現在建設中の福岡市営地下鉄七隈線を除くと、日本で最も新しい地下鉄路線となります。
今回はその仙台市営地下鉄東西線の「仙台駅」の駅デザインについてまとめ、次回以降時間があれば沿線開発などについてもまとめようかと思います。
◆参考資料、引用元
一般社団法人 日本地下鉄協会
仙台市交通局
仙台市地下鉄 駅別乗車人員の推移

仙台市営地下鉄仙台駅の一日平均乗降客数はは南北線7万7,674人、東西線2万4,764人となっており、仙台の都心ターミナルとなっていることがわかります。

地下トンネルを照らす明かりにはLEDが使われているのでしょうか、地下トンネル内部が非常に明るい空間となっていました。
線路幅は標準軌の1,435mmとなっていますが、ミニ地下鉄を採用したためトンネルが小型で、その小型さゆえ、地下鉄車内は幅3m未満の狭いものとなっています。
(フラッシュは全く使用せず撮影しています)

駅ホームは白や黒、グレーを多用した落ち着いた雰囲気となっています。
地下鉄東西線は少し前に開業した地下鉄桜通線などと比べるとホームの幅が狭めになっていますが、それでも東西線仙台駅はかなり広めのホーム幅でした。
また、全駅で可動式ホーム柵(ホームドア)が取り付けられています。

ホームドアは路線カラーではなく、行先方面別で色が分けられています。
この八木山動物公園方面が黄緑色、反対側の荒井方面がオレンジ色です。
そういえばこのかわいい鳥ちゃん、もとい、icscaのすずめちゃんの由来は、伊達家の家紋「竹に雀」だそうです。
地表近くをマイペースに飛んだり、地面を飛び跳ねて移動する姿から、icscaを利用して軽快に移動できるイメージを表現しているようです。

床部分はタイル敷きで、落ち着いた色合いからオフィスやビジネスの街であることを感じさせます。

駅名標も行先方向別で色分けされており、トンネル壁の目線高さにのみ、化粧板が設置されています。
ただの打ち放しコンクリート壁では手抜き感が出てしまいますし、壁天井全てに化粧板を設置してしまうと多額の費用が掛かるため、このような設置方法となったのでしょうか。

反対側を向くと、オレンジ色のホームドアがあります。
こちらが荒井方面のホームとなります。
エスカレーター付近などはステンレスの金属光沢が美しく、待合用の椅子は木目の座面が美しいものでした。
ちなみにホームの両側を線路で挟んだ形のホームを「島式ホーム」といいますが、地下鉄東西線は全駅がこの島式ホームで統一されています。

仙台市営地下鉄の路線図は南北線と東西線の2路線のみなので非常にシンプルな路線図です。
電車の運行本数は平日の朝ラッシュ時間帯は約5分間隔、夕方ラッシュ時間帯は約6分間隔、日中と土日祝日は終日7分30秒間隔とのことで、地方都市の通勤路線でよく見られる運行形態です。

駅改札口からホームへ降りるエスカレーターの壁や天井のデザインが近未来的でとても格好良い空間でした。
光が若干反射している白を基調とした壁に、黒いスリット状の横ラインがとても良いですね。

整理番号 鉄道-仙台市営地下鉄東西線仙台駅 駅デザイン