2020/05/16
神奈川県の県央地域に位置し、新宿まで約45分、横浜まで約25分の場所にある神奈川県海老名市の郊外ターミナル駅「海老名駅」周辺では近年、都市開発が怒涛の勢いで進められています。
1980年代以前は駅周辺が一面、水田の広がる田園地帯でしたが、1987年12月に海老名市にて「商業・業務・文化レクリエーション機能の集積」を目標に地区計画が策定され、当初は東口を中心に開発が進められ、1989年11月に「VINA1番館」、「VINA2番館」、2002年4月19日にビナウォーク (ViNAWALK)が開業しました。
東口の開発が一段落した現在は、西口や駅間地区と呼ばれるエリアの開発が進められており、小田急線海老名駅とJR相模線海老名駅との間のエリアには、タワーマンション群やオフィスビル、都市型商業施設からなる「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」の開発が進められており、海老名駅北側エリアでは海老名駅西口土地区画整理事業による開発が行われています。
海老名駅西口土地区画整理事業は2016年11月に完了しており、現在では区域内の建築物新築や2015年10月には「ららぽーと海老名」が開業しています。
◆参考資料、引用元
・ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)公式サイト
・海老名市 駅周辺整備
・一般社団法人海老名扇町エリアマネジメント 公式サイト
・小田急電鉄 ~憩う・くらす・育むを開発のキーワードとする、開発計画が始動~ 海老名駅間地区の開発計画の概要が決定 2016年3月からは海老名駅に特急ロマンスカーが停車し、交通利便性も向上します

■概要
・名称 海老名駅西口土地区画整理事業/ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)
・name Ebina Station West Exit Land Readjustment Project/ViNA GARDENS
・中文名 海老名站西口土地调整项目/维纳花园
・所在地 神奈川県海老名市
・開発面積 14.08ha/3.5ha
・着工 2012年12月/2016年度
・竣工 2016年11月/2025年度
・最寄駅 海老名
(2020年3月11日撮影など)
海老名駅西口土地区画整理事業の配置図です。

出典:海老名市
小田急線海老名駅とJR相模線海老名駅との間のエリアで開発が進められている「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」の様子です。
現在は自由通路両側に広大な空き地が広がっていますが、「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」では約3~4棟、オフィスビルとサービス施設の建設が行われます。

「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」の完成予想パースです。
高層ビル・タワーマンション群からなる近未来的な都市が田園地帯や未利用地跡に一気に開発されています。
ここだけまるで高度成長期の日本や中国や東南アジア諸国のような新興国のような都市開発ブームとなっており、非常に勢いを感じさせます。

出典:小田急電鉄ニュースリリース
海老名駅自由通路と開発途中の「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」です。
奥では、2021年春開業を目指して「ロマンスカーミュージアム」も建設中です。
こちらの「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」で開発が進められているプロジェクトは以下のものとなっており、複数プロジェクトが同時並行で進められています。
・ViNA GARDENS (ビナガーデンズ) サービス施設棟 2019年12月建設状況
・ViNA GARDENS (ビナガーデンズ) (仮称)オフィス棟 2020年3月建設状況、現地の様子
・リーフィアタワー海老名ブリスコート 2020年3月建設状況、現地の様子
・ロマンスカーミュージアム 2019年12月末建設状況、現地の様子
・リーフィアタワー海老名アクロスコート 〈竣工済〉

海老名駅自由通路の様子です。自由通路の東西を大規模商業施設、通路の中央に駅を配置することによって人の流れを生み出し、賑わいにつなげている再開発成功例です。
延長331.3m(駅間部195.1m、西口部136.2m)となっており、元々は「幅の狭い歩道橋」のような自由通路でしたが、2015年に新自由通路が供用開始され、LCDモニターや動く歩道の設置された自由通路へと生まれ変わっています。

小田急小田原線と相鉄本線の海老名駅駅舎の様子です。
海老名駅自由通路nから接続されており、周辺の商業施設とフラットアプローチとなっています。
現在、相鉄本線の海老名駅では、「相模鉄道 相鉄線海老名駅改良工事」が進められており、地上3階建て新駅舎のほか、商業施設や保育施設の整備も進められています。
・相模鉄道 相鉄線海老名駅改良工事 #現地の様子201907

海老名駅東口側は開発が一段落しており、大規模商業施設「ビナウォーク (ViNAWALK)」のほか、商業施設および上層の賃貸住宅からなる地上11階建ての複合施設「ビナフロント」が2014年10月に完成しています。
また、更に南側には23階建て、高さ89mの「ビナマークス イースト 」、地上22階建て、高さ86.9mの「ビナマークス ウエスト 」といった駅前タワマンも建設されています。

海老名駅自由通路の途中にある「ViNA GARDENS TERRACE (ビナガーデンズ テラス)」から見た海老名駅周辺の様子です。
自由通路の途中にも商業施設を配置することによって、駅間の乗り換えやビナウォークとららぽーと海老名の移動の人の流れのみならず、賑わいも創出しています。

