2020/09/11
東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) は東京都千代田区大手町、東京都中央区八重洲の東京駅日本橋口前で行われている大規模複合再開発事業です。
合計4棟のビルが建設され、うち2棟は高さ100m以上の超高層ビルとなります。A棟は2021年4月末竣工予定、地上40階、地下5階建て、高さ212mの超高層ビル、B棟は2027年度竣工予定、地上63階、地下4階建て、高さ390mとなり、B棟は2027年度に日本一の高さを誇る超高層ビルとなります。
また、B棟の延床面積は都市計画の変更に伴い、49万㎡から54万5,000㎡に規模が拡大される計画で、日本橋エリアの首都高速道路地下化、八重洲地区再開発による地下ネットワーク化などに伴い、容積率の最高限度が従来の1,760%から1,860%に変更となります。
延床面積が増えたことにより、用途にホテルやホールといった機能が拡充され、外観デザインは高層部分のボリュームを増やし、当初計画から大幅に変更されています。
ちなみに高さは最高限度の高さが390mとして、既決定の都市再生特別地区で指定されているため変更はなく、高さ390mのまま計画が進められています。
街区北側に位置する東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)D棟は、地下及び低層階に下水ポンプ所を新設するものとされており、1964年に日本ビル地下に合築して設けられた東京都下水道局銭瓶町ポンプ所に替わるものとなります。
また、将来の更新も見据え、別棟化し、機能更新を図るものです。
2020年6月時点では9階建て、高さ65mのD棟が日本ビルヂングの北側、部分解体が行われた場所で建設中、基礎工事中となっています。
◆参考資料、引用元
・内閣府 国家戦略特区・首相官邸 都市再生特別地区(大手町地区(D-1街区))都市計画(素案)の概要
・内閣府 国家戦略特区・首相官邸 東京都市計画都市再生特別地区(大手町地区(D-1街区))の変更
・TOKYO TOKIWABASHI 2027 東京駅前常盤橋プロジェクト 公式サイト
・東京駅前 3ha 超の大規模複合再開発「常盤橋街区再開発プロジェクト」計画概要について
・高さ日本一(約 390m)の大規模複合再開発「常盤橋街区再開発プロジェクト」第一弾 D 棟(下水ポンプ所)新築工事着工 ~東京駅前で 10 年超の長期プロジェクトがいよいよ始動~
・大手町・丸の内・八重洲・日本橋の結節点における敷地面積 3.1ha の大規模再開発「東京駅前常盤橋プロジェクト」A棟新築工事着工―「働く」ことは「人が動き、交わる」こと。これからの「働く」を発信するシンボルタワーへ。―
・東京都 報道発表資料 大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発の施行認可
・小千谷市 「東京駅前常盤橋プロジェクト」広場に泳ぐ宝石「錦鯉」の池を設置
・YouTube 三菱地所公式チャンネル 東京駅前常盤橋プロジェクト/TOKYO TOKIWABASHI 2027
・建設通信新聞 63階55万平米に変更/常盤橋プロジェクトB棟/三菱地所
・建設通信新聞 【東京駅前常盤橋プロジェクト】広場に錦鯉が泳ぐ池 新潟県小千谷市がPRゾーンを提案
◆過去の記事
→2015年9月1日投稿 東京駅前に高さ390mの超高層ビル計画 (常盤橋地区再開発)
→2020年1月21日投稿 東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟 / D棟
→2020年7月9日投稿 東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟/D棟
→2020年8月22日投稿 東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟/D棟

