元々、約20haの東京総合車両センター田町センターが広がっていた場所ですが、設備や車両留置箇所の見直しによって創出された約13haを再開発するため、新たに駅が設けられます。
新駅名の「高輪ゲートウェイ」は、公募によって決定され、「古来より街道が通じ江戸の玄関口として賑わいをみせた地」であることや、「明治時代には地域をつなぐ鉄道が開通した由緒あるエリア」という歴史的背景」、「世界中から先進的な企業と人材が集う国際交流拠点の形成を目指している街の姿」から、新しい駅が、過去と未来、日本と世界、そして多くの人々をつなぐ結節点にふさわしいとして選出されました。
◆参考資料、引用元
田町~品川駅間の新駅の駅名決定について
都市再生特別地区(品川駅北周辺地区)都市計画(素案)の概要
品川駅北周辺地区まちづくりガイドライン
品川開発プロジェクトにおけるまちづくりの基本概要について
産経ニュース “流行の最先端” 渋谷の女子高生が選んだJR山手線30番目の新駅の名称2位は「SPACE STATION」、1位は…?
隈研吾建築都市設計事務所 品川新駅(JR 高輪ゲートウェイ駅)
◆過去の記事
→2018年12月10日投稿 高輪ゲートウェイ駅

■概要
・名称 高輪ゲートウェイ駅
・name Takanawa Gateway Station
・中文名 高轮口站
・開発箇所 東京都港区港南二丁目10番145
・所属路線 JR山手線、京浜東北線
・着工 2017年2月10日
・竣工 2020年夏
・開業予定 2020年春暫定開業予定、2024年度本開業予定
(2019年3月19日、20日撮影)
参考資料から拝借した高輪ゲートウェイ駅周辺の空撮です。
隣の品川からも田町からもそこそこ距離があり、空撮を見ると超高層ビル群もそこで途切れています。
高輪ゲートウェイ駅周辺では再開発が行われ、超高層ビル群も建設されますので、東京都心から品川まで新幹線一駅分、超高層ビル群が途切れなく続くことになります。

参考資料から拝借した高輪ゲートウェイ駅の完成予想パースです。
島式ホーム2面4線を有する地上駅で、駅舎は主に鉄骨造で地上3階、地下1階建て、高さは約30mとなります。
1階がホーム、2階が改札、街への出入り口、イベントスペース、2、3階に店舗が入ります。
駅舎のデザインは新国立競技場や渋谷駅などで実績のある「隈研吾 氏」が担当し、折り紙を模した大屋根が特徴となっています。
更に照明デザインは東京駅の照明などをデザインした面出薫 氏が担当しており、建築デザインの面からも注目が集まります。

山手線車内から見た建設中の高輪ゲートウェイ駅の様子です。
前回は足場で囲われていた外観も足場がバラされ、外観デザインを確認できるようになっていました。

北西側から見た建設中の高輪ゲートウェイ駅の様子です。
背後には品川駅周辺の超高層ビル群が建ち並びます。

高輪ゲートウェイ駅の中央部分の様子です。
建築家 隈研吾氏の建築らしく、木の柱が目立ちます。
光を通す折り紙を模した大屋根に木の柱、一面ガラス張りの開放的な空間が特徴的です。

正面から見た建設中の高輪ゲートウェイ駅です。
高輪ゲートウェイ駅では歩車分離が行き届き、地上レベルは交通広場として、バスやタクシー、一般車のロータリーが整備され、交通広場を覆うようにしてデッキに歩行者広場が設けられる計画です。

南西側から見た建設中の高輪ゲートウェイ駅の様子です。
駅名こそ賛否両論でしたが、周辺の新たなまちづくりと合わせ、個人的には最終的に大成功すると思います。
品川には2027年にリニア中央新幹線が開業し、丸の内や新宿など都内のオフィス集積エリアよりもゲートウェイなエリアにあり、利便性に優れるためです。

高輪ゲートウェイ駅周辺の再開発では、超高層ビルが4棟建設されます。
羽田空港の高さ規制があることから、高さは最大173mとなりますが、幅が通常の超高層ビルの2~3倍ほどある超巨大な超高層ビルとなります。
駅名が「高輪ゲートウェイ駅」に決まりましたが、この超高層ビル群の施設名称も高輪ゲートウェイになるのでしょうか。

整理番号 高輪ゲートウェイ駅 新駅建設進捗状況2019.03予約更新