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Woven City (ウォーブン・シティ、ウーブン・シティ)  トヨタ自動車によるスマートシティ「コネクティッド・シティ」実証都市開発構想 - 都市開発

Woven City (ウォーブン・シティ、ウーブン・シティ)  トヨタ自動車によるスマートシティ「コネクティッド・シティ」実証都市開発構想

  •   08, 2020 10:17
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Woven City (ウォーブン・シティ、ウーブン・シティ)は静岡県裾野市のトヨタ自動車東日本 東富士工場跡地で計画されている大規模都市開発事業、スマートシティ構想で、あらゆるモノやサービスがつながる実証都市「コネクティッド・シティ」として、2021年初頭より着工される計画です。


トヨタ自動車東日本 東富士工場跡地を含む、175エーカー(約70.8万㎡)に、人々が生活を送るリアルな環境のもとで自動運転、モビリティ・アズ・ア・サービス(MaaS)、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホーム技術、人工知能(AI)技術などを導入・検証できる実証都市を新たに作るものとされています。

初期は、トヨタの従業員やプロジェクトの関係者をはじめ、2000名程度の住民が暮らすことを想定して開発が進められるとのことです。





◆参考資料、引用元
トヨタ自動車 トヨタ、「コネクティッド・シティ」プロジェクトをCESで発表
Welcome to Woven City 公式サイト
朝日新聞 トヨタ、先端技術の実験都市を静岡県に建設へ






出典:トヨタ自動車 ニュースリリース





■概要
・名称  Woven City (ウォーブン・シティ、ウーブン・シティ)
・name   Woven City
・中文名 梭织市
・所在地  静岡県裾野市御宿1200番
・開発面積 約708,000㎡
・着工  2021年初頭
・開業  ---
・建築主 トヨタ自動車
・設計  Bjarke Bundgaard Ingels
・施工  ---
・最寄駅 岩波
(---撮影)






Woven Cityの開発される場所の位置図です。








Woven Cityの開発にあたり、ニューヨークの新たな第2ワールドトレードセンターやGoogleの新しい本社屋など、これまで数多くの著名なプロジェクトを手掛けてきたデンマーク出身の著名な建築家であり、ビャルケ・インゲルス・グループ(BIG)でCEOを務める「ビャルケ・インゲルス氏」が都市設計などを担当することとされています。

出典:トヨタ自動車 ニュースリリース








トヨタ自動車の都市開発ということで、完全車社会を想像していたのですが、そういう訳ではなく、街を通る道を3つに分類し、それらの道が網の目のように織り込まれた街を創る計画となっています。

具体的には、スピードが速い車両専用の道として、「e-Palette」など、完全自動運転かつゼロエミッションのモビリティのみが走行する道、いわゆる「自動車専用道路」と、歩行者とスピードが遅いパーソナルモビリティが共存するプロムナードのような道「歩車共存道路」、歩行者専用の公園内歩道のような道「遊歩道」の3種類の街路空間が創り出されます。

出典:トヨタ自動車 ニュースリリース








東京や大阪などの大都市圏は鉄道やバスを中心とした、鉄道軸と駅からなる都市空間が形成されており、“都市の中心”が駅となっていますが、新たに都市開発されるWoven Cityでは、歩行者と自動運転の車からなる都市であり、そのような“都市の中心”を人工的に創ることで賑わい創出を図る計画となっています。

街の中心や各ブロックには、人々の集いの場として様々な公園・広場を作り、住民同士もつながり合うことでコミュニティが形成されることも目指しているとのことです。


ちなみに今まで日本の不動産や都市開発というものは、鉄道駅を中心に利便性や地価等が決まってきましたが、このような完全自動運転車が普及すると、新しい概念、考え方が生まれるかもしれません。

今までは鉄道がなく、不便だったエリアも自動運転車の普及によって移動の自由性が確保されれば、開発が進み、地盤の頑丈さや自然環境の豊かさ、空気のよさから住まいを選択するようになるかもしれません。

出典:トヨタ自動車 ニュースリリース










街の建物は主にカーボンニュートラルな木材で作り、屋根には太陽光発電パネルを設置するなど、環境との調和やサステイナビリティを前提とした街作りを行う計画です。

完成予想パースを見ると、高層の建物は見当たらず、中低層で抑えられています。
完全自動運転の都市として計画されており、渋滞や自動車混雑を緩和させるために、低密度分散型の都市として計画が進められているものかと思われます。