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
■概要
・名称 東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟/D棟
・計画名 東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟/D棟
・name Tokiwabashi Project in front of Tokyo Station (Otemachi 2-chome Tokiwabashi District Type 1 Urban Redevelopment Project) Building B / Building D
・中文名 东京站前的常盘桥项目(大手町2丁目常盘桥区1型城市再开发项目)B楼/ D楼
・所在地 東京都千代田区大手町二丁目8番1他、東京都中央区八重洲1丁目2番1他
・用途 A棟:事務所、店舗、駐車場等
B棟:事務所、ホテル、ホール、店舗、駐車場等
C棟:店舗、変電所、駐車場等
D棟:事務所、下水ポンプ場、駐車場等
・階数 A棟:地上40階建て、地下5階建て (運用上:地上38階、地下5階建て)
B棟:地上63階建て、地下4階建て
C棟:地上1階、地下4階建て
D棟:地上9階、地下3階建て
・高さ A棟:212m
B棟:390m
C棟:10m
D棟:65m
・構造 鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
・基礎工法 直接基礎、杭基礎 (一部併用)
・敷地面積 31,400㎡ (街区全体)
・建築面積 20,400㎡ (街区全体)
A棟:4,000㎡
B棟:13,200㎡
C棟:300㎡
D棟:2,900㎡
・延床面積 686,000㎡(街区全体)
A棟:146,000㎡
B棟:545,000㎡※内閣府資料:約544,000㎡
C棟:20,000㎡
D棟:30,000㎡
・着工 A棟:2017年4月上旬
B棟:2023年度
C棟:Ⅰ期:2018年1月
Ⅱ期:2023年度
D棟:2017年4月上旬
・竣工 A棟:2022年3月
B棟:2027年度
C棟: Ⅰ期:2021年6月末
Ⅱ期:2027年度
D棟:2022年3月
・建築主 三菱地所
・設計 A棟:三菱地所設計
B棟:---
C棟:Ⅰ期:三菱地所設計
Ⅱ期:---
D棟:三菱地所設計、日本水工設計
・施工 A棟:戸田建設
B棟:---
C棟:Ⅰ期:戸田建設
Ⅱ期:---
D棟:三井住友建設
・最寄駅 東京、日本橋、大手町、三越前
(2020年8月11日撮影/ブラッシュアップ記事)
現地に掲示されている建築計画の概要が書かれた板です。


東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)の位置図です。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) の配置図です。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) の断面図です。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) の再開発の流れです。

出典:三菱地所 ニュースリリース
東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) の外観完成予想パースです。
延床面積増加に伴い、高層部分のボリュームが増大、外観デザインが大幅に変更されており、トップの形状が変更されているほか、カーテンウォール内側のブレースが目立つ外観デザインとなっています。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
当初計画の東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)の外観完成予想パースです。

出典:TOKYO TOKIWABASHI 2027 東京駅前常盤橋プロジェクト 公式サイト
北側から見た東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟計画地の様子です。
新たにホテルやホールといった都市機能の導入もなされることが判明しました。
大規模広場・展望台・カンファレンス施設に加え、大規模ホールや国際級ホテル等を一体的に整備・運用することで、東京駅周辺エリアのMICE拠点としての魅力をより一層向上させ、DMO 東京丸の内と連携して効果的なMICE誘致を目指すものとされています。

