2019年2月15日に新中日ビルの外観イメージが初公表され、現在の中日ビルのような低層部分の上にセットバックしながら空へ伸びていく超高層ビルが描かれています。
また、現中日ビルの屋上回転レストランの外観を何らかの形で活用できないか検討されているようで、今後の続報が気になります。
新ビルは貸しオフィス、商業施設、約600席収用の多目的ホール、駐車場、そして高層部分には三菱地所の子会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ運営するホテルなどが入る予定となっています。
また、名古屋市から都市再生特別地区の指定を受け、容積率は緩和により基準の1.5倍の1,470%を目指すものとされており、栄地区の高度利用が進む計画です。
◆参考資料、引用元
中日ビル建て替えの基本計画について
中日新聞 新中日ビルの基本計画発表 外観イメージ初公表
中日新聞 新・中日ビルは31階建て 24年度完成
朝日新聞 中日ビル、170メートルの超高層に 24年度に開業へ
◆過去の記事
→2016年9月29日投稿 中部日本ビルディング(中日ビル) 再開発建て替え計画
→2018年12月7日投稿 中部日本ビルディング(中日ビル)再開発計画

■概要
・名称 中部日本ビルディング(中日ビル)再開発計画
・計画名 中部日本ビルディング(中日ビル)再開発計画
(※正式な計画名が公表されていないため、管理人が暫定的に名称をつけています)
・name Chubu Japan Building (Chunichi Building) Redevelopment plan
・中文名 中部日本大厦(中日大厦)再开发计划
・所在地 愛知県名古屋市中区栄四丁目1番1
・階数 地上31階、地下4階建て
・高さ 170m
・構造 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
・敷地面積 約6,857㎡(約6,800㎡という情報もあり)
・建築面積 約5,950㎡
・延床面積 約113,000㎡
・着工 2020年度
・竣工 2024年度
・建築主 中部日本ビルディング、中日新聞
・設計 ---
・施工 ---
・最寄駅 栄、栄町
(2015年1月12日、2017年1月9日、2018年10月22日など撮影)
参考資料から拝借した中部日本ビルディング(中日ビル)再開発計画のフロア構成です。
地下1階から地上3階は吹き抜けのイベント施設もある商業施設、6階に可動式の約600席で、エンタメからビジネスまで利用できる多目的型ホール、7階に屋上広場、9~22階にオフィス、23~31階にロイヤルパークホテルズの宿泊主体型、約250室のホテルとなります。

西側から見た中部日本ビルディング(中日ビル)の様子です。
現在の中部日本ビルディング(中日ビル)は12階建て、高さ53m、1966年4月26日の竣工です。
1963年7月16日に容積地区制度が創設され、100尺(高さ31m)規制が撤廃されて3年後に竣工したものです。
そんな中日ビルも再開発後は31階建て、高さ170mの近未来的な超高層ビルに生まれ変わります。
名古屋市から都市再生特別地区の指定を受け、容積率は緩和により基準の1.5倍の1,470%を目指すものとされています。
これは名駅地区のミッドランドスクエア(1,420%)を超え、名古屋市内で最も容積率の高い案件となります。

東側から見た中部日本ビルディング(中日ビル)の様子です。

中区役所もある北東側から見た中部日本ビルディング(中日ビル)の様子です。

北東側隣接地に建つ栄サンシティビル(地上18階建て、高さ77m)です。
中区役所や名古屋市民ギャラリー栄が入っています。

栄のシンボル・名古屋テレビ塔展望台から見た中部日本ビルディング(中日ビル)方面の景色です。
中日ビル跡地にこの展望台(高さ90m)を見下ろすような高い超高層ビルが建ちます。
時代は未来へと進み、栄のテレビ塔はテレビの電波も後輩の瀬戸デジタルタワーから送信されるようになり、遂には高さも栄に新しく建つ超高層ビルによって埋もれていきます。
現在は高さ30m~50m程度に揃っている栄のスカイラインですが、建物が高層化されるにつれて徐々にスカイラインが崩れてきました。
今後は新中日ビルの外観デザインに合わせ、低層部分の軒の高さを栄エリアで統一し、美しい景観が形成されつつも超高層が次々と建てば良いですね。

そんなテレビ塔ですが、中日ビルが再開発されても名古屋のシンボルであり続けると思います。
新中日ビル低層部分の屋上、高さ40m地点には屋上広場が設けられ、テレビ塔を眺めることができるような広場ができます。

尾張旭市のスカイワードあさひ展望台から見た名古屋都心部の超高層ビル群です。
中日ビルができると栄の位置がわかりやすくなりそうです。

栄では近年、再開発計画が相次いでいます。
名古屋市は栄交差点北東の所有地(栄角地)を売却する方針で、大丸松坂屋百貨店などが高層ビルを24年度にも開業させる方向です。
また、向かいの土地では、大丸松坂屋が新しい商業施設をつくり、20年に開業予定となっています。
更に今年6月末で閉店した丸栄も親会社の興和が跡地に複合商業施設を建設する計画で、最終的には丸栄跡地(新商業施設は解体)と栄町ビル、ニューサカエビルで一体再開発される計画です。
現在、名古屋では高さが200m以上の超高層ビルの建設計画が皆無で、実は高さ200m以上の超高層ビルの建設計画は東京都以外全く無かったりします。
ぜひ、丸栄跡地と栄町ビル、ニューサカエビルの一体再開発では、高さ200mを超える超高層ビルを計画していただき、東京一極集中の様相を名古屋に打破してもらいたいと期待しています。

■現:中部日本ビルディング(中日ビル)の概要
・名称 中部日本ビルディング(中日ビル)
・所在地 愛知県名古屋市中区栄四丁目1番1号
・階数 地上12階、地下4階、塔屋4階建て
・高さ 53m
・構造 鉄骨鉄筋コンクリート造)
・敷地面積 6,591.5㎡
・建築面積 5,772.4㎡
・延床面積 84,491.7㎡
・着工 1963年11月
・竣工 1966年4月26日
・建築主 中部日本ビルディング株式会社、中日新聞
・設計 竹中工務店
・施工 竹中工務店
・最寄駅 栄、栄町
整理番号B-0443-03