2021/01/31
中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発は東京都中野区中野のJR中野駅北側で計画されている再開発事業で、2021年1月に施行予定者となる民間事業者が審査委員会の審査を経て、「施行予定者候補」及び「次点候補」が選定されました。
「施行予定者候補」には、野村不動産を代表とし、施行予定者に東急不動産、住友商事、ヒューリック、東日本旅客鉄道が入るグループが選定され、「次点候補」には東京建物を代表とする東宝、三菱地所、三菱地所レジデンス、日本土地建物が入るグループが選定されています。
施行予定者候補が選定されたのと同時に提案概要書と呼ばれるシートも公開され、コンセプトや様々なパースが判明しています。
野村不動産が率いる施行予定者候補の提案には、地上52階建て程度の超高層ビルのパースも描かれており、高さは約235mとのことで、非常に大規模な再開発になることや中野駅が今以上に重要な都市拠点になることが示されています。
◆参考資料、引用元
・中野区 中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備に係る民間事業者の募集について
・中野区 区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議
・日刊建設工業新聞 東京・中野区/区役所・サンプラザ地区再整備/野村不らと事業推進協定締結
・中野区 新しい区役所整備の検討を進めています
◆過去の記事
→2017年5月1日投稿 区役所・サンプラザ地区再整事業

出典:中野区
■概要
・名称 中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発
・計画名 中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発
・name Nakano Station New North Exit Station Area Base Facility Development / Nakano Sunplaza Redevelopment
・中文名 中野站新北口站地区基地建设/中野新广场再开发
・所在地 東京都中野区中野四丁目地内
・用途 事務所、店舗、共同住宅、ホテル、ホール、展望施設、駐車場
・階数 地上52階建て程度(完成予想パースより推定)
・高さ 235m
・構造 ---
・基礎工法 ---
・総戸数 ---
・敷地面積 約23,000㎡ (約2.3ha)
・建築面積 ---
・延床面積 ---
・着工 ---
・竣工 ---
・建築主 代表事業者:野村不動産
施行予定者:東急不動産、住友商事、ヒューリック、東日本旅客鉄道
協力事業者:清水建設、日本郵政不動産、日本設計、電通、ジェイアール東日本ビルディング、野村不動産ホテルズ、野村不動産パートナーズ、東急コミュニティー、リージョンワークス
・設計 ---
・施工 ---
・最寄駅 中野
(2019年10月15日撮影)
中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発の位置図です。

出典:中野区
中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発の配置図です。

出典:中野区
中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発の断面図です。

出典:中野区
中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発の完成予想パースです。

出典:中野区
南西側から見た中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発 計画地の様子です。
西側の中野区役所、東側の中野サンプラザ、南側の駅前広場やロータリー付近も再開発や同時に行われる区画整理事業によって整備されます。

現在の中野サンプラザです。
1973年1月に竣工し、地上21階、高さ約92mの規模となっています。
東西方向から見ると、三角形のシルエットが特徴的で中野駅前のランドマークとなっていますが、高度経済成長期の1973年竣工となっており、少し古さも感じられます。
今後はこちらの中野サンプラザのみならず、高度経済成長期に建てられた建物やインフラが一気に老朽化し、寿命を迎えてくるため、次々と再開発計画や再整備計画が出てくると思われます。

地上50階クラスの超高層ビル「シンボルタワー」が建設されるのは、中野駅側の敷地南側となります。
中野サンプラザの大ホールと中野駅を結ぶペデストリアンデッキも整備されるほか、オフィスやレジデンスをメインとして、展望施設や商業施設も入ります。

再開発街区に建つ1968年9月竣工の「中野区役所」です。
こちらは再開発に先行し、2024年5月開設を目処として北西側街区の中野区立体育館跡地へ移転されます。

再開発街区北東側に移転後の「中野区役所」の完成予想パースです。

出典:中野区
北西側から見た中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発 計画地の様子です。

北東側から見た中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発 計画地の様子です。

南東側から見た中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発 計画地の様子です。

中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発東側隣接地に広がる商店街「サンモール商店街」です。
こちらは再開発されずに商店街として残ります。