計画では、都市再生への貢献として、「東京駅周辺と日本橋川沿いの回遊性を強化する都市基盤の整備」、「都心型MICE拠点・都市観光拠点の形成に資する都市機能の整備」、「防災対応力及び環境性能の強化」が掲げられています。
大手町・日本橋地区を結節する呉服橋交差点地下通路の整備や地上歩行者ネットワークを補完する JR 高架下歩行者空間の美装化も行われ、都心型MICE拠点の整備としては、2000席級大規模ホールの整備や観光先進国の実現に資する国際級ホテルの整備、日本の玄関口として多機能を備えたツーリストラウンジの整備が行われます。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
環境負荷低減への更なる取組のイメージ図です。
発電効率の良い大規模CGSの活用や・搬送エネルギー削減の為、高層エリアへのサブプラントの設置が行われます。
また、超高層建物の持つエネルギーポテンシャルを活用した発電システムの構築(太陽光・水力・風力)を行うほか、具体例では超高層ビルの高低差を活用した水力発電が挙げられています。
また、ダブルスキンを活用してオフィス内の自然換気を促進するなど、パッシブデザインの概念が取り入れられた超高層ビルとなります。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
災害復旧活動の拠点・帰宅困難者支援機能の強化もなされます。
かまどベンチやマンホールトイレなどの広場空間における機能実装や災害時の帰宅困難者受け入れ施設として8,000 ㎡、約4,800人収容のホールを防災活用する計画となっています。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟建設予定地には14階建て、高さ51.4mの「日本ビルヂング」が建っています。
1962年7月4日に「第三大手町ビルヂング」の名称で竣工し、「第三大手町ビルヂング」2期が1965年11月26日に竣工、14階建て、延床面積173,016㎡と東洋一の規模のオフィスビルとなり、名称もこの時に「日本ビルヂング」に改められています。
2016年4月から北側半分の部分解体に着手され、現在は南側半分にある既存のポンプ場を移転するためのD棟が建設されています。

南側から見上げた東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟計画地の様子です。

南西側から見た東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)B棟建設予定地に建つ朝日生命大手町ビルです。
B棟は2023年度に着工、2027年度に竣工予定となっており、現在は写真左側の「朝日生命大手町ビル」 (29階建て、高さ119.65m)と写真右側の「日本ビルヂング」 (14階建て、高さ51.4m)の南側が既存建築物として建っています。

東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟の北側の常盤橋公園では、首都高速道路日本橋区間地下化事業へ協力し、一体的な川沿いの景観を形成するものとされています。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
B棟の北側の常盤橋公園の様子です。
首都高地下化工事に伴い、常盤橋換気所を改築予定となっています。

東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) D棟の完成予想パースです。
竣工後は、東京都下水道局の所有、地上階は主に東京都下水道局の事務所となる予定で、館内空調は、下水熱を利用した空調システムを採用し、環境負荷の低減を目指すとされています。
また、2階テラス及び屋上を緑化し、区道104号線を挟んで再整備される常盤橋公園と一体的な緑の賑わいが作り出されます。

出典:三菱地所 ニュースリリース
北東側から見た建設中の東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) D棟の様子です。
東側隣接地では地上40階建て、高さ212mの「東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) A棟」の建設が進められています。

東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) にて整備される大規模広場のイメージスケッチです。
呉服橋交差点地下通路により繋がる日本橋川沿いエリアとも連携して、地下結節空間を設けるものとされています。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
大規模広場には視覚的な情報発信をするために外壁と一体となった大型ビジョンの設置も行われます。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) の街区中央に設けられる大規模広場の完成予想パースです。
金属のシャープさとガラスのクールさが際立つA棟とは真逆に、湾曲した外壁や庇、温かみあるアースカラーを採用した外観が特徴のB棟とのコントラストが印象的な都市空間となります。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) の街区中央に設けられる大規模広場の完成予想パースです。
大規模広場の地下には都市計画駐車場や変電所も設けられます。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) の街区中央に設けられる大規模広場の完成予想パースです。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
皇居前広場から見た東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)と丸の内~大手町の超高層ビル群の完成予想パースです。日本一迫力ある超高層ビル群のランドマークとして君臨します。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
東京駅前のKITTE展望台から見た東京駅前、丸の内から大手町にかけての夜景です。
現在は東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)A棟の建設が進められており、B棟は東京駅丸の内駅舎の背後に伸びてくると思われます。

