2020/03/23
高輪ゲートウェイ駅は、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に合わせて2020年3月17日に新たに暫定開業した駅で、JR山手線、京浜東北線の新駅となっており、田町駅から約1.3 km、品川駅から約0.9 km付近の場所に位置しています。
元々、約20haの東京総合高輪ゲートウェイ駅は、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に合わせて2020年3月17日に新たに暫定開業した駅で、JR山手線、京浜東北線の新駅となっており、田町駅から約1.3 km、品川駅から約0.9 km付近の場所に位置しています。
元々、約20haの東京総合車両センター田町センターが広がっていた場所ですが、設備や車両留置箇所の見直しによって創出された約13haを4棟の超高層ビル群から構成される「品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) (Tokyo Yard Project)」として再開発されるため、新たに駅が設けられました。
新駅名の「高輪ゲートウェイ」は、公募によって決定され、「古来より街道が通じ江戸の玄関口として賑わいをみせた地」であることや、「明治時代には地域をつなぐ鉄道が開通した由緒あるエリア」という歴史的背景」、「世界中から先進的な企業と人材が集う国際交流拠点の形成を目指している街の姿」から、新しい駅が、過去と未来、日本と世界、そして多くの人々をつなぐ結節点にふさわしいとして選出されました。
今回は高輪ゲートウェイ駅の駅コンコースをまとめます。
◆参考資料、引用元
・田町~品川駅間の新駅の駅名決定について
・都市再生特別地区(品川駅北周辺地区)都市計画(素案)の概要
・品川開発プロジェクトにおけるまちづくりの基本概要について
・隈研吾建築都市設計事務所 品川新駅(JR 高輪ゲートウェイ駅)
・東洋経済 AI女子駅員が大活躍「高輪ゲートウェイ」の衝撃
・高輪ゲートウェイ駅の概要について ~新たな駅サービス設備の試行導入・これまでにないエキナカ店舗の誕生~
◆過去の記事
→2018年12月10日投稿 高輪ゲートウェイ駅
→2019年3月23日投稿 高輪ゲートウェイ駅

■概要
・名称 高輪ゲートウェイ駅
・name Takanawa Gateway Station
・中文名 高轮Gateway站
・開発箇所 東京都港区港南二丁目10番145
・所属路線 JR山手線、京浜東北線
・着工 2017年2月10日
・竣工 2020年3月
・開業予定 暫定開業:2020年3月14日暫定開業、本開業:2024年度
(2020年3月17日撮影)
駅コンコース部分の平面図です。

出典:東日本旅客鉄道 ニュースリリース
改札内コンコースの様子です。

AI技術を活用した無人決済店舗「TOUCH TO GO」です。
こちらは2020年3月23日オープンとなっており、撮影時は開店していませんでした。
品揃えは通常の駅ナカ店舗同様で、約600種類の商品が販売されています。
店内に設置された合計50台のカメラが客の動きや手に取った商品を認識し、商品の総額を自動算出する仕組みとなっており、商品を手に取って、SuicaやPASMO等の交通系ICカードを読み取り機にかざすだけで買い物できるものとなっています。

コンコース端部の様子です。
ガラスの輝きと木目調の壁面、白い鋼製柱が暖かみある空間を創り出しています。

北側、東京方面の階段とエスカレーターです。

コインロッカースペースです。
こちらは金属調のコインロッカーと木目調の床のコントラストが美しいデザインとなっています。

ベンチも木目調のものが採用されています。

お手洗い付近の様子です。
壁も天井も木目調です。

男子トイレの洗面です。
鏡も洗面ボウル部分も蛇口も全てメッキ仕様となっています。

サイン類です。
今までの看板という印象の強いサインとは違い、象りが印象的なサインでした。

駅コンコース全景です。
木鋼ハイブリッド構造で支えられた屋根は半透明のテフロン膜となっており、日本の“折り紙”をモチーフにデザインされています。
このテフロン膜は、日射の熱反射率が高い膜材を採用することで、内部の温度上昇を抑制しているほか、膜屋根の光透過を活用し、日中の照明電力量を削減するものとされています。