北東側から見た中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発 の鳥瞰パースです。
敷地北側には大ホールやホテル、屋上広場やサンプラザの森などが整備されます。

出典:中野区
NAKANOサンプラザシティの「大ホール」完成予想パースです。
最大7,000人収容の大ホールが整備され、更にライフスタイルホテルやエリマネ施設等も整備されます。
エリマネ施設に関しては、現在の中野サンプラザの機能も継承しつつ、交流機能も導入するとのことです。

出典:中野区
新宿側から見た中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発イメージパースです。
開発コンセプトは、「Culture Driven City NAKANO 100」となっており、ミッションは「100年の持続性と、グローバルな発信力を持つ都市」で中野の特性を活かす視点から、中野サンプラザのDNAや地域に根差す多様な文化、職住両面における優れた環境、そしてSDGsの理念やポストコロナなどがコンセプトに含まれています。
また、ビジョンは「文化を原動力として、生活・交流・産業が活性化し、成長し続けるまちづくり」、「新たな NAKANOサンプラザシティを、地域とともに活かす仕組みづくリ」となっています。

出典:中野区
「NAKANOサンプラザ 大ホール」外観完成予想パースです。

出典:中野区
「屋上広場」の完成予想パースです。
大ホールの屋上には、施設の内側からも「サンプラザの森」からもアクセスできるひらかれた広場を整備し、オフィスワーカーと住民、さらに商業の利用者が自然に出会える場とするものとされています。

出典:中野区
「集いの広場」の完成予想パースです。
歩行者流動の特性を踏まえた広場や歩行者空間を整備することで、ウォーカブルな歩行者ネットワークを形成し、新たな交流とにぎわいを創出する計画です。
中野通り横断デッキを設けるほか、中野通り沿いにアニメなどサブカルチャーを中心としたストリートギャラリーも設けられます。

出典:中野区
「出会いの広場」の完成予想パースです。
新北口駅前広場と敷地内に整備する広場をー体として「出会いの広場」とし、まちの顔となるウォーカブルな起点として整備するものとされています。
駅前大型ビジョンによる文化情報の発信、災害時には避難誘導情報の発信を行う計画です。

出典:中野区
環境性向上や防災性強化のイメージパースです。
ZEHのビル版である「ZEB」を目指した省エネルギー性能や建物を超高層化して空いた敷地を緑化することによるヒートアイランドの緩和、防災対策としては免震構造の採用や2回線受電、コージェネレーションシステムの採用が示されています。

出典:中野区
中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザのシンボルタワー高層階は、現在の中野サンプラザの傾斜したラインが特徴的な意匠・形態を彷彿させるデザインとなっています。
照明による演出も行われるようで、意匠計画に照明計画もリンクしていることがわかります。

出典:中野区
惜しくも次点候補となり、敗れてしまった東京建物を代表とする東宝、三菱地所、三菱地所レジデンス、日本土地建物が入るグループの提案した案です。
こちらは吉本興業やTOHOシネマズ、Zeepなどが協力事業者に含まれており、エンタメ施設も入った再開発計画案となっていました。
今回は次点候補となってしまいましたが、他の駅前再開発計画でこうしたエンタメ施設も導入し、夢ある楽しい駅前再開発になればと思います。
吉本興業やTOHOシネマズ、Zeep等もここで諦めずに、次の再開発で名を連ねてくることを楽しみにしています!

出典:中野区
こちらは以前、公開されていたパースです。
今回の発表で外観デザインが大きく変わり、かなり質の高い外観意匠になりました。

出典:中野区
隣接地に再開発で整備された中野区立中野四季の森公園と中野セントラルパークです。
再開発によって建物を高層化し、空いた敷地をオープンスペースや緑化するというスタイルの再開発が今後は増えていきそうです。

新型コロナの蔓延による社会的混乱も間もなく落ち着きそうです。
アフターコロナでは駅前再開発が次々と行われ、“楽しい駅前”、“面白い駅前”、“行きたい駅前”が次々と生まれそうです!
首都圏近郊の中野も都心の新宿も駅前再開発が進んでいます。今後の変貌が楽しみですね!