東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)の完成予想パースです。
高さ400mに迫る63階建て、高さ390mの日本一高い超高層ビルの建設がこれから始まります。
人と人の対面の重要性がコロナ禍のオンラインコミュニケーションを通じて感じられた今、アフターコロナの新しい日本の象徴として、最先端のビジネスを生むコミュニケーションの場やグローバルコミュニケーションの場として機能していきそうです。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
整理番号B-0354-B05
合計4棟のビルが建設され、うち2棟は高さ100m以上の超高層ビルとなります。A棟は2021年4月末竣工予定、地上40階、地下5階建て、高さ212mの超高層ビル、B棟は2027年度竣工予定、地上63階、地下4階建て、高さ390mとなり、B棟は2027年度に日本一の高さを誇る超高層ビルとなります。
また、B棟の延床面積は都市計画の変更に伴い、49万㎡から54万5,000㎡に規模が拡大される計画で、日本橋エリアの首都高速道路地下化、八重洲地区再開発による地下ネットワーク化などに伴い、容積率の最高限度が従来の1,760%から1,860%に変更となります。
延床面積が増えたことにより、用途にホテルやホールといった機能が拡充され、外観デザインは高層部分のボリュームを増やし、当初計画から大幅に変更されています。
ちなみに高さは最高限度の高さが390mとして、既決定の都市再生特別地区で指定されているため変更はなく、高さ390mのまま計画が進められています。
街区北側に位置する東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)D棟は、地下及び低層階に下水ポンプ所を新設するものとされており、1964年に日本ビル地下に合築して設けられた東京都下水道局銭瓶町ポンプ所に替わるものとなります。
また、将来の更新も見据え、別棟化し、機能更新を図るものです。
2020年6月時点では9階建て、高さ65mのD棟が日本ビルヂングの北側、部分解体が行われた場所で建設中、基礎工事中となっています。
◆参考資料、引用元
・内閣府 国家戦略特区・首相官邸 都市再生特別地区(大手町地区(D-1街区))都市計画(素案)の概要
・内閣府 国家戦略特区・首相官邸 東京都市計画都市再生特別地区(大手町地区(D-1街区))の変更
・TOKYO TOKIWABASHI 2027 東京駅前常盤橋プロジェクト 公式サイト
・東京駅前 3ha 超の大規模複合再開発「常盤橋街区再開発プロジェクト」計画概要について
・高さ日本一(約 390m)の大規模複合再開発「常盤橋街区再開発プロジェクト」第一弾 D 棟(下水ポンプ所)新築工事着工 ~東京駅前で 10 年超の長期プロジェクトがいよいよ始動~
・大手町・丸の内・八重洲・日本橋の結節点における敷地面積 3.1ha の大規模再開発「東京駅前常盤橋プロジェクト」A棟新築工事着工―「働く」ことは「人が動き、交わる」こと。これからの「働く」を発信するシンボルタワーへ。―
・東京都 報道発表資料 大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発の施行認可
・小千谷市 「東京駅前常盤橋プロジェクト」広場に泳ぐ宝石「錦鯉」の池を設置
・YouTube 三菱地所公式チャンネル 東京駅前常盤橋プロジェクト/TOKYO TOKIWABASHI 2027
・建設通信新聞 63階55万平米に変更/常盤橋プロジェクトB棟/三菱地所
・建設通信新聞 【東京駅前常盤橋プロジェクト】広場に錦鯉が泳ぐ池 新潟県小千谷市がPRゾーンを提案
◆過去の記事
→2015年9月1日投稿 東京駅前に高さ390mの超高層ビル計画 (常盤橋地区再開発)
→2020年1月21日投稿 東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟 / D棟
→2020年7月9日投稿 東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟/D棟
→2020年8月22日投稿 東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟/D棟

