2018/08/04
長久手市片平、市が洞は名古屋の東、東部丘陵に位置する愛知県長久手市の南部にあり、「長湫南部土地区画整理事業」として区画整理された新興住宅街となっています。
「歩くことが楽しくなるまち」を目指し、緑豊かな街並みを形成し、道路上への自動販売機設置を禁止(※やむを得ない場合は建物に隣接して設置)や落ち着いた街並みとするために、建物外壁面に原色を使用しないなどの様々なまちづくりのルールを定めて約98.2haが開発されてきました。
区画整理組合は、2015年3月10日に解散され、約16年間続いた区画整理事業も終わり、計画人口約5,000人、計画戸数約1,880戸もの美しい景観を誇る新興住宅街が完成しました。

◆参考資料、引用元
長久手市 長久手の区画整理
3.新興住宅地
計画人口約5,000人、計画戸数約1,880戸の区画整理された街並みのうち、住宅は基本的に一戸建てやアパート等の低層住宅かマンションでも6~9階程度の中層マンションしか建てられていません。
これは都市計画の用途地域により、長久手市片平、市が洞の大半の地域が第一種低層住居専用地域にしていされているためです。
第一種低層住居専用地域は建ぺい率が30%~60%、容積率が50~150%に制限されており、敷地面積の30%~60%しか建物が建てられないことによって庭や駐車場、植栽としての空地空間を確保し、建物の延床面積が敷地面積の50%~150%に抑えられることによって区域内で高層の建物が建つことを防ぎます。
また、第一種低層住居専用地域は高さ10mまたは12mの絶対高さの制限や敷地境界から建物の外壁までの距離を1mまたは1.5m離すよう定められていたりするので、より整った街並みが形成される傾向にあります。

妻入りの一戸建て住宅で整えられた街並みが美しい市が洞三丁目付近の様子です。
やはり景観が統一されていると美しく見えますね。

このような軒が深く、敷地周囲に植栽を配した邸宅も見られました。
石積み風の壁が自然と同化しており、美しいですね。

こちらは白を基調とした外壁面が目立つ邸宅です。
長久手市片平や市が洞周辺はこのようにゆったりとした造りの住宅が点在しています。

普通の戸建て住宅もデザインにこだわりがあったり、駐車場にシャッターゲートが着いていたりと一工夫ある建物が多いです。

横長の中層マンションです。
長久手市片平や市が洞では建物高さが抑えられ、代わりに横に長いマンションが多い印象です。
縦横の塔状比が0.5未満の建物も結構存在します。

4.公園
長久手市片平、市が洞エリアにはいくつかの公園があります。
地区公園として最も大きい長湫南部公園、近隣公園として市が洞三丁目公園、片平一丁目公園、他には遊歩道やポケットパークのような空間も存在します。

最も広大な面積を誇る長湫南部公園です。

長湫南部公園には地形の高低差を利用した巨大な滑り台があります。
子供心くすぐる面白い滑り台ですね。

広場には水遊びができるような小さな噴水もありました。
東屋やベンチもあり、暑い夏に子どもを遊ばせるには良い空間ですね。

長湫南部公園にはこのようなフィールドアスレチックのような遊具も設置されており、身体を動かして遊べる遊具が豊富に設置されています。

5学校(大学、小学校)
長久手市片平、市が洞エリアには愛知淑徳大学長久手キャンパスと長久手市立市が洞小学校があります。
愛知淑徳大学の校地面積は11万7,018.00㎡、校舎面積は5万6,271.21㎡、その他建物面積は1万0,655.99㎡となっており、容積率は約57%となっています。

愛知淑徳大学長久手キャンパス内の様子です。
自分が在学していた頃に撮影したものです。
元々女子大学でSSK(淑徳、椙山、金城の頭文字)と呼ばれる名古屋御三家の名門女子大学の一つでした。
しかし1995年に男女共学化され、現在では9学部、5研究科、9,345人もの規模に膨れ上がっており、1万人規模の総合大学にまで成長しています。
写真に写っている建物は8号棟で、伊藤恭行氏と宇野享氏による設計です。
柱が目立たない外階段や地階のアトリウム空間と大階段、太陽光を室内へ取り込むことが可能な波板を用いたパッシブデザインの壁が特徴となっています。

長久手市立市が洞小学校です。
校門前に立つシンボルの塔が目立ちますね。
ベージュ色をした明るい外観ながらも大きく出た庇、一面のガラス窓などモダンデザインの特徴が出ています。

市が洞小学校の校門です。
レンガ調の塀が西洋風でかわいらしいですね。
この市が洞小学校、児童数はなんと1,123人でクラス数は36学級もある超マンモス校です。
私の母校である瀬戸市立東山小学校が770人、24学級なのでその巨大さがわかるかと思います。
母校の東山小学校も一時期は900人超でしたが、1,000人に到達する前に少子化の影響で児童数が減少しています。
それに比べ、この市が洞小学校は未だに増え続けています。周辺の宅地開発も続いているので前代未聞の1,200人台に到達するのか注目ですね。

