世界一広大で人口が多い大都市圏の「首都圏」の中枢である港区や千代田区、中央区、江東区には無数の超高層ビルやタワーマンションが建っています。
しかし、それらの超高層ビルの高さや数は世界で見るとまだまだ少なく、上海やニューヨーク、重慶、香港などと比べると迫力に欠けています。
今後、東京五輪や東日本大震災の復興需要が終わり次第、高度成長期に建てられた老朽ビルの再開発や建て替えラッシュが来ると期待され、これから急激に街並み、景観が変化するものと思われます。
そんな首都圏・東京の様子をフジテレビ展望台から追いかけてみたいと思います。

まずはフジテレビから見た景色と言えばこちら、レインボーブリッジと東京タワーの組み合わせです。
東京タワーは既に完成から61年が経ち、高さはスカイツリーに抜かれていますが、今でも東京のシンボルであり、ランドマークです。
2027年には遂に東京タワーより高い超高層ビル「東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟(61階建て、高さ390m)」が完成し、東京タワーは超高層ビルやタワーの中で日本三番目の高さとなります。

今でも東京タワーの周囲には高さ200mを超える超高層ビルが建ち並んでおり、あまり目立たない存在になってしまいました。
2023年には東京タワーのすぐ近くに地上64階、地下5階建て、高さ325.24mの「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業 施設建築物等新築工事 A街区」が竣工予定となっており、東京タワーとほぼ変わらない高さの超高層ビルがすぐ近くに建つことになります。

虎ノ門から竹芝、汐留にかけての超高層ビル群です。
虎ノ門では、「(仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(A-1街区)」を筆頭に複数の超高層ビルが建設されており、竹芝では「(仮称) 竹芝地区開発計画建築計画(A街区(業務棟))」の建設も進みます。

丸の内の超高層オフィスビル群から東京湾岸エリアのタワーマンション群の景色です。
こちらは間違いなく日本一の超高層ビル群となります。
梅田や新宿が日本一の時代は過ぎ去り、常に超高層ビルやタワーマンションの建設が進められている大手町~丸の内~日比谷エリアが日本一になりました。
個人的には梅田や名駅など首都圏以外も更に超高層オフィスの建設を進め、世界中からビジネスマンを集め、日本の都市構造を多極集中型に変えていって欲しいところです。

丸の内~大手町エリアに拡大してみます。
間違いなく日本一の超高層ビル群であり、東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)が完成すると世界のビジネスエリアと戦える程度にはオフィスの集積がなされてきます。

勝どき~晴海にかけての東京湾岸エリアのタワーマンション群の様子です。
手前の晴海埠頭では、東京五輪の選手村として活用されるHARUMI FLAG(晴海フラッグ)の建設が進みます。
約18haの広大な土地に5,632戸の大規模マンションが供給される計画です。
マンション建設というよりかはまちづくり、都市開発に近く、一つの街をまるごと建設しています。

品川付近の超高層ビル、タワーマンション群です。
この規模感で都市開発の進む東京ですが、勢いある新興国にはこのスピードでも追い詰められています。
もし、東京が他国の大都市に破れてしまうと日本の経済も危うくなり、地方衰退どころか日本国内での生活が厳しくなり、明日の食にも困る状況になりかねません。
東京も大阪も名古屋も日本を引っ張っていく大都市ですから、何としてでも世界トップレベルの大都市として君臨せねば、自分等の孫の代にとんでもない事になってしまう危機感があります。
特に名古屋は2027年には、この東京とリニア中央新幹線で40分で結ばれることになります。
今の都市開発、再開発スピードでは、まるで受験直前なのにも関わらず日々の宿題を適当にしかやっていない学生にしか見えない状況です。
リニア開通という蓋を開けたらとんでもないことになってしまったでは、どうしようもありません。
とにかく、この令和の時代が大きな分岐点になると思います。日本でも世界トップレベルの都市開発、再開発が進み、世界各国から人々を呼びこめると良いですね。

整理番号P-0117-01