出典:トヨタ自動車 ニュースリリース








都市の中心部は歩車共存空間となっています。
暮らしを支える燃料電池発電も含めて、この街のインフラはすべて地下に設置する計画です。

出典:トヨタ自動車 ニュースリリース






人々が生活を送るリアルな環境のもと、自動運転、モビリティ・アズ・ア・サービス(MaaS)、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホーム技術、人工知能(AI)技術などを導入を実証する都市として開発されるため、様々な最先端技術が集約したスマートシティとなります。

住民は、室内用ロボットなどの新技術を検証するほか、センサーのデータを活用するAIにより、健康状態をチェックしたり、日々の暮らしに役立てたりするなど、生活の質を向上させることができるとのことです。

海外では、中国の深センや雄安新区などが大規模なスマートシティとして開発されていますが、日本国内では前例が殆どなく、今のところ「柏の葉キャンパス」くらいかと思われます。

出典:トヨタ自動車 ニュースリリース







建設される建物は木造を想定しているとのことで、このような暖かみある建築パースが発表されています。

出典:トヨタ自動車 ニュースリリース








都市の中心になると思われる大型の建築物は、住居や商業施設、業務施設が集まる複合施設でしょうか。

出典:トヨタ自動車 ニュースリリース







Woven Cityでは、完全自動運転かつゼロエミッションのモビリティが移動手段となります。
トヨタ自動車が開発した多目的自動運転車「e-Palette(イーパレット)」が人の輸送やモノの配達に加えて、移動用店舗としても使われるなど、街の様々な場所で活躍する計画です。


大都市圏内というわけではないので、数万、数十万人が同時に移動するということではないと思われ、鉄道のような大量輸送は不要で、このe-Palette(イーパレット)でも十分対応可能と思われます。

ただ、朝夕の通勤通学時間帯はある程度まとまった人の移動が発生することと思われるほか、物流もそこそこの量があることを考えると、このe-Palette(イーパレット)を改良、大型化した連接バスや大型トラックのような公共交通システムができるかもしれませんね。

もしくはe-Palette(イーパレット)を混雑時のみ立ち席化、拠点間を連結して走行できるシステムや逆に空いている時間帯は自宅と目的地を運んでくれるタクシーのような使い方もできるかもしれないと考えると、次世代の小中量輸送手段として大活躍できそうです。

出典:トヨタ自動車 ニュースリリース

整理番号 Woven City (ウォーブンシティ、ウーブンシティ)  トヨタ自動車によるスマートシティ「コネクティッド・シティ」実証都市開発構想
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3 Comment

おろろN  

連投ですいません。
もう一方で昨今の(日本を除く)世界規模での環境危機意識の高まりや都市の高度かつ人間的な再整備機運などをうけて、自家用車保有を当然とした自動車万能のような今迄の自動車の在り方を続けていけば自動車が社会から排除される立場に追い込まれかねないという危機感のようなものも感じられます。想像図の中にも在来型の車両は描かれてないのはそのためかもしれません。まだまだ20世紀的自動車社会型思考が幅を利かせているこの国で、最大の自動車会社が旧来の形態から変わらねば自動車に未来が無いと考えているように見えるのは皮肉な感じもします。

2020/01/10 (Fri) 21:35 | EDIT | REPLY |   

きりぼう  

Re:

そうですね!
まずはコンパクトサイズ、近隣住区程度からということでしょう。
仰るとおり、これが成功しだい、大都市圏での実験、実用化へ移っていって欲しいなあと感じます。
リニア岐阜駅での実験もちょうどいいですよね!

2020/01/09 (Thu) 07:55 | EDIT | REPLY |   

おろろN  

中国等と比べれば相当コンパクトですがそれでも日本に本格的な実験都市が生まれるのは期待大で、どのような変化が見えてくるのか楽しみです。
ただ今回軌道系交通が無いのは自動車会社による開発というよりもサイズによるもののような気もします。規模としては小さな町くらいの大きさなので自動車以下の交通系で十分でしょうし、むしろ先ずはラスト1マイルでの理想的な移動法の追及で、より広い地域の実験はその次かと思えます。
理想を言えば人口5~40万規模で新幹線駅や空港も有るような都市規模で実験出来ると良いのですが欲張り過ぎかな。勝手な想像ですが東濃リニア駅近接地域をより大きな実験都市に出来たらなと考えてしまいます。

2020/01/08 (Wed) 21:26 | EDIT | REPLY |   

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