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
■概要
・名称 東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟/D棟
・計画名 東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟/D棟
・name Tokiwabashi Project in front of Tokyo Station (Otemachi 2-chome Tokiwabashi District Type 1 Urban Redevelopment Project) Building B / Building D
・中文名 东京站前的常盘桥项目(大手町2丁目常盘桥区1型城市再开发项目)B楼/ D楼
・所在地 東京都千代田区大手町二丁目8番1他、東京都中央区八重洲1丁目2番1他
・用途 A棟:事務所、店舗、駐車場等
B棟:事務所、ホテル、ホール、店舗、駐車場等
C棟:店舗、変電所、駐車場等
D棟:事務所、下水ポンプ場、駐車場等
・階数 A棟:地上40階建て、地下5階建て (運用上:地上38階、地下5階建て)
B棟:地上63階建て、地下4階建て
C棟:地上1階、地下4階建て
D棟:地上9階、地下3階建て
・高さ A棟:212m
B棟:390m
C棟:10m
D棟:65m
・構造 鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
・基礎工法 直接基礎、杭基礎 (一部併用)
・敷地面積 31,400㎡ (街区全体)
・建築面積 20,400㎡ (街区全体)
A棟:4,000㎡
B棟:13,200㎡
C棟:300㎡
D棟:2,900㎡
・延床面積 686,000㎡(街区全体)
A棟:146,000㎡
B棟:545,000㎡※内閣府資料:約544,000㎡
C棟:20,000㎡
D棟:30,000㎡
・着工 A棟:2017年4月上旬
B棟:2023年度
C棟:Ⅰ期:2018年1月
Ⅱ期:2023年度
D棟:2017年4月上旬
・竣工 A棟:2022年3月
B棟:2027年度
C棟: Ⅰ期:2021年6月末
Ⅱ期:2027年度
D棟:2022年3月
・建築主 三菱地所
・設計 A棟:三菱地所設計
B棟:---
C棟:Ⅰ期:三菱地所設計
Ⅱ期:---
D棟:三菱地所設計、日本水工設計
・施工 A棟:戸田建設
B棟:---
C棟:Ⅰ期:戸田建設
Ⅱ期:---
D棟:三井住友建設
・最寄駅 東京、日本橋、大手町、三越前
(2020年8月11日撮影/ブラッシュアップ記事)
現地に掲示されている建築計画の概要が書かれた板です。


東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)の位置図です。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) の配置図です。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) の断面図です。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) の再開発の流れです。

出典:三菱地所 ニュースリリース
東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) の外観完成予想パースです。
延床面積増加に伴い、高層部分のボリュームが増大、外観デザインが大幅に変更されており、トップの形状が変更されているほか、カーテンウォール内側のブレースが目立つ外観デザインとなっています。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
当初計画の東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)の外観完成予想パースです。

出典:TOKYO TOKIWABASHI 2027 東京駅前常盤橋プロジェクト 公式サイト
北側から見た東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟計画地の様子です。
新たにホテルやホールといった都市機能の導入もなされることが判明しました。
大規模広場・展望台・カンファレンス施設に加え、大規模ホールや国際級ホテル等を一体的に整備・運用することで、東京駅周辺エリアのMICE拠点としての魅力をより一層向上させ、DMO 東京丸の内と連携して効果的なMICE誘致を目指すものとされています。

計画では、都市再生への貢献として、「東京駅周辺と日本橋川沿いの回遊性を強化する都市基盤の整備」、「都心型MICE拠点・都市観光拠点の形成に資する都市機能の整備」、「防災対応力及び環境性能の強化」が掲げられています。
大手町・日本橋地区を結節する呉服橋交差点地下通路の整備や地上歩行者ネットワークを補完する JR 高架下歩行者空間の美装化も行われ、都心型MICE拠点の整備としては、2000席級大規模ホールの整備や観光先進国の実現に資する国際級ホテルの整備、日本の玄関口として多機能を備えたツーリストラウンジの整備が行われます。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
環境負荷低減への更なる取組のイメージ図です。
発電効率の良い大規模CGSの活用や・搬送エネルギー削減の為、高層エリアへのサブプラントの設置が行われます。
また、超高層建物の持つエネルギーポテンシャルを活用した発電システムの構築(太陽光・水力・風力)を行うほか、具体例では超高層ビルの高低差を活用した水力発電が挙げられています。
また、ダブルスキンを活用してオフィス内の自然換気を促進するなど、パッシブデザインの概念が取り入れられた超高層ビルとなります。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
災害復旧活動の拠点・帰宅困難者支援機能の強化もなされます。
かまどベンチやマンホールトイレなどの広場空間における機能実装や災害時の帰宅困難者受け入れ施設として8,000 ㎡、約4,800人収容のホールを防災活用する計画となっています。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟建設予定地には14階建て、高さ51.4mの「日本ビルヂング」が建っています。
1962年7月4日に「第三大手町ビルヂング」の名称で竣工し、「第三大手町ビルヂング」2期が1965年11月26日に竣工、14階建て、延床面積173,016㎡と東洋一の規模のオフィスビルとなり、名称もこの時に「日本ビルヂング」に改められています。
2016年4月から北側半分の部分解体に着手され、現在は南側半分にある既存のポンプ場を移転するためのD棟が建設されています。

