2020年をめどに丸栄は新たな商業施設をオープンし、興和グループが周辺に持つ他のビル2棟(栄町ビル、ニューサカエビル等)も、2020年までに取り壊す方針とのことで、再開発は2段階で行い、周辺のビル跡地を含む将来の本格開発は、事業費が2,000億円規模の巨大プロジェクトとなるようです。
◆参考資料、引用元
丸栄閉店、20年めど新施設 興和2千億円かけ栄再開発
清水建設 丸栄百貨店

■今後の再開発の流れ
・2017~2020年:丸栄解体、新商業施設建設
・2020年:新商業施設開業(※暫定施設)、栄町ビル・ニューサカエビル解体
・2020年以降:丸栄跡地(新商業施設は解体)、栄町ビル、ニューサカエビル一体再開発
再開発計画のある丸栄と栄町ビル、ニューサカエビル、そして興和グループの所有する主な土地(赤色部分)を中日新聞の紙面を参考に作成したものです。

名古屋国際ホテルも入る栄町ビルです。
丸栄のビルは1953年竣工、栄町ビルは1964年竣工ということで両ビルとも老朽化が進んでおり、丸栄は建物の一部が震度6強以上の地震で「倒壊の危険性が高い」と判定されているようです。
興和は丸栄と両ビルの跡地を将来、一体開発する意向しているようですが、周辺の一部地権者と折り合いが付いていないとのことです。恐らく、栄町ビルとニューサカエビルとの間にあるビルのことだと思いますが、栄、名古屋の発展のために等価交換や土地の集約、移転など上手く調整して計画が進んで欲しいものです。

北側から見た栄町ビル(手前)と丸栄(奥)です。
再開発は先に丸栄跡地の開発を行い、新たな施設で当面の収益を確保しつつ、時期を見て本格的な一帯の再開発に移行させるとのことで、2020年に丸栄跡地にできる施設は本格的な一体再開発を行う前段階の暫定施設ということでしょうか。
2020年まではあと2年ほどしかないので、暫定施設だとして第一段階は大きくても3~9階建て程度のものではと思います。
最終的な一体開発は「東京ミッドタウン」のようなイメージとのことで、上記の通り、時期は未発表ですがリニア開通の2027年から2030年までには何らかの変化がありそうですね。
また、将来の本格開発は事業費が2,000億円で、名鉄名古屋駅の再開発とほぼ同程度の事業費を費やすようなので、最終的な開発では30~50階建て規模の超高層ビルが建設される可能性もあります。(※個人的な感想です)

●東京ミッドタウン
丸栄跡地の再開発でイメージされている「東京ミッドタウン」は東京、赤坂にあるショッピングセンター、オフィスビル、ホテル、美術館、ホール、医療機関、駐車場、公園を有した複合施設で、最も大きな建物である「ミッドタウン・タワー」は地上54階、地下5階建て、高さ248mの超高層ビルとなっています。
ミッドタウン・タワーのほかに「ミッドタウン・イースト」、「ミッドタウン・ウェスト」、「ザ・パーク・レジデンシィズ・アット・ザ・リッツ・カールトン東京」と数棟のビルが建ち並んでいます。

整理番号B-0549-01