸住宅等 |
北地区 新本館 | ホテル、宴会場等 | |
中地区 セントラルタワー | オフィス、商業、ホテル、ホール、宴会場、産業支援施設等 | |
南地区 サウスタワー | 事務所、商業、ホテル、ウォルネス促進施設、駐車場 | |
階数 | 北地区 ノースタワー | 地上46階、地下4階 |
北地区 新本館 | 地上29階、地下4階 | |
中地区 セントラルタワー | 地上46階、地下6階 | |
南地区 サウスタワー | 地上45階、地下3階 | |
高さ | 北地区 ノースタワー | 230m |
北地区 新本館 | 145m | |
中地区 セントラルタワー | 230m | |
南地区 サウスタワー | 232.52m (軒高:230.23m) | |
構造 | 北地区 ノースタワー | 地上:鉄骨造 地下:鉄骨鉄筋コンクリート造 |
北地区 新本館 | 地上:鉄骨造 地下:鉄骨鉄筋コンクリート造 | |
中地区 セントラルタワー | 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造 | |
南地区 サウスタワー | 地上:鉄骨造(一部柱:CFT造) 地下:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造及び鉄骨造 | |
基礎工法 | 北地区 ノースタワー | --- |
北地区 新本館 | --- | |
中地区 セントラルタワー | --- | |
南地区 サウスタワー | 直接基礎 | |
客室数 | 北地区 ノースタワー | --- |
北地区 新本館 | --- | |
中地区 セントラルタワー | --- | |
南地区 サウスタワー | --- | |
敷地面積 | 北地区 ノースタワー | 約24,000㎡(約2.4ha)※北地区全体 |
北地区 新本館 | 約24,000㎡(約2.4ha)※北地区全体 | |
中地区 セントラルタワー | 約22,000㎡(約2.2ha) | |
南地区 サウスタワー | 18,617.95㎡ ※一団地認定区域全体 | |
建築面積 | 北地区 ノースタワー | --- |
北地区 新本館 | --- | |
中地区 セントラルタワー | --- | |
南地区 サウスタワー | 11,100.00㎡ 一団地認定区域全体:15,300.00㎡ | |
延床面積 | 北地区 ノースタワー | 約420,000㎡※北地区全体 |
北地区 新本館 | 約420,000㎡※北地区全体 | |
中地区 セントラルタワー | 約370,000㎡ | |
南地区 サウスタワー | 287,000.00㎡ 一団地認定区域全体:297,400.00㎡ | |
着工 | 北地区 ノースタワー | 2024年度 |
北地区 新本館 | 2031年度 | |
中地区 セントラルタワー | 2022年度 解体着手:2023年7月3日 | |
南地区 サウスタワー | 2024年3月下旬 解体着手:2022年9月12日 | |
竣工 | 北地区 ノースタワー | 2030年度 |
北地区 新本館 | 2036年度 | |
中地区 セントラルタワー | 2029年度 ※工事予定期間2037年度 | |
南地区 サウスタワー | 2027年3月下旬 一団地認定区域全体:2039年4月頃 | |
建築主 | 北地区 ノースタワー | 帝国ホテル(代表)、三井不動産(代表)※北地区全体 |
北地区 新本館 | 帝国ホテル(代表)、三井不動産(代表)※北地区全体 | |
中地区 セントラルタワー | NTT都市開発(代表)、公共建物、東京電力パワーグリッド、三井不動産 | |
南地区 サウスタワー | 内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業個人代表施行者 第一生命保険(代表)、中央日本土地建物(代表)、東京センチュリー、東京電力パワーグリッド | |
設計 | 北地区 ノースタワー | 基本計画:日建設計・山下設計共同企業体 デザインアーキテクト:Atelier Tsuyoshi Tane Architects |
北地区 新本館 | 基本計画:山下設計・日建設計共同企業体 デザインアーキテクト:PLP アーキテクチャー | |
中地区 セントラルタワー | 基本設計:NTT ファシリティーズ デザインアーキテクト:PLP アーキテクチャー | |
南地区 サウスタワー | 基本設計:日建設計 デザインアーキテクト:日建設計 実施設計:清水建設 | |
マスターデザイン・プレイスメイキングストラテジー:PLPアーキテクチャー 都市計画・デザインインテグレーション・ランドスケープデザイン(基本計画):日建設計 | ||
施工 | 北地区 ノースタワー | --- |
北地区 新本館 | --- | |
中地区 セントラルタワー | --- | |
南地区 サウスタワー | --- | |
最寄駅 | 内幸町、日比谷、新橋、有楽町 |
建築計画の概要板
▼TOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画 南地区 サウスタワー

