2027年のリニア開通を視野に駅周辺約4.1haを再開発して、副都心機能の強化を目指すようです。
名古屋は超高層ビル建設の進む名駅・ささしまライブ地区を筆頭に繁華街の栄、ビジネス街の伏見・丸の内で再開発計画が進み、商業地の大須や副都心の金山、大曽根、千種・今池がターミナルを中心として商業集積された都市となっています。
そのターミナルを中心とした都市の一つが金山です。
アスナル金山は名古屋都市整備公社(現・公益財団法人名古屋まちづくり公社)が名古屋市から15年限定で土地を借り受けて暫定的に建設された大型商業施設であり、元々2020年3月までには解体されることとなっていました。
ちなみにアスナルの由来は「明日に向かって元気になる!」から来ています。
◆参考資料、引用元
朝日新聞デジタル 名古屋副都心、リニア視野に再開発 アスナル解体を決定
毎日新聞 金山駅周辺再開発 市素案、商業施設など誘致 市民会館跡地に /愛知

■概要
・名称 アスナル金山跡地再開発(注:管理人が暫定的に名称を付けています。)
・所在地 愛知県名古屋市中区金山1丁目17番1
・階数 ---
・高さ ---
・構造 ---
・敷地面積 約4.1ha
・建築面積 ---
・延床面積 ---
・着工 ---
・竣工 ---
・建築主 ---
・施工 ---
・最寄駅 金山
■概要(現:アスナル金山)
・名称 アスナル金山
・所在地 愛知県名古屋市中区金山1丁目17番1
・階数 3階建て
・高さ ---
・構造 鉄骨造
・敷地面積 14,200㎡
・商業施設面積 8,700㎡
・延床面積 29,000㎡
・着工 ---
・竣工 2005年3月10日(開業)
・建築主 ---
・施工 ---
・最寄駅 金山
(2016年・2017年撮影)
解体されるアスナル金山です。
夜8時近くでしたが春休みということもあり、若者や学生で大変賑わっています。
「明日なる!広場」にはステージもあり、バンドなどのライブが行われていたりします。

アスナル金山に直結する金山駅はJR東海道線、中央本線、名鉄名古屋本線、常滑線、地下鉄名城線の5路線が集結するターミナル駅で名古屋大都市圏では名古屋駅に次いで2番目に規模の大きな駅となっています。
一日平均乗降客数は2013年時点で430,298人となっており、名古屋随一の繁華街である栄にある栄駅(栄町駅含む)の一日平均乗降客239,015人を大幅に上回る数値となっています。

アスナル金山の建物は暫定施設とはいえ、しっかりとした建物で北側壁面には「エコカーテン」と呼ばれる壁面風力発電機が設置されています。
このエコカーテンによって発電された電力を蓄電し、夜間のライトアップに利用しています。

アスナル金山跡地は高層ビルとする計画です。
また、アスナル金山跡地のみならず日本特殊陶業市民会館跡地も再開発区域になっており、3段階で再開発する計画となっています。
現在、金山駅周辺には下の写真の「金山南ビル(地上31階、高さ134.5m) 」、「アルバックスタワー金山駅前(地上27階、高さ90.91m)」、「一条タワー金山(地上21階、高さ73.9m)」の三棟の超高層ビルやタワーマンションが建ち並びます。
これら三棟よりも高い、新たなランドマークができるのでしょうか。楽しみですね。

●もうひとつの名古屋副都心・大曽根は?
名古屋では再開発の成功例として金山が挙げられますが、反対に失敗例として大曽根がよく取り上げられます。
大曽根の再開発と区画整理をする際に商店街が再開発に反対し、計画がバブル崩壊とともに一時、破綻。
その後、商店街も経営者の死去や景気の低迷によって寂れ、再開発がなんとなく進められましたが、駅と商業地との間に地下への穴とバスロータリーが配置され、重要な人の動線が失われてしまいました。
その結果、賑わいが殆どなく、悲惨で見るも無残な状況です。

ちなみに大曽根の方は名古屋北東のターミナルで4路線が通り、一日平均乗降客数は135,058人となっています。
大曽根のすぐ隣は守山区でその守山区は昭和の雰囲気が残り、開発もあまり進んでおらず、某テレビ局の番組では馬鹿にされるというこちらも悲惨な状況なので、名古屋市は金山だけでなく、同じ副都心の大曽根も見捨てないでと言いたいところです。

整理番号B-0500-01