海老名駅西口側の「海老名駅西口土地区画整理事業」によって整備されたエリアの様子です。

海老名駅からは2車線の「エビーロード」が伸び、幅の広いゆとりある歩道やバスや鉄道などの公共交通主体のまちづくりによって流入する自家用車の数を減らしたことによって、ヒューマンスケール幅の車道が実現しています。

街路樹や街路灯の配置もなされ、インターロッキングで広場のような空間が形成されています。

センター用地には「ららぽーと海老名」、高次機能複合用地には、「グレーシアタワーズ海老名」や「ホテルルートイン海老名駅前」が建設されています。
海老名駅西口の核となるエリアです。

更に北側エリアのDHLサプライチェーン海老名ロジスティクスセンター跡地には、大規模マンションと大型スーパーマーケットの建設が計画されているほか、既に北側敷地にはサンケイビルや名鉄不動産、長谷工コーポレーションによって開発された15階建て、総戸数412戸の大規模マンション 「海老名ザ・レジデンス」が完成しています。

DHLサプライチェーン海老名ロジスティクスセンター跡地の開発計画「(仮称)1000 DREAM PROJECT」の建築計画の概要が書かれたお知らせ板です。

こちらの「(仮称)1000 DREAM PROJECT」は、日鉄興和不動産やJR西日本不動産開発、東急不動産、小田急不動産、相鉄不動産、長谷工アーベストによって、15階建て、第1期500戸(第2期含め総戸数1000戸規模)の大規模マンションが2022年2月中旬竣工予定で建設が進められています。

こちらは海老名駅西口土地区画整理事業より更に西側に進んだエリアです。
こちらではJR相模線と相鉄厚木線(貨物線)の線路をアンダーパス構造で横断する道路から延びる道路の整備が進められていました。

西側エリアでも水田が埋め立てられ、駐車場が暫定的に整備されています。

JR相模線と相鉄厚木線(貨物線)の線路をアンダーパス構造で横断する道路の様子です。
海老名駅南北を道路交通でも結ぶ計画が進行しています。

田園地帯と海老名駅周辺の様子です。
数年後にはこちらの田園地帯も宅地化されている可能性もあり、こういった超高層タワーマンション群と田園風景を見られるのも今だけかもしれません。

反対側を見ると、23階建て、高さ108mの「リコーテクノロジーセンター新棟(C棟)」が田園地帯の真ん中に聳え立ってます。

こういった自然と都会がすぐ近くにあるまちは良いですね。
個人的にはできれば田園地帯はそのまま残してほしいかなと感じます。

整理番号 海老名駅周辺の都市開発状況2020年3月現地の様子 (海老名駅西口土地区画整理事業/ViNA GARDENS(ビナガーデンズ))
1980年代以前は駅周辺が一面、水田の広がる田園地帯でしたが、1987年12月に海老名市にて「商業・業務・文化レクリエーション機能の集積」を目標に地区計画が策定され、当初は東口を中心に開発が進められ、1989年11月に「VINA1番館」、「VINA2番館」、2002年4月19日にビナウォーク (ViNAWALK)が開業しました。
東口の開発が一段落した現在は、西口や駅間地区と呼ばれるエリアの開発が進められており、小田急線海老名駅とJR相模線海老名駅との間のエリアには、タワーマンション群やオフィスビル、都市型商業施設からなる「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」の開発が進められており、海老名駅北側エリアでは海老名駅西口土地区画整理事業による開発が行われています。
海老名駅西口土地区画整理事業は2016年11月に完了しており、現在では区域内の建築物新築や2015年10月には「ららぽーと海老名」が開業しています。
◆参考資料、引用元
・ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)公式サイト
・海老名市 駅周辺整備
・一般社団法人海老名扇町エリアマネジメント 公式サイト
・小田急電鉄 ~憩う・くらす・育むを開発のキーワードとする、開発計画が始動~ 海老名駅間地区の開発計画の概要が決定 2016年3月からは海老名駅に特急ロマンスカーが停車し、交通利便性も向上します

■概要
・名称 海老名駅西口土地区画整理事業/ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)
・name Ebina Station West Exit Land Readjustment Project/ViNA GARDENS
・中文名 海老名站西口土地调整项目/维纳花园
・所在地 神奈川県海老名市
・開発面積 14.08ha/3.5ha
・着工 2012年12月/2016年度
・竣工 2016年11月/2025年度
・最寄駅 海老名
(2020年3月11日撮影など)
海老名駅西口土地区画整理事業の配置図です。

出典:海老名市
小田急線海老名駅とJR相模線海老名駅との間のエリアで開発が進められている「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」の様子です。
現在は自由通路両側に広大な空き地が広がっていますが、「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」では約3~4棟、オフィスビルとサービス施設の建設が行われます。

「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」の完成予想パースです。
高層ビル・タワーマンション群からなる近未来的な都市が田園地帯や未利用地跡に一気に開発されています。
ここだけまるで高度成長期の日本や中国や東南アジア諸国のような新興国のような都市開発ブームとなっており、非常に勢いを感じさせます。