▼解体工事のお知らせ

位置図
区域図

出典:NTTアーバンソリューションズ/公共建物/第一生命保険/中央日本土地建物/帝国ホテル/東京センチュリー/東京電力ホールディングス/日本電信電話/東日本電信電話/三井不動産
配置図

出典:内閣府
断面図

出典:NTTアーバンソリューションズ/公共建物/第一生命保険/中央日本土地建物/帝国ホテル/東京センチュリー/東京電力ホールディングス/日本電信電話/東日本電信電話/三井不動産

出典:内閣府
イメージパース

出典:内閣府
施設構成・イメージ
銀座側から2haの大規模広場を臨むTOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画の完成予想パースです。
TOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画では、分野横断型の「第三世代」スマートシティ実現に向けて、DTC (デジタル・ツイン・コンピューティング)を活用した高度な都市OS(情報基盤)等の実装の取り組みがなされます。
「一人ひとりに、ナチュラルに、常に進化するヒト中心の世界」を実現し、来街者、ワーカー等のすべての人々や社会に価値を提供するとともに、その価値を連鎖させることを目指しているとのことです。
また、産業支援施設や新たに創出する大規模パブリックスペースを中心とした実証実装フィールド等により、事業者と多様な人々とが、新たなビジネス・サービスを共創する環境が整備されます。

出典:NTTアーバンソリューションズ/公共建物/第一生命保険/中央日本土地建物/帝国ホテル/東京センチュリー/東京電力ホールディングス/日本電信電話/東日本電信電話/三井不動産
日比谷公園から街区を臨むTOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画の完成予想パースです。
帝国ホテル新本館開業に加え、中地区には NTT グループと帝国ホテルによるスモールラグジュアリーホテルが、南地区には well-being をテーマにしたホテルが開業します。
北地区には帝国ホテル宴会場、中地区には三井不動産と帝国ホテルによる宴会場や NTT グループのホール、そして 2ha の大規模広場等、様々な集いの場を提供するほか、賃貸住宅・サービスアパートメント等、日比谷・内幸町エリアに「住まう」価値が提案される計画です。
共創により生まれた機能が、訪れ、住まうすべての人々が楽しめる文化交流拠点を生み出し、日本が誇る新たな「おもてなし」を創造するものとされています。

出典:NTTアーバンソリューションズ/公共建物/第一生命保険/中央日本土地建物/帝国ホテル/東京センチュリー/東京電力ホールディングス/日本電信電話/東日本電信電話/三井不動産
内幸町一丁目街区全体の完成予想パースです。
街の価値を最大化するため、マスターデザイン・空間づくりには、ロンドンを拠点に活動する PLP アーキテクチャーが起用されており、再開発区域の特性である 6.5ha もの広大な敷地、帝国ホテル新本館と 3棟の超高層タワーが織りなすスケール感、日比谷公園に隣接する立地を最大限に活かしているとのことです。
日比谷公園の緑と水、アクティビティの可能性を広げる多様なパブリックスペースが計画された、街としての個性と調和が共存したデザインとなっています。

出典:NTTアーバンソリューションズ/公共建物/第一生命保険/中央日本土地建物/帝国ホテル/東京センチュリー/東京電力ホールディングス/日本電信電話/東日本電信電話/三井不動産
TOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画東側には、大規模な広場が整備されます。
建物内外一体的に多様な都市のアクティビティを受け止める大規模な広場を配置し、公園とまちをつなぐ新たな拠点を形成するほか、東京のみどりの拠点である皇居や内濠、日比谷公園から周辺のまち(銀座方面・KK線・浜離宮等)へとつながるグリーンインフラを形成するものとされています。

出典:内閣府
建物内外一体的に多様な都市のアクティビティを創出し、新しいモノ、コトに出会えるにぎわいの核となる「仮称)コークリエーションプラザ」の完成予想パースです。