南側から見上げた東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟計画地の様子です。

南西側から見た東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)B棟建設予定地に建つ朝日生命大手町ビルです。
B棟は2023年度に着工、2027年度に竣工予定となっており、現在は写真左側の「朝日生命大手町ビル」 (29階建て、高さ119.65m)と写真右側の「日本ビルヂング」 (14階建て、高さ51.4m)の南側が既存建築物として建っています。

東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) B棟の北側の常盤橋公園では、首都高速道路日本橋区間地下化事業へ協力し、一体的な川沿いの景観を形成するものとされています。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
B棟の北側の常盤橋公園の様子です。
首都高地下化工事に伴い、常盤橋換気所を改築予定となっています。

東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) D棟の完成予想パースです。
竣工後は、東京都下水道局の所有、地上階は主に東京都下水道局の事務所となる予定で、館内空調は、下水熱を利用した空調システムを採用し、環境負荷の低減を目指すとされています。
また、2階テラス及び屋上を緑化し、区道104号線を挟んで再整備される常盤橋公園と一体的な緑の賑わいが作り出されます。

出典:三菱地所 ニュースリリース
北東側から見た建設中の東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) D棟の様子です。
東側隣接地では地上40階建て、高さ212mの「東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) A棟」の建設が進められています。

東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) にて整備される大規模広場のイメージスケッチです。
呉服橋交差点地下通路により繋がる日本橋川沿いエリアとも連携して、地下結節空間を設けるものとされています。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
大規模広場には視覚的な情報発信をするために外壁と一体となった大型ビジョンの設置も行われます。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) の街区中央に設けられる大規模広場の完成予想パースです。
金属のシャープさとガラスのクールさが際立つA棟とは真逆に、湾曲した外壁や庇、温かみあるアースカラーを採用した外観が特徴のB棟とのコントラストが印象的な都市空間となります。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) の街区中央に設けられる大規模広場の完成予想パースです。
大規模広場の地下には都市計画駐車場や変電所も設けられます。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
東京駅前常盤橋プロジェクト (大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) の街区中央に設けられる大規模広場の完成予想パースです。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
皇居前広場から見た東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)と丸の内~大手町の超高層ビル群の完成予想パースです。日本一迫力ある超高層ビル群のランドマークとして君臨します。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
東京駅前のKITTE展望台から見た東京駅前、丸の内から大手町にかけての夜景です。
現在は東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)A棟の建設が進められており、B棟は東京駅丸の内駅舎の背後に伸びてくると思われます。

東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)の完成予想パースです。
高さ400mに迫る63階建て、高さ390mの日本一高い超高層ビルの建設がこれから始まります。
人と人の対面の重要性がコロナ禍のオンラインコミュニケーションを通じて感じられた今、アフターコロナの新しい日本の象徴として、最先端のビジネスを生むコミュニケーションの場やグローバルコミュニケーションの場として機能していきそうです。

出典:内閣府 国家戦略特区・首相官邸
整理番号B-0354-B05