整理番号B-0521-02
「施行予定者候補」には、野村不動産を代表とし、施行予定者に東急不動産、住友商事、ヒューリック、東日本旅客鉄道が入るグループが選定され、「次点候補」には東京建物を代表とする東宝、三菱地所、三菱地所レジデンス、日本土地建物が入るグループが選定されています。
施行予定者候補が選定されたのと同時に提案概要書と呼ばれるシートも公開され、コンセプトや様々なパースが判明しています。
野村不動産が率いる施行予定者候補の提案には、地上52階建て程度の超高層ビルのパースも描かれており、高さは約235mとのことで、非常に大規模な再開発になることや中野駅が今以上に重要な都市拠点になることが示されています。
◆参考資料、引用元
・中野区 中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備に係る民間事業者の募集について
・中野区 区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議
・日刊建設工業新聞 東京・中野区/区役所・サンプラザ地区再整備/野村不らと事業推進協定締結
・中野区 新しい区役所整備の検討を進めています
◆過去の記事
→2017年5月1日投稿 区役所・サンプラザ地区再整事業

出典:中野区
■概要
・名称 中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発
・計画名 中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発
・name Nakano Station New North Exit Station Area Base Facility Development / Nakano Sunplaza Redevelopment
・中文名 中野站新北口站地区基地建设/中野新广场再开发
・所在地 東京都中野区中野四丁目地内
・用途 事務所、店舗、共同住宅、ホテル、ホール、展望施設、駐車場
・階数 地上52階建て程度(完成予想パースより推定)
・高さ 235m
・構造 ---
・基礎工法 ---
・総戸数 ---
・敷地面積 約23,000㎡ (約2.3ha)
・建築面積 ---
・延床面積 ---
・着工 ---
・竣工 ---
・建築主 代表事業者:野村不動産
施行予定者:東急不動産、住友商事、ヒューリック、東日本旅客鉄道
協力事業者:清水建設、日本郵政不動産、日本設計、電通、ジェイアール東日本ビルディング、野村不動産ホテルズ、野村不動産パートナーズ、東急コミュニティー、リージョンワークス
・設計 ---
・施工 ---
・最寄駅 中野
(2019年10月15日撮影)
中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発の位置図です。

出典:中野区
中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発の配置図です。

出典:中野区
中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発の断面図です。

出典:中野区
中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発の完成予想パースです。

出典:中野区
南西側から見た中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発 計画地の様子です。
西側の中野区役所、東側の中野サンプラザ、南側の駅前広場やロータリー付近も再開発や同時に行われる区画整理事業によって整備されます。

現在の中野サンプラザです。
1973年1月に竣工し、地上21階、高さ約92mの規模となっています。
東西方向から見ると、三角形のシルエットが特徴的で中野駅前のランドマークとなっていますが、高度経済成長期の1973年竣工となっており、少し古さも感じられます。
今後はこちらの中野サンプラザのみならず、高度経済成長期に建てられた建物やインフラが一気に老朽化し、寿命を迎えてくるため、次々と再開発計画や再整備計画が出てくると思われます。

地上50階クラスの超高層ビル「シンボルタワー」が建設されるのは、中野駅側の敷地南側となります。
中野サンプラザの大ホールと中野駅を結ぶペデストリアンデッキも整備されるほか、オフィスやレジデンスをメインとして、展望施設や商業施設も入ります。

再開発街区に建つ1968年9月竣工の「中野区役所」です。
こちらは再開発に先行し、2024年5月開設を目処として北西側街区の中野区立体育館跡地へ移転されます。

再開発街区北東側に移転後の「中野区役所」の完成予想パースです。

出典:中野区
北西側から見た中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発 計画地の様子です。

北東側から見た中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発 計画地の様子です。

南東側から見た中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発 計画地の様子です。

中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発東側隣接地に広がる商店街「サンモール商店街」です。
こちらは再開発されずに商店街として残ります。

北東側から見た中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発 の鳥瞰パースです。
敷地北側には大ホールやホテル、屋上広場やサンプラザの森などが整備されます。