出典:内閣府
新たな視点場を創出し、公園とまちが立体的につながる基壇部上部の広場の整備がなされます。
日比谷公園に面した約31m基壇部屋上にオープンスペースやみどり等の配置することで、日比谷公園(芝生広場、道路上空公園)とまちの見る・見られるの関係性を構築し、皇居や⽇⽐⾕公園からつづく快適な環境をまちに広げ、都心の眺望を楽しむ公開性の⾼い新たな都市の居場所が創出されます。

出典:内閣府
「31m基壇部上広場」の完成予想パースです。

出典:NTTアーバンソリューションズ/公共建物/第一生命保険/中央日本土地建物/帝国ホテル/東京センチュリー/東京電力ホールディングス/日本電信電話/東日本電信電話/三井不動産
南北に連なるにぎわい軸の延伸の完成予想パースです。
日比谷仲通りと新橋赤レンガ通りをつなぐ賑わいある歩行者ネットワークを整備し、南北軸に面してにぎわい空間を配置するとともに、修景施設やステップ広場等を配置することにより、にぎわいが連続する魅力ある歩行者軸を形成する計画となっています。

出典:内閣府
道路上空公園とTOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画の完成予想パースです。
幹線道路により分断された公園とまちをつなぐ道路上空公園、公園からの人を受け止め大規模広場(銀座方面・新橋方面)につながる屋内外の広場空間等の整備により、公園とまちが連携した歩行者の回遊ネットワークを形成する計画です。

出典:内閣府
「道路上空公園(有楽町側)」のイメージパースです。

出典:内閣府
「道路上空公園(内幸町側)」のイメージパースです。

出典:内閣府
日比谷公園上空からTOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画基壇上部広場を望む完成予想パースです。
日比谷通りにおいて連続する歴史的な約31m(百尺)の表情線を延伸し、基壇部の形成による統一感ある街並みを創出するものとされています。
また、日比谷公園とまちが一体的に大規模な公園的空間を創出し、エリアとしての魅力を高めるほか、日比谷公園からみどりのネットワークを重層的にひろげ、東京の緑の核をさらに拡充する計画です。

出典:内閣府
日比谷通りから計画地を望むTOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画の完成予想パースです。

出典:内閣府
道路上空公園から計画地を望むTOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画の完成予想パースです。

出典:内閣府
TOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画 南地区地下地上結節空間「(仮称)アクセスコア」内の完成予想パースです。

出典:内閣府
周囲に開かれた駅・まち・公園一体の都市基盤整備として、地下鉄駅とまちをバリアフリーでつなぐネットワークと結節空間「(仮称)アクセスコア」の整備が行われます。
このような駅直結のTOD形式の都市開発により、駅を中心とした徒歩圏内に全てが集約されたまちづくりとなります。
また、国が掲げる「2050 年カーボンニュートラルの実現」に向けた都市部におけるフラッグシップとなるべく、街区一体となった電化や省エネルギー等の取り組みや、再生可能エネルギー等の最適な組み合わせ・調達により、竣工当初から電気・熱エネルギーの CO2 排出量実質ゼロの実現に向けて取り組んでいくものとされています。

出典:内閣府
2023年7月既存建築物解体状況
南西側から見たTOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画の全景の様子です。
中地区と南地区では「みずほ銀行内幸町本部ビル」や「日比谷 U-1 ビル」などの既存建築物の解体、除去が進められていました。

北西側から見たTOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画の全景の様子です。

北地区 ノースタワー
北地区 ノースタワーは、地上46階、地下4階、高さ約230mの超高層ビルとなり、オフィス、商業、サービスアパートメント、賃貸住宅等から構成されます。
現在は地上31階、高さ129.1mの「帝国ホテル インペリアルタワー」が建っており、着工は2024年度、竣工は2030年度となっています。

北地区 新本館
北地区 新本館は、地上29階、地下4階、高さ約145mの超高層ビルとなり、ホテル、宴会場等から構成されます。
現在は地上17階、高さ72.700mの「帝国ホテル東京」が建っており、着工は2031年度、竣工は2036年度となっています。現行の帝国ホテル東京は3代目となっており、1970年3月10日に開業したものです。