高輪ゲートウェイ駅の駅舎は半屋内のような形となっており、1階は開放されており、2階はガラスカーテンウォールで覆われています。

コンコースからホームを見下ろした様子です。

鉄道テラスビジョンです。
12枚のLEDの膜が連続する鉄道テラスビジョンでは、この地が、過去と未来、日本と世界、そして多くの人々をつなぐ結節点となることを表現する映像を放映していくものとされています。

高輪ゲートウェイ駅では多様なロボットが活躍しています。
将来的には6種類のロボットが導入される計画となっており、写真のロボットは「EMIEW3(エミュースリー)+AI を活用した案内デジタルサイネージ」というもので、案内ロボットとなります。
他にも「警備ロボット」や清掃ロボットの「EGrobo(イージーロボ)」、清掃を行う「CLINABO(クリナボ)」、案内や広告を行う「駅サービスロボット」、2ヵ国語対応案内ロボット「案内コミュニケーションロボット(HOSPI:ホスピー)」などが導入されています。

駅案内AIサイネージです。
音声認識、自然言語処理などのAI技術を独自に 組み合わせることで、駅構内の案内、周辺の道案
内など、駅でのお困りごとに4ケ国語(日・英・中・ 韓)の音声会話で応答することが可能となっています。
また、JR 東日本が保有する各種情報サービスと連携することで列車運行に関するリアルタイムな情報を提供することも可能です。

高輪ゲートウェイ駅の南側、品川寄りは2024年度本開業予定となっています。

●木鋼ハイブリッド構造
木鋼ハイブリッド構造は、集成材をはめ込んだ鉄骨構造となっており、鋼板を集成材で補剛したハイブリッド部材により、部材応力は主に鋼板が負担する構造となっています。
通常の木造に比べ、木造特有のクリープ変形や接合部の剛性不足などを防ぐことができる特徴があります。
高輪ゲートウェイ駅の木材には、福島県産や宮城県産の杉材が用いられているとのことです。
・鉄鋼新聞 日鉄エンジニアリング製の防食橋梁常設足場と木鋼ハイブリッド鉄骨「高輪ゲートウェイ駅」に採用

木鋼ハイブリッド構造の屋根遠景です。
白一色の鉄鋼梁と木質の梁が組合わさった暖かみある梁となっています。

整理番号 開業したJR山手線、京浜東北線 高輪ゲートウェイ駅 vol.2 駅コンコース、折り紙がモチーフの木鋼ハイブリッド構造屋根
元々、約20haの東京総合高輪ゲートウェイ駅は、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に合わせて2020年3月17日に新たに暫定開業した駅で、JR山手線、京浜東北線の新駅となっており、田町駅から約1.3 km、品川駅から約0.9 km付近の場所に位置しています。
元々、約20haの東京総合車両センター田町センターが広がっていた場所ですが、設備や車両留置箇所の見直しによって創出された約13haを4棟の超高層ビル群から構成される「品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) (Tokyo Yard Project)」として再開発されるため、新たに駅が設けられました。
新駅名の「高輪ゲートウェイ」は、公募によって決定され、「古来より街道が通じ江戸の玄関口として賑わいをみせた地」であることや、「明治時代には地域をつなぐ鉄道が開通した由緒あるエリア」という歴史的背景」、「世界中から先進的な企業と人材が集う国際交流拠点の形成を目指している街の姿」から、新しい駅が、過去と未来、日本と世界、そして多くの人々をつなぐ結節点にふさわしいとして選出されました。
今回は高輪ゲートウェイ駅の駅コンコースをまとめます。
◆参考資料、引用元
・田町~品川駅間の新駅の駅名決定について
・都市再生特別地区(品川駅北周辺地区)都市計画(素案)の概要
・品川開発プロジェクトにおけるまちづくりの基本概要について
・隈研吾建築都市設計事務所 品川新駅(JR 高輪ゲートウェイ駅)
・東洋経済 AI女子駅員が大活躍「高輪ゲートウェイ」の衝撃
・高輪ゲートウェイ駅の概要について ~新たな駅サービス設備の試行導入・これまでにないエキナカ店舗の誕生~
◆過去の記事
→2018年12月10日投稿 高輪ゲートウェイ駅
→2019年3月23日投稿 高輪ゲートウェイ駅