出典:中野区
NAKANOサンプラザシティの「大ホール」完成予想パースです。
最大7,000人収容の大ホールが整備され、更にライフスタイルホテルやエリマネ施設等も整備されます。
エリマネ施設に関しては、現在の中野サンプラザの機能も継承しつつ、交流機能も導入するとのことです。

出典:中野区
新宿側から見た中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザ再開発イメージパースです。
開発コンセプトは、「Culture Driven City NAKANO 100」となっており、ミッションは「100年の持続性と、グローバルな発信力を持つ都市」で中野の特性を活かす視点から、中野サンプラザのDNAや地域に根差す多様な文化、職住両面における優れた環境、そしてSDGsの理念やポストコロナなどがコンセプトに含まれています。
また、ビジョンは「文化を原動力として、生活・交流・産業が活性化し、成長し続けるまちづくり」、「新たな NAKANOサンプラザシティを、地域とともに活かす仕組みづくリ」となっています。

出典:中野区
「NAKANOサンプラザ 大ホール」外観完成予想パースです。

出典:中野区
「屋上広場」の完成予想パースです。
大ホールの屋上には、施設の内側からも「サンプラザの森」からもアクセスできるひらかれた広場を整備し、オフィスワーカーと住民、さらに商業の利用者が自然に出会える場とするものとされています。

出典:中野区
「集いの広場」の完成予想パースです。
歩行者流動の特性を踏まえた広場や歩行者空間を整備することで、ウォーカブルな歩行者ネットワークを形成し、新たな交流とにぎわいを創出する計画です。
中野通り横断デッキを設けるほか、中野通り沿いにアニメなどサブカルチャーを中心としたストリートギャラリーも設けられます。

出典:中野区
「出会いの広場」の完成予想パースです。
新北口駅前広場と敷地内に整備する広場をー体として「出会いの広場」とし、まちの顔となるウォーカブルな起点として整備するものとされています。
駅前大型ビジョンによる文化情報の発信、災害時には避難誘導情報の発信を行う計画です。

出典:中野区
環境性向上や防災性強化のイメージパースです。
ZEHのビル版である「ZEB」を目指した省エネルギー性能や建物を超高層化して空いた敷地を緑化することによるヒートアイランドの緩和、防災対策としては免震構造の採用や2回線受電、コージェネレーションシステムの採用が示されています。

出典:中野区
中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備/中野サンプラザのシンボルタワー高層階は、現在の中野サンプラザの傾斜したラインが特徴的な意匠・形態を彷彿させるデザインとなっています。
照明による演出も行われるようで、意匠計画に照明計画もリンクしていることがわかります。

出典:中野区
惜しくも次点候補となり、敗れてしまった東京建物を代表とする東宝、三菱地所、三菱地所レジデンス、日本土地建物が入るグループの提案した案です。
こちらは吉本興業やTOHOシネマズ、Zeepなどが協力事業者に含まれており、エンタメ施設も入った再開発計画案となっていました。
今回は次点候補となってしまいましたが、他の駅前再開発計画でこうしたエンタメ施設も導入し、夢ある楽しい駅前再開発になればと思います。
吉本興業やTOHOシネマズ、Zeep等もここで諦めずに、次の再開発で名を連ねてくることを楽しみにしています!

出典:中野区
こちらは以前、公開されていたパースです。
今回の発表で外観デザインが大きく変わり、かなり質の高い外観意匠になりました。

出典:中野区
隣接地に再開発で整備された中野区立中野四季の森公園と中野セントラルパークです。
再開発によって建物を高層化し、空いた敷地をオープンスペースや緑化するというスタイルの再開発が今後は増えていきそうです。

新型コロナの蔓延による社会的混乱も間もなく落ち着きそうです。
アフターコロナでは駅前再開発が次々と行われ、“楽しい駅前”、“面白い駅前”、“行きたい駅前”が次々と生まれそうです!
首都圏近郊の中野も都心の新宿も駅前再開発が進んでいます。今後の変貌が楽しみですね!

整理番号B-0521-02