中地区 セントラルタワー
中地区 セントラルタワーは地上46階、地下6階、高さ約230mの超高層ビルとなり、オフィス、商業、ホテル、ホール、宴会場、産業支援施設等から構成されます。
「NTT日比谷ビル」や地上26階、高さ109.3m、1984年6月竣工の超高層ビル「日比谷U-1ビル」、「UD日比谷ビル」、「NTT霞ヶ関ビル 本館」などの跡地に建設され、着工は2022年、竣工は2029年度、工事予定期間は2037年度となっています。

南西側から見た既存建築物の解体、除去が進むTOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画 中地区 セントラルタワーの様子です。

南地区 サウスタワー
南地区 サウスタワーは、地上43階、地下5階、高さ約230mの超高層ビルとなり、オフィス、商業、ホテル、ウォルネス促進施設等から構成されます。
地上32階、高さ140mの「みずほ銀行内幸町本部ビル」や「みずほ銀行内幸町本部ビル」などの跡地に建設され、着工は2022年度、竣工は2028年度、工事予定期間は2037年度となっています。

北西側から見た解体が進むみずほ銀行内幸町本部ビルの様子です。

南東側から見た解体が進むみずほ銀行内幸町本部ビルの様子です。

南東側から見た大規模広場予定地の様子です。現在は地上16階、高さ102.01mの「東京電力本社ビル」が建っていますが、解体され、南地区から中地区、北地区にかけて大規模広場が整備されます。

東側から見た南地区 サウスタワー計画地の様子です。

地下歩行者ネットワークの形成
TOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画では、地下・地上結節空間や日比谷公園とつながる道路上空公園等の整備による駅・まち・公園一体の歩行者ネットワークの形成が図られます。
計画では、街区北側で「日比谷」駅のある丸の内側の日比谷通り直下の地下通路に接続、街区内には地下鉄駅とまちをバリアフリーでつなぐネットワークと結節空間「(仮称)アクセスコア」が整備され、街区内のビル内部で一旦デッキレベルまで上がりますが再度南側の「(仮称)アクセスコア」を経由し、地下へ潜り、西側では「内幸町」駅、飯野ビルディングなどを経由して千代田線「霞ヶ関」駅まで直結、東側では地下へ潜って南下して南側街区の新幸橋ビルディングの地下を経由して「新橋」駅まで直結、更に汐留シオサイトまで直結します。

出典:内閣府
「(仮称)アクセスコア」の断面イメージです。

出典:内閣府
新幸橋ビルディングの地下通路からTOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画側を見た様子です。
「丸の内ダンジョン」とも呼ばれる地下空間は「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」により整備される呉服橋交差点直下に地下歩行者ネットワーク整備とこちらの「(仮称)アクセスコア」の整備により、茅場町から大手町、丸の内を経て新橋、汐留シオサイトまで至る約4.5kmを地下もしくは屋内の歩行者専用空間で移動可能になります。
丸の内ダンジョンの詳細はこちらへ→都市開発マニアが探索!「丸の内ダンジョン」

日比谷公園再生整備計画
日比谷公園再生整備計画は東京都千代田区にある東京都立日比谷公園を再整備する計画で、大音楽堂の建て替えなど一部施設の整備に民間資金の活用が検討されているほか、日比谷公会堂にはレトロカフェの整備、日比谷通りの南北2箇所に歩行者デッキの整備も計画されています。
提案がなされた「日比谷公園グランドデザイン」では、開園130周年を迎える2033年までには、4つの区域に分かれて整備が行われ、園内北西部に新設する広場「(仮称)HIROBAs」や管理棟(中枢機能)としての「(仮称)パークプラザ」も整備されます。
2021年度に園路や広場などの基本設計に入り、2033年に整備完了予定となっています。

TOKYO CROSS PARK構想/(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画街区と日比谷公園をつなぐ道路上空公園の完成予想パースです。

出典:NTTアーバンソリューションズ/公共建物/第一生命保険/中央日本土地建物/帝国ホテル/東京センチュリー/東京電力ホールディングス/日本電信電話/東日本電信電話/三井不動産
街区全体イメージと歩行者ネットワーク概念図です。

出典:NTTアーバンソリューションズ/公共建物/第一生命保険/中央日本土地建物/帝国ホテル/東京センチュリー/東京電力ホールディングス/日本電信電話/東日本電信電話/三井不動産
2023年8月4日更新
2023年7月16日撮影