■概要
・名称 高輪ゲートウェイ駅
・name Takanawa Gateway Station
・中文名 高轮Gateway站
・開発箇所 東京都港区港南二丁目10番145
・所属路線 JR山手線、京浜東北線
・着工 2017年2月10日
・竣工 2020年3月
・開業予定 暫定開業:2020年3月14日暫定開業、本開業:2024年度
(2020年3月17日撮影)
駅コンコース部分の平面図です。

出典:東日本旅客鉄道 ニュースリリース
改札内コンコースの様子です。

AI技術を活用した無人決済店舗「TOUCH TO GO」です。
こちらは2020年3月23日オープンとなっており、撮影時は開店していませんでした。
品揃えは通常の駅ナカ店舗同様で、約600種類の商品が販売されています。
店内に設置された合計50台のカメラが客の動きや手に取った商品を認識し、商品の総額を自動算出する仕組みとなっており、商品を手に取って、SuicaやPASMO等の交通系ICカードを読み取り機にかざすだけで買い物できるものとなっています。

コンコース端部の様子です。
ガラスの輝きと木目調の壁面、白い鋼製柱が暖かみある空間を創り出しています。

北側、東京方面の階段とエスカレーターです。

コインロッカースペースです。
こちらは金属調のコインロッカーと木目調の床のコントラストが美しいデザインとなっています。

ベンチも木目調のものが採用されています。

お手洗い付近の様子です。
壁も天井も木目調です。

男子トイレの洗面です。
鏡も洗面ボウル部分も蛇口も全てメッキ仕様となっています。

サイン類です。
今までの看板という印象の強いサインとは違い、象りが印象的なサインでした。

駅コンコース全景です。
木鋼ハイブリッド構造で支えられた屋根は半透明のテフロン膜となっており、日本の“折り紙”をモチーフにデザインされています。
このテフロン膜は、日射の熱反射率が高い膜材を採用することで、内部の温度上昇を抑制しているほか、膜屋根の光透過を活用し、日中の照明電力量を削減するものとされています。

高輪ゲートウェイ駅の駅舎は半屋内のような形となっており、1階は開放されており、2階はガラスカーテンウォールで覆われています。

コンコースからホームを見下ろした様子です。

鉄道テラスビジョンです。
12枚のLEDの膜が連続する鉄道テラスビジョンでは、この地が、過去と未来、日本と世界、そして多くの人々をつなぐ結節点となることを表現する映像を放映していくものとされています。

高輪ゲートウェイ駅では多様なロボットが活躍しています。
将来的には6種類のロボットが導入される計画となっており、写真のロボットは「EMIEW3(エミュースリー)+AI を活用した案内デジタルサイネージ」というもので、案内ロボットとなります。
他にも「警備ロボット」や清掃ロボットの「EGrobo(イージーロボ)」、清掃を行う「CLINABO(クリナボ)」、案内や広告を行う「駅サービスロボット」、2ヵ国語対応案内ロボット「案内コミュニケーションロボット(HOSPI:ホスピー)」などが導入されています。

駅案内AIサイネージです。
音声認識、自然言語処理などのAI技術を独自に 組み合わせることで、駅構内の案内、周辺の道案
内など、駅でのお困りごとに4ケ国語(日・英・中・ 韓)の音声会話で応答することが可能となっています。
また、JR 東日本が保有する各種情報サービスと連携することで列車運行に関するリアルタイムな情報を提供することも可能です。

高輪ゲートウェイ駅の南側、品川寄りは2024年度本開業予定となっています。

●木鋼ハイブリッド構造
木鋼ハイブリッド構造は、集成材をはめ込んだ鉄骨構造となっており、鋼板を集成材で補剛したハイブリッド部材により、部材応力は主に鋼板が負担する構造となっています。
通常の木造に比べ、木造特有のクリープ変形や接合部の剛性不足などを防ぐことができる特徴があります。
高輪ゲートウェイ駅の木材には、福島県産や宮城県産の杉材が用いられているとのことです。
・鉄鋼新聞 日鉄エンジニアリング製の防食橋梁常設足場と木鋼ハイブリッド鉄骨「高輪ゲートウェイ駅」に採用

木鋼ハイブリッド構造の屋根遠景です。
白一色の鉄鋼梁と木質の梁が組合わさった暖かみある梁となっています。

整理番号 開業したJR山手線、京浜東北線 高輪ゲートウェイ駅 vol.2 駅コンコース、折り紙がモチーフの木鋼ハイブリッド構造屋根