整理番号 長久手市片平・市が洞 都市景観 Vol.2
「歩くことが楽しくなるまち」を目指し、緑豊かな街並みを形成し、道路上への自動販売機設置を禁止(※やむを得ない場合は建物に隣接して設置)や落ち着いた街並みとするために、建物外壁面に原色を使用しないなどの様々なまちづくりのルールを定めて約98.2haが開発されてきました。
区画整理組合は、2015年3月10日に解散され、約16年間続いた区画整理事業も終わり、計画人口約5,000人、計画戸数約1,880戸もの美しい景観を誇る新興住宅街が完成しました。

◆参考資料、引用元
長久手市 長久手の区画整理
3.新興住宅地
計画人口約5,000人、計画戸数約1,880戸の区画整理された街並みのうち、住宅は基本的に一戸建てやアパート等の低層住宅かマンションでも6~9階程度の中層マンションしか建てられていません。
これは都市計画の用途地域により、長久手市片平、市が洞の大半の地域が第一種低層住居専用地域にしていされているためです。
第一種低層住居専用地域は建ぺい率が30%~60%、容積率が50~150%に制限されており、敷地面積の30%~60%しか建物が建てられないことによって庭や駐車場、植栽としての空地空間を確保し、建物の延床面積が敷地面積の50%~150%に抑えられることによって区域内で高層の建物が建つことを防ぎます。
また、第一種低層住居専用地域は高さ10mまたは12mの絶対高さの制限や敷地境界から建物の外壁までの距離を1mまたは1.5m離すよう定められていたりするので、より整った街並みが形成される傾向にあります。

妻入りの一戸建て住宅で整えられた街並みが美しい市が洞三丁目付近の様子です。
やはり景観が統一されていると美しく見えますね。

このような軒が深く、敷地周囲に植栽を配した邸宅も見られました。
石積み風の壁が自然と同化しており、美しいですね。

こちらは白を基調とした外壁面が目立つ邸宅です。
長久手市片平や市が洞周辺はこのようにゆったりとした造りの住宅が点在しています。

普通の戸建て住宅もデザインにこだわりがあったり、駐車場にシャッターゲートが着いていたりと一工夫ある建物が多いです。

横長の中層マンションです。
長久手市片平や市が洞では建物高さが抑えられ、代わりに横に長いマンションが多い印象です。
縦横の塔状比が0.5未満の建物も結構存在します。

4.公園
長久手市片平、市が洞エリアにはいくつかの公園があります。
地区公園として最も大きい長湫南部公園、近隣公園として市が洞三丁目公園、片平一丁目公園、他には遊歩道やポケットパークのような空間も存在します。

最も広大な面積を誇る長湫南部公園です。

長湫南部公園には地形の高低差を利用した巨大な滑り台があります。
子供心くすぐる面白い滑り台ですね。

広場には水遊びができるような小さな噴水もありました。
東屋やベンチもあり、暑い夏に子どもを遊ばせるには良い空間ですね。

長湫南部公園にはこのようなフィールドアスレチックのような遊具も設置されており、身体を動かして遊べる遊具が豊富に設置されています。

5学校(大学、小学校)
長久手市片平、市が洞エリアには愛知淑徳大学長久手キャンパスと長久手市立市が洞小学校があります。
愛知淑徳大学の校地面積は11万7,018.00㎡、校舎面積は5万6,271.21㎡、その他建物面積は1万0,655.99㎡となっており、容積率は約57%となっています。

愛知淑徳大学長久手キャンパス内の様子です。
自分が在学していた頃に撮影したものです。
元々女子大学でSSK(淑徳、椙山、金城の頭文字)と呼ばれる名古屋御三家の名門女子大学の一つでした。
しかし1995年に男女共学化され、現在では9学部、5研究科、9,345人もの規模に膨れ上がっており、1万人規模の総合大学にまで成長しています。
写真に写っている建物は8号棟で、伊藤恭行氏と宇野享氏による設計です。
柱が目立たない外階段や地階のアトリウム空間と大階段、太陽光を室内へ取り込むことが可能な波板を用いたパッシブデザインの壁が特徴となっています。

長久手市立市が洞小学校です。
校門前に立つシンボルの塔が目立ちますね。
ベージュ色をした明るい外観ながらも大きく出た庇、一面のガラス窓などモダンデザインの特徴が出ています。

市が洞小学校の校門です。
レンガ調の塀が西洋風でかわいらしいですね。
この市が洞小学校、児童数はなんと1,123人でクラス数は36学級もある超マンモス校です。
私の母校である瀬戸市立東山小学校が770人、24学級なのでその巨大さがわかるかと思います。
母校の東山小学校も一時期は900人超でしたが、1,000人に到達する前に少子化の影響で児童数が減少しています。
それに比べ、この市が洞小学校は未だに増え続けています。周辺の宅地開発も続いているので前代未聞の1,200人台に到達するのか注目ですね。

整理番号 長久手市片平・市が洞 都市景観 Vol.2