出典:小田急電鉄ニュースリリース
海老名駅自由通路と開発途中の「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」です。
奥では、2021年春開業を目指して「ロマンスカーミュージアム」も建設中です。
こちらの「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」で開発が進められているプロジェクトは以下のものとなっており、複数プロジェクトが同時並行で進められています。
・ViNA GARDENS (ビナガーデンズ) サービス施設棟 2019年12月建設状況
・ViNA GARDENS (ビナガーデンズ) (仮称)オフィス棟 2020年3月建設状況、現地の様子
・リーフィアタワー海老名ブリスコート 2020年3月建設状況、現地の様子
・ロマンスカーミュージアム 2019年12月末建設状況、現地の様子
・リーフィアタワー海老名アクロスコート 〈竣工済〉

海老名駅自由通路の様子です。自由通路の東西を大規模商業施設、通路の中央に駅を配置することによって人の流れを生み出し、賑わいにつなげている再開発成功例です。
延長331.3m(駅間部195.1m、西口部136.2m)となっており、元々は「幅の狭い歩道橋」のような自由通路でしたが、2015年に新自由通路が供用開始され、LCDモニターや動く歩道の設置された自由通路へと生まれ変わっています。

小田急小田原線と相鉄本線の海老名駅駅舎の様子です。
海老名駅自由通路nから接続されており、周辺の商業施設とフラットアプローチとなっています。
現在、相鉄本線の海老名駅では、「相模鉄道 相鉄線海老名駅改良工事」が進められており、地上3階建て新駅舎のほか、商業施設や保育施設の整備も進められています。
・相模鉄道 相鉄線海老名駅改良工事 #現地の様子201907

海老名駅東口側は開発が一段落しており、大規模商業施設「ビナウォーク (ViNAWALK)」のほか、商業施設および上層の賃貸住宅からなる地上11階建ての複合施設「ビナフロント」が2014年10月に完成しています。
また、更に南側には23階建て、高さ89mの「ビナマークス イースト 」、地上22階建て、高さ86.9mの「ビナマークス ウエスト 」といった駅前タワマンも建設されています。

海老名駅自由通路の途中にある「ViNA GARDENS TERRACE (ビナガーデンズ テラス)」から見た海老名駅周辺の様子です。
自由通路の途中にも商業施設を配置することによって、駅間の乗り換えやビナウォークとららぽーと海老名の移動の人の流れのみならず、賑わいも創出しています。

海老名駅西口側の「海老名駅西口土地区画整理事業」によって整備されたエリアの様子です。

海老名駅からは2車線の「エビーロード」が伸び、幅の広いゆとりある歩道やバスや鉄道などの公共交通主体のまちづくりによって流入する自家用車の数を減らしたことによって、ヒューマンスケール幅の車道が実現しています。

街路樹や街路灯の配置もなされ、インターロッキングで広場のような空間が形成されています。

センター用地には「ららぽーと海老名」、高次機能複合用地には、「グレーシアタワーズ海老名」や「ホテルルートイン海老名駅前」が建設されています。
海老名駅西口の核となるエリアです。

更に北側エリアのDHLサプライチェーン海老名ロジスティクスセンター跡地には、大規模マンションと大型スーパーマーケットの建設が計画されているほか、既に北側敷地にはサンケイビルや名鉄不動産、長谷工コーポレーションによって開発された15階建て、総戸数412戸の大規模マンション 「海老名ザ・レジデンス」が完成しています。

DHLサプライチェーン海老名ロジスティクスセンター跡地の開発計画「(仮称)1000 DREAM PROJECT」の建築計画の概要が書かれたお知らせ板です。

こちらの「(仮称)1000 DREAM PROJECT」は、日鉄興和不動産やJR西日本不動産開発、東急不動産、小田急不動産、相鉄不動産、長谷工アーベストによって、15階建て、第1期500戸(第2期含め総戸数1000戸規模)の大規模マンションが2022年2月中旬竣工予定で建設が進められています。

こちらは海老名駅西口土地区画整理事業より更に西側に進んだエリアです。
こちらではJR相模線と相鉄厚木線(貨物線)の線路をアンダーパス構造で横断する道路から延びる道路の整備が進められていました。

西側エリアでも水田が埋め立てられ、駐車場が暫定的に整備されています。

JR相模線と相鉄厚木線(貨物線)の線路をアンダーパス構造で横断する道路の様子です。
海老名駅南北を道路交通でも結ぶ計画が進行しています。

田園地帯と海老名駅周辺の様子です。
数年後にはこちらの田園地帯も宅地化されている可能性もあり、こういった超高層タワーマンション群と田園風景を見られるのも今だけかもしれません。

反対側を見ると、23階建て、高さ108mの「リコーテクノロジーセンター新棟(C棟)」が田園地帯の真ん中に聳え立ってます。

こういった自然と都会がすぐ近くにあるまちは良いですね。
個人的にはできれば田園地帯はそのまま残してほしいかなと感じます。

整理番号 海老名駅周辺の都市開発状況2020年3月現地の様子 (海老名駅西口土地区画整理事業/ViNA GARDENS(ビナガーデンズ))